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山 名 | 牛田山 神田山 尾長山 |
標 高 | 261.1m(牛田山) 約175m(神田山) 約185m(尾長山) |
場 所 | 広島市東区 |
登 頂 | H26.11.11 |
アクセス | アストラムライン県庁前駅→アストラムライン牛田駅→(縦走)→JR広島駅 |
コース | ○牛田総合公園登山口9:40→見立山9:53−9:57→神田山10:21−10:24→牛田山10:50 ○牛田山11:07→尾長山12:08−12:58→山根口13:25→JR広島駅 |
メンバー | 美11名 |
過去記録 | H24.11.27 H23.4.12 |
○牛田総合公園登山口(9:40)〜神田山(10:21)
アストラムライン牛田駅で下車して広島ビッグウェーブ、東区スポーツセンターの前を通って牛田総合公園に向かいます。盛りは過ぎているもののまだバラの花が美しいバラ園を抜けて公衆トイレから鋪道を進むと直ぐに牛田山への登山口があり、長い階段を登ると尾根上に出ます。
左は神田山、牛田山へ続きますが、まず表示に従い右折して見立山(工兵山)に向かいます。尾根道を7分ほど進むと見立山の山頂です。標高120mほどの山頂はちょっとした展望台で毛利輝元が広島に居城を定めるに際して地形を見立てたと云われるだけあって、山頂からは広島市街地が手近に一望できます。
「見立山の由来(案内板より)」
時は戦国の世、中国地方の大半を制した毛利氏は、安芸高田市吉田町の郡山城から平城を求め広島城の築城を思い立つ。当時の広島はいくつかの城に分かれた、葦の生い茂る寒村だったという。天正17年(1589年)毛利輝元は二葉山、己井山に登り、どこに築城するか思案したあげくこの山に登り、そして島の中で一番広い島「在間」を城の場所と見立て、以後この山は「見立山」と呼ばれるようになった。
牛田旭登山口からの道は工事中で止められてました。展望を楽しんだ後は牛田山に向かいます。登山路を引き返し公園を見下ろし東屋を見送って舗装遊歩道を進むと長いフェンスの脇に出ます。西側に開けたフェンスの向こうは高い崖で、下には市教育センター、老人ホーム、原爆被害者特養ホームや牛田山荘などが見えています。
フェンスが切れると舗装は終わり照葉樹林の中の尾根道となります。すぐ5分で左に山王天権現の標示があり「二百年前の石碑 願いが叶います」とあるので覗いてみると、200年前にしては少し古びが?と思われる碑がありました。見立山から14分で牛田山荘、さらに3分で牛田山荘・牛田新口(牛田新町口)がそして1分後には不動院ルートが合流します。不動院合流点から良く踏まれた道を進み7分で急坂を上り岩が現れると神田山です。以前あった手作りの小屋掛け休憩所は無くなっていました。
○神田山(10:24)〜牛田山(10:50)
神田山は標高は178.7mほどと思われ、一般には南方向に細長い支尾根を数分進んだシダに被われた所が山頂とされているようです。二葉山方面が望め、牛田早稲田からの道が登ってきています。ただ国土地理院の地形図には山名も標高も記載されていません。
神田山からは牛田山を目指します。一旦鞍部に下って長い偽木階段を登り返します。20分ほどで左から戸坂口が登り、すぐに再び戸坂口の表示がありますがおそらく下ると先では合流するのでしょう。市街地の騒音も消えた起伏の少ない尾根の快適な道を進むと、戸坂口分岐から5分で早稲田小学校からの道が合流します。前方が明るくなると牛田山です。
牛田山山頂は三等三角点が置かれ小屋掛け休憩所やベンチやテーブルが設けられています。展望は良好で北から東方向は樹幹で遮られるものの南方向には広島市街地中心部、西方向には大茶臼山、武田山から阿武山にかけて北に呉娑々宇山の山並みが望めます。
