山  名   曽場ケ城山 
 標  高   607.2m
 場  所   東広島市八本松町 
 登  頂   H26.4.16
 アクセス   JR西広島駅→JR八本松駅 
 コース   ○JR八本松駅9:56→5号横断橋9:17→供養塔9:27→尾根道合流9:29→本丸10:34→山頂10:51
  ○山頂12:07→本丸12:25→32番石仏分岐12:29→下山口13:19→6号横断橋13:20→JR八本松駅13:37
 メンバー   美10名
 過去記録   H23.6.9

 

                                【概 要】                                

 曽場ケ城山(607.2m)は東広島市八本松町にあり戦国時代の連郭式山城跡と云われ、本丸、二ノ丸、三ノ丸、午の段等の呼称が残り石垣や井戸跡もありそれらしい雰囲気を感じさせます。出発地のJR八本松駅が山陽本線の最高地点255mですから比高は350mほどですが山城跡らしく意外に急峻です。
 山頂は本丸跡から鞍部を隔てた出丸のような場所で一ツ城跡と表記されていました。成長した樹木により視界が遮られ、展望は意外に悪く東方向に西条盆地、北側に八本松駅方向に開ける程度です。                 
 登山コースは一般的な七ツ池の登山口からの他に、西条バイパスに架かる5号横断橋からの供養塔ルート、旧山陽道をたどる宗吉ルート、それに八十八石仏巡りの道などがありますが、今回は供養塔ルートから登り石仏巡り道を下りました。
       

○JR八本松駅9:56〜尾根合流点9:29
 JR八本松駅から脳神経外科の建物を目標に県道67号を原方向へ3分ほど進みます。外科病院の前から住宅地の中を9分ほど進むと西条バイパス5号横断橋で、橋を渡ると山すそに右が昭和池、左が供養塔の案内表示がありました。
 左の供養塔へのコースをとり舗装された坂道を登って突き当たると山道になります。そしてすぐの分岐に左が尾根道、右が供養塔の表示ですが、尾根道はどこへ通じるのでしょうか。右に進むと5分で木階段が現れ、さらに急な木階段を登ると上空が明るく開けて巨岩の戦没者供養塔に到着しました。5号横断橋からは10分でした。辺りは以前よりは切り開かれ八本松駅から竜王山にかけて展望が得られます。供養塔からは軽く下り登り返すと尾根合流点に出ました。

○尾根合流点9:29〜二の丸跡10:30
 合流点は七ツ池登山口や小学校登山口から道が合わさり下る方向には下山道の表示がありました。この先は主尾根をたどりますが城趾に相応しく時折岩を越える急な道です。しかし合流点から15分もするとミツバツツジが咲く緩やかな道に変わります。
 合流点からちょうど40分で三の丸跡の表示ですが特に史跡らしきものは? なおも穏やかな道を登ると5分で分岐で32番石仏の表示があり右手の先に石仏が見えています(下山はこの分岐を下りました)。
 分岐からすぐロープの掛かる階段で、登りきると右手に八本松駅方面の展望が開けます。ここから一登りで一寸した広場の牛の段跡です。午の段からも急な道ですが2分で二の丸跡(標高577m)に出ました。29,30番の石仏が置かれた広場からは西条盆地、八本松方面が展望でき木間を通して曽場ケ城山も見えます。
           
○二の丸跡10:32〜山頂10:51
 二の丸跡から3分で曽場ケ城山自然遺産と案内文がある矢竹のトンネルです。トンネルを抜けると道が二分し左手に進むとすぐ本丸跡(ここも標高577m)です。霞んでいますが八本松から志和インター方面が望め、目の前には曽場ケ城山が近づいてきました。
 分岐まで引き返し曽場ケ城山に向かいます。井戸跡らしきものや石垣を見送って鞍部に下ります。登り返して前方に立ちふさがるような岩を越え、ロープの架かる最後の急坂を登ると三等三角点の置かれた曽場ケ城山に到着しました。本丸からは20分でした。
 山頂は「一ツ城跡」の表示がありテーブルベンチも置かれています。桜が満開状態で想定外の花見登山となりました。
 展望は意外に悪く、成長した樹木により視界が遮られ、加えてひどい霞で東方向に西条盆地、北側に八本松駅方向が僅かに楽しめる程度でした。展望を楽しんでいると突然、川上弾薬庫の辺りで2度ほど大きな炎が上がりましたが何だったのでしょうか。

