山 名 | 琴石山 |
標 高 | 545.5m |
場 所 | 山口県柳井市 |
登 頂 | 2021.10.27 |
アクセス | JR五日市駅8:07→8:45JR岩国駅8:47→JR柳井港駅9:17 |
コース | ○JR柳井港駅9:39→白潟コース登山口10:23→琴石山11:45 ○琴石山12:55→13:18愛宕神社跡13:25→四季の森コース登山口14:09 |
メンバー | 美8名 |
過去記録 | 2013.2.14 |
【概 要】
琴石山(545.5m)は山口県柳井市のJR柳井港駅の背後に位置し、海岸線から一気に立ち上がるその秀美な山容は登山意欲をかきたてます。山頂部は天然の要害を利用した山城、琴石城跡とされます。
山頂からは眼前に瀬戸内海の多島美が広がり、遠くは四国の佐多岬半島まで見渡すことができます。また中腹にも弁慶岩などの巨岩やヤマザクラの大樹と見所がありハイキングを楽しめる山です。
登山コースは白潟コース、四季の森コース、参道コース、学習の森コース、林道コースの各コースがあり、また健脚者には琴石山から三ケ岳への縦走コースも選択できます。
山頂の南斜面一帯は琴石山グリンパークとして遊歩道が整備され林道コースを利用すれば比較的容易に山頂に立てます。
今回は白潟コースで登り四季の森コースで下山しました。白潟コースは公園域を外れるため補助ロープなども無くその険峻な山容にふさわしい厳しい山登りが強いられます。
○JR柳井港駅9:39〜白潟コース登山口10:22
JR柳井港駅から国道188号線沿いに7分ほど東進し神花原第1踏切を渡ります。踏切手前の目印となる「琴石グリーンパーク案内」の案内板は枠組みだけが残っていました。
7分ほどで琴石水車の里保存会の登山道の案内図がありました。下村の池改修記念碑を過ぎ池まで来ると「←琴石山登山道3.8km」の案内もあります。さらに広域農道の下を潜りますがここにも「琴石山登山道→」の案内が出ていました。
踏切から25分余り、のどかな田園風景の中を進むと柳東小学校方面と白潟林道との分岐に出会いました。この分岐には「柳東小学校→」や「←琴石山登山道3.2km」、「←巨樹ヤマザクラ 左折」と「琴石山案内図」があります。
白潟林道を進み1分でまた分岐です。この分岐点が白潟コース登山口となります。白潟コースについては「琴石山登山地道」、「道幅狭く急登あり、ミニアルプスの感あり、山頂まで約1時間」のプレートがあります。また他の登山道については「琴石山登山道→」(人道→車道→3.1km)と「巨樹ヤマザクラ→右折」とあり、さらに林道を上るように案内されています。
○白潟コース登山口10:23〜琴石山11:45
白潟コースから登るため左手の道に入ります。前回の未舗装路も今回はコンクリート道に改修されていました。地道に変わった道を進みツリーハウスを見送ると山道となります。
分岐ら10分足らずで「琴石山登山道→」のプレートがあり右に大きく方向転換し本格的な山登りが始まりました。視界の無い樹林の中の道が続き17分ほどで再度「琴石山登山道→」のプレートがあります。斜度は増し道は掘れて荒れ気味で足元には岩も現れ案内通りの急登を強いられます。二つ目のプレートから7分ほどで樹間から室津半島の皇座山(おうざさん)などの展望が得られて一息つくことができました。
登山口から35分ほどで支尾根に登ったようで「標高300m 山頂まで35分」と書かれた案内板がありました。実はここから険峻な登路は足場も悪くなり、さらなる試練の山登りとなります。標高300m地点から30分で展望が得られ平郡島や佐多岬半島を確認できました。
