山 名 | 上勝成山 下勝成山 |
標 高 | 683m 651.9m |
場 所 | 広島県廿日市佐伯町 |
登 頂 | 令和1.5.8 |
アクセス | ○JR五日市駅→JR宮内串戸駅→広電浜本工芸前バス停 ○広電津田車庫→JR宮内串戸駅→JR五日市駅 |
コース | ○浜本工芸前バス停9:12→登山口9:40→上勝成山10:49 ○上勝成山12:00→下勝成山12:55 ○下勝成山13:06→登山口(芝広場)13:55 |
メンバー | 美14名 |
過去記録 |
○バス停9:12〜9:20墓地9:30〜登山口9:40
JR宮内串戸駅から乗車して県道30号線(廿日市佐伯線)を北上し廿日市佐伯町津田の浜本工芸前バス停で下車しました。バス停傍には立派な地蔵像と「史跡長州戦争古戦場津田槙が峠」の木柱が立っています。バス停から南方向に上勝成山を見ながら集落の中を進むと5分ほどで最奥人家となりスギ木立の中に道が延びています。
最奥人家からも続く舗装路を1分で右手にため池がありさらに2分で墓地に着きました。舗装路はここで終わり大きな観音菩薩像が立ち墓地前は墓参用の駐車場となっています。この先も未舗装林道が続き1分で貯水槽があり、さらに木立の林道を4分進むと次のため池が現れました。ため池の端で林道は二分しますので左に入ります。案内プレート類はありませんが「上勝成山→」と書かれたテープが巻かれていました。左手の林道を2分ほどで登山口です。
○登山口9:40〜上勝成山10:49
登山口にも案内プレートはありませんがテープが巻かれた右手の尾根に取り付きます。道はいきなり急登になり最初はヒノキ林ですがやがて自然林に変わります。超急登の登山路は落ち葉が堆積して大変滑りやすく、降りに利用すると難儀しそうです。登ると今度は多くの倒木が見られようになりました。10分もすると明確な尾根となり両サイドは深い谷となっています。この辺りにはイワカガミも見られました。
登山口から25分ほどで登路はジグザグを切って登るようになります。相変わらず落ち葉で滑りやすい急登ですがさわやかな新緑に救われます。登山口から30分余りで一旦右手に迂回しますが、すぐ左に曲がってジグザグ急登に戻ります。この地点は下山時うっかり直進しかねない要注意箇所です。
この先には腐朽して半ば埋もれた木階段が現れました。岩も見られるようになったジグザグ道を登ると、登山口か55分ほどで尾根の平坦地に出て一息付けました。平坦地から再び岩も多く見られる急登に変わりますが10分で突然前方が開け電波塔が見えました。明るい急斜面を登るとテレビ中継用電波塔が林立する上勝成山に到着です。
○上勝成山12:00〜下勝成山12:55
山頂の無線中継所の前からは北方向の展望が得られ羅漢山から吉和冠山が望めます。一帯は本丸跡と思われるかなり広い平坦地で、中継所のフェンスを曲がった先には勝成林道が登ってきています。平坦地の南端には周囲より一段高いコブがあり登ると四等三角点の山頂部です。「上勝成山山頂684m」の木柱と二基のテーブルベンチが置かれ真ん中に一本のサクラの木が植えられていました。
展望は素晴らしく佐伯カントリー倶楽部のゴルフコースを眼下にして羅漢山、吉和冠山、大峰山、野貝原山、大野権現山、経小屋山、河平連山、傘山、三倉岳そして遠くに瀬戸内の海とほぼ360°の眺望が得られます。
大休憩の後は勝成林道で下勝成山へ向かいます。直下のカーブ地点に南峰への進入口がありますがとくに表示はありませんでした。登山口まで0.9kmほど落ち葉の積もる林道を歩きます。途中では展望はほとんど期待できませんが16分ほどで林道が大きくカーブする地点で開けて経小屋山、河平連山、傘山が顔を見せました。このカーブから少し先に登山口がありました。山頂から18分ほどでした。
登山口には「←上勝成山0.9km・下勝成山0.6km→」の道標と「健康保安林」の看板があります。入口からはコンクリート舗装され両サイドに木柵のある平坦な遊歩道に変わりました。8分ほどで手すり付きの木階段が現れましたが、余り類例を見ないほどの急勾配でドンドン登っていきます。途中で木立が切れて上勝成山を見ることができましたが、ひたすら階段が続きます。登り始めて7分ほどでベンチがあり小休止です。このベンチからすぐで小ピーク直登と左手の巻き道との分岐に出ましたが、案内表示類は見られませんでした。ここにもテーブルベンチがありました。
直登ルートで小ピークに向かいますがまた階段です。1分で着いた小ピークの展望岩からは吉和冠山など芸北の山並みを望むことができました。小ピークからはロープの架かる岩場を降ります。降下ルートは二分していますがすぐ合流します。岩場を降り短い階段の先で巻き道と合流し、ようやく階段から解放されました。巻き道と合流して1分で芝広場への分岐です。ここにはベンチと「←下勝成山へ0.1km・芝広場へ0.8km→」の道標があり、右手に下山に使う芝広場への道が降っています。直進し木漏れ日の道を穏やかに登っていくと3分で山頂に到着です。上勝成山からは55分でした。
○下勝成山13:06〜登山口(芝広場)13:55
山頂には三等三角点が置かれ「下勝成山山頂652m」の木柱が立っています。狭い山頂は樹林に囲まれこの時期は展望は期待できません。
下山は芝広場として芝広場分岐に戻りました。この先は登りとは逆に超急な階段の下りです。手すりが付いていますが腐朽し頼りにはなりません。8分ほど降ると一旦緩むもののすぐ急な階段の下りです。展望もありませんが12分ほど下ったところで上勝成山を望むことができました。ようやく傾斜が緩んだ遊歩道を進むと分岐から37分で芝広場に出ました。
広場には「←春の森へ1.1km・下勝成山へ0.9km→」の導標が立っています。導標前から左手に砂防ダムを見て砂利道を下ります。駐車スペースを過ぎると10分ほどで勝成林道に合流しました。合流点には「←春秋の森へ0.6km・芝広場へ0.5km→」の導標が立っています。
舗装林道を4分で最終民家があり「勝成山いこいの森(生活環境保全林)」の看板が立っています。看板には勝成山への各ルート別の距離が示されていました。林道ルートでは「←上勝成山山頂へ3.9km(春秋の森経由)・下勝成山山頂へ1.6km(芝広場経由)・下勝成山山頂へ(春の森経由)」そして芝広場ルートは「下勝成山山頂へ2.0km(芝広場経由回り道)→」とあります。この看板から少し下ると「勝成山いこいの森(生活環境保全林)」の導標が立っていました。この地点からバス停の津田車庫までは約2kmの距離です。
広島里山紀行記