山 名 | 窓が山 |
標 高 | 710.8m |
場 所 | 広島市の佐伯区五日市町、安佐南区沼田町 |
登 頂 | 令和1.10.30 |
アクセス | 楽々園バス停(湯来ロッジ行)→上白川バス停 |
コース | ○上白川バス停8:56→9:13白川登山口9:23→576m三等三角点10:13→西山頂11:31 ○西山頂11:40→キレット11:56→東山頂12:07 ○東山頂13:00→魚切分岐12:12→水晶谷の二俣13:58→東峰登山口14:27→バス停14:38 |
メンバー | 美12名 |
過去記録 | H28.5.18 H25.12.5 H23.10.11 |
○西峰11:38〜キレット11:56
三等三角点が置かれた西峰山頂は花崗岩の露岩で「窓ケ山」のプレートが架かっています。岩の上からは目の下に五日市市街地と団地群が望めますが、6年ぶりと云う季節外れの黄砂のため能美島や宮島などの瀬戸内の島々は霞んでいます。
眺望を堪能した後は東峰に向かいます。山頂から2分ほど下ると「窓が山(首なし地蔵)」の案内板と「憩いの森1.3km・上奥畑4.1km、白川3.9km・窓が山50m」の道標が立っています。右手に入ったすぐの岩屋に「祈願成就 首なし地蔵尊」と書かれた祠が置かれていました。
祠分岐から下るとすぐにおんな岩の案内があります。危なかっしい大岩からは左手に南広島アルプスから鈴が峰に連なる山並み、正面には瀬戸内海、右手には極楽寺山、野貝原山などが広がります。
おんな岩からすぐに「遠藤小祠」の案内板がありました。終戦直前の昭和19年に山腹に激突した零式戦闘機(練習機)の遠藤軍曹長を偲び建てたとあり、落ち葉の散る狭い露岩の上、遠く海を見はるかすかのように祀られた祠には数本のペットボトルが供えられていました。
この先はマサ土の大変滑りやすい下り道ですが訪れる毎に荒廃が進むようです。遠藤小祠から5分で窓が山の名前の由来とも云われるキレットの鞍部に到着です。
○キレット11:56〜東峰12:07
大岩に囲まれた薄暗いキレットですが、前方が明るくあたかも開け放たれた窓のようです。
キレットからは鎖の架かる岩場ですが太くて重たい鎖に頼らなくても登れます。
4分ほどで展望の良さそうな岩ですが今回はアルミハシゴが掛かっていました。この先も岩稜らしい岩の間を縫っての登りですが、再び現れた展望地からはおんな岩を凌ぐ美しい景観を楽しむことができます。
展望の岩から2分で「←窓が山400m・中央登山口1km」そして東峰方向に「頂上展望台地」の道標があり中央登山口からの道が合流します。
合流点からすぐ上が展望台地とある東峰です。霞んでいますが山頂からは左手に大茶臼山から柚木城山、鈴が峰へと続く稜線そして五月が丘、山田、美鈴が丘、藤木などの団地群が広がります。眼下には上河内運動広場、正面には五日市市街と瀬戸内海、右手には極楽寺山から野貝原山と素晴らしい眺望が広がります。
○東峰13:00〜水晶谷の二俣13:58
下山は魚切東コースとします。
山頂直下には「中央登山口1km→」の道標があり、続いて「憩いの森0.9km・上奥畑3.7km→」と「中央登山口→」の道標ですが「←白川4.3km窓が山0.4km・北登山道→」の案内も新しく追加されていました。
中央登山口への道をたどり東コースに向かいます。自然歩道として整備され階段も多い道を急速に高度を下げます。
山頂から10分余り下ると「←窓が山800m」の道標があり七合目の展望の岩です。テラス状の岩からは季節外れの黄砂ですが向山や大茶臼山から柚木城山、鈴が峰へと続く稜線や極楽寺山が望めます。
テラス岩から3分で魚切東コースの下山口分岐です。分岐には「←窓が山頂上500m・沼田方面→」と「五日市方面」の道標が立ちます。中央登山口への道を分けて魚切東コースに入りますが、足下には赤く塗られた「五日市(魚切)方面→」のプレートが置かれています。
取りつきは左が崩落気味の急斜面で道幅も狭いから慎重に通過します。水平道を2分ほど進むと滑り落ちるような高い斜面です。分岐から先は遊歩道ではありませんが明確なしかし急傾斜の道が続きます。
分岐から5分で「東峰→」のプレートがあり左にロッククライミングの岩場への道が分かれています。途中、左に中央登山道からの道を合わせます。マツや雑木の混交林の中の道は展望は得られないものの気持ちの良い山道です。ただ711mの山頂から180mの登山口へ一気に下る山道は急峻で落ち葉も堆積して滑りやすく気が抜けません。
約40分ほど降ると沢の音が聞こえてきて右手に水量は少ないものの落差の大きい滝が姿を現しました。滝を見て4分でガイドブックに「水晶谷の二俣」と紹介されている沢に下りました。
○水晶谷の二俣13:58 〜魚切登山口14:27
