山 名 | 曽場ケ城山 |
標 高 | 607.2m |
場 所 | 広島県東広島市八本松町 |
登 頂 | H29.10.25 |
アクセス | JR西広島駅→JR八本松駅 |
コース | ○JR八本松駅9:01→9:37ポンプ所登山口9:45→本丸11:02→山頂11:24 ○山頂12:31→本丸12:47→32番石仏分岐12:55→13:43石仏登山口13:51→JR八本松駅14:09 |
メンバー | 美8名 |
過去記録 | H28.11.30 H26.4.16 H23.6.9 |
○登山口9:45〜本丸跡11:02
登山口
から広い道を5分ほど進むと谷筋に当たり右折しますが、道は先日来の雨で多少分かり難くなっていました。すぐ薄暗い植林帯の登りにかかります。登山口から15分ほどで尾根に登ると当初予定の八本松小学校方面からの登山道が合流しました。
この先は主尾根を山頂に向かうことになります。5分で八本松八十八石仏の会の案内標識があり、右に下れば「戦没者供養塔〜八本松駅」、登って来た方向は「下山道」と書かれています。2分ほど下ると巨岩(みぎす岩)に供養塔と書かれた戦没者慰霊碑(昭和26年建立)で、供養塔前からは八本松駅から竜王山にかけての展望が得られます。そのまま下れば5号横断橋登山口に至ります。
再び分岐に戻り山頂に向かいますが樹林の中の急登は岩も見られます。つかの間、道は緩みますがその後は緩急を繰り返して登っていきます。日の差さない常緑樹主体の登路の上空が明るくなると「三の丸跡」に着きました。供養塔分岐からは30分程でした。しかし三の丸跡は特に史跡らしいものも無く単なる登山路の一通過点の感じです。
三の丸跡から急斜面を登ると今回の下山路に使う32番石仏の分岐で、右手下方に石仏が見えています。ロープを頼りに登りますが右手には八本松駅方面の展望が得られます。登るとすぐに「牛の段」、さらに31番文殊菩薩の石仏があり「二の丸跡」(標高577m)に出ました。二の丸跡には29番千手観世音菩薩、30番阿弥陀如来の石仏があり登山記録帳も置かれていました。かなり広い二の丸跡ですが、樹木に覆われ今の時期は展望も良くありませんでした。
○本丸跡11:04〜山頂11:24
二の丸跡から下り「曽場ケ城山自然遺産」と書かれた案内文がある矢竹のトンネルを抜けると道が二分し、左手に進むとすぐに「本丸跡」(標高577m)です。戦国時代の大内氏の西条支配拠点の山城の一つと云われています。西条盆地と東広島市街地や八本松から志和インター方面が開けまた樹間を通して曽場ケ城山も見えます。
山頂へ向けては本道の他に西条盆地側に脇道も見られました。矢竹トンネルの分岐まで引き返し本道で曽場ケ城山に向かいます。すぐほとんど埋まってしまった井戸跡があります。ロープの架かる急な坂を下って本丸直下進み、石組み跡を見送って一旦鞍部に下ります。その後は山頂まで城趾らしいアップダウンの急峻な道が続きます。立ちふさがるような岩を越えて、ロープの架かる最後の急坂を登って上方がポッカリ開けると曽場ケ城山に到着しました。本丸跡からは20分でした。
○山頂12:31〜登山口13:43
三等三角点の置かれ山頂には「曽場ケ城山頂 一ツ城跡」のプレートがありテーブルベンチも置かれていました。そこそこの広さがありますが展望は意外に悪く、樹木により視界が遮られて北側に八本松駅方向が僅かに楽しめる程度です。
下山は「八本松八十八石仏巡拝路」のルートとし往路をたどり、本丸跡を経て山頂から25分ほどで32番石仏分岐に着きました。
分岐から左折するとすぐ32番石仏の十一面観音菩薩です。続いて33番薬師如来そして岩の上に置かれた34番薬師如来石仏を見送りますが、この辺りから道は急な下りとなりました。道は整備されているものの登山者の利用は少ないようで、加えて先日の台風21号の影響で引きちぎられた小枝が散在して荒れた雰囲気でした。しかし自然林の中の道は思いのほか快適です。
分岐から13分ほどで最初のロープがあります。前回、平成26年にこの辺りにあった「大山遺跡」の案内は今回は見当たりませんでした。急な道はドンドンと高度を下げロープから10分でアルミの橋を渡りました。さらに7分で次のアルミ橋です。この辺りで少し緩みますがすぐ急坂に戻ります。
