山 名 | 大野権現山・おむすび岩 |
標 高 | 699.5m・658.1m |
場 所 | 廿日市市大野町 |
登 頂 | R1.11.6 |
アクセス | ○JR宮内串戸駅→宮内串戸駅バス停(広電バス)8:30→佐伯工業団地入口バス停8:55 ○上峠バス停→宮内串戸駅バス停→JR宮内串戸駅 |
コース | ○佐伯工業団地入口バス停8:55→9:14登山口9:25→鞍部9:50→山頂10:52 ○山頂11:09→船倉分岐12:09→おむすび岩12:12 ○おむすび岩13:13→13:45十字路鞍部13:46→下山口14:10→上峠バス停14:30 |
メンバー | 美12名 |
過去記録 | H27.11.11 H25.11.12 H18.10.18 |
○登山口(9:25)〜峠(9:50)
登山口からすぐ谷間の小沢の中を歩くような悪路となりました。「おおの自然観察の森」の開園(平成元年)まではメインルートだったと云うことですが荒廃気味です。
薄暗い植林地の道を進むと丸太橋がありますが腐朽して利用できません。丸太橋を過ぎると小沢は左に去ります。歩きやすくなった道を進むと25分ほどで峠に到着しました。
この地点の標高は約440mと思われます。
○峠(9:50)〜山頂(10:52)
峠に案内表示類はありませんがここは左(東方向)に取り付きます。リョウブの幹にはテープが幾重にも巻かれリボンも下がっています。
峠からは急登が始まります。10分ほどで岩が点在するジグザグ道となって高度を上げていきます。やがて大岩を巻いたり岩と岩の間を抜けたりまた岩を乗り越えたりと今回コース一番のハイライト云える道となりました。危険ではありませんが2個所ほどロープの架かる場所もあります。
峠から50分ほどで上空が明るくなると紅葉の見られる道に変わり、最後の岩場を抜けるとすぐ山頂に到着ました。
○山頂(11:09)〜おむすび岩(12:12)
両側に立つ岩を抜けると左手には今にも倒壊しそうな権現の祠、正面には「権現山」の標柱がみえ、そしてその側に埋もれるようにして三等三角点が置かれています。三角点からは自然観察の森やおむすび岩方面への登山路が下っています。祠前を進むと巨岩で囲まれた山頂小スペースに出ました。
急崖となっている山頂の露岩からは北〜東には大峯山や野貝原山、東〜南に広島市街から宮島方面が展望できます。さらに「展望台」とある一段下の露岩からは広島市街そして野貝原山や船倉山山系、経小屋山などが連なり宮島や能美島など瀬戸内の島々が広がる素晴らしい眺望が得られました。
展望を楽しんだ後は三角点の所まで戻って烏帽子岩山、船倉山への縦走路をたどり次の目的地のおむすび岩に向かいます。下山口から早速急な下りとなりますが遊歩道として整備されているため道は格段に良くなります。
10分ほど下るとようやく道も穏やかになり、この辺りからはコース中で最も華やかなシロモジの黄葉を楽しむことができました。
山頂から25分ほどで「権現0.8km・ベニマンサク湖1.1km・おむすび岩1.0km」の道標があり、右手からおおの自然観察の森ルートが合流します。
ベニマンサク湖分岐から10分足らずの鞍部に下りると「←佐伯町」の道標があり左に道が分岐します。この分岐から先はステップの高い階段が続き地籍図根三角点のある小ピークに達します。
佐伯町分岐から15分余りで「←権現1.8km・おむすび岩0.4km→」の道標を見送って下ると、さらに10分ほどで「烏帽子岩山・船倉山→」のプレートがあり今回の下山路となる道が左に下っています。分岐を直進すると2分でおむすび岩に到着しました。
○おむすび岩(13:13)〜十字路鞍部(13:45)
ユーモラスな名のおむすび岩はおむすび型の岩が露岩の上に乗っかっています。
おむすび岩は展望地で北側は樹木に遮られるものの眼下にはベニマンサク湖、東方向には烏帽子岩山から船倉山に続く山並みと広島湾、南方向には宮島や能美島などの瀬戸内海の島々、さらに西側には経小屋山から三倉岳などが展望できます。
下山は「烏帽子岩山・船倉山→」の分岐点まで戻り上峠ルートを下ります。分岐からはすぐ急降下の山道ですが補助ロープなどは無く手近の樹木の助けを借りての下りとなります。
幾分傾斜が緩んでくるとシロモジ主体の黄葉を楽しむ余裕ができました。14分で大岩の裾を巻きますが、大岩は下山路で唯一展望が得られ正面にのうが高原、右に船倉山へつながる山並みを見ることができます。
大岩からも急坂は続きますが10分余りで鞍部に着きました。
○十字路鞍部(13:46)〜登山口(14:10)〜上峠バス停(14:30)
鞍部は十字路の分岐で来た方向には「おむすび岩」、直進する急登は「烏帽子岩山、船倉山」、右に下る道は「自然観察センター」、左に下る道は「佐伯、上峠」と案内表示があります。
鞍部からの上峠ルートは取りつきから倒木がみられ、またすぐ沢源流部に入って湿潤した滑りやすい悪路となります。ただテープ類もあり道は明瞭です。
小沢渡りを数度繰り返し10分もすると苔生した岩や倒木が散乱しますが傾斜も緩んできます。幅広となってきた道を進むと突然前方が開けてきました。以前あった植林が伐採されて広い荒れ地となっていました。
荒れ地の先に家屋が見えて水道タンク(南部簡易水道上峠第一配水池)の脇に出ましたがこの登山口にも案内は見当たりませんでした。この地点は標高400mほどです。
登山口からはミニ団地の中を上峠バス停まで20分ほど歩きます。
広島里山紀行 記