山 名 | 笛吹山 大鉢山 |
標 高 | 596m 534m |
場 所 | 広島県大竹市 |
登 頂 | H29.3.22 |
アクセス | 玖波駅→三ツ石町→三ツ石川沿の林道終点 |
コース | ○錦竜公園分岐9:12→三ツ石登山口」9:17→大鉢山入山口9:32→忠四郎山登山口9:37 ○忠四郎山登山口9:37→展望台・忠四郎山分岐10:14→大鉢山・忠四郎山分岐9:35→大鉢山西峰9:37 ○大鉢山西峰9:37→大鉢山・笛吹山分岐10:50→笛吹山11:07 ○笛吹山11:19→大鉢山11:36 ○大鉢山12:43→13:11展望砂礫地13:15→大鉢山登山口13:33→三ツ石登山口13:44 |
メンバー | 美10名 |
過去記録 | H23.5.19 H19,12,10 |
○三ツ石登山口9:17〜忠四郎山登山口9:37
JR玖波駅からタクシーで三ツ石町に向かい三ツ石川沿いに狭い道を進み最奥の耕作地で下車しました。この先も悪路ながら舗装路は延びており、進むと「錦竜公園」の赤い案内標識があり右手から錦竜公園方面に通じる道が下ってきます。5分ほどで小方財産区の「入山禁止」の表示板がありますがこれは採取の禁止と思います。車種によるとここまで入ることができそうです。またここには大竹山の会の分かりやすい概念図がありました。一応、ここを三ツ石登山口とします。
入山禁止の看板の先で道は二分しますが、そのまま直進し左に砂防ダムを見送ります。砂防指定地の標柱もあり道は意外に荒れていました。入山禁止表示板から10分余りで大鉢山・忠四郎山方面と巡視路の分岐でここには概念図があます。直進の巡視路方が道は良いのですが右に進みます。3分ほど進むと大鉢山の登山口で、テープと概念図があり「ここは三ツ石大鉢口」と書かれ右に道が登っています。今回は下山時に利用するとして先に進みました。この辺りからの大鉢山はなかなかの迫力です。5分で比作集落方面と忠四郎山との分岐がありここが忠四郎山の登山口となります。大竹山の会の「下山路」の赤い案内標識があり前方には送電鉄塔が見えます。
○忠四郎山登山口9:37〜大鉢山西峰9:37
忠四郎山の登山口からは滑りやすいまさ土の道で、以後は花崗岩の岩場とコシダの茂るまさ土の道が繰り返します。次々と現れる岩を越えての道は思いの外に急な登りです。ただ視界を遮る樹がはありませんから、右手前方には大鉢山、振り返ると阿多々島などが点在する多島美や大竹から岩国へかけての海岸線など瀬戸内の山ならでの景観が広がっています。登り始めて30分足らずで岩道の上部に達すると小さな展望岩があり前方に大鉢山を見て一息つきます。
コシダの道を登ると大鉢山西峰の裾を巻くようになり、小展望岩から10分足らずで右に「展望台」のプレートがありました。大竹山の会の「ここは忠四郎分岐」の概念図もあり、登ると展望所、大鉢西峰に至ると案内されています。
ここで忠四郎山への本道から別れて大鉢山西峰に向かいます。まさ土で覆われた急斜面の花崗岩の岩場は大変滑りやすく慎重さを要します。途中、左手に手ごろな展望の岩が見えますが、とくに登らなくても十分な展望が開けています。
登り始めて約7分ほどで岩場登りが終わると平坦部になり、振り返ると展望所の名に相応しい景観が広がっていました。大竹市から岩国市の町並みを眼下にして正面に宮島や阿多田島、能美島などを望み遠景には高照寺山など山口県の山並みそして右手には忠四郎山の稜線が登っています。
この先は樹林の中、穏やかに大鉢山西峰に向けて登って行きます。視界の無い中、8分ほどの分岐で左に道が下り「ここは忠四郎別れ」の案内表示があり、忠四郎山が望めます。急坂を下ると忠四郎山への本道に合流するようです。
忠四郎別れからすぐで大鉢山西峰に到着です。
○大鉢山西峰9:37〜笛吹山11:07
大鉢山西峰は山名の書かれたテープが無ければそれと気づかないような小ピークです。展望はわずかに梢越に忠四郎山方面が望める程度で、コース上の通過点です。西峰からは笛吹山と大鉢山に向けて下山ですが、樹林の中のシダの細道は急な下りでドンドン高度を下げます。7分ほどで小沢、次いで2分でも小沢を渡ります。
小沢から1分で大鉢山と三ツ石大鉢口への下山路の分岐でここにも概念図がありました。三ツ石への下山路は帰路に利用するとして左折します。一登りするとすぐ笛吹山と大鉢山の鞍部分岐でここにも概念図がありますが、先ず左折して笛吹山に向かいました。
5,6分登ると右手が開けて経小屋山から宮島、能美島などが、そして前方には形の良い笛吹山もみえます。道は格段に良くなり、左右に梢越に景観を楽しみながらの尾根道は遊歩道感覚で登れました。鞍部分岐から17分ほど登るとで笛吹山に到着です。
○笛吹山11:19〜大鉢山11:36
笛吹山の山頂には「ここは笛吹山」の表示があり、前方には茅野原出会を経て忠四郎山方面に向かう道が下っています。展望はわずかに東方向が開けて宮島や阿多田島が望める程度で、マツと雑木の混交林に囲まれた静かな山頂です。
下山は往路をたどり大鉢山に向かい、鞍部分岐まで高度差約100mほどを下ることになります。山頂から6分ぐらい下ると前方に大鉢山が見えますがこちらもの端正な山容です。 山頂から15分で鞍部分岐に戻り、2分ほど登り返すと大鉢山です。
○大鉢山12:43〜三ツ石登山口13:44
大鉢山の山頂には三角点はありませんが、大竹山の会の赤い「大鉢山534m」の案内標識があり、先に進むとブリキ製三角形の旗が着いたポールが立っています。下から眺める大鉢山は岩塊の特異な山容ですが山頂部には岩部はありません。展望は大変良く経小屋山から中央に宮島、阿多田島、眼下に大竹、岩国市街と一大パノラマが展開します。
下山は一旦、笛吹山との鞍部分岐まで戻り、分岐を左折して大鉢山西峰から降りてきた分岐を見送り三ツ石大鉢口へ向かいます。山頂を巻く谷筋を5分も下ると最大の難所に差しかかりました。水量はさほど多くはありませんが前日の雨もあり、岩盤状の谷は滑りやすく慎重に下ります。この難所を越えると岩の重なる谷に変わります。途中には小滝も見られました。
視界の無い樹林を抜けるとスラブ状の展望の岩場に出ます。山頂からは30分余りでした。前面にはさらに近くなった展望が開け、背後には大鉢山の岩塊が迫っています。
最後の展望を満喫した後は岩と風化花崗岩の砂礫とに悩まされながら急な坂を下ります。10分ほど急な道を下ると休憩適地の岩があり一息つきます。休憩の岩から5分も下れば往時には通過した「三ツ石大鉢口」に出ました。ここから10分で「入山禁止」の表示板のある「三ツ石登山口」に下山しました。
登山口からは三ツ石町まで林道を下りました。
広島里山紀行 記