山 名 | 水ケ浦山 |
標 高 | 150.5m |
場 所 | 呉市安浦町 |
登 頂 | 2020.2.21 |
メンバー | 同道二人 |
過去記録 |
【概 要】
水ケ浦山は呉市安浦町の「グリーンピアせとうち」のエリア内に存在する標高150.5mの小山です。二つピークを持つ南北に細長い地形で、北のピークには三角点が置かれ南のピークは展望台となっています。遊歩道が整備されていますが、海抜0mから立ち上がる山は延々と続く階段と相まって標高以上の歩き甲斐があります。
山頂の目の前は瀬戸内の多島美が織りなすオーシャンビュー。安芸灘に浮かぶ上蒲刈島、豊島、大崎下島、大崎上島そして石鎚山系の山並みまで望むことができます。
○登山口13:52〜山頂14:34
「グリーンピアせとうち」から遊園地跡に向かいました。遊園地跡には噴水や遊覧船チケット売り場のマリンターミナルや平成24年の大河ドラマ「平清盛」のロケに使用された破損の激しい二艘の和船が展示されています。辺りは枯れ草が生い茂り茫漠とした雰囲気で、かつての賑わいも今はその名残を見るのみで正に栄枯盛衰を実感させられます。
ターミナルの脇を抜けると海に向かって遊漁船・遊覧船の桟橋が延び、ロケの海戦シーン撮影に使われたと云う宋船レプリカが係留されています。その背後にはロケ地となった柏島も見えています。
前方に水ケ浦山を見ながら海と遊園地の池とを分ける堰堤上を4分ほど進むと登山口です。「水ケ浦山ハイキングコース」、「全長1.28KM・水ケ浦山0.76KM」の導標がありコンクリート階段が上っています。
すぐ直登の擬木階段の遊歩道ですが展望は良いので適度に景観を楽しみながら登ります。登山口から7分ほどで支尾根に出ると水ケ浦山が顔を見せました。階段も途切れてマサ土の穏やかな道が続きます。谷を隔てた向かいはマサ土むき出しの山肌が見えて、振り返ると本土とみかんの島大芝島を結ぶ大芝大橋
も見えています。
20分足らずで地形図上の分岐に出ました。ここには来た方向に「←小日之浦池0.36KM」、進行方向には「馬の背0.16KM・水ケ浦山0.4KM→」の導標が立っています。再び階段の現れた支尾根の道を穏やかに登ると7分で「馬の背・標高99M」の導標です。
馬の背から道は西に振りますが辺りはこの山には珍しく雑木が茂り視界が妨げられています。丸太手すりのある階段が始まると視界が得られ、遠くに契島の契島製錬所が見えその背後には先日登った黒滝山や白滝山らしき山影も望めます。長くて急な階段を登ると馬の背から15分ほどで水ケ浦山の山頂に到着しました。
○山頂15:04〜登山口15:45
山頂は木柵で囲まれ三角点が置かれています。古びた標柱がありますが判読不能で代わりに手製プレートが見られました。
三角点の南は展望地で目の前には上蒲刈島、豊島、大崎下島、大崎上島など安芸灘の島々が広がり安芸灘とびしま海道の豊島大橋も見えています。そしてかすかに石鎚山系の山並みまで望むことができました。正に瀬戸内の多島美が織りなすオーシャンビューです。
すぐ先には南のピークの展望所が見えています。さらに広い景観が得られそうですが時間の制約もあり、またの機会に譲るとして往路を下山しました。
今回はのんびり登山でしたがグリーンピアせとうち作成の概念図では縦走コースの所要時間は60分〜80分とありました。
広島里山紀行記