山 名 | 小畑山 |
標 高 | 617m |
場 所 | 広島市佐伯区 |
登 頂 | R2.4.8 |
アクセス | ○登り 彩が丘上バス停 ○降り 薬師が丘団地バス停 |
コース | ○登り 彩が丘コース 調整池ゲート前8:47→中国自然歩道9:25→涸沢9:30一枚岩10:20→主尾根10;50→山頂10:58 ○降り 障子岩コース 山頂12:06 →12:37椿乗越12:40→13:07障子岩13:12→倉重登山口14:13 |
メンバー | 13名 |
過去記録 | H30.10.3 H20.7.8 |
【概 要】
広島市佐伯区の小畑山(617m)は極楽寺山山系の北端に位置する小ピークで地形図上は無名です。同じ極楽寺山山系の中にあって中国自然歩道や参道の整備が行われている極楽寺山と異なり小畑山は自然な雰囲気が残されています。山頂は展望も無く頂上の雰囲気に欠けますが、西側に少し下った送電鉄塔からは北方向に窓ヶ山や向山、西風新都などそして南方向には極楽寺山方面を望むことができます。
登山路は北西の大杉コース、北東の魚切コース、東の倉重コースそして南側の極楽寺山からの縦走路をたどる4コースが代表的ですがその他にも幾つかの派生ルートがあります。今回は東側の彩が丘団地から山頂を踏み縦走路をたどり障子岩を経て倉重の佐伯運動公園に下山しました。
○調整池8:47〜中国自然歩道9:25
佐伯区彩が丘団地の彩が丘上バス停から5分ほどの河内南第一調整池の金網ゲート前に向かいます。登山の案内表示類は見当たりませんが黄色のテープが巻かれていました。ゲート脇から舗装管理道に入り4分ほど歩くと調整池ですがここにも案内表示は見当たりません。
調整池前からUターンする形で一段上の舗装路に入ります。2分ほど先の砂防堤で舗装路は終わりその先からは地道になります。道はすぐ先で分岐しますが一見良さそうな直進の道は「←行き止り」、右に下る細道は「自然歩道→」のテープがありました。
右に下ると小沢を渡り明るい尾根に出ます。上空が開けて沢から13分ほどで送電鉄塔に着きました。鉄塔の少し先からは鈴が峰方面が開けて広島湾も見ることができます。
明るい尾根道が終わると雑木林に入り、鉄塔から5分ほどで中国自然歩道に合流しました。沢からは20分足らずでした。
○中国自然歩道9:29〜小畑山登山口9:30
中国自然歩道に出ると来た方向に「佐伯区下河内→」、右は「←荒谷林道1.7km」、左は「植物公園2.7km→」の導標が立っています。小畑山は荒谷林道方向に進み魚切コースで登ることもできますが、今回は「小畑山の一枚岩」を見るため植物公園の方に進みます。
格段に良くなった植林地の中の自然歩道を下り気味に進みます。1分ほど先の道がカーブする地点に「←植物公園2.6km・荒谷林道1.8km→」の導標と「涸沢」のプレートがあり、ここが小畑山への登山口となります。
○小畑山登山口9:31〜小畑山の一枚岩10:20
とくに登山口の案内プレートなどはありません。ただ導標の頭部に「←小畑山」と手書きされていました。登山口から倒木や間伐材が散在する植林帯の中に明確な道が登っています。次第に急になる道を7分で47番送電鉄塔に到着しました。
鉄塔からは尾根道を登ることになります。植林帯を抜けるとマツや雑木の混在林となり道は斜度を増しますが鉄塔巡視路のためしっかりしています。
6分で左手に倉重コースからの道が合流しました。「山歩く心にいつも火の用心」の丸い啓発プレートと「←小畑山の一枚岩へ」の案内プレートが架かっています。丸いプレートには左が「←倉重登山口・運動公園」、直進は「↑一枚岩の尾根」、そして来た方向には「↓涸沢へ・(自然歩道)」と手書きされていました。
この分岐から先は巡視路を外れるようです。道はにわかに険しくなり岩も現れる超急登が続きます。合流点から25分ほどで「小畑山の一枚岩」の案内板のある一枚岩に到着しました。
○小畑山の一枚岩10:21〜小畑山10:58
一枚岩は思いの外に小さな岩でした。一見ブロックを積んだように見える岩ですが裏面に回るとその模様は見られません。一枚岩の謂われはこの岩が石の集塊ではないことによるようです。
一枚岩からは一段と険しい道が続きます。一枚岩から7分の個所に現れた一回り大きい岩の左を巻いて登ると一枚岩への案内テープがありました。
さらに10分で「一枚岩の尾根・一枚岩へ15分」のプレートと「涸沢へ 下自然歩道・←極楽寺上○○・→運動公園」と判別できるテープがありました。一見判断に迷いそうな表示ですが倉重コースからの別ルートの合流点と思われます。ただ未確認です。
