山  名   槌山 
標  高 488m 
場  所 東広島市八本松町 
登  頂 2020.4.3 
アクセス 県道83号→県道335号 
コース ○登山口11:45→鬼が丸分岐12:12→アルミ12:40→山頂12:55    
○山頂14:19→鬼が丸分岐15:00→登山口15:27 
メンバー 同道二人 
過去記録 H15.3.28 

 

                        【概 要】 
 槌山(つちやま)は広島県東広島市八本松町にある標高488.0mの里山で西条盆地の西南端に位置します。花崗岩が散在する槌山は周防大内氏の安芸の国支配拠点として西条守護が在城した戦国時代の山城跡とされます。山麓には農業用ため池を改修した豊穣池があり一帯は「長寿の森」として整備されています。
 登山路は吉川村づくり推進委員会によりアルミ階段などが設置されています。ただこのため以前のような岩山登りの雰囲気は多少損なわれています。 
 山頂は東方向が開けて眼前に西条盆地、左手には東広島市街地、中央に広島大学や鏡山、白鳥山、右手には小田山などが広がります。また中腹の展望地では絵下山、原山、鉾取山、水が丸山などを望むことができます。
 今回は豊穣池前の槌山城跡登山入口(正面登山口)からの往復登山でした。

○登山口11:45〜〜鬼が丸分岐12:12
 JR八本松駅前から県道335号線を南下しました。八本松吉川から熊野へ抜ける戸坂峠の手前で「長寿の森」の案内板に従って右折して林道に入ります。
 すぐの所に中電の巡視路に見られる黄色い「火の用心」の札があります。今回は利用しませんでしたが縦走し鬼が丸城跡から槌山城跡へ向かうルートの登山口になります。なおすぐ隣の「セブン−イレブンの森」の作業道からも利用できます。
 林道を進むと豊穣池があります。ソメイヨシノなどの桜が植樹され駐車場の他にトイレも整備され憩いの場となっているようです。
 豊穣池の碑の前が登山口(一応、正面登山口としておきます)で「槌山城跡登山入口」の標柱と「槌山城趾登山道案内図」、「槌山城趾頂上まで970m→」が立っています。その他にも槌山城趾と毛利元就遺跡に関する説明板があります。
 登山口からは明るい穏やかな道ですぐ「900m」のプレートがありますが、この案内表示は以後100mごとに置かれていました。4分ほどでフェンスがあり「コウヨウザン(広葉杉)」の説明板があります。松枯れでマツタケ山だった面影は無く辺りは植樹が行われているようです。さらに3分で西日本豪雨による土砂崩れの現場に出ますが規模は小さくとくに危険はありませんでした。
 シダが現れた雑木林中のマサ土の道を登ると右手から伐採地からの道が合流します。この道は帰路に利用しました。
 合流点からはコシダに縁取られた広く明るいマサ土の道になり槌山の岩肌や鬼が丸も見ることができます。合流点から13分で鬼が丸との分岐に出ました。

○鬼が丸分岐12:12〜山頂12:55
 分岐には「鬼が丸城趾 頂上まで300m」と「槌山城趾 頂上まで480m」の案内があり、また槌山城合戦における鬼が丸城趾の史実の説明もありました。鬼が丸の断崖が目の前ですが槌山に向かいます。
 鬼が丸分岐から2分で木階段が現れました。説明板には階段は150段で吉川村づくり推進委員会により平成27年に整備されたとありました。登山口の登山道案内図によれば100段と50段の2個所から成ると書かれていますが、実感としてはこれがさらに4つのブロックに分かれていました。階段が途切れるとロープも見られます。整備され楽にはなったものの岩山登りの雰囲気は損なわれてしまいました。
 25分余りで平成28年に整備されたと云うアルミの階段が現れました。階段からはタムシバの咲く山に囲まれた豊穣池が見えています。アルミ階段を登り切った岩場は展望地で絵下山、原山、鉾取山、水が丸山などを望むことができました。
 この先は樹林の中の緩やかな道となります。アルミ階段から6分で「山頂まで100m」の案内が出ました。さらに3分で山頂直下の分岐です。左はロープの架かる小さな急登、右は矢竹の茂る巻き道です。右に進むと矢竹の説明板があり、2分で山頂に到着しました。

○山頂14:19〜登山口15:27    
 山頂は4つの郭群で構成され城趾の本丸跡です。開けた広場で「槌山城跡」の木柱と「東広島市指定史跡 槌山城跡」の案内板そしてベンチがあり、東と北側には郭につながる急な道が下っています。以前見られたアカマツは伐採され開けていますが雑木の背丈も増しているようでした。
 展望は東方向が開けて眼前に西条盆地が広がり左手には東広島市街地、中央に広島大学や鏡山、白鳥山、右手には小田山などを望むことができます。
 下山は矢竹説明板の分岐を直進してロープで下ってみました。展望地から改めて西から北に連なる山々の稜線を確認した後長い階段を下ります。鬼が丸城趾分岐まで下りましたが、遅い出発のため切り立った岩壁を眺めるだけでそのまま往路を下ります。
 鬼が丸城趾分岐から13分で正面登山口と伐採地との分岐ですが、右の伐採地への道を下りました。5分ほど下り明るく開けた伐採地に出ると植林が行われ、「水源林造成事業50周年記念行事 豊かな森・川・海づくり植樹祭」の説明板がありました。
 伐採、植林地を抜けると駐車場です。
                    広島里山紀行記


 


  

   

   
   碑の少し東寄りに登山口があります   11:45 登山口をスタート

   

   
  盛りの桜と豊穣池、背後はタムシバの山   西日本豪雨による土砂崩れ跡を越えて





  

     
   
  11:58 伐採、植林地からの道が合流します    コシダに縁取られた広く明るいマサ土の道を 

   

   
  槌山の岩肌を少しズームで   12:12 鬼が丸との分岐に出ました 

      

           
     12:14 階段の始まりです      背後に鬼が丸城趾の断崖が 




  
  
      
        
  階段が途切れると岩登りも      長い階段を 

          

           
       12:40 アルミの階段も 

   

   
  アルミ階段を越えると展望地です   展望地からは樹林の中の緩やかな道となります 
 
     
  展望地からは絵下山(原山の左後方)、原山、鉾取山(中央)、水が丸山(右手)などを望むことができます

   

   
  直下の分岐、右の巻き道へ(帰路は左を利用)   矢竹の巻き道を抜け出ました 


  

   

   
  12:55-14:20 山頂に到着   14:21 帰路の分岐は直進しました 

     
    山頂は本丸跡。 「槌山城跡」の木柱と「槌山城跡」の説明板そしてベンチがあります。
 

    
  
    眼前に西条盆地が広がり左手には東広島市街地、中央に広島大学や鏡山、白鳥山、右手には小田山などを





   

      
  展望地から豊穣池を俯瞰      長い階段を下ります 

   

   
  15:00 鬼が丸城趾はパスしました   

   

   
  15:13 分岐は右に下りました。   伐採地に出ました。前方の山々はタムシバの盛り

   

     
  15:27 作業路に出ました。駐車場は隣です    駐車場からの槌山
   
   

 
       
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