山 名 | 宗箇山 丸山 観音山 石山 |
標 高 | 356m 457,6m 426m 420m台 |
場 所 | 広島市西区・安佐南 |
登 頂 | H28.2.10 |
アクセス | ○往路:JR西広島駅8:35→JR横川駅8:50→JR三滝駅8:55 ○復路:広電鳴る谷バス停またはアストラムライン伴中央駅 |
コース | ○三滝寺9:22→10:24宗箇山10:36→やん谷自然道入口11:15 ○やん谷自然道入口11:17→11:56上観音12:00→12:19小ピーク12:56→丸山13:08 ○丸山13:10→13:37石山13:39→14:00権現峠14:04→権現登山口14:17 |
メンバー | 美12名 |
過去記録 | H26.2.28 H25.2.28 |
○三滝寺9:22〜宗箇山10:24
無人の三滝駅で下車し駅前の道を南下し住宅団地の中を登り、T字路を右折して進むと誓願寺の前に着きます。この先の分岐で左折し桜巨木並木の緩やかな道を登ると真言宗三滝寺(三瀧寺)に着きました。
石段を登るとすぐに観音堂があり、右手上方には県重要文化財の多宝塔が見えています。三滝寺は平成26年8月豪雨により土砂災害を被ったようで、土砂災害復旧整備事業基金として入寺料200円をお願いするとの案内が出ていました。
観音堂の手前で左のAコースと右のBコースが分岐しますが、ちょうど下山してきた人の話ではBコースは閉鎖されているため引き替えしたのことでした。ただこの地点には何の表示もみられませんでした。
鐘楼を潜り境内を三鬼権現堂、本堂と進み本堂裏側の石段を登ると山道になります。ここがAコース登山口で鐘楼からおよそ5分ほどです。山道に入りすぐの砂防堰堤の中に入り、杉が点在する谷間に「三滝山(Aコース)」の新しい道標が立っていました。ここで服装調整です。
谷間の道を進むと確かに左手が大きく崩落して明るい空間が生じていました。深い竹林を過ぎて「宗箇山」の表示で道が大きく左に曲がります。この先は明るい道となり鉄塔を過ぎると尾根の縦走路に出ました。 (Aコースの新しい道標から25分でした)
尾根には左が高峠山(少年の家コース)、右は三滝山(宗箇山)の標柱が立っています。
尾根道を三滝山へ向かうと4分で分岐で、右が旧道ですが左の新しい巻き道に進みます。
すぐ左が開けた展望地で手作りベンチも設けられ、小茶臼山や己斐団地の先に宮島も見えています。続く展望地では大茶臼山の電波塔も見えています。3分で旧道が右から合流します。展望地から10分で奥畑分岐(大茶臼山、丸山への道)が左に下っています。明るい尾根の道を進むと奥畑分岐から8分で山頂に到着です。
(Aコース道標から47分でした)
○宗箇山10:36〜やん谷自然道11:15
宗箇山山頂には三角点は置かれていませんが、宗箇山や宗箇松の由来を記した案内板が立っています。展望は広島市内方向の眼下に太田川、市内の町並みが広がり、その向こうには瀬戸内海、宮島、野呂山などが見渡せます。北側にはこれから向かう丸山も見えます。
山頂には市街地側に左右の二個所に登山道が登って来ています。右は本堂前の三鬼権現堂裏の展望地を経て山頂に至る道、左は閉鎖されてるはずのBコースですが、ひょっこり一人の外国人が登ってきました。
下山は北側の山本方向へ下って「やん谷自然道」に向かいます。荒れの少ない尾根道は傾斜も緩く快適に降ります。山頂から8分ほどで右手から長束からの道が合流します。古びた木札が架かり微かに「湯つぼ、上観音」と読めました。3分ほど降ると鉄塔に出ました。鉄塔からは前面が大きく開けて大茶臼山、丸山、武田山、阿武山そして春日野団地が望まれます。この先の鉄塔沿いの道は急な上に荒れています。鉄塔から15分余りで歩きにくい耕作跡地に出て沢を渡り(ここは早めに対岸に出た方が賢明と思います)祇園、山本へつながる舗装路にでました。左に御鉢山墓苑を見て進むと鍬投げ峠から春日野団地につながる舗装路に出ました。ここが「やん谷自然道」の入口です。
(宗箇山からは約40分でした)
○やん谷自然道11:15
〜上観音11:56
やん谷自然道入口には多くの案内表示があり「湯つぼ跡347m、上観音1087m、丸山1663m」とありコンクリート舗装が登っています。道はすぐ地道に変わり、「丸山湯つぼ入口」の標柱が立っています。
上観音への広い参道を15分ほど進むと左に「茶店跡」、右に石積の「牛馬湯つぼ跡」です。その先でおそらく上観音への最短コースと思われる「近道」の表示があり沢に下っていますが、そのまま進み「湯つぼ跡」へ向かいます。すぐ湿潤して大変滑りやすく細いロープのある岩盤の上を登ります。ここを通過すると岩の点在する足元の悪い山道になってきます。
進むと左に「湯谷名水」のと表示がありすぐに「湯つぼ跡」で、二槽に分かれた石組みが見られます。ネット情報ではここで浴びて上観音で祈願すると病が治ると言い伝えられたとのこと。湯つぼ跡から「炭焼き跡」を過ぎ、斜度を増した道を右に折り返すと尾根に出ます。上空が開け左前方に山水画を思わす岩、右手には宗箇山が見えています。湯つぼ跡から10分ほどで右手から七曲がりコースが合流してきます。このすぐ先で左手に鐘楼が現れ左に岩観音への道が登っています。すぐ上観音の本堂に到着しました。
(登山口から40分ほどでした)
○上観音12:00
〜丸山13:08
