山 名 | 船倉山 高見山 |
標 高 | 545.9m 559m |
場 所 | 廿日市市大野町 |
登 頂 | R1.5.22 |
アクセス | ○JR五日市駅8:08→JR宮島口駅 |
コース | ○高見林道入口8:41→高見川9:30→尾根分岐10:01→高見山10:45 ○高見山11:05→570mピーク11:27→徒渉11:45→船倉山12:00 ○船倉山12:49→王舎城14:00 JR宮島口駅〜高見林道入口(タクシー) 王舎城〜JR宮島口駅(タクシー) |
メンバー | 美11名 |
過去記録 | H27.10.14 |
○高見林道入口8:41〜高見川9:30
JR宮島口駅から高見山登山口までは大野東小学校と東中学校間の高見川沿いに徒歩で約60分の距離です。このため山陽自動車道高架まではタクシー移動としました。
高架下を潜った先で道が二分しますが左を進みます。畑と最終民家を過ぎた砂防堰堤の所が登山口で「高見川ルート登山口 大野鉱山跡」の案内板があります。なお付近には適当な駐車地はありません。
登山口から左手に高見川を見て簡易舗装林道を3分進むと分岐ですが直進します。自然林のなだらかな林道を14分で地蔵尊祠
と地蔵橋です。橋からすぐに分岐ですがここも直進します。橋から10分も歩くと地道に変わり2番目の橋を渡り転回場?に着きました。
転回場の先は狭い地道となり途中で分岐がありますが直進します。登山口から23分ほどで「選鉱所跡
」の標識(銅山跡へ約20分の手書きあり)があり右に選鉱所跡への道が延びていました。ここを過ぎてすぐ小沢を2回ほど跨ぐと初めて「高見山・船倉山→」が見られました。辺りは植林帯になります。小沢から5分ほどで右手にかなり高い1番目の砂防ダムがありその脇を登ります。暗い植林帯の斜面をトラバース状に登ると右手の沢にはなめらを流れ落ちる小滝も見えました。ダムから5分で小沢があり跨ぐとすぐに2番目の砂防ダムです。2番目のダムから2分で右下の高見川に向けて下りますが、中電の「火の用心」の札以外には特に案内表示はありませんでした。下るとすぐに高見川の渓流に出ました。(登山口からは約50分でした)
○高見川9:30〜高見山10:45
高見川を飛び石伝いに徒渉します。上流部の小滝を横に見て補助ロープもある滑りやすい岩肌の斜面を慎重に登ります。この先は谷間に入り本格的な急登の山道となります。渡渉点から約10分あまりで「大野鉱山跡」のプレートがあり暗い坑道跡
が口を開けていました。ネット情報では第二次世界大戦中にタングステンや銅などを採掘していたとのことです。
鉱山跡から少し下り小さな涸沢を渡ると最大の難所と云える登路になりました。石積みも見られ鉱山の廃石を思わす石屑の散乱する足場の悪いジグザグの急登です。最初の坑道跡から7分で二つ目の坑道跡ですが、これを過ぎると小石の道は終わりマサ土の急登へと変わりました。上空は明るく開けて振り返ると経小屋山、左手には抜けるような青空を背景にした圧巻の高見山岩峰群が姿を見せました。ロープも掛けられたマサ土の急登はジグザグを切って登り、高見川から30分で明るい尾根道の分岐
に出ました。
尾根道の左方向が高見山、右に進むと80号鉄塔
(375m)です。鉄塔からの展望は良く広島方面に広島湾と宮島、そして岩国方向に宮島から経小屋山と眺望が広がります。
鉄塔から再び尾根分岐に戻り高見山に向かうと明るい尾根歩きになります。送電線沿いにマサ土の道を6分ほどで79号鉄塔
に着きました。ここも展望が良く広島湾から対岸の宮島も目の前です。
79号鉄塔を過ぎると雨水の通り道で大小の石が散在したり滑りやすいマサ土の悪路を登ります。登り切ると78号鉄塔へ向けての穏やかな道に変わり、下山予定の王舎城の白い建物と宮島をみることができました。79号鉄塔から9分で78号鉄塔と高見山との分岐に出ました。左手の斜面に取り付きますが今回は案内表示などは気づきませんでした。2分で高見山手前の伐採平坦地に登り着くとさらに高い位置から宮島を眺めることができました。79号鉄塔から25分ほどで道が緩み根方にドラム缶が転ぶ露岩をみます。ここから岩の間を縫いマサ土の明るい道を2分ほど登ると高見山に到着しました。(登山口からは約2時間ほどでした)
