山 名 | 高城山 蓮華寺山 |
標 高 | 496.1m 374.0m |
場 所 | 広島市安芸区 |
登 頂 | H28.3.23 |
アクセス | ○JR西広島8:15→JR広島駅8:29→JR瀬野川駅8:49→スカイレール9:05 ○JR安芸中野駅→JR広島駅→JR西広島駅 |
コース | ○みどり上登山口9:40→10:29高城山10:43→12:00蓮華寺山 ○12:52蓮華寺山→13:12大五輪塔13:18→蓮華寺13:54 |
メンバー | 美11名 |
過去記録 | H24.11.22 H23.3.31 H22.3.11 |
○JR瀬野駅8:49〜みどり団地上登山口9:37
JR瀬野駅で下車しみどり口駅からスカイレールでみどり坂団地の中央駅まで160mほど高度を稼ぎました。中央駅で下車してメタセコイア並木の団地メインストリートを進みます。この道は長者山へのルートでもあります。
登山口は団地西側の瀬野西3丁目最深部にありますが、辺りは住宅が建ち並び平成24年の登山時に比べて様子が一変し登山口を探すのにちょっと戸惑いました。
○みどり団地上登山口9:40〜高城山10:29
登山口には「高城山登山口」の表示があり、擁壁沿のコンクリート階段を登ります。5分ほど登って右折すると地道となりこの先は急登となります。マツと広葉樹の混交林は落葉期で明るい雰囲気ですが、シダの茂る道は急登に加えて落ち葉も堆積し大変難儀しました。ジグザグ道が急な直登に変わるとロープが現れますが、それも10分ほどで尾根に出ると打って変わって明るい陽光の下の穏やかな道になりました。
再び急になった道を登り切ると登山口から20分で分岐で、来た方向に「みどり上登山口(スカイレール)」、左に下る方向に「みどり下登山口(瀬野駅)」の表示があります。分岐の先からは広い尾根道を軽くアップダウンを繰り返して進むと、28分でテープの巻かれた分岐で左に「高城山山頂」、右に「蓮華寺山」の表示があります。先ず左折し一旦下って登り返すと1分で高城山に到着しました。
○高城山(10:43)〜491mピーク
三等三角点の山頂には高城山山頂の標柱とこの地方でよく見かける陸軍輸送港域の標石、そして1本の桜が立っています。展望は幸い少し伐採され東に開けて左手に曽場ヶ城山から水が丸、正面に鉾取山山系、そして右手には絵下山などまで望め、眼下には瀬野の町並みが広がります。山頂直下には道が切り開かれていますが危険の文字が見えました。
小休止の後は蓮華寺山に向かうため一旦分岐まで戻りますが、分岐からはロープの張られた大変な急坂を下ることになり、7分近い時間を要してようやく鞍部に達しました。「蓮華寺山から高城山縦走コース」の案内表示がある鞍部から6分ほど登り返すと快適な主尾根縦走が始まり、この先は蓮華寺山までは491m、428.4m、411mの3つのピークを越えます。3月としては暖かい日差しの中、右手に藤ガ丸山を見ながら進むと鞍部から10分ほどで分岐で、西側に水越峠登山口への下山路が下っています。さらに分岐から1分でテープが巻かれ、左に宮原登山口へ道が下っています。穏やかな尾根道を宮原分岐から7分で491mピークで「蓮華寺山(前原山)へ1.4km・高城山へ1.2km」の道標が立っています。
○491mピーク〜蓮華寺山12:00
広い尾根道は続き両サイドに木の間越しに視界が得られますが、雑木林に加えて次第にヒノキ植林も目につきだすとそれも失われます。緩やかに下り登り返すと491mピークから12分ほどで、道の脇に四等三角点の標石が置かれた428.4mピークです。
