山  名   極楽寺山 (屋代コース) 
 標  高   693m
 場  所   広島市佐伯区・広島県廿日市市 
 登  頂   H26.12.3 
 アクセス  JR五日市駅南口→広島工大上(広電バス:東観音台団地線)  今回はタクシー利用
 コース   ○登山口8:19→東屋9:15−9:19→平良コース合流・山門9:33→極楽寺9:41
 ○極楽寺9:51→蛇の池10:15→さくらの里10:30→アルカディアビレッジ10:53
 メンバー  美11名
 過去記録  H23.9.27   H23.5.9

 

                                 【概 要】                               

 極楽寺山(ごくらくじやま)は広島市佐伯区と広島県廿日市市の境界に位置します。山域は瀬戸内海国立公園に指定され、山頂には真言宗の古刹極楽寺があり本堂、奥の院を取り巻く寺有林はモミの自然林です。
 山頂にある展望台からの展望は良くありませんが、極楽寺境内の東屋からは瀬戸内海を一望できます。林道極楽寺線が山上部まで通じており蛇の池を中心に憩いの森として遊歩道、東屋、キャンプ場などが整備されています。
 登山対象としては登山口への交通の便がよく、市街地から近いこともあって人気のある里山の一つです。登山ルートは平良コース、彩が丘コース、屋代コース、観音コース、倉重コースなど多様でこれに派生ルートを加えるとバリエーションある山歩きを楽しめます。今回の屋代コースは中国自然歩道矢口・極楽寺ルートと重なっているため道標などもよく整備され利用者の多いコースです。
 

○登山口8:19〜反射板9:15
 屋代コースは宮島カントリーゴルフ場の西側沿いに進んで山陽道高架橋(貴船原橋)を渡った所が登山口となります。
 登山口には数台分の駐車スペースがあり中国自然歩道の案内板とテーブルベンチも置かれています。また「瀬戸内海国立公園極楽寺山登山道」の起点碑があり、登山路にはこの地点から200m毎に極楽寺までの距離を記した石碑が立ちます。
 前方に極楽寺山を見ながら少し歩くと舗装路が終わり、極楽寺までの距離を示す1800Mの石柱があります。登山口から4分ほどで一旦下り小沢を渡りって進むと右手にベンチと1600M石柱があり、次いで登山口から7分で左から佐方コースが合流し、さらに2分で佐方コース本道が合流します。ここは1400Mの地点です。
 起点石柱から20分余りで二番目の沢でここで服装調整を行います。対岸に渡ると1000Mの石柱が立ち木階段が登っています。ここからは急な登山路になり視界もなく我慢の道が続きます。沢から25分ほどで東屋と第六管区海上保安本部の反射板に到着ですが、反射板の前方は開けているものの視界は得られませんでした。

○反射板9:19〜極楽寺9:41
 東屋から5分ほどで崩落地跡(平成11年の集中豪雨)で左手に少し視界が開けて廿日市の木材港や宮島が望めます。この先には急ですが擬木の立派な階段が設けられ、登った先辺りからモミの木が現れ始めます。
 階段から10分ほどで左から平良・原コースが合流し、中国自然歩道・極楽寺縁起の案内板があり仁王門への石段が登っています。新広島四国八拾八箇所第七番霊場の札の架かる門をくぐって右折して極楽寺への参道を進みます。
 最後の試練とも云える自然石の幅広の階段は急斜度で段差も結構あります。登り切ったところは標高661mの極楽寺境内で右手に鐘楼と展望東屋があります。極楽寺は山頂ではありませんが、「極楽寺山へ登る」と云えばここを指すことも多いようです。
 東屋からは前面に廿日市木材港、その先には瀬戸の海が広がり似島や宮島などの島々が望めます。

