山 名 | 岩国山 源氏山(水晶山) 平家山 |
標 高 | 277.6m 163.8m 106m |
場 所 | 山口県岩国市 |
登 頂 | H31.1.23 |
アクセス | ○JR五日市駅8:08→JR岩国駅8:43→岩国駅バス停9:00→椎尾神社バス停9:12 |
コース | ○椎尾神社登山口9:13→岩国山10:24 ○岩国山10:33→11:19桜ケ峠11:20→源氏山(水晶山)11:42 ○源氏山(水晶山)12:32→12:59平家山13:09→室の木登山口13:28 |
メンバー | 美12名 |
過去記録 | H29.2.8 H26.3.27 H24.4.9 |
○椎尾神社登山口9:13〜椎尾神社登山口9:28
すっかり装いを変えたJR岩国駅で下車し、駅前のバス停から室の木・錦帯橋行き(番号11)のバスに乗車して椎尾神社(しいのおじんじゃ)で下車しました。
向かい側に必勝合格祈願、厄除開運祈願などの赤い幟が立ち並ぶ岩国稲荷大明神の急な石段の参道が上っています。左手に迂回路がありますが石段を登ります。稲荷社を左にして更に石段を上れば椎尾八幡宮の境内です。銅葺き屋根の立派な社殿は岩国藩主に由来するとか。境内には烏天狗の石像などの他に厳島社や春日社、祇園社、天神社、金比羅社、恵比寿社などが合祀された小ぶりな社もありました。
○椎尾神社登山口9:28〜岩国山10:24
岩国山への登山口は社殿北側にある駐車場の北端です。駐車場正面の民家の右手前に山火事注意の木柱がありコンクリート階段が上っています。この木柱に「岩国山登山口 山頂へ60分」のプレートが付けられていました。フェンス沿いの急な階段を上り錦見(にしみ)浄水場を右下にして擁壁上の細い道を進みますが、浄水場の先には岩国市街が一望されます。すぐ余り手入れの見られない竹林に入りますが、竹林帯を抜ければ自然林に覆われる山道になります。登山口から15分で「岩国山山頂へ 一四〇〇メートル」のプレートが樹幹に打ち付けられていました。
登山道は比較的緩やかに高度を上げていきます。折り返しながら高度を上げると主尾根に出て再び緩やかな道が続きます。この時期は樹間から岩国城を見ることができました。落ち葉を敷き詰めた尾根道は自然林で囲まれ、とくに樹皮に厚いコルク層が特徴のアベマキの大木の並木は市街地の山と思えない雰囲気を醸し出します。
登山口から40分余りで再び竹林ですがテープが見られ「←亀岩・錦見」の表示があり右手から道が合流します。多くの杖が置かれた岩屋観音や岩国工業高校の方からのルートですが、平成26年には地元の方に危険とアドバイスされルート変更した記憶があります。続いて南側に錦川の流れが望める反射板があり、さらに穏やかな登山路を進むと最上位稲荷大神霊の石祠がありました。石祠から5分で山頂直下の分岐です。左は山頂へ直登の急坂ですが右の巻き道を選びました。3分で鉄塔方面からの道と合流し左折すると山頂です。
○岩国山10:33〜桜が峠11:19
岩国山は三等三角点が置かれていますが、樹木が茂り展望はわずかに開けている南方面に岩国市街と岩国空港などが望める程度です。西側には樹間から岩国城を見ることができました。
山頂から東側に引き返して2分ほど下ると四差路分岐です。分岐には案内表示があり左折は「←和木町方面(大谷・桜が峠・関が浜)」となっていました。古くからのプレートは直進が鉄塔・室の木、左折が大谷・桜が峠、右折が岩工となっています。先ず直進して展望の鉄塔に向かいました。鉄塔からは北側に経小屋山方面や木立の左に大竹市、和木町を、靄っていますが南に岩国市街の眺めが開けています。
展望を楽しんだ後は四差路分岐に戻り「←和木町方面」に下ります。2分ほど下ると分岐で直進は「和木町(大谷・関ヶ浜)」、右折は「桜が峠」の案内表示がありました。
分岐からは東尾根を桜が峠に向かいます。分岐から2分で最初の鉄塔ですが展望はありません。鉄塔巡視路の穏やかな明るく快適な尾根道を下ると9分で「桜が峠・鉄塔の足の間を抜ける」の案内があり右に道が進みます。次いで1分で2番目ですが、ここからは錦川河口方面の展望が得られました。この先は道は展望も無く、急になった道を下って行き10分ほどで3番目の鉄塔に着きました。平成26年時には辺りが切り開かれた岩国市街地を望める明るい休憩適地でした。今回は展望は変わらないものの樹木の生長の速さを実感させられました。3番目の鉄塔から2分で分岐で、来た方向に「←岩国山」と表示されています。桜が峠は左折ですが、ここで右折して展望地に寄り道してみると梅ヶ丘団地や大応山など市街地方面の眺望は変わらず得られました。
分岐に引き返し2分ほど下ると舗装路林道大谷線の桜が峠です。四差路分岐からは40分足らずでした。ここには案内表示類は見当たりませんでした。
○桜が峠11:20〜源氏山(水晶山)11:42
桜が峠下山口の向かい側にはお堂がひっそりと立ち、二体の石仏地蔵尊が置かれていました。傍らには「桜ケ峠の由来」の説明板が立ち、地名は約700年前平家の落人が詠んだ故事に由来するとありました。
林道は大きく迂回して大谷の集落に向かいますので、ここはお堂の前から小道を谷に下るショットカットで対岸の舗装路に出ました。谷には「最上流端」の杭が立っていましたが川の名前は?
