山  名   岩滝山 日浦山
標  高 192m、345.4m 
場  所 広島市安芸区・海田町 
登  頂 H30.5.30 
アクセス ○JR西広島駅7:19→7:30JR広島駅7:37→JR海田市駅7:47
○JR安芸中野駅14:00→JR西広島駅14:23  
コース ○JR海田市駅8:00→8:18岩滝神社8:27→8:45山頂広場8:48→岩滝山8:55
○岩滝山8:56→9:13鉄塔9:17→9:43峠9:45→慰霊碑登山口9:46
○慰霊碑登山口9:46→日浦山10:28
○日浦山11:22→258mピーク11:54
○258mピーク12:12→半次郎丘12:16→日浦山コース影登山口」12:38→JR安芸中野駅13:58 
メンバー 美11名 
過去記録  H28.11.9 H27.9.27 H27.3.11 H26.2.12 

 

                     【概 要】                                  
 岩滝山(192m)は広島市安芸区、日浦山(345.4m)は安芸区と安芸郡海田町の境界に位置する里山です。両山ともアクセスの良さや奇岩・巨岩があり多くのハイカーに親しまれています。
 岩滝山は公園化していますが岩滝神社や豊稔寺が祀られる信仰の山でもあり海抜0mから立ち上がる山は意外に峻険ともいえます。山頂広場からは海田の町並みと瀬戸内海の島々、広島市街そして鉾取山系の展望が得られます。
 日浦山は中世の山城跡とされますが山頂台地の巨岩を見ればそれを有効に利用した城であったことが想われます。標高の割に山頂からの展望の良いのが魅力で、西から北には呉娑々宇山、藤ヶ丸山、北から東には蓮華寺山、原山、東から南には絵下山や呉方面の山々など、南から西には江田島、黄金山、安芸の小富士・宮島と素晴らしい眺望が広がります。
 今回は岩滝神社から岩滝山を経て峠に下りそして峠登山口から日浦山に登って影登山口に下山するコースでした。両山とも案内標識などがよく整備されていてルートに迷うことはありません。

○JR海田市駅8:00〜岩滝神社8:18
 JR海田市駅前から左折し約100mほど先の安芸区船越と海田町の境界になる橋を渡って線路沿いに進みました。7分ほどで右折して船越公民館、船越幼稚園を過ぎると道は次第に登りとなります。街中の道とは思えないよう急な坂道を登り切ると右手、墓所の先には町並が広がり急速に高度を稼いだことが分かります。岩滝公園領域に入り両側に立つ石柱そして岩瀧神社の扁額の架かる石鳥居を潜ると大きな忠魂碑があり藤棚の奥に神社が見えています。辺りには桜の大樹も見られ春の華やかさが想われます。

○岩滝神社8:27〜岩滝山8:55
 岩滝神社は826年建立とのこと。由緒ありそうな立派な神社の神楽殿脇で服装調整後、公園の周回路をたどって山頂に向かいます。前回は左回りでしたが今回は右回りとして神社脇のトイレの所から周回路に入りました。コンクリートで固められた遊歩道を緩やかに登ります。秋には紅葉が美しいのでしょうが辺りは薄暗いほど木々が繁っています。
 5分ほど穏やかな階段道を進むと四番地蔵が佇む分岐です。左は豊稔寺奥の院を経て山頂広場への道なのでここは直進します。分岐から3分ほどで岩の間の階段道となり、やがて上空が明るくなると七番地蔵のあるコンクリートで固められた落ちずの岩の下に出ました。
 一段と急になった石段を登るとトイレから13分ほどで視界が開けました。やや霞んでいますが眼下には海田の町並み、東には日浦山、南は絵下山、江田島、似島などの瀬戸内海の島々、西には宮島から極楽寺山などが広がっています。この先にもビューポイントがありました。地道に変わり大きなヤマザクラの木が見えると山頂広場です。神社からは15分余りでした。
 細長く広い山頂広場には四等三角点(162.8m)とベンチが置かれ、広島市街地方面が開けて坂町の森山や黄金山が望めます。展望を楽しんだ後は山頂に向かいます。とくに表示はありませんが広場北にある日限延命地蔵裏側の山道に入ります。
(なお地蔵祠前の広い道を進むと少し先で左回りコースと合流して山頂への道があり、ここには案内表示があります)
 地蔵祠から1分で第三十三番地蔵です。地蔵から1分で「甲越峠・茶臼山・呉婆々宇山方面」の表示があり左回りコースと合流します。次いで「岩滝山・呉婆々宇山」の表示です。視界の無い道を進み上空が少し開けると山頂です。地蔵祠から6分でした。

