山 名 | 津波丸山 |
標 高 | 445.8m |
場 所 | 広島県安芸太田町津浪 |
登 頂 | 2020.4.14 |
アクセス | 国道191号 |
コース | ○丸山案内板11:15→三島神社11:20→柱滝12:20→屏風岩13:01→山頂13:22 ○山頂14:45→鞍部14:50→東側登山口14:01 ゆっくりタイムです |
メンバー | 同道二人 |
過去記録 | H14.4.1 |
【概 要】
津波丸山(445.8m)は広島県安芸太田町津浪(つなみ)に位置し地形図上は無名ですが四等三角点が置かれた芸北の隠れ名山とも云うべき独立峰です。
足場の悪い急登や岩尾根が続き低山ながら登り甲斐がありますので、太田川や中国自動車道などの景観そして柱滝(懸崖)、屏風岩などの奇岩を楽しみながら登りましょう。西側の登山口から登り東側の登山口に下山するルートが無難だと思います。
テーブルベンチなどが整備された山頂は外輪山のような500〜700m台の山々により囲まれて遠望はありませんが眼下には箱庭のような津浪の集落が広がります。
津浪集落には社叢の大杉が見事な河内神社ありますが、同神社のホソバコバイモの他にもカタクリの自生地があり季節には花を楽しむことができます。
○西側登山口〜山頂
国道191号線沿いの産直市「ぷらっとホームつなみ」の少し手前の津波交差点から東方向に向かいます。すぐ先の「丸山登山道・神社の石段を登って下さい→」の案内板に従って右折しすると目の前に津波丸山が姿を見せています。浄飯寺(じょうぼんじ)の説明板を見て2分で三島神社の石鳥居の前に出ました。
長い石段を登ると三島神社(標高160m台)で神社由来説明板には1488年創建とあります。神社の右奥に「丸山西側登山口」の自然石碑が立ち「現在地(西側登山口)−柱滝450M−山頂850M→東側登山口1500M」の案内板があります。
すぐヒノキ植林地に入り南方向に穏やかなトラバス道を進み登山口から20分ほどで東方向に進路を変えると急斜面を登ることになります。前回登山時にはしっかりしていた階段もすでに腐朽し土塊に還っていました。急斜面上の狭い道は落ち葉も堆積して滑りやすくコース一番の難所となっており、下りに使用すると緊張を強いられると思います。
登山口から34分ほどで大岩が現れ「山頂500m」
の案内標識が立っています。ここから尾根に乗り植林から雑木主体の道になって岩も多くなってきました。
岩の尾根はコバノミツバツツジの盛りで明るく見通しも良くなりますが超急登は続きます。山頂500m標識から25分ほどで「柱滝」の案内表示のある岩場です。
岩場の上に立つと眼下に中国自動車道と太田川が見えています。ここからコース一番のハイライトである岩尾根歩きが始まります。
振り返ると西側にはアンテナの立つ急峻な猿彦山が見え、北方には先日の季節外れの雪が残る山も姿を見せていました。
急登を続けて柱滝から20分ほどで岩塊が現れ「屏風岩」の案内がありました。屏風岩は上側から見ると三枚の平らな岩を連ねた屏風のようにも見えます。
屏風岩を越えると岩稜も終わって傾斜も緩みコシダが見られるようになり前方が抜けて山頂に到着です。
○山頂〜東側登山口
四等三角点の置かれた山頂は開かれてテーブルベンチなどが整備され「丸山山頂446m」の道標があり、「東側登山口650M←子丸山200M−現在地(山頂)−柱滝400M→西側登山口850m」の案内板が立っています。
北側の眼下には箱庭のような津浪の集落が広がりますが、外輪山のような500〜700m台の山々によって囲まれ遠望はありません。
下山は東側登山口に向かいますが、西側登山口からのルートよりはうって変わって歩きやすい道です。特別難所も無い道を5分ほど下ると子丸山との鞍部に降りました。
鞍部から左に東側登山口への下山路が下っていますが、見送って一登りすると2分ほどで子丸山です。子丸山は一脚のベンチが置かれた明るい平坦地で北側が開けているものの丸山以上に展望は限られます。
子丸山から引き返し鞍部から東側登山口に向かいますが鞍部からの道は要注意です。ジグザグを切って降りる道は落ち葉も堆積し急で、加えて現れた自然石の石段は苔むし滑りやすくなっていました。
鞍部から10分ほどでスギ植林帯を抜けると墓所が見えてきました。辺りは集落のがれき捨て場だったのか足下注意でした。墓所を出ると「丸山東側登山口」の案内板が立っています。
東側登山口からは右回りか左回りで「ぷらっとホームつなみ」まで戻ることになります。
広島里山紀行記