本堂前広場からは春日野団地や祇園の町並を見下ろし火山、武田山、阿武山、二ケ城山、呉娑々宇山、鉾取山、牛田山など素晴らしい景観が展開します。それにも増して驚いたのは神社の先の鉄塔でした。前回平成25年2月の登山時には無かったはずですが、ここからはさらに広島デルタの開放的な景観が広がっていました。
展望を楽しんだら次の目的地の岩観音に向います。本堂から引き返し右折して登ると広場に出ました。前回は確かここに鉄塔が立っていたはずですが。鉄塔跡からは宗箇山を前にして広島湾方面も望めます。この先で道が二分しますが、左の水平道を進むと岩観音です。見上げるような大岩がありその前に社が置かれ、岩の下の岩屋には古い祠も見られ、巨大な岩が信仰対象になった霊場でしょう。大岩の上には三角状の岩が乗っています。大きな岩が微妙なバランスをとり落ちそうで「落ちない石」は受験生に人気のスポットとか。岩の左手の急な斜面を登る踏み跡もありました。
丸山に向かうためもとの分岐に戻り登ると岩観音裏からの道が上がっていました。すぐ岩の間を縫う険しい岩道が始まります。登り切ると展望の岩があり正面に牛田山が望めます。ここからすぐで小ピークに到達しました。 上観音から20分足らずでした。
小ピークの南方向に宗箇山や広島市街地、瀬戸内海が広がり、北方向には火山を始め観音山、石山などが望めます。辺りには腰を下ろすのに適当な岩が点在しており、ここで昼食としました。ピークからは一旦登り返して下ると3分で南広島アルプス縦走路に出ます。先ず左折して丸山に向かいますが、縦走路の右手に広がる西風新都の先には向山、大峯山、東郷山なども見えています。縦走路に出て6分で丸山で到着しました。
○丸山13:10〜登山口14:17
丸山に到着して驚いたのは大きな反射板が撤去されていたことです。狭小な山頂は広島湾方向に開けて江田島、似島、宮島などの島々が望めるものの、縦走路の一通過点の扱いの山でした。跡地の開放を期待したいものです。
丸山から再び縦走路を折り返して石山を目指し北上します。先ほどの「谷やん道コース」下山口を右に見送ると急な下りになりますが、6分で「上観音」、「湯つぼ跡」の表示があり右に分岐します。この道も先でやん谷道コースと合流します。さらにこの分岐から1分で大塚峠に着くと「春日野下バス停1147m」の道標があり、右に大塚谷コースが分岐します。大塚峠から4分で左に広島市立大学に下る道が分岐します。穏やかな尾根道を進むと丸山から約25分で、明るく開けた送電鉄塔のある観音山に到着です。観音山はピークらしさがなく、展望もわずかに白木山方面が見れる程度でそれと気づかなければそのまま通過してしまいます。
観音山から8分、尾根道に次第に大きな岩が現れてくると石山(俗称)に到着です。石山は地図上には地名も三角点もありませんが、大きな露岩が点在し展望も良く丸山、観音山、石山の中では最も眺望に恵まれます。大岩の上に立てば広島デルタを取り巻く阿武山、武田山、牛田山など近郊の山並みとそれを取り囲む白木山、呉娑々宇山、鉾取山の山系と素晴らしい景観が展開します。
石山からは急な道を降り10分で権現峠(ごんげんだお)です。権現峠は四差路で直進は火山、武田山へ、左はアストラムライン伴中央駅方面、右は春日野団地へ下ります。
(丸山からは約50分でした)
峠からは左手のルートをとります。下るとすぐ権現神社で「権現峠の自然をまもる会」の周辺案内板が建てられています。左に深い谷を見ながらよく手入れされた広い道を下り、上空が明るくなると神社から15分で屏風岩です。一対の岩にしめ縄が架かり「夫婦天狗(みょうとてんぐ)」のイラストが添えられていました。ここから1分で赤く塗られた鳥居の立つ登山口で、「ようこそ権現峠・権現神社へ 広島南アルプス権現入口」と書かれていました。この先は正面に西風新都をみて広いコンクリート舗装路(ただし下るにつれて舗装は悪化)を下ります。自動車道の横断橋を越えると3分で薬師院の入口案内板のある車道(三菱沼田団地につながる農免道路)に出ましたが。ここにはとくに案内などはありませんでした。交通機関は鳴る谷バス停かアストラムライン伴中央駅が利用できます。
(権現峠からは30分余りでした)
広島里山紀行記
8:55 JR三滝駅で下車 | 9:15 三滝寺に到着 |
9:37 Aコースで宗箇山に向かいます | 10:02 尾根に出ると右折して |
新ルートから大茶臼山を | 10:24 宗箇山に到着です |
10:36 北側に下山します | 10:44 右手から長束からの道が合流 |
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眼下に広島デルタの町並みが広がり、宮島など瀬戸内海の島々が見渡せます。 | |
鉄塔に出ると開放的な視界が開けます | ただ道は悪路に |
正面に丸山。左端の大茶臼山から丸山、石山、火山、右端の武田山へと連なる縦走コースが一望 | |
11:04 泥濘の耕作跡地に出ました | 11:10 山本6丁目方面からの舗装路に。左へ |
11:17 上観音に向けて登ります | 11:31 牛馬湯つぼ跡 |
11:33 滑りやすい露岩です | 11:44 湯つぼ跡 |
開けた明るい尾根道を | |
11:56 上観音に到着です | |
Hiroshima Satoyama Kikou |
上観音からは春日野団地や祇園の町並を見下ろし 火山、武田山、阿武山、二ケ城山、呉娑々宇山、鉾取山、牛田山など素晴らしい景観が展望できます |