32番石仏分岐から35分ほどの45番不動明王石仏を過ぎた辺りから、一旦道は緩みますがまた長いロープが現れます。長いロープが終わるとすぐ「八本松八十八石仏巡拝路」の案内があり車の騒音が入ってきました。ここで直角に左折し最後のロープで2分ほど下ると西条バイパスの側道に下山しました。
○登山口13:51〜JR八本松駅14:09
下山した所には石仏巡拝路や登山口などの案内は見当たりませんので、登りに使うと少し戸惑うかも知れません。登山口からわずか西に下ると43番千手世観音菩薩石仏と菖蒲の前が白馬の腹の中に隠れたとされる瀧の谷馬頭神社の小祠があり脇には滝が見えました。
帰路は下山場所のすぐ先(東広島方向)に見える6号横断橋を渡ります。6号横断橋から5号横断橋(供養塔ルート登山口に続きます)まで6分、5号横断橋からは集落の中を歩き10分余りでJR八本松駅に着きました。
広島里山紀行記
9:01 JR八本松駅で下車です | 駅前からの曽場ケ城山 |
9:32 左に七つ池を見て小倉林道に入ります | 9:45 ポンプ所の登山口からスタート |
5分ほどの谷筋から山道に入ります | 多雨で荒れた道を登り |
薄暗い植林帯の中を | 10:02ー10:08 尾根に出ると右から小学校ルートが合流 |
10:12 右に供養塔への道が分岐します | 10:14 巨岩は戦没者供養塔として |
供養塔からは八本松駅から竜王山にかけての展望が得られます | |
10:18 分岐に戻り山頂へ。白が供養塔への道 | 供養塔を過ぎると道は急になります |
一旦緩みますが | 再び急な道に変わります |
10:48 三の丸はそれらしい痕跡もみられません | 10:55 初めてのロープのある急登を登ると |
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10:56 午の段跡に到着です 10:59 二の丸跡、今の時期は展望は余り良くありません | |
11:00 二の丸跡から本丸跡へ向けて | 11:01矢竹のトンネルを抜け先ず本丸へ。白は山頂へ |
11:02 本丸跡に到着です | 広い本丸跡からは |
北側に八本松から志和インター方面が開けます | |
南方向には西条盆地そして東広島市街地が展望できます | |
11:09 井戸跡はすっかり埋まっています | 本丸直下には石組みも |
鞍部からアップダウンを繰り返します | 城趾らしい急峻な道を |
山頂直下にはロープもありました | 上空が開けると山頂が |
11:24 山頂に到着です | 山頂は一ツ城趾とあります |
展望は意外に悪く北側に八本松駅方向が僅かに楽しめる程度でした | |
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山頂西側は水ケ丸山縦走路方面と大山峠の分岐です | |
12:31 下山します | 直下のロープの急坂を下り |
ツルリンドウ、 ひっそりと登山道脇に | |
ようやく色づき始めて | 本丸直下はロープで |
12:47 再び本丸跡に | 12:49 二の丸跡を通過して |
12:53 下山は石仏の巡拝路とします | 八本松方面が少し |
12:55 巡拝路は分岐点で32番石仏の方へ下ります | すぐ32番の十一面観音菩薩が |
12:58 岩の上の34番石仏、薬師如来を見送ると | 道は急になります |
急な道は登山路としての利用は少ないようです | 最初のロープが現れました |
13:17 アルミ橋を渡ります | 13:20 また橋が。41番十一面観世音菩薩の前を |
登りに使うと一苦労しそうな | ケルンのような?石積みが |
長い長いロープ場を下ります | 13:41 直角に左折。バイパスの車騒が |
13:43 バイパスの側道に出ました | 登山口などの案内標識はありません |
13:44 瀧の谷馬頭神社に寄り道。脇に小滝が | 13:52 6号横断橋を渡ります |
13:58 右に5号横断橋を見送って | 14:09 JR八本松駅に帰着しました |