山  名   宗箇山  高峠山   三原山 
標  高 356m  237.4m   224.2m 
場  所 広島市西区三滝町・安佐南区山本町 
登  頂 H30.6.27 
アクセス JR西広島駅→JR横川駅→JR三滝駅 
コース ○三滝寺観音堂8:40→尾根縦走路分岐8:48→高峠山9:08
○高峠山9:28→奥畑分岐10:01→宗箇山10:15
○宗箇山11:26→三滝寺分岐12:00→三原山12:07
○三原山12:08→反射板12:18→三滝本町2丁目12:30 
メンバー 同好の人 
過去記録 H28.2.10

 

                  【概 要】                             
 宗箇山(356m)は三滝山や新庄山とも呼ばれ広島市西区三滝町と安佐南区山本町の境界に位置する弘法大師由来の古刹三滝寺の裏山です。山頂は南に眺望が開かれて広島市街を一望でき沿岸部の山並みと瀬戸内海の島々も望めます。
 高峠山(237.4m)は西区に属し宗箇山山塊の南端になります。三等三角点が置かれた山頂の展望地からは太田川放水路の先に市街地や瀬戸内の多島美が広がります。
 大原山(224.2m)は西区に属し山頂には四等三角点が置かれていますが、山頂は猫の額ほどで周りが樹林に囲まれて眺望はありません。
 宗箇山の登山コースは @三滝コースA長束コースB山本コースC大迫団地コースD鍬投峠コースなど複数あり、市街地からも近くJR可部線やバスを利用できるため一般向きハイキングコースとして人気のある山です。
 今回はJR三滝駅から高峠山を往復して宗箇山に登って三原山を経てJR三滝駅に帰着するコースでした。

○三滝寺8:40〜高峠山9:08
 JR三滝駅で下車して住宅団地の中を緩やかに登ります。誓願寺前のT字路分岐を右折して進むと真言宗三滝寺に着きました。三滝駅からは28分でした。
 石段を登り境内入ると右手上方には県重要文化財の多宝塔が見え、その先すぐに観音堂があります。観音堂で左のAコースと右のBコースが分岐します。前回の平成28年には平成26年8月豪雨による土砂災害でBコースは利用できませんでした。今回はとくに禁止の案内は見当たりませんので進んでみましたが砂防ダム工事中でした。このため予定を変更してAコースで登ることになりました。観音堂から鐘楼を潜って三鬼権現堂、本堂と進みます。本堂裏側に回り幽明の滝をみて石段を登ると山道になります。
 ここが実質のAコース登山口で鐘楼からは約8分ほどでした。昨日の雨で滑りやすいナメラ状岩肌の道を登り砂防堰堤を越えるとスギの点在する谷間に入ります。「三滝山(Aコース)」の道標を見送り薄暗い道を6分ほどで丸木橋を渡り竹林に入ります。深い竹林を過ぎて「←宗箇山」の表示で道が大きく左に曲がり登っていきます。「落石防止のため右側を通行して下さい」の表示を過ぎて明るくなった道を丸太橋から14分で鉄塔に出ました。展望の無い鉄塔を過ぎると尾根の分岐で「←高峠山(少年の家コース)・三滝山(宗箇山)→」の導標が立っています。Aコース道標からは25分でした。
 先ず左折して高峠山に向かいます。2分で右に老人ホーム方面への道を見送るとすぐ先に鉄塔があり、己斐上中学校が目の下で柚木城山や315峰が見えます。視界は無いものの穏やかな尾根道を下り気味に進み次の鉄塔で一旦下って登り返すと高峠山です。尾根分岐からは20分でした。

○高峠山9:28〜宗箇山10:15
 高峠山には三等三角点の置かれ「高峠山(237.4m)」と「←大迫団地(バス停)・宗箇山→」の標柱が立っています。また「←三滝少年自然の家」の案内表示があり左から登山路が合流しています。山頂は展望がありませんが、少し進むと手製のベンチがある展望地があり右に大迫団地への道が下っています。展望地からは太田川放水路に架かるJR山陽本線、山陽新幹線、JR可部線や新己斐橋、旭橋、庚午橋などの橋梁そしてその先に広がる市街地が手に取るようです。少し靄っていましたが鉾取山山系、呉婆々宇山、絵下山など近郊の山々と似島、宮島などが浮かぶ瀬戸内の多島美が遠望できました。
 展望を楽しんだ後は宗箇山に向かって尾根分岐まで引き返します。尾根分岐からは緩やかな登りになり5分余りで本道と巻き道新道との分岐です。右の本道(旧道)は急な階段が登っていますが左の新道を採りました。分岐からすぐで展望地があり手作りベンチも設けられ、左が開けて小茶臼山や己斐団地の先に宮島が見えています。
 分岐から3分で右から先ほどの本道が合流します。風倒木が目に付く尾根道を登ると新旧道合流点から10分で大茶臼山、丸山方面への奥畑分岐です。「←大茶臼山、丸山」や「西区やまなみハイキングコース」の表示があり左に超急な道が下っています。平坦になった明るい尾根の道を進むと山頂に到着しました。奥畑分岐からは9分でした。
                                                   
