山  名   河平連山(こうひられんざん) 
 標  高  555.2m 
 場  所  大竹市松ケ原町、廿日市市大野町 
 登  頂  H26.11.18(火) 
 アクセス  JR五日市駅→JR玖波駅→県道42号線(タクシー)→東登山口(大里ケ峠) 
 コース   ○東登山口9:02→8号峰9:48→5号峰10:08-10:18→札木峠10:39→1号峰11:03→八畳岩11:21
 ○八畳岩12:16→馬ヶ峠12:46→松ヶ原登山口13:08  
 メンバー  美14名 
 過去記録  H24.10.25  H23.10.19  H22.11.4  H20.3.15  

 

                                 【概 要】                               
 河平連山は大竹市松ケ原地区にあります。地形図には三角点はあるものの山名の記載も無い無名峰で、主峰5号峰の標高が555.2m、登山口からの比高も300m前後と低山です。大正12年に軍用機乙式偵察機が衝突したことから地元では通称「飛行機山」と云われてきたようです。
 登山口は松ヶ原地区と県道42号線沿いの東登山口(大里ヶ峠)の二個所にあります。登山道は段差のきつい個所、風化花崗岩の砂礫で滑りやすい個所があるものの手入れされ特に危険な個所はありません。また案内表示も各所に置かれ崩落地などにはロープが張られ安全が確保されています。 
 今回は8号峰から0号峰へと歩きました。大小のピークを連ねアップダウンが続く尾根道は瀬戸内海の宮島などの島々、そして沿岸部の山々と中国山地の山並みを眺めながらの快適な縦走を楽しめます。
 展望は特に7号峰や八畳岩から優れ、眼の前に三倉岳から瓦小屋山への山並み、その奥には羅漢山、吉和冠山など県北の山そして山口、島根両県の山々も望まれます。

○東登山口(9:02)〜5号峰(10:08)   
 JR玖波駅発のバス便が少し早い時刻になっているため、駅からはタクシ−に分乗し42号線を5kmほど北上し、大里ケ峠の東登山口へ向かいました。
 今回も8号峰から7号へと逆に歩いて八畳岩に向かうコースです。登山口には大きな河平連山ハイキングコースの案内板と河平連山東登山口大里ケ峠の標示があり、入口付近は草刈りがされているようでした。
 登山口から2分ほどで樽川の三段瀧への滝コースと直進の尾根コースの分岐で、時間的には両コースとも同じ程度です。今回は左の滝コースをとりました。黄葉したシロモジの落ち葉を踏む道を進むと3分で樽川の三段瀧滝ですが、今の時期水量はほとんど無く見栄えは今ひとつです。滝からは右手に意外に急な道を登りますが10分ほどで右手からのコースが合流します。ここからはしばらくは緩やかになった道を10分ほど進むと簡易トイレがあります。
 この先は急登になるものの一旦緩み滝コース分岐点から12,3分ほどで支尾根に乗ると、「宮ケ谷の大瀧(岩肌)」の案内表示があり右手に展望が少し開けています。しばらくするとまた尾根道は8号峰へ向けての急登となり、岩の横を越えたりロープを使ったりの道です。ようやく道が緩んで大野権現山と渡ノ瀬ダムが姿を現し、すぐに8号峰に到着ですが展望は瀬戸内海側と北部に開けます。登山口から40分余りでした。登山道の脇には地元の方が作られた詩歌が掛けられていて。
 小休止の後、7号峰へ向かいます。途中に右手に崩落地があり、三倉岳や吉和冠山などが望まれ眼下には渡ノ瀬ダムも見えています。もう一個所の崩落地を過ぎると7号峰です。崩落地にはロープが張られていますが特に危険なことはありません。7号峰から上り返すとすぐ6号峰で「三県一望之地」の表示があり、経小屋山から大竹市街、傘山、さらには周坊大島も見渡せます。次は目の先の見えている最高峰5号峰に向かいますが、急坂を登ること9分ほどで5号峰に到着です。

○5号峰(10:18)〜八畳岩(11:21)
 露岩が鎮座する5号峰は無名峰ですが三角点が置かれ、南には宮島や松ヶ原地区、傘山などが広がり北には三倉岳も見えています。
 小休止の後、4号峰に向かいます。5号峰から数分で「水神釜 雨乞い信仰」の表示がある4号峰でここも大岩があり、雨乞い神事に関わりがあるのか岩の裏側にはいくつかの窪みがみられます。
 4号峰からちょっと滑りやすい裸地を通過して10分ほどで3号峰ですが、山頂と云うよりは尾根道の1ポイントと云った感じです。北側には三倉岳が意外に近い位置に見えています。下るとすぐ3号峰景勝地と書かれた展望の岩があり経小屋山の先に宮島が望めました。景勝地から10分ほどで松ケ原への下山路の札木峠に到着です。この先10分ほどの急坂を登りきると2号峰で「西前方三倉岳羅漢山を望む」の表示があります。露岩の堆積する2号峰からの展望も大変素晴らしく、目の前には0号峰がそびえ、北には三倉岳がみえています。2号峰から下るとすぐ「宮島大鳥居展望の地」がありますが、朱塗りの鳥居まではちょっと。
 2号峰から5分で松ケ原登山口からの登路が合流します。合流点から3分で1号峰で「前方天狗岩」の案内があり天狗岩に向う道が南側に延びています。1号峰から1分で右側に浅田大尉記念碑の標示があり急な道を下るとひっそりと浅田大尉殉職記念之碑が建っていました。縦走路に登り返し2分で大岩で、岩の右側をロープに頼りに急斜面を登ると3分ほどで浅田大尉の「飛行機衝突岩」の0号峰です。眺望はありません。0号峰から堆積する岩の間を越え3分で前方が開けてると八畳岩に到着です。 
                                      