○山頂12:07〜下山口13:19
 山頂からは先は水ケ丸山への縦走路と大山峠への道が分岐しますが、下山は「八本松八十八石仏めぐり」のルートを下るため往路をたどります。本丸跡を経て20分余りで32番石仏分岐に着きました。
 分岐から左折するとすぐ32番石仏です。続いて岩の上に置かれた34番石仏を見送ると、分岐から10分で「大山遺跡、石積み食料倉、入口」の表示が架かっていました。
 右の遺跡はパスして左に下るとすぐに「八本松八十八石仏巡拝路」の表示があります。ここでロープの架かる階段を下りますが、この先の道はよく手入れされているものの、かなりの急坂が続きます。ただ登山ルートとしては余り利用されないようで道の荒れは見られません。視界は無いものの思いのほか快適な道でした。
 大山遺跡分岐から15分でアルミの橋を渡ります(同様の橋はもう一個所ありました)。谷筋は土石流の発生した所らしく、山崩れで埋もれていた石仏(39番石仏)が再発見されたとありました。道は緩急しますが原則は急な下りの連続でした。アルミ橋から20分で最後のロープがあり2分ほど下ると下山口でした。

○下山口13:20〜八本松駅13:37
 下山したところは西条バイパスの側道でしたが、ここにはなぜか石仏巡拝路や登山口などの案内は見られません。下山口から少し西(大山峠登山口寄り)に行ってみると、43番石仏と瀧の谷観音神社の小さな祠があり多数の手製の杖が見えました。意外に石仏巡りの人は多いのかも知れません。
 帰路は下山口のすぐ先(東広島方向)に見える6号横断橋を渡ります。6号横断橋から往時に渡った5号横断橋まで6分、5号横断橋から八本松駅までは10分余りでした。
                                                                        広島里山紀行 記


 
 JR八本松駅〜尾根合流点   

 

 
八本松駅から曽場ケ城山を望む  住宅地を抜けて登山口へ 

 

 
9:08 西条バイパス5号横断橋を渡ります  9:17 登山口から案内表示に従って 

 

 
9:19 尾根道と供養塔との分岐を  道は良く整備され木階段も 

 

 
9:27 供養塔に着きました  供養塔から一登りで尾根に出ます   

  
 
                 供養塔からは八本松駅方面から竜王山にかけて展望が得られます
  
 尾根合流点〜山頂   

 

 
9:29 尾根は七ツ池や小学校からのコースが合流  早速、急な登りが始まりました 

 

 
城趾に相応しく険しい道  急登の後はしばらく穏やかな尾根道です 

 

 
再び斜度を増した道を進み  10:09 三の丸跡ですが通過点です 

 

 
10:15 32番石仏分岐です。奥に石仏が  すぐ午の段へ向けての階段です 

 

 
10:17 午の段は狭い空地となっています  10:30 二の丸に到着です 
  

            
                  
                  二の丸跡からは西条盆地、八本松方面が展望できますが生憎と霞が強くて
   
   

Hiroshima Satoyama Kikou


標高577mの二の丸跡には29,30番の2体の石仏が置かれていました

   
10:34 本丸跡に着きました  山頂直下の急坂にはロープも 


     

             本丸跡からは八本松や志和インター方面が望めます
   
   

Hiroshima Satoyama Kikou


本丸跡の広場。曽場ケ城山も目の前です


 

 
10:51 山頂に到着です 見頃の桜も  三角点。一ツ城跡の表示が 
   


                    
 
 

                 
  

 
川上弾薬庫の弾薬処理? 
 
 山頂〜32番石仏分岐  

 

 
12:07 下山です。往路を引き返します  岩を巻く道がありました 

 

 
本丸の西側です。堀切跡でしょうか  本丸の北側には石垣も 

 

 
本丸から山頂を望む 本丸先の矢竹のトンネルを潜って 

 

 
石仏巡りの案内が架かります   牛の段へ向けての階段を下ります 
   
 32番石仏分岐〜JR八本松駅   

 
 
12:29 32番石仏の分岐を左折します   

 

 
岩の上に安置された34番石仏の前を下り  予想外の良い道が下ります 

 

 
12:38 大山遺跡分岐は左に下ります  右は大山遺跡とありますが? 

 

 
38番石仏の前を下り  12:57 谷筋にアルミ橋が架けられていました 

 

 
時折、傾斜も緩みますが  原則、急な道が続きます 

 

 
47番石仏の前を  道はよく手入れされています 

 

 
13:17 ここまで来るとバイパスの騒音が  13:19 側道に下山。登山口の表示はありません 

 

 
少し下ると瀧の谷観音神社がありました  13:20 側道を引き返し6号橋を渡ります 

 

 
13:26 5号橋に戻りました  13:37 JR八本松駅に帰着です 
   

 


     

    
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