山    名   火山 
標  高 488.3m 
場  所 広島市安佐南区 
登  頂 2021.10.14 
アクセス ○登り:広交バス春日野バス停
○降り:AL大原駅 
コース ○登山口10:35→黒谷山11:06
○黒谷山11:06→12:26八畳岩13:20→火山13:30
○火山13:31→登山口14:4 
メンバー 美9名 
過去記録 R2.1.22 H30.12.19 H29.9.20 H26.5.8 

 

                        【概 要】
 火山(488.3m)は広島市安佐南区に位置し安佐南区の武田山から西区と佐伯区の鈴ヶ峰に至る広島南アルプス縦走路中の最高峰となります。また黒谷山(353m)は特徴に乏しくプレートが無ければ気づかない縦走路上の小ピークです。
 火山山頂は四等三角点が置かれ大岩が点在しています。また山名の由来となったされる神武天皇熢火伝説(神武天皇東征のとき山頂でのろしをあげたと云う伝説)の石柱が立っています。 
 山頂は生長した樹木に遮られ期待ほどの展望は得られませんが、西側には極楽寺山、大峰山、窓ヶ山、東郷山、東側は二ケ城山、松笠山、呉娑々宇山などが望めました。展望はむしろ山頂直下の八畳岩が優れます。また下山路の三菱団地・大原台方面ルート上の展望岩も西側の向山から岳山、荒谷山、野登呂山などの眺望が得られます。
 登山ルートは広島南アルプス縦走路の他に南北の団地群を起点にした複数のコースがあり公共交通機関の利用も便利です。
 今回は春日野団地から水越峠に出て火山に向う途中で山腹にあるろうそく岩、ひょうたん岩に寄り道しました。下山は三菱団地・大原台方面に降りAL大原駅に向かいました。
 なお当初予定の掘切コースは豪雨災害復旧工事中で登山口の利用ができませんでした。

○春日野バス停10:06〜黒谷山11:06
 春日野団地最深部の春日野バス停で下車し、バス転回場前を東に進んで調整池のフェンスを巻くと階段の上部に出ました。50段ほどの長い階段を降った東山本川の手前が今回の予定の掘切コース入口です。驚いたことに東山本川に架かっていたコンクリート橋が今夏の集中豪雨で崩壊していました。それでも予定ルートは歩けそうなので大小の岩で埋められた川床を横目に見ながら登山口に向かいました。5分ほどの地点で川を埋めた尽くした土砂の除去作業をする工事現場に出ましたが、工事関係者の忠告で掘切コースは断念して水越峠ルートに変更しました。      
 対岸に渡り舗装林道を進むと「展望台入口」の木柱が立っています(武田山への登山口です)。さらに「鹿ケ谷ふれあい広場」、「歓迎里山環境保全みどり会」の門柱、「鹿ケ谷ふれあい広場」の案内板を過ぎると「火山武田山登山口」の木柱が立つ登山口に着きました。階段からは18分ほどでした。
 登山口から10分足らず穏やかな道を登ると広島県で1番と書れたカナクギノキの木がある源流部です。この先はよく手入れされた急な道を3分ほどで水越峠に出ました。
 水越峠には左折が「←火山山頂1358m」、右折は「武田山山頂652m→」、前方は「東亜ハイツ登山口→」そして来た方向が「←東山本登山口630m」の指導標が立っています。
 水越峠からは火山に向けて縦走路を登ることになります。一部では岩も見られる道を緩急繰り返して登り18分ほどで樹間から春日野団地、宗箇山が望めると黒谷山です。

