山 名 | 宮島弥山 駒ケ林 |
標 高 | 530m 509m |
場 所 | 廿日市市宮島町 |
登 頂 | H25.1.9(水) |
アクセス | 広電宮島口駅(JR宮島口駅) → 宮島口桟橋 → フェリー → 宮島桟橋 |
コース |
多宝塔コース〜博奕尾コース ○多宝塔9:06−9:13→朝日観音10:09→駒ケ林10:35 ○駒ケ林10:42→本堂10:08−10:12→山頂10:19 ○山頂10:26→獅子岩11:49 ○獅子岩12:32→榧谷駅12:46→紅葉谷橋14:00 |
メンバー | 美9名 |
過去記録 | H24.1.12 |
○多宝塔9:13〜駒ケ林10:35
紅葉谷公園への入口を過ぎた宝物館のすぐ先、商店の右手に石階段があり多宝塔
が見えていますのでそこを登ります。階段を登ると3分で東屋のある多宝塔に着きます。桟橋からは約20分ほどでした。ここで服装調整の後、東屋の裏手から登り始めますが特に登山口の表示はありません。10分ほど登ると展望地があり振り返ると鳥居が見えています。 コシダが茂る道は風化花崗岩のザラザラしたまさ土で滑りやすい道です。道は途中で二分しますがすぐに合流します。尾根の道は高度をあげ最初の展望地から10分で再度鳥居が見えますがもうかなり下に見えきました。
出発から30分ほどで駒ケ林が見えるようになると、シダは深くなり辺りは枯死した松で白骨林の様相を呈してきます。緩やかな上りが続きましたがこの辺りから急坂となります。ここまでほとんど展望は得られませんでしたが多宝塔から40分ほどで視界が開け、遥か下に鳥居が望める休憩適地の展望地に到着しました。
多宝塔から約1時間で鉄ハシゴの上の岩に祠が見えます。この辺りから巨岩が増えさらに4分で覆い被さるような庇状の巨岩の隙間に祠の倒壊した朝日観音
が祀られています。 ヒノキ林の中の登路は岩が多くなり露出した樹根も現れ登山ルートも険しくなります。朝日観音から20分ほどで駒ヶ林山頂手前の大きな露岩が現れ岩の上を駒ケ林の方向に進みます。大岩を抜け足場の悪い岩場を5分も登ると視界が開けて駒ケ林の頂上です。登り始めておおよそ1時間20分ほどでした。
○駒ケ林10:42〜弥山10:19−10:26〜獅子岩11:49
山頂
は天然のテラスで東に弥山を対面し、南方向に小黒神島とその向こうに大黒神島、西方向に岩船岳とその奥に大竹方面、北方向に対岸の廿日市市から広島市街地方面が望めます。弥山展望台は見たところ健在ですが人影は見えません。
貸し切り状態の山頂でしばらく眺望を楽しんだ後は弥山に向かいます。駒ケ林を下ると3分ほどで弥山と大元公園の分岐点に着き左方向へ弥山を目指します。分岐から7分で十字路分岐に着きます。前方には弥山への道が登り左からは大聖院コースが合流し右には昨年末に遭難騒ぎのあった奥の院への道が下っています。平成11年9月の台風で倒壊し久しく礎石だけが残っていた仁王門跡は、平成24年秋に13年ぶりに立派に再建され本堂に一時仮安置されていた仁王さんも元の場所に収まっていました。
仁王門
から5分余りで右手に御山神社への道を見送り水かけ地蔵を経て弥山本堂到着です。仁王門から13分でした。日頃は万病に効くと云われる大茶釜の湯にあやかろうと云う人で賑わう霊火堂も今日はまばらでした。左手に大日堂への石段が登っていますがその急階段を敬遠して三鬼堂を経由して山頂を目指します。大日堂の石段の下の広場には展望台閉鎖に伴い仮設トイレが設置されていました。
本堂
からは軽装の人達に混じり展望の開けた道を進みくぐり岩を越えると山頂です。本堂から7分ほどでした。山頂は閑散とし元日には多くの人で賑わったであろう展望台も6日で閉鎖となり売店は閉じられていす。ただ展望台には人影がみられましたが、今日は遠慮しておきました。今年の秋には新しい展望台が披露されると云うことですから楽しみにしましょう。集合写真を写った後は早々に獅子岩に向かいます。
一旦弥山本堂に引き返し本堂脇からロープウェーの獅子岩駅に向かいます。ここからは整備された遊歩道を下ります。前方に獅子岩駅が見えたり、南側に大奈佐美島、能美島や小黒神島、大黒神島の浮かぶ景観を楽しみながら進むと約15分で紅葉谷ルート
の分岐点に着きます。ここから整備された道を8分ほど登ると獅子岩駅に到着です。
○獅子岩12:32〜紅葉谷橋14:00
ロープウェー終点の獅子岩駅も閑散とし平成22年には見られた猿捕獲用の檻は撤去され野猿の姿も見えません。駅前から少し石段を登った標高およそ430mほどの展望台
からは気象条件が良ければ東側にパノラマが広がり江田島、能美島をはじめとする瀬戸内の島々から四国山脈までの眺望を楽しむことができるのですが、生憎少し霞み視界が良くありません。それでもひときわ目立つ丸く尖った小黒神島が印象的です。
至福のひとときを過ごした後は博奕尾を経由して紅葉谷へ下山です。これからが今回のハイライト、尾根道のプロムナードに向かいます。駅の裏手から下山道には入り先ず前方下に見えているロープウェイの中継地である榧谷駅をめざします。穏やかに等高線をたどる感じの道は「三つ石尾根(みついしおね)」と呼ばれるようですが、そう云えば3個所ほどでしょうか大岩が数えられました。獅子岩駅から10分ほどの地点にも大奈佐美島を目の前にする大岩があります。ここはすばらしいビューポイントで登りの休憩適所でしょう。尾根道はとくに右手に景観が開け瀬戸内の多島海美が楽しめる今回随一の絶景ルートです。海に浮かぶ島々を望めながら下ると獅子岩から14分ほどで榧谷駅の前に出ました。
榧谷駅
の下を潜るとすぐ標高400mほどのピークへ登り返すことになります。ピークから振り返ると獅子岩駅と弥山が見えています。ここからは博奕尾まで始終海を見ながらの下り道ですが、風化花崗岩のまさ土は大変滑りやすく注意が求められます。ドンドン高度を下げ榧谷駅から45分ほどで包ヶ浦自然歩道と紅葉谷の分岐点に到着です。
分岐からは自然歩道ということで道幅も広く階段も現れてきます。ベンチの置かれた休憩ポイントをすぎ、随分近くなった海を眺めながら下ると分岐から10分で説明板が立つ博奕尾で、毛利元就が陶晴賢軍を奇襲したとあります。その先の紅葉谷と桟橋との分岐を左に下ります。ここからはウリハダカエデの落ち葉に被われた谷筋の道で今までとはうって変わった雰囲気です。左手の渓流沿いの歩道を下ると博打尾から12分で舗装路が見えて包ヶ浦自然歩道の入口の中村橋です。ここからは冬枯れの紅葉谷を下り榧谷駅から1時間15分で紅葉谷橋
に到着しました。後は商店街を歩きいつもの店で紅葉饅頭を頂きます。
博奕尾コースで山口県からの20名ほどのグループに遭遇した他は登山者もなく今のシーズンにしては静かな山歩きができました。
広島里山紀行 記