山   名      武田山   カガラ山 
 標   高  410.5m   212m
 場   所  広島市安佐南区
 登   頂  H27.10.21(水)
 アクセス  ○JR西広島駅→JR横川駅→広島交通バス(JR横川駅8:29→春日野8:54)
 ○JR大町駅→JR西広島駅 
 コース  展望台コース
  ○春日野団地バス停9:03→林道9:19→展望台入口9:22→観音堂跡9:56→武田山10:04
  ○武田山10:19→天狗岩分岐10:45→天狗岩10:57→吹き通11:25→カガラ山11:36
  ○カガラ山12:34→大町コース登山口12:02→JR大町駅12:12 
 メンバー  美8名
 過去記録  H26.2.25  H24.3.8  H21.3.10

 

                                 【概 要】                                
  武田山とカガラ(ガガラ)山は広島市安佐南区にあり、武田山から鈴が峰に至る長い縦走路をもつ広島南アルプスの北端になります。武田山(410.5m)は中世、安芸守護の武田氏による銀山城(かなやまじょう)の跡と云われ、標高250m以上が県の史跡に指定され山頂までには城跡などが多数点在しています。
 武田山からは木の宗山、松笠山、牛田山など、遠景には白木山山系の山々、呉婆々宇山山系、鉾取山山系、そして野呂山、灰ケ峰から江田島など瀬戸の島々など素晴らしい展望を楽しめます。カガラ(ガガラ)山(212m)は地図上は無名峰ですが、標高の割に展望が良く、武田山を眼前に荒谷山、阿武山、白木山系、そして広島湾など意外に素晴らしい展望が得られます。
 実に多くのコースがありますが、今回は展望台登山口から登り大町コース登山口に下山しました。
 

○春日野団地9:03〜武田山10:04
 バス停春日野で下車して東に進み、調整池脇から階段を下って沢向こうの舗装林道に出ます。出たところに「鹿ケ谷自然歩道」の木柱があります(沢を渡らないで沢沿いに登ると火山へのコースです)。
 林道から最終民家の前を北上すると3分で「鹿ケ谷里山公園」と「展望台入口」の木柱が立ち、傍らに展望台まで320mの案内がありました。すぐ木階段になり3分で「第2駐車場・展望台220m」の案内で左下に林道が見えています。木階段を登ると6分で展望台に到着しました。展望台はウッドテラスのようにい整備されて、目の下に春日野団地その先に宗箇山、そして広島市街地が広がっています。「展望台320m・水越馬場道206m」の表示に従い雑木林の中を快適に登ると、道は10分ほどで水平道に変わり左から道が合流します。水平道を進むと表示はありませんが、テープが巻かれ道は左に登って行きます。
 水平道からジグザグ道を10分、傾斜が緩やかになり平坦地に出ると観音堂跡の案内板が立っています。そして右手からは部屋谷登山口コースの道が合流し、「武田山頂上222m、上高間61m、弓場跡101m」の表示があります。2分ほど下ると分岐で「武田山頂上165m、弓場跡105m、観音堂57m、東山本登山口」の表示、続いて一登りすると視界が明るくなり、中心街の奥に瀬戸の島々が浮かんでいます。展望地から3分で「頂上80m、武田山墓苑873m、弓場跡190m、見張り台77m」の案内表示で、一旦下って登り返すと武田山の山頂です。                                          
                                                  (登山口からは約40分でした)

○武田山10:52〜吹通し11:32       
 武田山の山頂は三等三角点が置かれ巨岩が点在し、一段下には広々とした館跡が見られます。前日の雨のせいか視界は良好で前景に木の宗山、松笠山、牛田山など、遠景には白木山山系の山々、呉婆々宇山山系、鉾取山山系、そして野呂山、灰ケ峰から江田島など瀬戸の島々など素晴らしい展望を楽しめました。
 眺望を堪能した後は次の目的地であるカガラ山に向けて下山です。館跡から点在する大岩を抜けて水をたたえた「鶯の手水鉢」を確認し下りにかかります。
  手水鉢から2分で尾根の掘切の「犬通し」に下り立ちました。直進すると銀山城の見晴台、廓跡、出丸跡などをたどる通常の尾根道ですが、今回は直登を避けて右の捲き道「ファミリーコース」(武田山の緑を守る会)をとりました。「館跡111m・武者溜15m・見晴台48m」の案内が立っています。道はファミリーとは云えロープが架かるなど結構急な下りもありました。4分で「カガラ山方面・里見大岩」の表示で右に大岩への道が下っています。「ファミリーコース」はさらに続きますが、大岩表示から3分の地点でファミリーコースを捨てて上方に見える尾根道に登り返しました。再び出た尾根道を進むとすぐ郭跡です。
  その先の急な道を下ると先ほどの犬通しからのファミリーコースと合流しました。この先も急な下りですが合流点から3分で左に天狗岩の表示があり道が分岐し、さらに1分で平坦な展望広場に着きました。展望広場は間伐され明るく丸太ベンチも作られ、視界が北側に開けて相田、安方面が見渡せました。
 ここでかねてから気になっていた天狗岩分岐に引き返して天狗岩に寄ってみることにしました。尾根を巻く形で少々心もとない道が下り気味に付いており、分岐から10分足らずで赤テープと2枚のプレートが架かる尾根に出会いました。プレートはすでに文字も判別不能ですが微かに岩の文字だけが読み取れました。尾根を2分ほど下ると大小二つの大岩が見えました。手前の岩は登れましたが大きい方の大岩はスクッと屹立しとても登れそうにはありません。大岩越しには岳山が見えていました。木立の中にひっそりと佇立する大岩は天狗の名に相応しく思えました。往路を引き返しますが尾根をそのまま直とするとどこに出るのでしょうか。
 展望広場は間伐され明るく丸太ベンチも作られ、広場からは北側に視界が開けて相田、安方面が見渡せました。展望広場からは急降下すること14分で分岐です。左手の道は「八幡山里道・麦田神社」、「憩いの森へ、大倉屋敷跡」、進行方向は「カガラ山・吹通し」の案内が立っています。八幡山里道分岐から3分で「吹通し」の標柱の立つ鞍部に着きました。                                                                (山頂からは約40分でした)