○黒谷山11:06〜火山13:30
  黒谷山は「353黒谷山」のプレートが無いと気づかない小ピークです。降ると7分ほどの地点で右手に崩落地が見えました。おそらく今夏の集中豪雨で北側の団地方面に押し寄せた土砂崩れ跡かと思われます。この先は岩場の急な登りとなります。
 黒谷山から15分足らずで掘切コースの下山口があり「↑春日野・火山→」と「ひょうたん岩、ろうそく岩→」のプレートが掛かっています。直進は火山ですがひょうたん岩に寄り道するため左折して春日野の方へ下山しました。
 4分ほどで掘切に着きました。東山本川災害が無ければ春日野から直接ここに出る予定でした。切り開かれ掘切には「←鹿ケ谷 東山本 道迷い注意」のプレートがあり、足下には右折がひょうたん岩、ろうそく岩と記されたルート図がありました。
 掘切からは火山中腹の山肌を縫うように移動することになります。5分ほどでルートが分岐していますが明確な上側(後述の上の道)を進みました。出だしこそ穏やかに見えた道も次第に険しくなり15分ほどで薄暗くて激しく荒れた谷筋を渡ります。
 10分足らずで辺りが明るくなると「ひょうたん岩」のプレートがありその下方に岩が見えています。ひょうたん岩はひょうたんの形状ではなく、ひょうたんの形をした窪みがある岩でした。この岩から5分で「蠟燭岩」のプレートがあり柱状のローソク岩が立っていました。 
 この先はルートで最大の難所と云える岩場が待ち受けていました。ロープを伝い登りロープで降ります。平坦な道に降りたと思ったら次のロープの掛かる斜面登りです。
 ローソク岩から20分足らずの地点で尾根に突き当たり方向転換して山頂方面に向かうことになります。樹幹のテープがあり「←掘切・ひょうたん岩 水越峠 上の道」、「下の道→」となっており、掘切すぐの所で分岐した道が合流しているようです。ただし下の道は小枝で止めてありました。 
 右折して尾根道を登ると上下道の分岐から6分ほどで最後のロープが出ました。この先は穏やかな道で春日野団地方面も望めました。風化したマサ土が現れると丸山から武田山に向かう縦走路に合流しましたがローソク岩方面への案内類は全くありません。合流点のすぐ上が八畳岩となります。
 八畳岩は花崗岩露岩のテラス状の大岩で眼下には春日野団地その先に祇園の町が広がり牛田山、広島市街地方面から宗箇山そして丸山さらに大茶臼山続く山並みが望めまる絶景地です。ここで大休憩をとりました。
 休憩後は火山に向かい10分ほど登ると山頂に到着しました。

○火山13:31〜AL大原駅14:58  
 大岩が点在し四等三角点の置かれた山頂広場には神武天皇の烽火伝説により火山と呼ばれるようになったと云う「神武天皇熢火伝説地・皇紀二千六百年記念」の石柱が立っています。
 山頂は生長した樹木に遮られ期待ほどの展望は得られませんが、西側には極楽寺山、大峰山、窓ヶ山、東郷山、東側は二ケ城山、松笠山、呉娑々宇山などが望めました。
 山頂からは西側の三菱団地・沼田高校方面に下山します。北に向かうとすぐ山頂部の端に四等三角点がありました。プレートがあり左に「←安西高 沼田高・大原台方面」、右に「武田山→」への縦走路が下っています。左に進み良い道を3分ほどで分岐です。プレートがあり左が「←三菱団地・大原台方面」、右は「安西高→」となっています。
 左折して三菱団地方向に降ります。穏やかな道はすぐ急な降りの道となりました。10分ほどで「展望岩へ 10m」のプレートがあり右下方に岩が見え前が開けています。展望岩はルート随一の展望地で高取などの街並みの先に向山から岳山、荒谷山、野登呂山、阿武山と素晴らしい展望が広がっています。また右手には木の間越しですが谷を挟んで大岩壁も見えています。
 展望岩を過ぎると明るく開け視界の広がる露岩の多い尾根道を降ります。露岩帯は超急な降りで気が抜けません。鎖やロープも見られ急速に高度を下げていきます。下方に鉄塔が見え展望岩から15分余りで38番鉄塔に着きました。
 鉄塔の周りは樹木に囲まれ展望は良くありませんでした。鉄塔の下には「火山→」そして右手方向には「山道 沼田高校へ→」のプレートがあります。予定の沼田高校への道は草が茂り気味なため左手の三菱団地へのルートに変更しました。
 道は広くて良いものの急でロープも2個所ほどありました。道が緩やかになると鉄塔から10分余りで丸太橋を渡ります。この先は荒れた谷沿いに降り丸太橋から7分で伴峠経由火山のコースに合流しました。この合流点には降ってきた方向に「火山 北コース 約1時間」のプレートがありました。合流点から5分で「右入口 松宗方面へ」の案内板があり沼田高校へのルートが開通したと記されていました。さらに溜池跡への分岐案内を過ぎ合流点から15分で「火山 松宗町内会」と右に「松宗川溜池跡入口・砂防堤、権現峠登山道へ」のプレートがあります。 
 畑が現れると前方に自動車道が見えて来ました。火山のプレートから3分で「←火山登山口」のある登山口に下山しました。自動車道の高架を潜り三菱団地を抜けて14分ほどでAL大原駅に到着です。
                広島里山紀行記