○岩滝山8:56〜慰霊碑登山口9:46
 山頂は三角点より30m高く「岩滝山192m」の表示があるものの展望は全く得られず山頂の雰囲気はありません。日浦山や呉婆々宇山への縦走路の一通過点にすぎない感じです。
 岩滝山からは一旦軽く下り尾根道に入ります。尾根道は両側は雑木林で広くしっかりした道は快適です。途中「←岩滝山・上為角登山口→」の案内を見送り穏やかに高度を上げます。右手から保線路が合流して登り返すと送電鉄塔です。山頂からは17分ほどでした。標高約230mの鉄塔は広く開けていますが生長した樹木に遮られて眺望はよくありません。平成27年にはほぼ360度であった展望もわずかに北の呉婆々宇山や南の黄金山などが確認できる程度でした。
 鉄塔は縦走路の分岐点で北方向に「←甲越峠」の表示があり甲越峠を経て呉婆々宇山へ、東は「上為角登山口→」で日浦山への道がそれぞれ延びています。今回は日浦山ですから上為角登山口(かみためずみ)に向かいます。下って登り返すと1分で「蛇幕山242m」のプレートが架かっていましたがピークらしくなく展望もありません。この先も視界のない急な道を下ります。蛇幕山から10分余りで道が緩み上空も明るくなって少し展望が得られ日浦山から絵下山などが望めました。
 この先は再び樹林中の急斜面を下ります。自動車の音が聞こえだして右手に水道施設、畑賀調圧井を見送ると峠に下山しました。鉄塔からは正味20分余りでした。には「岩滝山登山口」の案内が立っています。
 峠道は北に進めば呉婆々宇山への進入口の甲越峠へ、南へ下ると船越中学校や岩滝神社へと繋がります。中国自然歩道の一部でもあり「←茶臼山2.0km、水分峡5.0km」、「絵下山15.6km、矢野峠11.6km→」の標柱も立っています。分岐点の標柱脇から山すそを巻く狭い旧道に入ります。分岐点にはテープが見え急斜面に取り付く踏み跡が登っていました。旧道を進むと1分で戦没者の慰霊碑があり「日浦山登山口(Bコースに合流)」の案内標識が立っていました。

○日浦山峠登山口9:47〜日浦山10:28
 登山口を区別するためここでは一応、慰霊碑脇からの登山口を「日浦山峠登山口」としておきます。登るとすぐ右下にリボンが見え分岐点からと思われる踏み跡が合流します。登山口の標高が約130mですから標高差は200m余りで楽勝と思われたのですが、尾根をたどる登路は最初こそは落ち葉を踏んでの穏やかな道でしたが次第に斜度を増していきました。視界の無い雑木林の中の急な尾根道ですが時折現れる平坦部に救われる思いです。
 13分ほどの地点で下山方向に「岩滝山→(上為角)海田山の会」の表示がありました。やがて岩も現れてくると道は険しくなり登山口から20分余りで補助ロープが架かっています。ロープが終わるとやっと視界の開ける場所があり船越中学校、その奥に黄金山が望めました。岩の間を縫っての急な道を登り右手から登ってくるBコースに合流しましたが、合流点の記録を残すのを失念していました。この先は山頂直下の岩道が続きます。しばらく登ると左手に山頂へ直結する細いロープが見えたので登ってみましたが思い直して本道Bコースに戻りました。ここからすぐでA・Bコースの分岐で「Aルート(ひまわり観音)・Bルート(大師寺)・日ノ浦山頂上」の表示がありAコースが合流しました。一登りで山頂に到着しました。登山口からは40分ほどでした。

