山  名   岩山(城山:じょうやま) 
 標  高   419.5m
 場  所   呉市郷原町 
 登  頂   H27.12.9(水)
 アクセス   JR新広駅8:35→広市民センターバス停(郷原黒瀬線 )8:44→(浜田橋バス停9:07)→岡条バス停9:09
 コース   ○名勝岩山登山口案内板9:33→9:39登山口9:44→9:57薬師堂10:02→三角点10:26→展望台10:28
  ○展望台10:58→11:21薬師堂11:24→登山口11:35
 メンバー   美11名
 過去記録   H24.2.5

 

                                【概 要】                                
 岩山(419.3m)は呉市郷原町にある戦国時代の山城跡で、地元で親しみを込めて城山(じょうやま)と呼ばれる三等三角点の置かれた里山です。山城跡らしく岩が切り立った山頂部は天然の要害を成し低山の割に展望が優れます。切り立った山頂部からは東には野呂山の大きな山並みや黒瀬の田園帯、眼下には盆地を蛇行する黒瀬川と郷原の町並みが広がり、南から西にかけては呉湾から灰ケ峰、遠くには絵下山が望めます。

○ 胡神社鳥居前9:21〜薬師堂11:21
 浜田橋バス停で下車し市役所郷原支所に寄り道するメンバーと別れ、二つ先の岡条バス停で下車しました。前方に岩山を見ながら進み胡神社鳥居前の三叉路を狭い方の道に左折し、岡条集落の細い舗装路を6分ほど歩くと、電柱に「呉指定名勝岩山登山口」と書かれた案内表示板が掲げられています。ここで浜田橋バス停で下車したメンバーと待ち合わせ合流です。
 右折して前方に岩山を見ながら住宅地を抜け耕作地の間の舗装路を道なりに緩やかに進みます。この山のトレードマークの「火の用心」と書れた山頂部の大岩が見えていますが、山名のごとく全体がゴツゴツした岩を積み重ねたような感じです。      
 6分ほどで「名勝岩山登山口 」と書かれたコンクリート擁壁があります。文字はほとんど消えかかっていますが、舗装された細道の先に「呉市指定文化財 第45号 名勝 岩山」の案内板が立っています。(それによると一帯を支配した戦国大名大内氏の防衛拠点となった山城跡とされています)
 右手に墓所見ながら進むと道はすぐにクヌギや篠竹の茂る山道となり、5分ほどで山火事注意と書かれた呉市の案内板が立つ未舗装林道 に出ます。この林道岩山線は途中までは舗装路で車利用なら時間短縮できます。
 林道を横切った先に木階段が登っています。砂礫混じりの道は花崗岩の上を行く道となりますが流れ出たわき水が岩肌を濡らしています。シダの道が直角に右折する地点にシャク(柄杓)の置かれた水場があり背後に大岩が見えます。前回はこの岩に向かって踏み跡が登っていましたが今はその道も判然としません。一登りすると薬師堂の広場に出ました。林道からは8分ほどでした。 薬師堂 は高さ数メートルの巨岩でできた岩室の下に祀られていますが、堂前の由来書には創建は宝永4年からさらに数百年も遡るとありました。  

○薬師堂11:24〜展望台10:28
 薬師堂からは斜度を増しますが5分もすると右手が開け呉方面が望めました。道は山頂の東斜面を北方向にトラバース気味に登って行き、薬師堂から8分で右下に岩の展望地 があり、眼下には黒瀬や郷原の田園が広がっています。この先は視界も遮られ道も少し急になり細いロープの架かる所もあります。
 展望地から10分余りで尾根 に出ると北側に黒瀬方面の視界が開け、正面に登山意欲をそそるピーク、左手に小田山、右手には国際大学の建物も望めます。
 登山路はこの尾根で大きく南に方向転換して山頂に向かい城趾領域に入ります。標柱が立ち道が二分しますが文字は既に判読できませんでした。前回記録では左が本丸跡、右が石塁跡・郭跡への案内でどちらを進んでもすぐ先で合流します。左を進みましたが1分で史跡石塁跡・本丸跡展望台、さらに1分で井戸跡・展望台の各標柱ですがこれも読めません。
  篠竹と雑木が茂り視界のない尾根道を進むと、分岐から4分ほどで岩の点在する山頂に到着です。山頂 は本丸跡ですが戦争末期に防空砲台が築かれて史跡も変形したようです。三等三角点の置かれ辺りは開けていますが視界は得られません。朽ちた「呉市指定文化財名勝岩山(郷原町)」の標柱と既に判読困難な史跡の案内板があるだけです。本丸跡から篠の間の道を2分ほど進むと前方が開けて展望台です。
 大岩の重なる展望台 からの景観は素晴らしく北側は展望がありませんが、南から西にかけては郷原の集落と東広島呉自動車道郷原ICを眼下にして呉湾から灰ケ峰、郷原CC、遠くには絵下山が望め、東側には野呂山と黒瀬川、そして黒瀬町の町並みと大パノラマが広がっています。                              (登山口からは約40分でした)
                   
○展望台11:00〜登山口11:35
 下山は往路をたどります。尾根の折り返し地点の北側には急な斜面に前回はなかったロープが架かり、北のピーク(レポートは、おしどり登山隊さんにあります)に向かうと思われる道が下っていました。淡々と下り薬師堂で小休止の後、10分で下山口に到着しました。                        (山頂からは約30分でした)

                                                                               広島里山紀行記



 

      

   

    
  9:21 胡神社前を左折します      9:27-9:33 岩山登山口表示に従って
     
   
  耕作地の中を岩山を目指します    山頂部はまるで岩の堆積物のようです 

   

   
  9:39-9:44 登山口   9:49 一旦、林道に出て木階段を登ります 

      
   
     花崗岩の上を行く道は        9:55 右に方向転換すると地蔵尊の手水場が 

      
 
     9:57−10:02 巨岩の下に祀られた薬師堂   

     

      
   
     薬師堂から一登りすると巻き道に    視界も開けてきます 

   

   
  10:10 右下の展望岩へ    黒瀬町方向を 

      
    
     しばらくは視界のない登りが続いて     10:22 尾根に出ると北方向に展望が

   

   
  黒瀬のシンボル小田山も   尾根から三角点に向けて方向転換です 

   

   
  郭跡辺りは視界もありません    10:26 本丸跡も表示が無ければ通過しそうです 

   

   
  本丸跡には三角点が置かれています    10:28 大岩の展望台 

    
    展望台の北東から南側への展望です (左手に黒瀬町の町並み、正面に野呂山と黒瀬川と、南に呉湾と灰が峰)

               
              
  

      
   
      
  10:58 下山です  11:04 尾根の折り返し点からは北峰?に向けて急な道が下ります 
   
      
  折り返し点から望む北峰?       11:21 薬師堂に帰着 

   

   
  岩の上の道を下り     11:31 林道に合流しました
   
   
  11:35 登山口に下山です   

      
      
   
   

 

                    
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