○八畳岩(12:16)〜松ケ原登山口(13:08)
 八畳岩にはアルミはしごで登ります。以前は登るのに一寸難儀したものです。八畳岩は崖に張り出した大きなテラス状で見晴らし抜群です。好天に恵まれて東方面は宮島から経小屋山、南方向には傘山から大竹方面、西方向には丸子山を前景にして冠岳、三倉岳、羅漢山、北方向には吉和冠山などが展望できました。
  隣の突きだしたシンボリックな岩が実に印象的ですが、N嬢が大ジャンプで一飛び。この岩に飛び移ったのは今まで聞いたこともありません。これには一同びっくり。
 ゆったりとした時間を過ごした後は下山です。0号峰からは歩いてきた峰々が見えています。今回は天狗岩はパスして峠の分岐から松ケ原登山口へ下山しました。
 盛りの黄葉の道を25分で「前方天狗岩」の標示があり先ほど通過した大岩が見えています。さらに下って峠分岐から30分足らずで馬ケ峠ですが倒木が架かっています。すぐに自然石・道しるべの標示がありますが、苔むした石の文字は判読できませんでした。この先の札木峠への谷筋の道は既に廃道化しつつありました。
 滑りやすい丸太橋の架かる沢を越えると道幅は広くなり軽トラが入ってきました。その少し前方に簡易トイレ、続いて登山届け提出箱があります。金網沿いに道を進んでいくと舗装道に出て松ケ原登山口です。傍らに「河平連山(飛行機山)ハイキングコース」の案内板があります。後は石山の入口を見送り集落に入り「河平連山・飛行機山ハイキングコース」の案内板の前を進んで松ケ原町入口のJA出張所に出ました。健脚組はさらに玖波駅まで5kmのアルバイトです。                         

                                                   広島里山紀行 記



 
東登山口〜5号峰   

 

 
  9:02 大里ケ峠の東登山口から  

 

 
敷き詰められたシロモジの落ち葉を踏んで  9:07 樽川の三段瀧です  

     

     
この時期は水量も乏しく見栄えが少し  滝からは急登になります 

 

 
9:16 直登コースが合流します  支尾根に向けては急登です 

 

 
9:26 支尾根に出ると  主尾根に向けてはさらに急登が続きます 

 
 
展望が開けてダムの先に大野権現山が  9:48 最初のピークとなる8号峰 

 

 
9:53 崩落地を通過して  10:01 6号峰に到着 

   
          崩落地は格好の展望地でもあります。右手に勝成山、左手に三倉岳が望めます  
   

Hiroshima Satoyama Kikou


6号峰は「三県一望之地」の表示があり経小屋山から大竹市街、傘山が望め、先に瀬戸内海が広がります
   

 
     
9:55 7号峰   
 
       
正面の5号峰へ向けて  5号峰への道は急です 
5号峰〜八畳岩   

 

     
10:08 最高峰5号峰に到着です   
  

        5号峰からの展望。南側に松ヶ原地区、船倉山と経小屋山の間に宮島、右に傘山などを  
 

                
 

 

          
10:49 4号峰 雨乞い神事に関わり?水神釜の標示  3号峰に向けて

 

         
10:27 3号峰   
   


          
3号峰下の「景勝地」、展望の岩から宮島を  展望の岩から 

 

     
松と岩の庭園風な景観の道を  10:39 札木峠 

 

     
峠から直接下る道は次第に廃道化しつつ  2号峰への急坂を 

 

     
10:49 2号峰  「西前方三倉岳羅漢山を望む」の表示があります 
          
            
   

 

     
2号峰直下の展望の地  裸眼では大鳥居は少し無理かも 

 

     
10:59 左に松ケ原登山口からのコースが合流  11:08 記念碑は苔むして 

 

     
11:14 碑から再び縦走路へ  11:16 ロープの架かる0号峰へ向けての難所 

 

     
11:20 0号峰、南に天狗岩への道が下ります  11:21 八畳岩へ到着です 

         
 南方向には傘山から大竹方面、西方向には丸子山を前景にして冠岳、三倉岳、羅漢山、北方向には吉和冠山などが展開 

 
 
   
  

                         
                       
                
   
八畳岩〜松ケ原登山口   

 

     
12:16 松ケ原登山口に向けて下山です  0号峰先の急な降り 

 

     
12:28 松ケ原登山口への下山口   天狗岩です。少しアップで 

 

     
秋色の下山路  12:46 馬ケ峠 
 
     
12:58 小さな沢を渡ります             ガマズミ、燃えるような紅

 

     
13:08 下山しました  登山口の案内です 

 

     
13:16 コース案内板の前を   
   
   

 
 


   
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