山頂直前の右に「辺坂(へさか)入道道海の墓」のプレートが架かり道が下っています。以前から気になっていましたので覗いてみましたが、小スペースに数個の石が並べられているだけでした。ネット情報では戸坂入道道海は安芸武田氏の一族出身の家臣で、銀山城落城の際に後に毛利氏の外交僧として活躍する安国寺恵瓊を助けたとあります。牛田山の北西側に見える武田山は主家である武田氏の本城・銀山城であり牛田山は戸坂城の本丸となります。
○牛田山(11:07)〜尾長山(12:08)
山頂からの展望を楽しんだ後は次の目的地である尾長山へ向かいます。直下左に西山貝塚の案内がありますが、貝塚は登山道から10m程下りた所にあります。
直下からの急な坂を下ると、8分ほど先で竹製の手すりなどで安全確保されたジグザグ道です。これを過ぎると快適な尾根道と変わります。ときおり樹間越しに住宅地を望みながら自然一杯の縦走路を進むと山頂から13分ほどで戸坂南口からの道が合流し(分岐を下りると戸坂と中山の境界の中山峠、第一病院バス停近くにでます)、続いて6分で中山北山口(中山ヒルズ)の標示があり左から道が合わさります。市街地の里山だけに縦走路上にはエスケープルートに使える登山口が多く安心できます。さらにピークを過ぎると13分で中山口分岐、もう一度急坂を登り返すと中山口分岐から5分で175.9mの四等三角点です。
三角点は地形図に山名がありませんが丸太ベンチもあり、東方向に開け遠くには鉾取山、原山、洞所山などの山並み、その手前には府中町の茶臼山の稜線、目の前には新幹線の車両基地や広島高速1号線、工事中の広島高速5号線も見えています。
一休みの後尾長山に向かいます。三角点から4分で大内越口の分岐点、さらにその先すぐに牛田東口の分岐が現れます。牛田東口からすぐの鉄塔を過ぎると5分で尾長山の直下の分岐で、左に「二葉山」と右に「二葉山・尾長山」の表示がありますが何れも尾長山に至ります。分岐を右を進むと6分で尾長山です。直下の分岐でタマミズキが見られるとのことですが今回も見つけないまま引き返しました。
○尾長山(12:08)〜山根口(13:25)
露岩の尾長山の山頂には三角点は無く地形図に山名も標高も記載されていませんが、砲台跡に航空標識塔が設置されています。山頂からは二葉山へ向けての登山路である天神峠口への道が下っています。展望は素晴らしく二葉山越に広島市中心部から広島湾、そして広島南アルプスの景観が広がります。またJR広島駅を眼下にし歩いてきた見立山、神田山などの縦走路の一部も見えています。
山頂から左手に進み尾根道を下ると5分ほどで本日のハイライト、前方が開ける大きな岩場に着きました。左手に呉娑々宇山が大きく迫り、正面に黄金山から絵下山、右手に再開発進行中のJR広島駅、そして市中心部から広島湾と素晴らしい眺望が展開しています。
岩盤の露出した岩尾根はある時は平坦、ある時は急坂と変化しますが、視点は次第に低くなるものの町並みを見下ろしての展望は続きます。
山頂から20分ほどで明るい
雑木林から薄暗い照葉樹林に入り右手にマンションを見ながらフェンスに沿って下ります。ここはイノシシ対策のため前回より一寸ルートが変更されていました。階段を下りたところが「山根口(展望コース)登山口」の案内表示が立つ登山口です。山頂から27分ほどでした。登山口から二葉中学校の裏を経てJR広島駅までは舗装路歩きです。
広島里山紀行記
牛田総合公園登山口〜牛田山 | |
アストラムライン牛田駅で下車し東区スポーツセンターへ | 牛田総合公園のバラ園の中を |
9:40 総合公園登山口から | 9:53 見立山は展望台 |
見立山から市中心部を一望。似島や宮島など瀬戸内の島も |
左に呉娑々宇山、正面に黄金山から再開発進行中のJR広島駅、そして市中心部から広島湾と素晴らしい眺望
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