○宗箇山11:26〜三原山12:07
 宗箇山の山頂には手製ベンチが置かれ、「宗箇山(三滝山)山頂356m」の他に「大茶臼山・丸山方面、三瀧寺(Aコース)・高峠山(少年の家コース)、山本、三瀧寺(Bコース)」と各方面の案内がされています。また三鬼権現堂からのルートも合流しています。山頂からの展望は北側は樹林が繁っており眺望は得られませんが南が開かれています。靄が強く朦朧としているものの広島市街地と広島湾上の島々そして背後の沿岸部の山並みが見渡せました。
 下山はBコースを利用して三原山に向かいます。下山口には「工事中に着き通り抜けできません」の看板がありますが今回はBコースの三滝寺には下りません。早速視界の無い急な道となります。薄暗い道を5分ほど下ると「宗箇山山頂まであと100m表示」がありました。急な登りでは元気づけられることでしょう。やがて辺りが明るくなると大小の岩が現れてきました。
 山頂から22分で双子岩に着きました。広島湾方向が開けて広島市街や似島、江田島などの島々が望めます。この先は明るい尾根の道を下りますが少し下ると左に長束方面への踏み跡がありました。双子岩から10分足らずの鞍部で砂防ダム工事用と思われる広い作業路に出くわしました。
 一登りして下るとBコース分岐点の三滝と長束を結ぶ峠です。南北方向は「←長束・三瀧寺(Bコース)→」、と「三滝少年自然の家」、そして東西方向は「←三滝山(宗箇山)・大原山(三角点)→」と「西区やまなみハイキングルート」の導標が立っています。
 直進して大原山に向かいますがなかなかの急登です。7分ほど頑張ると大原山の山頂でした。

○三原山12:08〜三滝本町登山口12:30
 山頂には四等三角点が置かれていますが猫の額ほどのスペースで展望も得られません。下山は東側の三滝本町の住宅団地へ向けて下ります。利用は少ないようですが視界の無い中、明確な道が下ります。10分ほどで電波反射板に出ました。視界はありませんがわずかに広島駅南のランドマークの高層ビルが見えました。3分でT字路ですが左は新庄方面と思われますので右折します。4分で送電鉄塔に出ました。広く開けて牛田山から宇品方面へと市街地中心部が一望です。再び林に入り緩やかに下ると5分で団地に出ました。出た所は三滝本町2丁目18と28の間の路地で、登山口の案内表示はありませんが防火水槽が目印となります。団地の中を18分ほど歩いてJR三滝駅に帰着です。
                                                                 広島里山紀行記





 

 
 

   

   
   JR三滝駅で下車    誓願寺前を右折します 

   

   
  7:50 三滝寺の入口に着きました 7:50 観音堂前からのBコースは閉鎖中でした

   

   
  8:04 改めてAコースで出発しました   境内を進み鐘楼を潜ります 

   

   
  8:13 本堂の裏手に回って   8:15 幽明の滝を過ぎると山道に

      





   
    ナメラ状の岩道を越えると砂防ダムがあります   8:23 Aコースの導標から植林帯に

   

   
  8:29 手入れされた竹林に入ります   8:43 鉄塔に着きました

   

   
  8:48 尾根分岐に出て先ず高峠山に向かいます   鉄塔の先に小茶臼山や柚木城山が 

   

   
  穏やかな尾根道を進みます   岩が出ると高峠山が近くなりました 


  

   

   
  9:08 高峠山は展望がありません
      左側から少年の家コース(白)が合流します
  少し進むと展望地があります
  右に大迫団地コース(白)が下ります 

     
    展望地からは太田川放水路の先に広がる市街地が手に取るようです。
    少し靄っていますが呉婆々宇山など近郊の山々と似島、宮島なども遠望できます 

   

   
  9:27 引き返して高峠山から宗箇山へ向かいます  9:45 尾根の分岐点から改めて宗箇山に向かいます





   

       
  9:51 本道(白)と新道の分岐は新道に進みました      少し先に展望地があります。小茶臼山が 

   

   
  新道は手入れされた巻き道です   9:54 左から本道が合流です

      

   
  風倒木の目立つ道を  10:01 奥畑分岐。大茶臼山、丸山方面への道が下ります

   
 
  明るい尾根道を  







   

       
  10:15 宗箇山に到着です       各方面への案内がある山頂

    
   南に開かれた山頂からは広島市街が一望され、沿岸部の山並みと瀬戸内海の島々も望めます





   

       
  11:26 下山です。Bコースで大原山に向かいます       直下から急な下りとなりました 

  
   
   
  深い堀割のような場所も    明るくなると岩も現れてきました

      





   
     急な岩道を下り      11:44 双子岩に着きました





   

      
  広島湾方向に開けて市街地や似島などの島々が      11:51 長束方面に分岐がありました





   

      
  11:53 突然、砂防ダム用作業道に出ました      登り返します 





   

      
  12:00 長束とBコース(白)の分岐を大原山へ      意外な急登です 


  

   

   
  12:07 大原山に到着   少し荒れ気味ですが道はしっかりしています

      





   
     12:18 反射板に着きました。展望はありません    12:21 分岐、左折は新庄方面と思われます


   

  12:24 送電鉄塔に出ました。 牛田山から宇品方面へと市街地中心部が一望できます 

   

   
  傾斜が緩んでくると    12:31 団地に出ました

   

   
  登山口案内表示はありません。防火水槽が目印です   団地の中を下ります 

   
 
  12:48 JR三滝駅に帰着しました  
   
   

 
 
 
                 
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