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山  名   吉松山 
標  高 287.1m 
場  所 広島県呉市広町 
登  頂 R1.5.29 
アクセス JR西広島駅7:19→JR広島駅7:37→JR広駅8:49 
コース ○JR広駅8:57→仁方第一トンネル登山口9:32→鞍部9:35→展望岩10:23→山頂11:09
○山頂12:03→墓所登山口12:39→JR広駅13:14 
メンバー 美10名 
過去記録 H28.3.2  H23.3.2

 

                   【概 要】                            
 吉松山(287.4m)は呉市広町の三等三角点が置かれた里山です。山頂は雑木林に囲まれて展望はあまり期待できませんが、第二次大戦時の歴史的遺産として興味深い複数の砲台跡がみられます。展望の乏しい山頂に代えて尾根上の265mピーク付近にある展望岩からは広の街並みを目下に白岳山、螺山(つぶやま)、休山そして倉橋島など瀬戸内の景観が楽しめます。また竹林、岩場、樹林と変化に富む尾根道は瀬戸内の里山の特徴を凝縮したようで市街地の山を忘れさせる魅力ある山歩きが期待できます。
 今回は前回(平成28年)の逆コースで仁方第一トンネル側から尾根を登り展望岩を経て山頂に至り船津八幡神社に下山するコースを取りました。

○JR広駅8:57〜265mピーク展望岩10:23
 JR広駅から国道185号線に出て東進し1.5km先の仁方第一トンネル西口を目指します。登山ルートは仁方第一トンネル右手の白石団地(平成28年コース)からとトンネル左手の民家間の細い舗装路を上る2ルートがありますが、両ルートは海軍港領域石柱が立つ鞍部十字路で合流します。
 今回は左手のルートを採りました。道なりに2分ほど登ると舗装路が途切れ地道に変わります。3分で鞍部の十字路に出ると右から白石団地ルートが合流し、海軍港領域の石柱と判読できない案内板が立っています。ここからは左手、北西方向にほぼ一直線に山頂を目指して尾根を歩くことになります。
 左手に向かうとすぐ竹林の急登です。竹林はよく手入れされ気持ちの良い道ですが落ち葉が堆積し大変滑りました。15分ほどで27号鉄塔ですが展望はありません。竹林は5分ほどで終わり主尾根に向けての急な登りになります。この辺りに26号鉄塔があるはずですが記録を忘れていました。竹林を抜けると混成林の急登となり25号鉄塔の保守路に出会いますが、ここは逆コースでは25号鉄塔に進入しやすい要注意箇所です。27号鉄塔から10分ほどで本コース中のセールスポイントと云える大小の岩が点在する岩の間を縫っての岩尾根となります。岩の尾根が終わると尾根道は穏やかに起伏を繰り返し24号鉄塔、23号鉄塔の保守路を右に見送ります。23号鉄塔保守路を過ぎて軽く登ると265mピーク手前のコース中随一の眺望が得られる展望岩に到着しました。
          
○265mピーク展望岩10:30〜吉松山11:09
 平らな岩が点在する展望岩は眺望に優れ眼下に広市街地そして広湾、左手には特徴ある山容の白岳山と螺山、その背後には能美、江田島、右に休山、灰ケ峰などと瀬戸内の素晴らしい景観が展開しています。
 展望岩から少し登り返すと265mピークですがとくに表示類はありません。ピークからは下りますが雑木とマツの混生林の中、落ち葉を踏みしめての良い道が続きます。幅広の道は展望は得られませんが軽くアップダウンし岩の間を縫っての道は飽きることはありません。展望岩から8分で野呂山の南端を見ることができました。22号鉄塔への分岐を右に見送り展望岩から12分で267mピークらしき場所を下ると補助ロープが現れました。急な道を下ると広い鞍部 に出ましたが上空が開けてここだけは雑草が茂っています。
 しばらくは尾根の西側裾を巻きますが8分ほどで山頂への急な登りが始まりました。大岩も見られ落ち葉で滑りやすい尾根道を10分余り耐えると山頂に到着です。
 