 
    
      


  

   

   
  10:06 春日野バス停で下車     階段を降ります 

   

   
  10:19 掘切コースへ向かいます   大小の岩で埋められた東山本川を横目に進むと 

   

   
  10:26 道は崩落し重機が    河床も土砂、流木で埋め尽くされていました 

   

   
  ルート変更し対岸に渡って水越峠へ向かいます   10:35 水越峠へ向けて登山口をスタートです

   

   
  手入れされた道を登り   10:47 水越峠に到着しました

   

   
  広島南アルプス縦走路をたどります   岩も見られる道は緩急繰り返して 

   
 
  黒谷山の手前で初めて展望が得られました   


  

   

   
  11:06 黒谷山、特徴の無い小ピークです    良い道ですが岩場も見られました 

   

   
 11:20 掘切コース入口、ひょうたん岩に向かいます   11:24 掘切。当初はここに出る予定でした

   

   
  11:24 掘切からひょうたん岩へ向かいます     しばらくは穏やかな道ですが 

   

   
  荒れた個所も   11:48 ひょうたん岩、ひょうたん形の窪みがあります





   

      
  11:55 ローソク岩、不思議な造形の岩でした      ローソク岩を過ぎると難路に 

   

   
  ロープの助けが無いと難しい場所も   次々と現れる難所を越えて  

   

   
  最後の長いロープ場を登ります   難所を越えるとこの景観が 

   

   
  12:25 縦走路に合流しました   12:26 八畳岩に到着です

   
 
   八畳岩からは春日野団地の先に市街地が広がり牛田山、宗箇山、丸山さらに遠く呉市方面の山並みも望めます

              
  


 

   

   
  13:31 火山に到着です   神武天皇熢火伝説地の石柱の先に二ケ城山など 

   

   
  13:31 下山は三菱団地方面とします   13:31 三角点の所で縦走路を外れ安西高の方に





   

      
  13:34 分岐は三菱団地・大原方面に      すぐ急な降りになりました

   

   
  13:44 展望岩へ寄り道しました    10mほど降ると展望岩があります

    
 
    13:45 高取などの街並みの先に向山から岳山、荒谷山、野登呂山、阿武山と素晴らしい展望が広がっています





   

      
  岩の多い道には鎖が、(使わなくても下れます)      ロープも 

      

      
     露岩帯は気の抜けない超急な降り      38番鉄塔が見えてきました

   

   
  14:04 鉄塔からは左折し三菱団地方面へ   広くて良い道ですが急でロープも 

   

   
  14:19 丸太橋を渡り   荒れた谷沿いに降ります 

   

   
  14:26 分岐に出ました。北コースの表示が   14:38 権現峠への道が分岐します 

   

   
  自動車道が見えてくると   14:41 火山登山口に下山しました 

   

   
  山陽自動車道の高架「広島10」を潜ります      14:58 団地を抜けAL大原駅に到着しました 
   
   

 
        
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