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山 名 | 三石山(みついわやま) 観音山 |
標 高 | 449.2m 428m |
場 所 | 広島県安芸郡熊野町 呉市苗代町 |
登 頂 | H26.11.5 |
アクセス | JR広島駅→JR矢野駅→広電バス(熊野営業所下車)→登山口(タクシー) |
コース | ○姫白観音堂登山口9:53→皇帝コース合流10:17→三石山10:37 ○三石山10:50→三石山三角点10:51→観音山11:13 ○観音山12:22→三石山12:42→大原コース分岐12:50→中央コース登山口13:13 |
メンバー | 美9名 |
情 報 | 焼山熊野苗代線の平原経由「呉駅前〜苗代下条〜熊野営業所」は路線廃止(平成26年10月1日) これに伴い姫白観音堂登山口最寄りの「才ノ神」バス停も廃止です |
過去記録 | H24.3.15 |
熊野高校側からのコースは
・皇帝ハイツコース(距離
約1400m) ・中央コース(距離約700m) ・大原コース(距離
約1100m)
苗代側からのコースは
・姫白観音堂コース ・くぬき観音堂コース
○姫白観音堂登山口9:53〜三石山10:37
「才ノ神」バス停廃止のため熊野営業所からタクシーで登山口に向かいました。元の「才ノ神」バス停は県道174号の熊野町と呉市の町境付近の長徳寺才ノ神墓苑
の前です。
登山口
は元バス停から南方向へ1分足らず下った道路右手にあります。登山口の案内表示は無く、筆を模した「筆の都 熊野町」の標柱が立っていました。
登山口から落ち葉に埋もれたコンクリート階段が伸び、石灯籠を過ぎると2分ほどで姫白観音堂
ですが、参道の割にはお堂の名前も由来書も見あたりません。
観音堂の左手に回って登山路に入ると、すぐに「三石山・姫白観音」の標示があり標高差は199.2mとありました。
中央部が沢状に荒れて歩きにくい道がしばらく続きます。観音堂から4分ほどで左手に古い苔むした堰堤を見送くると山道らしくなり斜度も増してきます。観音堂から15分ほどで巨岩が見られるようになってくると道はますます直登、急登となりますが、耐えると6分ほどで上空が明るくなり尾根に出て右手からの皇帝コースに合流
です。合流点までの所要時間は前回の皇帝コース登山口からと全く同タイムでした。
合流点からは快適な尾根道となり、大岩の間を抜け10分で鉄塔です。鉄塔を抜けると間もなく道が二分しますが、左手、上方の道をとります。道々には町民グランドと山頂までの距離や本庄水源地など町を紹介する新しい標示が見られました。木階段を登るとすぐパノラマデッキがあり熊野町側の展望が開けます。パノラマデッキの先には見上げるような大岩が重なる三石山の山頂部ですが三角点はもう少し先になります。皇帝コース合流点から18分ほどでした。
○三石山10:37〜観音山11:13
三石山の山頂部は三つの大岩から成っていますがこれが三石山の由来とも思えます。最も大きい大岩には太いロープも張られていますがアルミのハシゴで登ります。
頂からは360度の素晴らしい展望が得られ西方向に地デジアンテナの立つ絵下山、発喜山(
ほっきざん)が、北方向に鉾取山系の金ケ燈篭山から城山、洞所山、電波塔が立つ原山、東方向の目の前に石岳山(かけさん)、その奥には小田山、南方向の遠くには電波塔の並ぶ野呂山、灰が峰、さらには古鷹山、野登呂山も望めます。
眼下の左手の西方向に本庄水源地が見え熊野盆地が広がっています。案内によると盆地の集落は江戸時代に熊野七郷と呼ばれていたと云います。
三等三角点
のある三石山の山頂は大岩をから下って岩裾を巻いたすぐ先ですが、木立に囲まれ展望がなく縦走路上の単なる通過点になっています。この先は観音山まで標高差200mほどアップダウンを繰り返す快適なプロムナードとなります。
道はコシダやウラジロが植生する稜線上の縦走路は明るく展望は樹間越しに僅かに開ける程度ですが、時折現れるテーブル状岩からの景観は良好です。途中に点在する岩々には「人鳥岩(ペンギン)」、「海馬(トド)岩」などのプレートが掛けられ、景観と相まって飽きることがありません。
巨岩と景観を楽しみながら進み、三角点から20分余りで前方が開けると観音山です。
○観音山11:13−12:22
観音山は三角点は無いものの大きな岩盤の上でテラス状岩が広がり、南角には高い大岩がそびえています。東は樹木で視界がありませんが、前面は大きく開けテラス状展望岩からは天応の烏帽子岩山から絵下山、その後方には江田島の古鷹山、能美島の野登呂山(宇根山)まで見通せます。正面には金ケ燈篭山、城山など鉾取山山系へ視界が広がり、その奥には大峯山も見え、眼前には焼山団地や押込の団地、本庄貯水池、熊野の町並みが広がる絶好のビューポイントです。
山頂大岩の右を少し下ると「くぬき観音
」の広場で、折り重なるような巨岩が天然の岩屋を成したその間隙に祠が祀られています。祠前のくぬき観音縁起によれば観世音菩薩の奉祀は800年前に遡るとありました。
広場の東側からは県道174号線くぬき観音登山口からの参道が登り、少し上の小テラス岩
からは展望テラス岩では望めなかった苗代から郷原の方向の景観が楽しめます。西側に以前有った「押込町バス停30分」の押込団地への下山道は既に消滅?
祠に対面して鉄の鎖の架かる石鎚大権現の大岩がそびえ頂上部には祠が見え、裏側に回権現の祠の裏側が高い位置に見えています。この先の狐ガ城へ続く縦走路が伸びていますが今回はここまでとしました。
○観音山112:22〜三石山12:42〜中央コース登山口13:15
観音山からの帰路は一旦三石山まで戻ります。パノラマデッキで再度、展望を楽しんだ後は中央コースを下山します。道標の「中央大原・グランド」「皇帝・グランド」に従って大岩とパノラマデッキの間に付いている道を下ります。
手入れされた急な道を4分ほど下ると十字路分岐
で、左は前回の大原コース、右は鉄塔保守道です。ここは直進の中央コースを下山しますが、すぐに送電鉄塔に出て視界が開け正面に水源地そしてその先に絵下山が望めます。
送電鉄塔から5分下ると大岩が現れ、岩の右手に太いロープ
が張られた急な道が下ります。大岩からは正面に城山、洞所山、原山などが、眼下に熊野高校や町民グランドが見え、岩の先には細いロープが下がっています。ここから2分でまた太いロープが現れロープにすがって急降下します。
最短コースだけあってなかなか急坂ですが、ロープから9分で「グランドまで400m、みついわまで300m」の標示のある木階段が現れました。
道が緩むと砂防ダム
の上部に出てダムを二つほど超えると冒険公園の登山口に下山しました。
登山口は駐車可能スペースのある広場で皇帝ハイツコース、中央コース、大原コースの分岐点になります。コース案内板(ボランティアグループ プロジェクト みついわ」や地域の歴史を紹介する「三石山と熊野七郷」パネルなどが設置されていました。
登山口からは冒険公園の脇を下り、グランドゴルフで賑わう町民グランド、体育館脇を通って熊野高等学校の前を進み「浄水場前バス停
」に向かいます。
広島里山紀行 記