険しかった一枚岩尾根もこの辺りから歩きやすい道に変わりました。プレートから8分でテープがあり右に小畑山への近道と思われる道が分岐しています。この分岐から5分で小畑山への主尾根縦走路に出ました。
縦走路合流点は三叉路で樹幹に「大杉→」(大杉は大杉集落を指します)のプレートがあり、根方には「←極楽寺・↓自然歩道、運動公園・大杉→」の案内板そして「一枚岩下る→」のリボンが下がっていました。極楽寺は左折(西方向)ですが右折(北方面)して小畑山に向かいます。
合流点から雑木林の穏やかな縦走路を7分で小畑山に到着しました。
○小畑山12:06〜椿乗越12:37
山頂には「小畑山617m」のプレートと境界標、陸軍省標石がありますが展望も無く頂上の雰囲気には欠けます。そして直下には右手から魚切コース、左手(西方向)から大杉コースの良い道が合流しています。
大杉コースを少し下った71番送電鉄塔は数少ない展望地です。北方向に窓ヶ山から向山その左奥に東郷山の稜線そして西風新都が、また南方向には極楽寺山方面を望むことができます。
今回の下山ルートは縦走路を利用して障子岩を経由し運動公園に向かう予定のため一旦山頂に戻りました。
山頂から7分で再び一枚岩と極楽寺山との分岐に戻りました。極楽寺山への縦走路は右手(西方向)に急に下っています。登り返し穏やかな道を10分ほどで次の分岐です。
分岐には境界標と道端に案内板が置かれていますが文字は判明できませんでした。障子岩は右(南)に下ります。左(東)には倉重コースへの道が下りますが急坂です。
分岐から4分ほど下ると前方が開け50番送電鉄塔手前の伐採地に出ました。鉄塔は尾根縦走路上で唯一の展望地です。眼下に運動公園そして広島南アルプスの丸山、大茶臼山から鈴が峰にかけての稜線や麓に広がる団地群を望むことができます。
鉄塔から下るとすぐ椿乗越で樹幹に「椿乗越」のプレートが架かっています。椿乗越は十字路分岐で左(東)は運動公園への倉重コース、前方(南)が極楽寺への縦走路、右(西)は牛池林道への道です。
○椿乗越12:40〜障子岩13:07
今回は縦走路を避けて一旦林道に出て障子岩に向かいました。すぐ林道に出て左折し舗装路を10分歩くと障子岩コースへの進入口です。進入口には明確な案内表示類はありませんが注意すれば樹幹にテープが見つかります。またこの地点は極楽寺山への縦走路入口でもあります。なお林道をそのまま直進すれば牛池に至ります。
植林帯のなだらかな道を2分ほど進むと再び分岐です。テープには右手上方に登る道は「極楽寺」、直進は「倉重」、来た方向は「椿乗越」とあり、また別のテープには直進に「←障子岩」と書かれています。
分岐から障子岩に向けてしばらくは穏やかな道を歩きますがやがて急な登りとなり岩も現れました。15分ほどで「障子岩」のプレートがあり障子岩(580m台)に到着です。
○障子岩13:12〜登山口14:13
小さなコブの障子岩は狭いながらも展望の岩もあり極楽寺山の南端の先に宮島を望むことができます。
障子岩からも良い道を進むと3分ほどで586.7m三角点への分岐です。植林地のヒノキ樹幹に「白樫尾根」のプレートがあり、右に下る三角点への道は桜尾根と書かれています。
分岐からは白樫尾根を運動公園へ向けて下ります。植林帯の道の中は明確なものの転がり落ちるような半端でない下りが続きます。補助ロープ類は一切ありませんでした。展望の無いそしてさしたる見所も無い植林帯の中をひたすら下ると障子岩から40分ほどで沢のせせらぎが聞こえてきました。
尾根道から90度方向転換して左手の沢に下ります。小沢を徒渉し障子岩から約50分ほどを要して倉重メインコースに合流しました。合流した所には「←障子岩」の黄色テープがありました。倉重メインコースを登れば椿乗越に至ります。
右折するとすぐ先に土橋があり十字路になっています。直進の道を登れば倉重霊苑の「倉重登山口」に出ます。左は鉄塔標識があり小畑山へ通じるようです。右は沢沿いの広い道でこちらを進みました。道がきれいなはずです。清掃中の方がいらっしゃいました。どこにも奇特な方がおられ登山路が維持されています。感謝。
幾つかの砂防ダムを過ぎると石垣が見えて倉重霊苑の最深部に出ました。ここで先ほどの十字路からの倉重メインコースと合流します。合流点には何の案内表示もありませんでしたが、椿乗越を目指す場合にも左折して下り沢沿いに進む方が楽かと思われます。
霊園の舗装路3分ほど下ると中国自然歩道で「←荒谷林道2.57km」の導標があります。この導標から30分ほど北上すると涸沢の小畑山登山口に至ります。
3分ほど下ると中国自然歩道の「矢口・極楽寺ルート」の案内板があり佐伯運動公園のエリアに入りました。
広島里山紀行記