○吉松山12:03〜登山口12:39〜JR広駅13:14
 飛び出たところは石組みの砲台跡でその先に三等三角点が置かれ下山口側にも砲台跡がみえます。台地状の山頂部には3基の砲台跡、さらに北側の一段下(広塩焼からのルートに連絡?)に1基の砲台跡がみられます。眺望は全体がコナラなどの大樹に囲まれているため三角点前から安芸灘大橋、上蒲刈島などが望める程度です。
 下山 は西側の砲台跡の縁を巻いて南西方向に下ります。尾根の下り初めは穏やかな道も程なく急な下りになりました。4分ほどで鎖が掛かっていますが特に危険箇所ではありませんが岩が目立ち始めます。岩の多い急な下り鎖から10分で前方が開けて広の町並みそして休山、江田島と広がる瀬戸内海と素晴らしい景観が展開しています。
 この展望地からも急な下りは続きますが8分ほどで小ピークを越えます。明るいクヌギ林の道を下るとコンクリートの階段が現れ次いで墓所に出ました。墓所の入口は赤レンガ塀があり「吉松山登山口 」の小さな標識が掛けられていました。ここが登山口となります。
 登山口からは舗装路を左手に段々畑や町並みを見ながら2分ほど進むと左が船津八幡神社 です。朱塗り本殿には「奉祝令和」の幟が立っていました。本殿前は急な石段ですが倒木があり通行止めとなっていました。元の舗装路に戻り下ります。5分で変則四差路に出ました。船津神社と広霊苑の案内表示があります。左に130mほど進めば船津八幡神社の門前です。
 ここから20分足らず町中を歩き国道185号線に出てJR広駅に帰着しました。
                                        広島里山紀行記


 


  

   

   
  8:57 JR広駅を出発し東進します   9:21 トンネルの手前で左手に路地に入ります

    

   
  9:22-9:32 最終民家の奥が実質の登山口です    コンクリート舗装が地道に変わります

     

     
  9:35 十字路鞍部に出ました 海軍港領域石柱が立つ鞍部、白石団地ルートが合流





         

         
  9:35 早速急な道が始まりました    手入れされた竹林ですが落ち葉で滑りやすい





    

     
  9:50 27号鉄塔を通過します     登ると25号鉄塔保守路に出会います      

      





  
     10:00 岩尾根が始まりました   大小の岩が点在する岩の間を縫って

   

   
      道は穏やかに起伏を繰り返して登ります
   
            
            
  

   

   
  10:23 展望岩に着きました  


   
  展望岩から広市街地そして白岳山と螺山、背後には能美、江田島、休山、灰ケ峰などと瀬戸内の素晴らしい景観が展開  

      





   
     265mピークから下ります   岩を縫ってなど飽きることの無い道を 

   

   
  混生林の中、落ち葉を踏みしめての道が続きます   野呂山の南端が顔を見せました





   

      
  10:42 267mピーク?を越えます       補助ロープが現れました

      





   
     ロープを終えても急な下りです   10:51 上空が開けた広い鞍部に降りました

   

   
  尾根を巻いての穏やかな道を   山頂が近いと岩も見られ落ち葉で滑りやすい道に
   
 
 
       
  11:09 山頂に到着です。       目の前に東側の砲台跡がありました

       





  
     三等三角点   樹林に囲まれますが安芸灘大橋、上蒲刈島などが 

        
    山頂は計4基の砲台跡がみられます。 コナラなどの大樹に囲まれて眺望には恵まれません 
 
 
          
 

      
      北側の砲台跡です 

   

   
  12:03 JR広駅へ向けて下山です   西側の砲台跡が下山口になります 

   

   
  最初は穏やかですが   すぐ急な下りとなって鎖もでました 





   

       
  岩も目立ち始めました        気の抜けない下りが続きます 

      
     展望が得られると休山、江田島と瀬戸内海の素晴らしい景観が

      





   
     12:24 小ピークへ向かっての登り   明るいクヌギ林の道を

      





   
     コンクリートの階段が現れて   墓所に出ました

   

   
  12:39 赤レンガ塀があり「吉松山登山口」の標識が   舗装路に出て船津神社に向かいます 

   

   
  12:42-12:50 船津神社の朱塗り本殿を後に   12:55 車道の船津神社入り口にでました

   
 
  船津神社と広霊苑の案内があります  

       
      吉松山の全容、右の鞍部から登り左の山頂へ

   
  13:14 JR広駅に帰着しました
 
 
  

 
     
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