○高見山11:05〜船倉山12:00
狭い山頂には「廿日市市20名山 高見山(599m)」(おおの自然を愛する会)と「高見山599m」のプレートが掛かっています。
展望は西側は樹木に遮られますが東から南に開け広島市街地方面から宮島へかけての眺望が得られ、これから向かう約570mのピークとその先の船倉山も望めます。また西に張り出した展望岩に立てば宮島そして岩国方面から経小屋山へかけての景観が広がります。
山頂からは「船倉山 45分→」の表示をみて北方向に急な坂道を下ります。マサ土の下りは補助ロープが欲しいところですが5分ほどで道が緩みました。穏やかで快適な鞍部の道を進むと山頂から15分で巻き道分岐に出会いました。
分岐には案内表示はありませんが中電の標柱が立ち直進は鉄塔77号とあります。滑りやすい急登の道を3分ほど耐えると570mピーク
に達しましたが展望はありません。570mピークからはマサ土の急坂となり立木の助けを借りて下ります。7分ほどで左から巻き道が合流しました。幾分緩むとは云え急な下りが続きますが15分あまりで傾斜も緩み道幅も広くなってきました。
山頂から40分ほどで「白糸の滝」源流と思われる鉄分の多い沢を渡ります。渡渉地点からすぐ矢草林道と船倉山の分岐に出ました。中電の標柱が立ち右は鉄塔77号とありますが、平成27年にあった案内プレートは見当たりませんでした。右折すると1分で船倉山と白糸の滝の分岐
です。「←船倉山」と「←船倉山14分・白糸の滝↑」の案内そして鉄塔77号への中電標柱が立っています。下山はここから白糸の滝、王舎城方面へ下りますが先ず船倉山に向かいます。
船倉山に向けての道もまたマサ土の大変滑りやすい登りです。約15分で鉄塔77号への分岐で登って来た方向に「白糸の滝・高見山→」の案内がありました。案内に従って左に登ると3分でまた「←船倉山14分・白糸の滝 高見山↓」のある分岐、続いて1分で船倉山に到着しました。(高見山からは約50分でした)
○船倉山12:49〜王舎城14:00
狭い山頂には四等三角点の置かれ、「廿日市市20名山 船倉山(545.4m)」(おおの自然を愛する会)と古びた「船倉山」のプレートが掛かっています。周囲は樹木に囲まれていますが東が開口し前面の岩に立てば広島湾方面の素晴らしい展望が得られます。また西側には烏帽子岩山、大野権現山への縦走路が下っています。
大休憩の後は王舎城へ向けて下山です。往路を引き返し滑りやすい道を13分ほど下ると「←船倉山14分・白糸の滝↑」のプレートがある白糸の滝・王舎城への分岐
に戻りました。
王舎城へは初めは水平道ですがすぐ急なマサ土の道となります。上空は明るく開けて570mピークを右手にしての快適な道で時折、得られる景観を楽しみます。6分ほど下ると補助ロープが現れました。平成27年には見られませんでしたから廿日市市20名山の指定に伴う整備でしょうか。景観が得られなくなり深いシダの道を下ると分岐から16分ほどで崩落跡地です。短いロープが掛かっていますが植生が回復してさほどのことはありません。このロープからすぐで右手にリボンが下がり新しい道が分岐していました。滝見ルート
にはとくに案内はありませんがごく最近開発されたようです。5分ほど下ると白糸の滝が正面に見えました。ただ木の間越となるのが少し惜しいところです。道はここで途切れていますの滝見のルートのようです。
下山路分岐に戻り10分ほどでコンクリート階段が現れ、さらに8分下ると丸木ベンチのある広場に出ました。前方が開けて海が見えています。下ると舗装林道に出てやがて林道は未舗装に変わります。ここが白糸の滝
への入口分岐となりますが滝は先ほど眺めたのでパスします。未舗装林道を下り清水之橋を渡ると王舎城領域に入りました。 (船倉山からは約90分でした)
王舎城からJR宮島口駅まではタクシー利用となります。
広島里山紀行記