二俣からすぐ右岸に渡り薄暗い植林に入ります。以後は原則的に沢の右手を歩きますが、斜面に付けられた道は滑りやすい上にアップダウンも大きく厳しいものでした。
数回ほど左岸、右岸と渡りを行って二俣から8分で丸太橋で右岸に渡ります。橋は既に腐朽しており徒渉しました。丸太橋から7分で補助ロープによって沢に降りました。ロープから8分でガイドブック「広島市の山を歩く」のM地点です。
M地点から急坂から解放され最後の沢を渡って土砂にすっかり埋まった砂防ダム跡を歩きます。4分で舗装路に出るとコンクリート橋があり「東峰登山口」の案内が立っていました。
コンクリート橋からすぐの魚切西コース登山口そして運動広場への道を見送り約10分で県道41号線の魚切バス停に到着しました。バス停脇のガードレールに窓が山登山道のプレートがあります。
広島里山紀行記
上白川バス停で下車 | 8:56 案内板前から平治林道を登山口へ |
9:23 白川登山口からスタート | 早速階段です |
展望の無い急登を | 9:49 尾根に出るとベンチが。窓が山まで2.2km |
しばらく穏やかな尾根道が続きます | 9:58 中間点になるようです |
少し斜度を増した道を登ると | 10:07-10:13 四等三角点の576mピークに到着です |
軽くアップダウンする道を | 10:30 小さなコブです。 窓が山まで1.4km |
穏やかな道も終わり急な木階段が | 再び登りになり岩も現れました |
展望が得られると眼下に魚切ダムや極楽寺山。 576mピークの奥には阿弥陀山、大峯山も | |
10:58 陸軍省標石が立つピーク。窓ヶ山まで0.7km | ピークから一旦下り |
アップダウを繰り返します | 11:10 鞍部、中国自然歩道の道標が |
鞍部から西峰に向けて | 急登が始まります |
岩を縫っての道が緩むと | 11:27 魚切西コース(白)が合流しました |
大岩の間を抜けると山頂です | |
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11:31 西峰に到着。 五日市市街地と団地群そして能美島や宮島などの瀬戸内の島々が望めます パノラマ(平成28年5月)はこちらへ |
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三等三角点が置かれています | 11:40 東峰に向けて下山です |
首なし地蔵尊 | 遠藤小祠 |
11:48 おんな岩。 左に南広島アルプスから鈴が峰に連なる山並み、正面には瀬戸内海、右には極楽寺山などが | |
11:56 窓が山の名前の由来とも云われる鞍部のキレットに到着です | |
キレットからは鎖の架かる岩場を | アルミハシゴが掛かっていました |
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展望地からはおんな岩を凌ぐ美しい景観を楽しむことができます | |
岩稜の山らしく岩の道を山頂へ | |
12:07 東峰に到着です | 東峰は天然の展望台 |
左に大茶臼山から柚木城山、鈴が峰へと続く稜線そして美鈴が丘、藤木などの団地群が広がります。 正面には五日市市街と瀬戸内海、右には極楽寺山から野貝原山と眺望が広がります。 パノラマ(25年12月)はこちらへ |
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13:00 東峰から下山開始です | 階段も多い道を急速に高度を下げます |
13:07 展望岩に出ました | 12:12 魚切分岐から東コースで下山します |
展望岩からは向山や大茶臼山から柚木城山、鈴が峰へと続く稜線や極楽寺山が望めます | |
高い斜面を滑り落ちるよに降ります | 急峻。 落ち葉も堆積して滑りやすく |
展望は得られないが気持ちの良い道です | 水量は少ないものの落差の大きい滝が |
13:58 水晶谷の二俣に降りました | 対岸に渡ります |
右岸に渡り薄暗い植林に入ります | 急登し急降下です |
再び沢に降ります | 降りた所にはこんな小滝も |
沢渡りを数回繰り返すと | 14:06 丸太橋ですが既に腐朽しています |
足下が非常に悪い植林帯の降りを | この補助ロープは助かりました |
荒れた沢沿いに | 厳しい道からようやく解放されて |
最後の沢渡りです | 土砂にすっかり埋まった砂防ダム跡を |
谷を抜けるとコンクリート橋が見えてきて | 14:27 登山口に出ました |
魚切西峰登山口を見送ってバス停へ | 14:38 魚切バス停脇の案内。遠景に窓が山が。 |
魚切バス停から乗車です | |