○日浦山10:28〜258mピーク11:54
  日裡山城跡とされる山頂には三等三角点が置かれ南北に細長く大岩が点在しています。展望は西方向は一部木立に遮られるものの大変優れています。厚い雲がかかり靄も強いのですが、それでも東側に瀬野川と国道2号線や新幹線、その奥に鉾取山、洞所山、原山、金ヶ燈籠山と連なる安芸アルプスの山々、絵下山など呉方面の山が見えています。南から西にかけては海田、広島市中心部と広島湾、江田島、似島そして歩いた岩滝山などを眺めることができました。
 市街地に近く身近な里山として親しまれているだけに今回も登山者で賑わい会話も弾みました。そんな中で二人連れの山ガールがホームページを閲覧くださっているとのことで大いに恥じ入りました。
 下山は影登山口としてまず258mピークに向かって北上します。大岩が点在する山頂台地の北側下山口からはどっしりとした山体の呉婆々宇山が見えています。下るとすぐ展望の岩で目前に蓮華寺山から鉾取山系の山々が広がります。大岩の間を縫っての急な下りを10分で「為角登山口」の表示で左に道が分岐しますがこの登りも結構急登です。分岐からすぐでベンチの置かれた休憩地で前面に金ヶ燈籠山方面が開けています。
 下山途中では呉婆々宇山が望めたもののこの先は樹林の中の急な階段が続きます。山頂から約25分でDコースの分岐点である畑賀峠に着きました。
 峠には「観音・免公園へ→」と「←日の浦山頂へ」の標柱が立っています。258mピークへ向けての直登が始まりますが日浦山とは異なって階段などはありません。登り始めて6分で右からCコースが合流し、ほとんど判読できなくなった「頂上まであと750m」と「←JR安芸中野」の標柱が立っています。さらに1分で「JR安芸中野→」があり右から半次郎丘コースが合流します。合流点の先が258mピークで日浦山からは30分余りでした。

○258mピーク12:12〜影登山口12:38
 ピークには元は登山者の一つの目印にもなったTVアンテナ塔があったのですが撤去されています。その代わりにベンチが設置され東側が開けて原山など鉾取山系の山が真正面に望める展望地の変貌したのでした。
 下山路は北側の影コースと東側の半次郎丘コースがありどちらにも「JR安芸中野」の案内があります。どのコースも影登山口で合流しますが今回は半次郎丘コースを下りました。山頂直下の「JR安芸中野」の標識で左手のJR安芸中野駅への尾根道を下ります。4分ほど下ると岩の点在する半次郎丘ですが錆びて判読もできないプレートがなければそれとは気づきません。
 半次郎丘からは視界の無い樹林の中の急な道を下ります。半次郎丘から15分で鉄塔でも予定地されているのか広い伐採地に出ました。伐採地から4分で墓地上部に出ましたが辺りも手入れが進んでいるようです。墓地左手に下り2分で舗装路に出てさらに1分進むと「日浦山コ−ス影登山口」の標識のある影登山口に着きました。ここから現れる「登山口250m日浦山」や「登山口500m日浦山」の案内標識をたどるとJR安芸中野駅に到着しました。影登山口から18分ほどでした。
                                                                広島里山紀行記



 


  

   

   
  出発点のJR海田市駅      8:00 海田市駅を 

   

   
  船越公民館前を通って    岩滝公園の岩滝神社鳥居を潜ります

   

   
  8:18 岩瀧神社に到着です   826年建立と云う神社です

   

   
  8:27 トイレ横から右回り周回路に   落ちずの岩の脇を登ります

   

   
  思いの外に急な階段が続きます   

   
 
