山 名 | 大野城山 大野行者山 |
標 高 | 265.6m 115m |
場 所 | 廿日市市大野町 |
登 頂 | H30.9.26 |
アクセス | ○JR五日市駅8:08→JR大野浦駅8:26 |
コース | ○登り JR大野浦駅→大頭神社→妹背園地登山口→山頂
○下り 山頂→だんご岩→大野行者山→JR大野浦駅 |
メンバー | 美11名 |
過去記録 | H19.12.21 |
○三差路鞍部10:38〜展望岩11:22
三差路鞍部は経小屋山と城山の分岐点となり左手に「城山・大野浦駅」、右手に「経小屋山」、来た方向に「妹背の滝」の案内表示があります。左の城山方面に進みます。鞍部から260mピークに向けての登り道は、わずか5分足らずですがなかなかの超急登です。ピークからはしばらく北方向に向けての穏やかな尾根を進みます。木立の中ですが視界が得られると前方に城山が姿を見せました。その後も下るにつれて城山や宮島が姿を見せ次第に近づいてきます。急な道を下ると三差路鞍部から30分ほどで標高190m台の鞍部につきました。
この鞍部は塩屋ルートの合流点で「おおの自然を愛する会」の「←大野浦駅」の案内プレートが立っています。鞍部から城山へ再び樹林の急な道を7分ほど登ると補助ロープが現れました。この辺りから大岩も見られてきます。鞍部から10分で大岩が見えると山頂部の尾根に出ました。山頂は左に進みますが正面の「馬のたらい→」
の案内方向に寄り道すると、岩と岩の間を抜けて廻り込んだ大岩に長方形の穴が穿かれ水で満たされていました。
○展望岩12:32〜城山12:42
馬のたらいを過ぎてシダをかき分けて5分ほど南に下ると展望岩
に出ることができました。城山随一の展望地で東に広島湾が広がり絵下山から呉市の山が、正面にはカキ筏の浮かぶ大野瀬戸を挟んで宮島の駒ヶ林、三劍山、岩船岳そして西には周防大島も見えています。
大休憩の後は一旦馬のたらいまで戻り山頂へ向かいます。次々と現れる巨岩の間を縫うようにして進むと丸い穴が開けられた岩がありました。これも遺構の一つのようです。馬のたらいから6分で山頂に到着しました。
思いの外に狭い頂上には四等三角点が置かれています。展望は南に開け駒ヶ林、三劍山、岩船岳と宮島が大きな存在感を示しています。また「史跡 門山城址」の石柱と説明板が立てられ、鎌倉時代から南北朝時代へかけての山城設置の由来や巨岩を利用した遺構類の説明が書かれていました。
○城山12:50〜行者山13:49
下山は大野行者山を経由するとして城趾石柱の前から北方向に下ります。道はすぐ急な下りとなりました。右手には露岩がありここにも四角な穴が見られます。補助ロープを頼りに急な道を6分ほど下ると鞍部に降り立ちました。薄暗い鞍部を移動すると妹背の滝と行者山への三差路分岐に着きました。降りてきた方に「経小屋山・大野浦」、左手北側に登る道は「妹背の滝」、直進の南方向が「行者山」の案内表示があります。
行者山に向かう城山を巻く道は深いシダに覆われ足下も定かでありません。中電の標識を見ると道は城山を離れて行者山に向けて急な下りとなりました。この先、行者山までには二つのコブを挟み軽いアップダウンを繰り返すことになります。深いシダですが道は明確で明るく木の間越しに望める宮島が美しい。
一登りすると大岩「だんご岩
」が鎮座する平坦なコブに出ました。三差路分岐からは20分ほどでした。以前は休憩適地だっただんご岩も深い草に覆われており早々に通過です。だんご岩手前の岩からは船倉山などが眺められました。また「花いっぱいくつろぎ広場」も既に消滅したようで気がつきませんでした。人手が入らない山は野に帰るのも早いようです。二つのコブを踏むと前方に行者山が姿を現しました。登り途中に展望の利く岩があり眼下に大野の町並みと宮島を望むことができました。岩から一登りで行者山です。だんご岩からは25分余りでした。
○行者山13:49〜行者山登山口14:08
行者山は「行者山頂上 一一五米」の標柱が立つだけで狭い山頂は展望もありません。山頂を下ると展望の岩(見晴らし岩)があり大野の町と岩船岳などの展望が楽しめます。下ると祠跡でしょうか、ちょっとした平坦地で左上に一部が四角にくり抜かれた大岩もありました。この先に「←大頭神社・↑行者山登山口新ルート・↓行者山」のプレートがあり、前方に厳島神社が見えています。
自動車道と新幹線の騒音が聞こえてくると風化花崗岩の砂礫に覆われた滑りやすい下り道に変わります。フェンスを左にして落ち葉に覆われた急な長いコンクリート階段を下ると自動車道が見えて登山口に下山しました。登山の案内表示はありませんが、階段登り口に「行者山」の説明板が立っていました。行者山からは20分ほどでした。
自動車道高架の下をくぐり真新しい小中一貫校の大野学園前を通ってJR大野浦駅に帰着しました。
広島里山紀行記