山  名   鎌倉寺山 
 標  高  613m
 場  所  広島市安佐北区
 登  頂  H26.4.24
 アクセス  JR西広島駅→JR広島駅→JR志和口駅
 コース  ○志和口駅9:13→白木町有留9:37→登山口9:45
 ○登山口9:54→山頂まで40分地点10:45→四差路11:11→山頂11:23
 ○山頂11:35→権兵衛山11:48
 ○権兵衛山12:43→3合目13:11→下山口13:37 
 メンバー  美11名

 

                                 【概 要】                               
  広島市安佐北区にある鎌倉寺山(613m)は広島のロッククライミング発祥の地とされ、山頂には山名の由来となった中世の鎌倉寺跡があります。鎌倉寺山そのものは展望も乏しく平凡な一里山に過ぎませんが、この山の魅力は山頂から南西に槍ケ峰から始まり十畳岩、南峰と連なる岩稜歩きにあると云えるでしょう。またシャクナゲの自生地でもあり花の時期にはこれ目当ての登山も多いようです。
 今回は鎌倉寺山への往復登山でした。登路は北側と南側からのルートがありますが、北側のJR芸備線志和口駅からボーイスカウト鎌倉寺山野営場を経て山頂へ向かうコースをとりました。


○志和口駅9:13〜登山口9:45
 JR芸備線志和口駅から左折して三篠川柏木橋を渡りますが前方に鎌倉寺山が見えています。県道37を横断し県道46を志和方面に進み、18分で県道328が分岐し、右に神の倉山方面、直進方向に鎌倉寺山を示す道標があります。直進し実相寺川に架かる青い欄干の熊谷橋を渡ると、すぐ有留の東川ハイツミニ団地に舗装路が登り、立派な「鎌倉寺山登山口入口 」の案内板が立っています。
 団地に入り最深部から登山者用駐車場、ボーイスカウト鎌倉寺山野営場を過ぎ荒れた林道を進むと右手に「鎌倉寺山登山口」の案内板があります。志和口駅から32分、有留の団地入口からは8分でした。

○登山口9:54〜鎌倉寺山11:23  
 登山口 から登山道はすぐ沢状となり、ある時は流れの中に踏み込むことを強いられたりもします。水量が多いときは道と判別できないかも知れません。滑りやすい沢中の道を5分ほど歩くとやっと開放されましたが辺りは倒木が多く荒れた雰囲気です。それでも真新しい感じの案内札が架かっていましたので善意の手が入っていることが分かります。
 右下に沢を見おろし次第に斜度を増した道をみ、登山口から約15分ほどで左にターンして急登にかかります。ここにはテープとNの字の表示が見られました(おそらくガイドブック記載のポイントと思われます)。ここからは深い谷を右下にしながら支尾根にむけての超急登が続き、カラ谷を詰めると樹幹に「3合目あたり 」の表示がありました。N字ポイントから20分余りでした。
 急登を続けると上空が明るくなり一瞬山頂かと思わせますが支尾根に出ただけで、ここには「至鎌倉寺山・鎌倉寺山頂まで約40分 」の案内があります。3合目から15分足らずでした。4分ほど進むと少しだけ視界が得られ山頂部から北の稜線が望め一息付けました。尾根に登ると一旦道が緩みますが再び急登に戻り、「約40分」の表示から12分で左側に神の倉山や荒谷山が望める展望地に出ました。
 3合目から35分で「7合目あたり」の表示が見られます。尾根の左手を進み急登を終えると四差路の鞍部 に出ました。登山口からは1時間17分でした。鞍部は左手(北東方向)が鎌倉寺山、右手(南西方向)は権兵衛山から槍が峰へ、直進(東南方向)が牛岩への分岐となります。
 左方向、鎌倉寺山へ向かいます。樹林から解放された明るい尾根道はヤマザクラの花吹雪も。進むと一転して樹林帯に入って、鞍部から8分で鎌倉寺跡への道が右に分岐しますが鎌倉寺山へ直行します。鞍部から10分で山頂に到着しました。