  8:40 階段から解放されると展望が得られました   

  
 
  東には日浦山、南は絵下山、江田島、似島などの瀬戸内海の島々、西には宮島から極楽寺山などが広がっています  

     





   
    眼下には海田の町並が    8:45 山頂広場に到着です

   

   
  山頂ではありませんが四等三角点が   広島市街地方面が開けて黄金山も望めます 

   

   
  8:49 日限延命地蔵の裏側から入ります   8:51 周回路左回りコース(白)と合流しました

   
 
  呉婆々宇山への縦走路案内も出ました   


  

   

   
  8:55 岩滝山に到着です   山頂の雰囲気は無く縦走路の一通過点の感じ 

   

   
  山頂から北に向かって下ります    視界の無い道が続きますが 

   

   
  手入れされた尾根道は快適でした      9:13 縦走路分岐の送電鉄塔に着きました

   

   
  成長した樹木に邪魔されわずかに黄金山が   呉婆々宇山は雨模様のようです 

   

   
  9:17 上為角の方に下ります    9:18 蛇幕山ですが山頂らしさはありません 

     





   
    視界の無い急な道を下ります   9:30 少し開けた所に出ました

                 
       展望が得られ目の前に日浦山、そして絵下山など呉方面の山が望めます 

   

   
  展望地からは急な下りです     9:42 峠に出ました

   

   
  出口には岩滝山登山口の案内がありました    中国自然歩道の標柱もあります 

   
 
  9:45 標柱から旧道に入りました   


  

   

   
  9:47 日浦山に向けて登ります    最初は穏やかな道も 

   

   
  すぐ急な尾根道に変わりました   深い雑木林の中の道を登りますが 

     

     
    時折現れる平坦部に救われます      次第に道も険しくなって 





   

     
  岩も現れてきました     10:09 長い補助ロープも 

    





   
    上空が少し明るくなると    10:12 船越中学校と岩滝山、その奥には黄金山が

   

   
    10:19 この岩を越えるとBコース合流も近い

   

   
  Bコースをたどり山頂へ   使いませんでしたが山頂へのロープも見えます 

   

   
  10:28 A・Bコースの分岐を越えると   10:28 山頂です
  

   

   
  10:28 日浦山に到着    山頂には三等三角点が置かれ 
 
    
     山頂は南北に細長く大岩が点在しています
  

 
 
  城山、金ヶ燈籠山と連なる安芸アルプスの山々、絵下山など呉方面の山。海田、広島市街地と広島湾と島々などが広がります
 

     
          
 
   

     
  
   

   

      
  11:22 影登山口に向けて下山します   HPを閲覧くださっているお二人

    

   
  日裡山城跡とされ大岩が点在   11:24 下山口からは正面に呉婆々宇山が 





   

         
  直下の展望の岩        山頂方向を振り返りました 

   
 
  大岩が次々と  

  
 
  展望の岩からは目前に蓮華寺山から鉾取山系の山々が広がります 

   

   
  大岩の間を縫っての急な下りを    11:35 為角登山口への分岐を過ぎて

   

   
  分岐からすぐで休憩展望地です    下山路からは呉婆々宇山も見えました 

     





   
    整備されていますが急な階段です    急な下りが続きます 





   

     
  11:46 Dコースの分岐点である畑賀峠に着きました     峠からは視界の無い急登です

   

   
  11:54 258mピークに到着です   12:12 半次郎丘コースで下山です

      
     258mピークは東側が開けて原山など鉾取山系の山が真正面に望めます 

   

   
  尾根道を下ります   12:16 見落としそうな半次郎丘を

   

   
  急な道を下ります   12:31 広い伐採地に出ました

   

   
  12:34 墓地の上部に出ました。左に進みます   12:37 舗装路に出ました 

   

   
  12:38 舗装路を進み影登山口に着きました   12:46 民家の間を下り登山口250m地点に

   

 
  12:58 JR安芸中野駅に着きました  
   

 
 
    
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