舗装路を5分ほど下った大谷集会所の手前で右折して上ると2分で大谷峠の採石場前に出ました。直進するとかつての生活道であったと思われる室の木町方面への道が下っています。右手高台の地蔵尊を拝して、左手の山道に入ります。とくに案内表示はありませんでした。竹林帯を抜ける3分で小さな峠で源氏山への登山口が右に上がっています。ここも案内表示はありませんがテープがありました。
右下に採石場を見下ろして露岩の平坦な道、続いて滑りやすい露岩帯を過ぎると、大谷峠から7分で左手に展望高台があるので寄り道します。東にはゴルフ練習場の先に大竹から宮島方面の展望が広がり目の前には源氏山の山頂が見えています。展望高台からは1分で山頂に到着です。
○源氏山(水晶山)12:32〜平家山12:59
山頂には四等三角点が置かれています。風化花崗岩のまさ土を敷き詰めた平坦地な絶好の休憩地です。目の前の送電鉄塔が多少目障りですがすばらしい展望が得られます。北方向には経小屋山、東方向には宮島弥山が顔を覗かせ大黒神島、能美島も、南方向には岩国市街地が広がります。西方向にはこれから向かう美しい山容の平家山が姿を見せています。
次の目的地の平家山へは鉄塔巡視路を利用して降りて行くことになります。山頂の岩の右手に下ると鉄塔の右脇に出ました。次いで二番目の鉄塔を過ぎると急で滑りやすい道となります。下山路からも平家山の全景が望めました。
山頂から9分で大谷峠と室の木町を結ぶ山道に出ました。案内表示はありませんがすぐ先が平家山への分岐です。右手の谷に下って丸太橋を渡り二カ所ほど小さな砂防堤を越えます。
この先は一部泥濘んだ小沢沿いの悪い道を登ります。ウラジロの茂る谷を詰め滑りやすい急な道を登ると分岐から15分ほどで尾根の鉄塔に出ました。鉄塔の下は一寸した広場となっており、源氏山や南岩国方面の市街地や間近の岩国山が望めます。
ここからは起伏の少ない尾根伝いに数分間隔にある2基の鉄塔を越えると平家山が見えてきました。マサ土の道を一登りすると平家山の山頂に到着しました。
○平家山13:09〜室の木登山口13:28
露岩が重なる山頂部はスペースは狭いものの眺望は大変素晴らしく、岩国市街が間近に見られるこの上ない展望地です。岩国城山、岩国山など岩国市の山並みから市街地の先には瀬戸内海の多島海美が展開します。中央の大岩には平家山と大きくペンキ書きされていました。その行為そのものは賛否両論あるところですが、そうした方々によって登山路が確保されているのも一面でしょう。
展望を楽しんだ後は下山ですが、下山路は大岩の前から南東に延びる尾根を急降下します。振り返えれば崩れんばかりの岩が重なっており岩マニアには堪えられないルートだと思います。
2分ほど降ると山頂から目につく岩魂のある平坦部ですが展望はありませんでした。この先も急な下りですが、2分で展望の大岩に出ると前方が開けてより近くなった市街地が広がっています。
コシダの茂る滑りやすい道を下ると展望の大岩から5分足らずで分岐点に出ました。右折の道は前回平成26年利用のルートですが、今回は左折しました。やがて民家が見えてきて手入れされた竹林を抜けると室の木2丁目地区の北端に出ました。ここからは麻里布中学校の前を通ってJR岩国駅まで2kmの道を歩きます。
広島里山紀行記