ここから1分で前方が開け「琴柱眺望の丘」(四の丸跡)に出ました。テーブルベンチが置かれ格好の休憩地ですが、眺望は木々に囲まれ僅かに大島方面が望める程度です。この先は琴石グリーンパークの域内で擬木階段などが整備されています。右手に琴石山山頂を見て緩やかになった遊歩道を進むと2分ほどで縦走路分岐に出ました。
ここには「←三ケ嶽林道へ1280m・琴石山へ250m→」の標柱が立っています。前方に山頂を見て尾根の広い遊歩道を進みます。堀切跡に軽く下り右手に開ける景観を楽しみながら最後の擬木階段を登り切ると分岐から9分ほどで山頂に到着しました。
○琴石山12:55〜愛宕神社跡13:18
山頂には二等三角点が置かれ一隅には弥山様を祀る祠が置かれています。琴石山は琴石城跡で山頂が本丸跡、東の尾根沿いに二の丸跡、西の尾根沿いに四の丸跡があるとされます。また「ビュースポットやまぐち」の説明板によれば、山名は天女が山頂で琴を奏でたなどの伝説に由来すると書かれていました。
山頂からの景観は大変素晴らしく北側には三ケ嶽から氷室岳など望まれ、南側には瀬戸内海の多島美が広がります。大畠の瀬戸を眼下にして左手に高照寺山や銭壷山、正面に文珠山の周防大島、右手に皇座山の室津半島そして柳井の市街地が望めます。さらに遠くは四国の佐多岬半島までを見渡すことができました。
下山は四季の森コースとしました。三角点の前に「アドベンチャーロード」の案内があり急な道が降っています。瀬戸内ブルーの海を前にして下山路は急速に高度を下げます。公園内と云うことでつづら折れの擬木階段が延々と続きます。
○愛宕神社跡13:25〜四季の森コース登山口14:09
23分ほどで愛宕神社跡のある広場に降りました。愛宕神社跡は樹木に囲まれて展望はありませんが、テーブルベンチがあり石垣の脇に「旧愛宕神社」の表示板が立っていました。
神社跡は十字路分岐で山頂方面には「←琴石山登山道 600m」、西方向に「←東屋へ」があり東屋経由ヤマザクラへのルート、東に駐車場へのルート、南に愛宕神社参道コースが降っています。東屋の方にはすぐ先に「弁慶岩」があるので覗いた後、改めて南方向の参道コースを降りました。
神社跡から4分で「←第1駐車場へ」と「1・2 巨樹ヤマザクラ→」の導標がある分岐に降りました。ヤマザクラ方向に降り1分ほど先で水平道に入りました。
続けて8分ほどでヤマザクラ1とヤマザクラ2の分岐出ました。左手は「←第1駐車場へ」と直進して降る「2 ヤマザクラ→」の道標があります。ヤマザクラ1を見るため右手の水平道を進むとすぐ「↑東屋」と「←ヤマザクラ 1へ」道標があり弁慶岩、東屋経由の道が合流しています。
水平道を進み2分でヤマザクラ1です。説明板によれば柳井市の天然記念物(平成19年指定)で樹高16.6m、枝張り10mとあり落葉しているため堂々とした古木の全容を見ることができました。ヤマザクラ1からも上方の東屋へ連絡する道が延びています。
ヤマザクラ1の前の「ヤマザクラ2へ→」の道標に従って6分ほど急な道を降るととヤマザクラ2です。こちらは樹高19.2m、枝張り15mでなかなかの存在感です。
ベンチと「琴石山登山道↑」があり、一帯は「やまぐち森林づくり県民税」で整備されたと記されていました。ベンチから「第1駐車場へ→」の方に水平道を進むと「←巨樹ヤマザクラ」や「←琴石山山頂」、「巨樹ヤマザクラ ←ヤマザクラ・琴石山山頂→」の導標がある分岐に出ました。
分岐からは遊歩道を外れ、大変滑りやすい悪路を急降下しますが補助ロープなどは一切ありません。ようやく道が緩み石垣が見えてくると四季の森コース登山口に下山しました。登山口には大きな岩があり「巨樹ヤマザクラ ←徒歩登山口・駐車場(1000m)一般ルート↑」の案内プレートがあります。
登山口からは竹林を左に見ながら林道を下ると10分で白潟コース登山口です。この先は駅まで往路をたどります。
広島里山紀行記