山  名     金ケ燈籠山    城山(熊野) 
 標  高  531.9m       592.8m
 場  所  広島県安芸郡海田町・熊野町 
 登  頂  H27.3.26
 アクセス  JR西広島駅8:20→JR広島駅8:33→JR矢野駅8:49→タクシー→登山口 *バスなら熊野荻原行8:56
 コース  ○登山口9:35→金ヶ燈籠山10:03
 ○金ヶ燈籠山10:17→鉄塔10:47−10:52→赤穂峠10:53
 ○赤穂峠10:54→狐池分岐11:19→城山11:27
 ○城山12:14→古峠12:37→新峠13:05→海田総合公園13:37
 メンバー  美10名
 情  報  海田町町内循環コミュニティバス(ふれあいバス):右回り、左回りが計8便

 

                                 【概 要】                                 
 金ヶ燈篭山(かながとうろうやま、531.9m)と城山(じょうやま、592.8m)は海田町と熊野町の境界に位置し、新峠を経て洞所山、原山、鉾取山、坂山へと連なるかなり長大な鉾取山系の南方向の端となります。
 金ヶ燈篭山は以前は展望も無く味気ない山頂でしたが、整備され標柱やベンチが設置され一部分が開かれて広島湾や似島が望めるようになっています。
 城山は嵩山城趾とされ山頂付近は巨岩が点在し山城の雰囲気を感じさせます。展望は大岩展望地があるものの良くありません。
  今回は串掛林道登山口から登り古峠、新峠を経て海田総合公園に下山するコースをとりました。縦走路は「あきく魅力探検隊」により整備され安芸アルプスと呼ばれるようになりましたが、今回もGPSによる再調査中というメンバーの一人に出会いました。
  一般的な登山ルートは、
   ○串掛林道を利用するルート
   ○三迫三丁目から赤穂峠へ登るルート
   ○熊野町から赤穂峠へ登るルート
   ○総合公園から新峠へ登るルート

○登山口9:35〜金ヶ燈篭山10:03
 JR矢野駅からタクシー利用で熊野町に入り串掛林道を北上します。峠の手前の「身障者活動センターあゆみ」の先に愛宕神社の表示があります。展望の良い愛宕神社に寄り道のつもりでしたが舗装路はドンドン下り距離も少々ありそうで諦めました。
 再び登山口に向かいます。登山口は峠の平谷無線中継所の電波塔の手前、路肩の広くなった所にあります。登山口は新道が作られ金ヶ燈篭山登山口の標柱が立ち、脇には安芸アルプス縦走路の表示もあります。左手には見覚えのある古道も残っていました。
 登山口(350m)からは急な階段が登っていますが2分で古道と合流します。常緑樹主体の林の中の急登ですが、以前は時折道は?とテープを探した登路も倒木が整理され明るい雰囲気に変わっていました。
 10分ほどで肩に登ると一旦傾斜が緩みますが再び急な道に変わります。ここまで展望は有りませんが登山口から17分でやっと右手南方向が開けて絵下山や水源地が望めホッとします。左手には梢越しに海田の町並みも見えます。
 登山口から25分で510m台コブに乗り一旦下り登り返すと前方が明るくなって金ヶ燈篭山頂に到着です。登山口から27分でした。

○金ヶ燈篭山10:17〜赤穂峠10:53     
 樹林に囲まれた三等三角点の山頂はすっかり様子が変わっていました。平坦な広場には山頂標柱が立ちベンチも二基置かれ、何より西方が開かれ似島とやや霞んでいますが宮島も見えています。
 小休止後は城山を目指しますが、手書きプレートには城山まで80分とあります。山頂から5分でルート図が架けられていました。図によると南方向に送電鉄塔に向けて尾根ルートが有るようです。この先は常緑と落葉の混在林の明るく広い道下ります。
 尾根ルート分岐から2分で「金ヶ燈篭山まで0.3km くもの会」の案内板があり、この表示は300mごとに赤穂峠まで見られました。山頂から20分ほど下ると西側に広島市街と黄金山が望め、0.3km地点から20分ほどで496mピークで前方に城山が遠望できます。
 ピークから穏やかに下ると3分ほどで赤穂峠展望地の表示がある送電鉄塔です。城山を眼前にして海田側には広島市街から極楽寺山・武田山・日浦山・呉婆々宇山など、熊野側には灰が峰・野呂山などが一望できる今回のコースでは最高のビューポイントとなっています。
 展望を楽しんだら赤穂峠に下りますが1分で峠です。赤穂峠(460m)には金ヶ燈篭山まで1.4km、城山1.0kmの表示がありました。峠は十字路で直進の急登は城山へ、西側に海田町の三迫バス停へ、東側には熊野町の「ゆるぎ観音」「熊野筆工房」へのルートが下ります。 

