山  名    荒谷山 
 標  高  631.3m
 場  所  広島市安佐南区上安町・安佐北区安佐町
 登  頂  H28.11.2(水)
 アクセス  ○JR西広島駅7:51→JR横川駅7:55→横川駅前バス停8:03→県営あさひが丘住宅8:55(9:03)→登山口9:12 
  ○AL長楽寺駅13:51→AL新白島駅14:13→JR新白島駅14:18→JR西広島駅14:23
 コース  ○登山口9:23→動物公園分岐9:41→山頂10:30
   ○山頂10:43→分岐11:55→南峰11:02→展望岩11:18→不動院11:44-11:46
   ○石灯籠11:54−12:02→下山13:25→アストラムライン長楽寺駅13:46
 メンバー  美10名
 過去記録  H25.10.17(木)

 

                                【概 要】                                  
 荒谷山(631.3m)は広島市安佐南区上安町と安佐北区安佐町の町境に位置し、アストラムライン長楽寺駅北側にある団地群の背後に屏風のようにそびえます。
 山容は特徴的で東西に走る二つの主稜線を持ち、両稜線を結ぶ形で吊り尾根状の登山路が走り、北側の稜線上には荒谷山三角点が、南側の稜線上には南峰(571m)があります。
  北側の穏やかな道に比べて、南側登路は思いの外に急峻でなかなか登り登り甲斐がある山と云えます。眺望は北側ではほとんど期待できませんが、山頂では南側の一部が開け南峰直下には展望岩があります。
 今回は北側のあさひが丘団地から登り、山頂から南峰を経て南側のアストラムライン長楽寺駅に下るコースを選びました。

○登山口9:23〜山頂10:30 
 県営あさひが丘住宅バス停で下車し県営住宅の間を進み東に野登呂山、北に日裏権現山を見て山すその舗装路を9分ほど歩くと、終点に後山第3調整池があり正面に送電線鉄塔がみえています。ここが登山口 となりますが案内表示はありません。
 服装調整後、鉄塔へ向けて急な階段を登るとすぐ分岐で、Aと書かれた黄色テープがあり右手に登山路が登っています。登路はすぐ深いシダの道となりよく踏まれているものの溝状に掘れた部分も多くなります。登山口から20分足らずで北側稜線の東端である544m峰付近に達すると分岐で、テープが見られ左に安佐動物公園・荻原峠へ向かうと思われる比較的明瞭な道が下っていました。
 落ち葉が敷かれ心地よいけれども急な道は、ほつれた入山禁止テープが途切れることなく続きます。立ち枯れたマツの倒木も道をふさぎ迂回を余儀なくされます。登路はほとんど展望は期待できませんが時折木の間越に久地方面が望め、くすの木台団地などみえます。
 登り始めておおよそ50分ほどで左手が少し開けて武田山、火山から大茶臼山へと連なる広島南アルプスが望めます。2分ほど先の登り唯一の岩の道を越えると3分で山頂直下の展望地 に到着しました。広島南アルプスを前景にして中景に二ケ城山、松笠山、牛田山、遠景には呉娑々宇山、絵下山、野呂山、灰ケ峰そして広島湾と江田島など素晴らしい展望です。この展望地から3分で山頂到着です。
 
○山頂10:43〜不動院石燈籠11:54 
 三等三角点の置かれた山頂 は小スペースながら平坦で、「あさきた里山マスターズ」や「広大WV」などのプレートが架かっていました。樹木に囲まれ展望は直下の展望地ほどは良くありませんが、それでも東南方向に切り開かれ展望地同様の景観が得られます。
 展望を楽しんだ後は下山です。山頂からは急な下りです。6分で東に展望が開けて、眼下に緑井の街並みが広がり左手に権現山、中央に二ケ城山、呉娑々宇山、右に武田山が望めました。
 この展望地から下り山頂と南峰を結ぶ吊り尾根の道を進みますが、両側は雑木で覆われて視界はありません。山頂から12分ほどで鞍部に達するとDと書かれた黄色いテープとプレートが架かり右手に久地境原への道が分岐しています。
 鞍部から緩やかに登り返すと南峰 です。山頂からは15分余りでした。南峰は展望もなく古びたプレートが無ければ、それと気づかない通過点です。三差路の合流点で北は山頂への道、東へは安佐動物公園・荻原峠への道そして西方向には長楽寺登山口への道が延びています。
 南峰からは緩やかにアップダウンする尾根道を3分ほど進むと下山路が左に下ります。下山口からは急降下する道ですが南峰から13分ほどで左手が開けた展望岩に到着しました。展望岩 はコース一番と云える展望地です。眼下に広がる安川周辺の団地群の先に武田山、火山から鈴が峰へと連なる広島南アルプスの全貌が見渡せ、呉娑々宇山の背後には鉾取山塊の城山、野呂山が大きく横たわっており、宮島など広島湾の島々も確認できる素晴らしい眺望が広がります。
 展望岩から先は荒谷山最大の難所 が始まります。点在する岩の間を縫っての超急斜面は岩くずと堆積した落ち葉で足下も不安定で、補助となるロープもなく厳しい道が続きます。
 展望岩から10分ほどで荒谷山を指示する小さなプレートの架かった大岩です(ここは登り時の要注意個所で、正面に立ちふさがる大岩の左側を登ります。今回はこの地点は細いロープで止められていましたが、以前足下に気をとられて見落とし直進して大変な難渋の末に南峰の手前に出た記憶があります)。
 分岐からも落ち葉が積もる道を下りますが、ようやく緩やかになると大岩から10分で指導標のある分岐です。右は登山口への降り道で左は不動院です。