○吹通し11:25〜カガラ山11:36 
 吹き通し鞍部は五差路で直進の北東方向はカガラ山へ、東方向はJR・AL大町駅方面と八幡山里道、南はJR古市橋駅、来た西の方向は武田山へ、北西には武田山団地への道が分岐します。ただ武田山団地への道は砂防堰堤の工事中で通行止めとなっていました。「対峙の場」の木柱が立つ鞍部広場には小屋掛けと武田山案内図などがあります。
 カガラ山へ向かいますが、すぐ先の大町駅方面・八幡山里道の分岐を右に見送ると5分で「ツツジの丘」へ出ました。ここには新しく武田山団地への分岐を示す表示がありましたが、恐らく吹き通しの道が通行止めのためでしょう。表示から2分でカガラ山への分岐で前方から大町コースが合流しています。左折してなだらかな尾根道を進むと4分でカガラ山に到着です。                                           (武田山からは約1時間30分でした)

○カガラ山12:34〜大町コース登山口12:02
 山頂には「カガラ山山頂、標高二百十二メートル」と書かれた白い標柱が岩の上に立っています。辺りは山火事の痕跡も少なくなりマツの幼樹も成長していましたので、いずれ展望にも影響することでしょう。山頂からは東側は一部が樹林に遮られるものの、西側に武田山団地を見下ろし北側に荒谷山から野登呂山、権現山、阿武山、そして白木山と良好な展望が得られます。
 下山は4分先の分岐をそのまま直進する大町コースをとりました。なだらかな尾根道を下ると4分で前方が開けて二ケ城山が真正面に見えていました。下るとすぐ左に大町コースの表示です(実はそのすぐ先に大町古墳があったのですが)。分岐からの急な下りを1分で左に「八幡山里道・大町古墳」への道が分かれ、次いで3分で「銘水への道・カガラ山」の表示です。進んで右手に大町調整池を見ると団地が見え、「武田山登山口」と「大町観音水」の木柱が立っています。そしてすぐ「武田山登山口、大町コース」の表示板があり階段を下るとカラー舗装された車道に出ました。                                              (山頂からは約30分でした)   
 ここからはJR大町駅(アストラムライン大町駅)を目指します。
                                                      広島里山紀行記



 
  

   

   
  9:03 バス停春日野で下車して        9:19 団地から林道に出ました

   

   
  9:21 展望台入口、展望台まで320m   9:33 展望台はウッドテラスのよう 
 
         
            展望台からは右手に宗箇山と春日野団地、正面に市街地と広島湾まで   

   

   
  9:46 展望台から進みジグザグ道へ    9:56 観音堂跡、右から部屋谷コースが合流です 

       
   
      10:03 武田山直下   一登りすると山頂です 

 

   
  10:04 山頂に到着です 


   
   白木山山系の山々、呉婆々宇山山系、鉾取山山系、そして野呂山、灰ケ峰から江田島など瀬戸の島々など素晴らしい展望が 


               
   

   

   
  10:19 下山は館跡を抜けて    巨岩の多い城趾を後にして 
   
      
  10:23 犬返しはファミリーコースで(白は尾根道)       ファミリーコースとは云えロープも 

   

   
  10:30 尾根道へ復帰し、郭跡を過ぎると    すぐ急な下りです 
   
       
  10:45 天狗岩への分岐を        巻き道を進みます 

   
 
  10:55 尾根に出て右に下ります (白の尾根道は不明瞭?)  
 

               
                10:57 天狗岩に到着、登れませんでした  

   

   
  11:07 展望広場に戻りました    展望広場からは北側に視界が開けます 
   
       
  10:08 展望広場からカガラ山へ        展望広場からは急な下りが続きます 

   

   
  11:22 八幡山里道の分岐に出ました   11:25 吹通し、武田山団地など各コースが合流

   

   
  11:30 新しい表示がありました    11:32 カガラ山への分岐を 

      
 
     11:36 カガラ山に着きました   

  

      
   
    11:36 山頂からは端正な山容の武田山も    12:34 大町に向けて下山します 

           
  

   

   
  12:38 白は前回下山コース   視界が開けると前方に二ケ城山が  

   

   
  12:50 銘水への道分岐に出ました    13:02 大町コース登山口に下山です 

   

     
  13:12 JR大町駅に到着   


 
 

                
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