山 名  傘山 
標 高  649.9m 
場 所  大竹市 
登 頂  H25.3.26 
アクセス  JR玖波駅→県道42号→谷和林道→東登山口(タクシー利用) 
コース  ○登山口9:05→第一展望地9:37→第二展望地9:59〜10:04→反射板10:15→東峰10:35〜10:38→西峰10:41
○西峰11:29→分岐11:49→106鉄塔12:29→西登山口12:33
○西登山口12:33→東登山口・行者分岐12:48→憩いの森広場13:08→西山社13:50→JR玖波駅14:10 
メンバー  美9名 

 

                                 【概 要】                                
  傘山は広島県大竹市にあり標高は649.9mです。三角点のある東峰と西峰の二つのピークを持つ双耳峰の山で、町中から近距離にありながら静かな山歩きを楽しむことができます。
 登山口は谷和林道沿いに東登山口と西登山口があり、その中間点に谷コースの登山口があります。また北側の廿日市市松ケ原の団地からのコース(未踏)もあります。
 雑木の中の登路は意外な急登で山頂までには数回のアップダウンが続きますが、途中大きく展望の開ける箇所もあり疲れを癒してくれます。
 東峰山頂部は狭く樹木に遮られ北側に少し展望がある程度で、北側からは松ケ原からの登山コースも登ってきています。これに対して西峯は東側が東峰に遮られるもの、ほぼ360度の展望が得られ、中国山地側は三倉岳、河平連山を眼の前にし、山口県、島根県の山から羅漢山、吉和冠山、大峯山などが連なり、瀬戸内海側は宮島を始めに瀬戸内海の島々や山口県東部の海側の山も見えます。
   

○登山口9:05〜第二展望地9:59   
 JR玖波駅 から谷和林道の傘山東登山口までタクシーを利用しました。駅からは県道42号線を北上し「←和谷」の表示で左折し林道に入ることになります。意外にしっかりした林道はバブル期のゴルフ場開発計画が頓挫した置き土産のようです。       
 東登山口 は行者山、錦竜公園への進入口を過ぎた先の「傘山登山口」と書かれた案内標識のところにあります。林道の擁壁に付けられた階段を登って山道に入ります。3分ほど登りると52番鉄塔にでますが、少し歩き振り返ると海が見え宮島が意外な大きさで姿をのぞかせています。斜度を増しシダも茂る道を登ると登山口から17分ほどで尾根に登りますが、背後には行者山が姿を現しその先に大竹の工業団地が見えています。
 登山口から20分で道が分岐し右にも鉄塔の保守路かと思われる道が降りますが、「玖波駅へ下山」と書かれたテープも巻かれていました。
 分岐から岩の現れた道になり8分で亀頭石です。以前は黒く目が描かれていましたが今はその跡形もありませんでした。亀頭石から4分ほど岩の道を登るとコース第一の展望地 で、左手前方に海になだれ落ちる大鉢山から忠四郎に至る山並みと、下山時に使う予定のタムシバの咲く西尾根コースが望めます。
 展望地からはコース一番の岩道になり、一旦、526mピークに登りますが、ピークで東に振れて急坂を降っていき、再び明るい雑木林を登り返すと第二の展望地の展望岩に着きました。標高は455m程度でしょうか。ここからの眺めは素晴らしく、県道42号線を眼下に、経小屋山や宮島、玖波行者山から大竹のコンビーナート、右手には茅野原無線中継所のアンテナが見え、大鉢山から忠四郎、高鉢山方面に連なる山並みが広がっています。

○第二展望地10:04〜西峰山頂10:41
 第二展望地からは山頂と反射板が見えています。反射板に向けてはすぐ下りになり、雑木林の中を潜り抜け登っていくと10分で反射板のある590m台のピークに着きました。反射板には中国電力の傘山反射板 とありました。
 反射板の裏からは佐伯町などの山並みと双耳峰の山頂が大きく見えます。反射板から鞍部まで降り登り返すと3分ほどで分岐があり、右手に天狗岩 ?がありますので寄り道します。天狗岩はコースで三番目の展望地で、宙に突きでた目の眩むような岩の端に立てば遠く広島湾の方まで見通せました。
 分岐から降ると、うって変わって常緑樹の薄暗い鞍部です。鞍部からは急な登りになりますが、5分ほどで最後の岩場が現れました。振り返ると反射板が目と鼻の先で、その先のは瀬戸内海が広がっています。ここからは5分ほど頑張ると傘山の東峰に着きました。
 三等三角点の東峰山頂はさほどのスペースもなく視界も北側に少し開ける程度で、北側には松ケ原からの道も登ってきています。三角点確認程度で眺望のよい西峰に向かいますが、たらたらと降りて登り返すと3分で西峰です。