○鎌倉寺山11:35〜権兵衛山11:48
 鎌倉寺山 の山頂は樹林に囲まれて展望は無く僅かに金明山などが望める程度で、三角点も無く図根と刻まれた石柱があるのみです。標高609mと書かれた古いプレートと標高613mと書かれた安佐北区役所のプレートが同居していました。さすがシャクナゲの時期には早く気配も感じませんでした。山頂から北東へ道が下っており鉱山跡まで行くことができるようです。
 山頂からは南に少し下った鎌倉寺跡に向かいます。3分ほど急な道を下ると倒木もある寺跡には石仏と苔むした五輪塔などが点在しそれを感じさせます。寺跡からは左手にたどって倒木を潜り山頂と寺跡との分岐点に出ました。分岐からは往路を四差路鞍部に向かい、鞍部から登り返すと1分で権兵衛山 に到着です。
 標高560m程度の権兵衛山には以前は見かけた山頂を示すプレートも今回は見えませんでした。明るい山頂は西南方向に開け槍ケ峰を目前にしその奥に安駄山の山塊、その左手には志和の集落、槍ケ峰の右手には三田の集落から白木山が一望できます。
 ランチタイムの合間、少しだけ岩尾根のさわり部分をと思いました。槍ケ峰から十畳岩、南峰と連なる岩稜へ向かう道は、山頂の左手東側を下りますが案内表示類はありません。権兵衛山直下は乾いたマサ土の滑り易い急降下の道なので一寸慎重に下り、岩を右に左にある時は越えながら鞍部に向けて一気に高度を下げます。前方には槍ケ峰への岩尾根が登っており、このまま前進したい気に駆られますが権兵衛山では岳友が待っています。
 
○権兵衛山12:43〜下山口13:37
 下山は往路を下りますが、四差路鞍部からの道はよくぞと思うような急坂です。「鎌倉寺山頂まで約40分」地点までの所要時間は登りに比べて10分も短縮しています。3合目そしてN字ポイントと通過するとさしもの急坂も傾斜が緩みます。四差路から湿潤した沢上部には40分ほどで着きました。この先は10分あまりの悪路を進むと下山口の林道です。権兵衛山からは54分でした。
 後は志和口駅までの舗装路歩きですが、1時間1本の列車待ちは柏木橋手前の「高南ふれあい広場」を利用させていただきました。
                                                                           広島里山紀行記



 
 志和口駅〜登山口   

 

 
9:13 JR志和口駅を  9:31 県道328分岐を直進します。前方に鎌倉寺山 


 
9:37 ミニ団地入口、案内板あります。マウスを乗せると  9:41 鎌倉寺山野営場の側を進みます 
   
 登山口〜鎌倉寺山   
 
   
9:54 登山口、ここにも案内板がありました   すぐに湿潤した道になります 

   

 
  一旦、普通の道に戻っても再び沢状の道に 

 

 
沢を右にして荒れ気味の道を進み  10:10 支尾根へ向けての急登が始まります 

 

 
谷が詰まって  10:31 やっと「3合目あたり」の表示です 

 

 
10:45 支尾根に出ると鎌倉寺山頂まで約40分表示が つかの間、道が緩みますが 

 

 
依然、厳しい登路です  11:06 ようやく「7合目あたり」に着きました 


             
        7合目の手前で視界が得られ、右端に神の倉山、その左に荒谷山などが望めました  
   

 

 
11:11 最後の急坂を登ると四差路の鞍部です  明るく快適な主尾根の道を 

 

 
11:21 右に鎌倉寺跡への道が分岐しますが直進します 11:23 鎌倉寺山に到着

   
     山頂はわずかに南側が開ける程度です。花の時期ならシャクナゲも見られるのですが 
 

             

 
 鎌倉寺山〜権兵衛山   

 

 
11:35 山頂から南に下り鎌倉寺跡に向かいます 11:38 五輪塔や石仏でそれと感じられる寺跡  

 

 
11:47 四差路に戻り直進します  11:48 1分で権兵衛山に着きました 
   
        
        
 西南に開け槍ケ峰が目前に。その奥に安駄山、槍ケ峰の右手には三田の集落から白木山が一望できます 
                                                                  パノラマはこちらへ
  
 
               

      
 
  山頂直下から槍ケ峰への縦走路が続きます  少しだけ岩尾根の雰囲気を 
  


            
                           槍ケ峰遠望

 
     
ミツバツツジも咲く快適な尾根道を         権兵衛山を振り返り 
   

Hiroshima Satoyama Kikou


縦走路からの展望


 権兵衛山〜下山口   

 

 
12:43 権兵衛山から下山、青は槍ケ峰方向へ 四差路の鞍部から往路に 

 

 
すぐ急な下りなります  コース中の数少ない展望地 

 

 
13:01 山頂まで40分地点まで下りました  

 

 
13:11 3合目 13:14 急登の開始地点、下り時は傾斜が緩みます 

 

 
水量が多ければ登山道とは思えない?  13:37 登山口に下山しました 

 
 

          
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