○赤穂峠10:04〜城山11:27
  峠からは早速急な木階段が登ります。5分で山頂まで0.8kmの表示があり、その先の右手で熊野町の町並みを望めますが以後はほとんど展望は期待できません。峠から14分で一旦急登が緩みますがすぐ急な横木の道に戻り岩も点在します。峠から25分で再び山頂到着と錯覚させる平坦地に出ます。ここで右手に直角に進路を変更すると狐池分岐で、くまの里山会の標高580mと山頂へ10分の表示がありました。
 進むとすぐ行く手を阻むような大岩が現れます。前回はテープを見落とし無理矢理よじ登りましたが、右手の捲き道は広く明確になっていました。大岩を巻くと大岩展望地の表示があり、頂上部は平坦で梢越しに熊野方面が望めました。岩から下り軽く登り返すと3分ほどで三等三角点の山頂で立派な標柱が立っていました。
 峠からは約35分でした。展望は良くありませんが、一帯は巨岩が点在し天然の要害を利用した嵩山城の城趾も納得できる地形です。

○城山12:14〜総合公園13:37
 城山からの下りは急ですがすぐ穏やかな尾根の明るい道となり、山頂から7分で538mピーク、ピークからも混在林の快適な道が続き16分で古峠です。
 古峠(500m)は十字路で「ここは古峠」とあり、西側が海田キャンプ場登山口、東が熊野初初神登山口と表示されていますが、「荒れ道危険」とも。陸軍の文字だけ頭を出した石柱は時代の経過を感じさせます。
 新峠へ向かっては登りとなります。8分で登路の東側にビニールテープが現れましたが、このテープは結局新峠まで続くことになります。途中小岩も現れますが概ね尾根の快適な道です。
 古峠から18分で538mピークです。この先は一転してここからは雑木林の中の急な下りとなります。ピークから5分、階段を下ったところが新峠(470m)です。城山からは約50分でした。
 新峠も十字路で陸軍輸送港域第二区標石が立ち西側に運動公園1.1km、東が熊野初神登山口、北は洞所山、鉾取山となっています。洞所山までは標高差181.4m、徒歩50分など親切な表示もありました。
 峠から運動公園へ向けて下山します。道は小石が散在する歩きにくく、展望もほとんど無いツバキなどの茂る急な道です。23分で唐谷川の砂防堰堤の右手に出ると前方が開けて海田湾が望めました。
 二つ目のダムを過ぎると新峠の表示が立つ海田総合公園登山口に着きました。峠からは32分でした。華平寺の石仏を見送るとすぐ海田総合公園です。
 公園には海田町町内循環コミュニティバス(ふれあいバス)が乗り入れています。
                                                     広島里山紀行記
   


 

   

    
 
   広島市遠望、愛宕神社への道すがら  

    

     
   安芸アルプスの端点です     9:35 串越林道の新しい登山口をスタート 

    

     
   早速に横木の階段が始まります      9:37 旧道(青)が合流し 

        
     
       急登の連続する登山道です      倒木の処理が行われ快適な道に 
    
        
   展望の少ない中でも絵下山が         9:59 一旦、軽く下り 
             
       登り返すと     10:03 金ケ燈籠山に到着です 

        
                  ベンチも新たに設置されています。残念ながら展望は今一つです  
   

             
                 
                          それでも広島湾方向に眺望が確保されています 


                  
  

    

     
   10:15 城山に向かって下山です     10:21 尾根ルートの案内表示がありました 

    

     
   明るい尾根の道を下ります       金ケ燈籠山への300m刻みの案内も
    
        
   広島市街地と黄金山が         城山が姿を見せました 
      
   10:47 鉄塔に到着です  

        
       赤穂峠展望地です
       本コースで最高のビュ−ポイント、海田側は極楽寺山・武田山・日浦山・呉婆々宇山などが一望 
 

       
     
      10:51 赤穂峠に向けて。正面に城山を      10:53 赤穂峠は四差路です 
              
  10:54 西に三迫、東にゆるぎ観音へのルートが          城山へも急登の連続です 
    
    
   わずかに熊野町の山何が   

    

     
   岩の間を縫っての道を      11:19 東側に狐池へのみちが分岐 

    

     
   11:19 分岐の先に大岩が立ちふさがります      展望の大岩の下を巻きます 
   
   

    

     
   11:22 大岩展望地への登り口です      11:26 大岩から山頂へ向けて 
 

   
    大岩展望地からの眺望。熊野町側に開けています 

    

     
   この山にもおむすび岩が!      11:27 城山に到着、残念ながら展望は 


             
  

    

     
   12:14 下山です。      天然の要害を利用した城趾らしく 

       
     
      12:21 538mピークを越えて 

       
        
      明るい尾根の道を   

    

     
   樹林の道は展望は望めません      12:37 古峠に到着 

    

     
   峠の西側、東側は共に荒れているようです      12:45 延々と続く古いテープ
    
         
   12:55 538mピークです。急下りの始まりです          洞所山が見えてきました 

       
     
      新峠へ向けての急な下りです      13:05 新峠に到着しました 

    

          
   13:08 運動公園へ向けて下ります     下山路は視界がなく足下の悪い道です 

    

     
   唯一の展望が      13:28 砂防堰堤 

       
     
      13:33 登山口の下山です     13:36 華平寺の石仏を見送って 
    
      
   13:37 総合公園に到着です。巡回バスが、、、、       お疲れ様でした 
   

 


                 
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