○西峰山頂11:29〜西登山口12:33
 西峰 は岩が散在しますが適度の広さがありグループの休憩にも適します。西峰からの眺めは素晴らしく、ほぼ360度の展望が得られます。東側は東峰が目の先ですが、北方向には三倉岳、河平連山を眼前にし、左手から山口県、島根県の山々、そして羅漢山、吉和冠山、大峯山など中国山地の山並みが連なります。瀬戸内海側は宮島を始めとし瀬戸内海の島々や山口県東部の海側の山も見えます。 
 復路は西尾根コースを経て西登山口に下山です。西峰の西端に立つ電波塔の前を過ぎるとすぐ降り道になります。大変滑りやすい風化花崗岩の道を10分ほど降ると西峰から鞍部の分岐点 です。山頂からは20分でした。分岐には大竹山の会による下山道の案内表示はあり右に谷ルート、直進が尾根ルートとあります。今回は直進の西尾根コースを選び、腐朽した倒木を越えて登ります。5分ほどで標高520m台のピークで振り返ると西峰の電波塔がみえています。
 このコースは東尾根に比べ利用も少ないのか、雑木とシダの茂る道は時期によっては歩きにくいと思われます。ただ新芽前の今は軽いアップダウンを繰り返すタムシバの咲く尾根道は、時折、左右に視界も得られて快適な山歩きが楽しめました。50分あまりで突然、海が見えて高度の下がったことが感じられます。
 西峰から60分で106番鉄塔に到着し、さらに4分で西登山口に下山しました。

○西登山口12:33〜玖波駅14:10
 西登山口からは林道歩きですが途中、谷コースの下山口を左にみて15分で、今朝ほどの東登山口に着きました。登山口の先で右折して行者山、錦竜公園への進入口に入ります。行者山への道を左に見送って憩いの森、錦竜公園への沢沿いの道を降り、20分でキャンプ場広場 に出ました。広場からは行者山と錦竜の滝への道が分岐しますが、錦竜の滝へは向かわず左の玖波槍の裾を巻き西山社へ降る道を選びます。
 広場から登り返し10分ほど水平道を進むと分岐で、展望台へ420mの表示がありました。さらに3分で行者山への道が左に登りますが、通過して1分の降り道に入ります。前方に海が見え玖波駅まではまだ距離があるのが感じられます。降り始めて5分ほどの崩落地を注意して横切り、広さの増した道を降ると15分で西山社 の鳥居の前に出ました。
 すぐ先のメープルヒル病院を過ぎ、山陽自動車道の下を越えると家並みの広がりの先に宮島が望めます。川沿いに県道42号線を歩いて西山社から20分ほどで玖波駅に帰着しました。
                                                               
                                                  広島里山紀行 記



 

     

    
    9:05 東登山口      9:08 52番鉄塔に  

     

     
    鉄塔から先は本格的な山道になり      9:22 右手の行者山がみえる高度になりました 

     

     
    9:25 右手に保守路を見送って      9:33 亀頭岩の横を登り 

     

     
    現れた岩の道を進むと      9:37 第一の展望地に到着です 

      
       展望地からは目の前にタムシバの咲く西尾根と、その奥に大鉢山から忠四郎山へと連なる山並みが、  

     

     
    9:44 526mピークに向けて岩の道を登り      9:53 ピークから第二の展望地に向け降ります 

     

     
    9:59 第二の展望地に到着です     正面に宮島を見下ろす休憩適地です 

Hiroshima Satoyama Kikou


                                                      経小屋山や宮島、行者山から大鉢山、忠四郎、高鉢山 方面に連なる山並みが広がります 
パノラマスクロールはこちらへ

     

     
    10:04 正面に見える反射板に向かいます      10:15 反射板のピークに到着

     

     
    反射板からはまた降りです      10:19 天狗岩の展望地 

  
           かなりの高度感です 

     

     
    10:24 天狗岩から鞍部に降り再度山頂への登りが     10:29 しっかりした岩の道を登り 

     

     
    振り返ると反射板が目の前に      10:35 東峰に到着です
 
                            
                    三角点が置かれた狭い山頂、北側には松ケ原からの登路が合流します                                               

                       

    
    10:41 西峰に到着しました
 
                    
  
 
  
  北側には羅漢山、右谷山、吉和冠山などの中国山地の山並みが広がります    パノラマスクロールはこちらへ 

     

     
    11:29 西峰コースで下山です      下山路は結構な急さかが続きます 

     

     
    11:39 滑りやすい風化花崗岩の道を      

     

     
      11:49 鞍部の分岐点、右の尾根コースへ  

     

    
    11:55 520m台ピークから山頂を       西峰には多くのタムシバが見られました 

     

     
    静かな山歩きができるコースです   

     

     
    12:22 一時、視界が得られて     450m台ピーク付近?

     

     
    12:29 106番鉄塔に到着     傾斜もゆるむと下山口が近い 

     

     
    12:33 西登山口に下山しました        12:47 今朝ほどの東登山口に着き

     

     
    12:48 錦竜公園の方へ降ります   

     

     
    渓流沿いの道を降り      13:16 キャンプ場広場から西山社へ向かって 

     

     
    13:28 行者山への登山口を見送り     海が見えますが駅はまだ遠い 

     

     
    崩落地を通過して      13:50 西山社の登山口へ到着です 

     

     
             14:13 JR玖波駅に到着しました 

     
             





              
     今年はどうでしょうか?   

 
                         
         
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