○不動院11:44〜登山口13:25     
 不動院 に寄りますが残念ながら蜂の巣があるらしく、危険表示があるため早々に退散です。不動院は福島正則の時代に衰退した長楽寺の奥の院とされているようで立派な燈籠に歴史を感じます。
  不動院からは分岐に戻り、水場を過ぎ左に深い谷を見て山すそを巻きます。不動院から3分ほどで右手に昭和48年鋳造とある鐘楼があり、続いて3分で「破暗」と大きく刻まれ石燈篭です。石燈籠 は格好の展望所で眼下に沼田の町並み、そして武田山から鈴が峰に連なる山並みが望めました。
 石燈籠からは整備された、しかし長い丸太や角材の階段道が現れ、場所によってはコケで滑りやすい所もあります。石燈籠から15分ほどで「右不動道 左やま道 大正八年」の石の道しるべがありますが山道はほとんど消滅しています。道が広く緩やかになると道標から9分で長楽寺側の登山口 に下山です。
 登山口はとくに案内表示はありませんが長楽寺1丁目奥の公園脇で、不動院の由来書が立ち駐車可能スペースもありました。
 駐車地の右手を下り団地端の旧道を20分歩いてアストロムライン長楽寺駅に着きました。
                                                                              広島里山紀行記


 

  
   

       
    
 8:03 横川駅前バス停で乗車     8:55 あさひが丘住宅バス停で下車 

    

   
  9:12 登山口に到着です  

      
   
     9:23 登山口を出発   9:24 案内表示はありません。テープを頼りに

      
   
    すぐ深シダと急登に    9:41 動物公園から道が合流です 

      

       
     テープが張られた道が続きます        倒木も 
   
       
  岩も見られるようになり       登り唯一の難所? 

   
 
  10:25 山頂直下の展望地に  


     
      広島南アルプスを前景にし二ケ城山、松笠山の奥には呉娑々宇山、絵下山、灰ケ峰が、そして広島湾も  
   
   
        
  10:30〜10:43 山頂に到着です   
   

          
           山頂は小スペースで三等三角点の置かれています。 パノラマはこちらへ(平成25年)    

              
     東南方向が開けて二ケ城山、松笠山、牛田山、遠景には呉娑々宇山、絵下山、野呂山、灰ケ峰が望めます 

               
 


 

       
      南峰へ向けて吊り尾根状の尾根道を   


   
 10:50 直下の展望地。 眼下に緑井の街並みが広がり左手に権現山、中央に二ケ城山、呉娑々宇山、右に武田山も 


   


   
  10:55 久地境原への道が右に分岐し    11:02 南峰に到着です 

   

     
  プレートがなければ気付きにくいような    南峰は左から動物公園からの道が合流

      
   
     11:12 下山口から急な下りです   11:18 展望の岩に着きました 
   

Hiroshima Satoyama Kikou

 展望岩はコース一の展望地です。安川周辺の団地群の先に広島南アルプスの全貌が見渡せ、呉娑々宇山の背後には野呂山も。
 そして宮島など広島湾の島々も望めます。 

   

   

   
  展望岩からは急斜面の下りです    岩くずと落ち葉で緊張を強いられる道を 

      
   
        11:33 ここを直進すると大変な悪路になります 

   

   
  11:43 不動院への入口ですが   不動院は蜂の巣があるようでした 

   

   
  11:49 鐘楼ですが展望は今一つ   11:54 石燈籠の展望地まで下ります

        
          沼田の町並みと西風新都、そして武田山から鈴が峰に連なる山並みが広がります  
   
       
  「破暗」と刻まれた石燈籠です        参道らしく整備された階段を 

   

   
  「右不動道 左やま道」とありますが左はほぼ消滅    13:25 下山しました。登山口の表示はありません

   

   
  駐車スペースの右手に入って      団地を避けて旧道を下ります 

   

   
  13:46 AL長楽寺駅に着きました   駅舎から荒谷山を

   

         
   アストラムラインに乗車し       AL新白島駅からJR新白島駅へ 

   

   
  JR新白島駅から乗車です  
 
  


 
 
 
 
         
inserted by FC2 system