三角点から1分で「鴨の巣登山口(JR中野東駅)」のプレートが立ち左に道が下っています。再度登り返すと8分で411mピークで「蓮華寺山(前原山)へ0.9km・高城山へ1.7km」の道標が立っています。道は下って行き左手に呉娑々宇山が見えています。「蓮華寺温泉・猪ノ湯」などとユーモアのあるプレートが架かるヌタ場を2個所ほど見送ると道標から17分で分岐です。「城山へ2.6km・蓮華寺山(前原山)へ0.4km」の道標が立ち右手に鹿子垣内林道への道が下がっています。また「散策道」が左前方に延びていますが、今回は直進し階段を登りました。
この辺りは余り視界がありませんが、幸い右が開け広島市街地が遠望できました。この先はかなり朽ちた階段をジグザグに下りますが、8分ほど下ったところが鹿子垣内林道の終点で道標が立ち先ほどの遊歩道が合流しています。椿のトンネルを進むと「高城山へ・蓮華寺山(前原山)山頂へ」の道標が立ち、直進は急登の階段で直接山頂へ向かいますが、左に散策道が山頂を迂回していますのでこれを巡ってみました。
3分で「瀬野川中学校へ2.0km・蓮華寺山(前原山)へ0.1km」」とあり津村登山口へのルートが左に下り、さらに1分で「瀬野川中学校へ・蓮華寺山(前原山)へ・中心広場へ0.4km」の表示で階段を登るとすぐ山頂です。
○蓮華寺山(12:52)〜JR安芸中野駅(14:02)
広い山頂広場には三等三角点と昭和15年の陸軍輸送港域の標石が置かれ、大きな「蓮華寺山憩い森」の案内図があります。高城山同様ここも木々に阻まれて展望は思いの外悪く、辛うじて南に鉾取山山系の山並みそして西にわずかに広島市街地が望まれる程度です。
下山は中野駅に向かいます。短い階段を下り先ほどの瀬野川中学校への下山路を左に見送ります。見頃のツバキのトンネルを抜けると山頂から10分で前方が開けて、東屋のある中心広場に着きました。ここは弘法大師にゆかりの蓮華寺跡と云われ「弘法大師迷蹟地碑」が立っています。
広場からすぐの分岐に「畑賀(北谷橋)へ1.2km・安芸中野駅へ2.1km」の道標があり右に畑賀への道が下っています(これは後述の大五輪塔近くの道に連絡するようです)。急な道を2分下ると奥之院跡広場で東屋と数基の五輪塔が立っています。展望は山頂を補って余りあるものですが、老朽化した東屋のためか広場は進入禁止となっていました。
奥之院跡広場から1分で岩の上に88番石仏が置かれた分岐で、「安芸中野駅へ1.9km・中心広場へ0.2km・畑賀(北谷橋)へ1.1km」の道標が立ち「大五輪塔」ともあります。
大五輪塔へ寄り道します。右折し3分ほど進むと杉林の中に「畑賀(北谷橋)へ1.0km・安芸中野駅へ2.1km・中心広場へ0.2km」の道標が立ち、右前方に畑賀への道が伸び、また右後方には中心広場への道が登っています。この地点から左に3分で市内最大級と云われる大五輪塔が高台にありました。また五輪塔の前は開けて日浦山の先に広島湾が見えています。
再び88番石仏のある分岐に引き返しますが、石仏まで2分の所に「寺迫・品秀寺」の新しい表示があり「寺迫登山口」への下山路が下がっています。
88番石仏を過ぎた辺りから、道々には岩も現れまた大変滑りやすくなってきます。88番石仏から5分下った74番と75番石仏の間に思いがけない展望地が作られ、鉾取山、原山、洞所山、城山、金燈籠山と続く安芸アルプスの全貌が望めました。
88番から13分ほど下った62番辺りに平成24年当時には「寺迫登山口」の札があったのですが、今回は見あたりませんでした。おそらくこのルートは廃道となり大五輪塔の手前で見たルートが利用されているのでしょう。
傾斜も緩み18番脇の白龍社の祠、続いく首塚と進むと、4分で華やかな幟の立つ広島新四国八十八カ所蓮華寺に到着しました。竹林のお大師さんの階段を下ると10分でJR安芸中野駅に到着です。
広島里山紀行記
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