○極楽寺9:51〜さくらの里10:30
 極楽寺は建立が聖武天皇までさかのぼるとされる古刹で広島県重要文化財の本堂は毛利元就によって寄進されたと云います。また本堂のすぐ横の阿弥陀堂には国内でも最大規模の木像、阿弥陀如来大仏が鎮座されています。
  極楽寺本堂に参拝し林道極楽寺線の舗装路に出て西国三十三ヶ所観音霊場の前を進みますが、辺りのモミの混合林は一帯が平成3年の台風19号により相当痛めつけられ少し淋しい状態になっています。
 進むとすぐ大師立像の立つ第二駐車場で右手に最高点693mへの木階段が登っていますが、今回は見送って第一駐車場に向かいます。第一駐車場からは右手に登って多目的広場を経由しテントサイトのある蛇の池に向かいます。多目的広場には昨夜の雪がうっすらと残っていました。 広島市の初冠雪は極楽寺山の山頂付近を観測対象にしていますが今回の雪は初冠雪とまではなりませんでした。
 蛇の池は初夏から秋口にかけて見事なスイレンの花が観られることで知られていますが、今の時期は冬枯れの寒々とした景観が広がるばかりです。蛇の池からはアルカディア・ビレッジに向かうため尾根の探勝歩道に出て左折します。探勝歩道3分ほど進むと舗装管理道に出て、さらに7分でトイレや休憩舎の整備されたさくらの里です。

○さくらの里10:30〜アルカディア・ビレッジ10:53
 さくらの里のサクラは標高600mを超えるため市街地より2週間ほど遅れた満開を楽しむことができます。
 さくらの里入口にはアルカディア・ビレッジまで1kmの道標があります。道標に従い極楽寺山で唯一の四等三角点、663.4mピークの裾を巻いて進みますが遊歩道は安全柵など良く整備されています。このコースはほとんど展望がありませんが、さくらの里から5分ほどの送電鉄塔からは窓ヶ山など湯来方面の山が見えます。鉄塔を過ぎるとズンズン高度を下げて行きますが、落ち葉が積もった長い影を映す道と急な階段は時として大変滑りやすいものです。
 やがて手すり付きの急な階段が現れると5分ほどでテーブルと遊歩道案内板のある広場に着きました。展望は得られませんのでそのままアルカディア・ビレッジに向かいます。道はこの先で二分しますが選んだ左の道は手すり付きの急な階段道で、右はホタルのせせらぎ遊歩道を経てアルカディア・ビレッジへ向かいます。分岐から5分でアルカディア・ビレッジへ到着です。さくらの里からは30分余りでした。
 入浴、昼食後は送迎バスで広電廿日市市役所前駅へ向かいます。
                                                                               
                                                 広島里山紀行 記


 
登山口〜極楽寺   
   
    
  8:19 登山口から     8:48 沢を渡ると極楽寺まで1000Mの石柱が 

   

 
  展望のない急登が続きます  9:15 東屋に到着し小休止 

      
 
     9:23 崩落地跡の階段を  階段からは瀬戸内方向に展望が開けます 

   

 
  9:33 平良コースが合流するとすぐ山門です  極楽寺参詣はここから 

      
 
     地獄の石段を登ると極楽はすぐそこです  9:41 極楽寺境内の展望東屋の着きました 


          
              展望所からは木材港を眼下に瀬戸の海と似島や宮島などの島々を  
   
  
   
極楽寺〜さくらの里    
 
 
9:51 極楽寺に参拝して出発します  畏敬の念を感じる境内の老杉 

 

 
観音霊場の前を  10:04 多目的広場への進入口から蛇の池へ 

 

 
心地よい遊歩道です  広場の日陰には薄っすらと昨夜の雪が 

 
                      10:15 スイレンの蛇の池も今は冬枯れの侘びしさのみが  

 

 
10:20 尾根の探勝遊歩道に出ました  さくらの里に向かいます 
   
さくらの里〜アルカディア・ビレジ   
 
    
10:29 さくらの里からアルカディアビレジへ     遊歩道にはしっかり安全柵も 

 

 
数少ない展望、鉄塔の先に窓が山が  長い影を落とす道を 
 
     
落ち葉の積もる道は足下に注意が必要です      ドンドン高度を下げていきます 

 

 
10:47 展望広場?ですが展望はありません  登り使うとちょっと思われる階段を下ります 

 

 
本日の山歩きも終わりに  10:53 アルカディアビレジに到着しました 
   

 



          
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