山    名   三石山(みついわやま)        観音山 
標  高 449.2m     428m 
場  所 広島県安芸郡熊野町 呉市苗代町 
登  頂 2021.10.20 
アクセス JR広島駅9:14→JR矢野駅9:27→広電矢野駅前バス停9:32→交流館前バス停9:48 
コース ○くまのファミリー公園10:32→姫白観音コース分岐→11:27三石山
○三石山11:37→三角点11:40→観音山12:07
○観音山13:15→三石山13:37→姫白観音コース分岐13:51→登山口14:20 
メンバー 美9名 
過去記録 H26.11.5  H24.3.15 

 

                        【概 要】 
 三石山(449.2m)と観音山(428m)は安芸郡熊野町と呉市苗代町にかけて位置する登山口からの標高差が200mほどの低山です。
 両山を結ぶ稜線は台形状で三石山は山名の由来とも思える大岩が重なり、また観音山は広いテラス状の岩があり共に優れた眺望が得られます。縦走路には多くの奇岩巨石が点在し、要所で得られる展望と相まって快適なトレッキングが楽しめます。
 登山路は良く整備され三石山ではコース案内や距離程、また観音山では独特の書体による巨岩名のプレートが掛けられるなど安心した楽しい山歩きができます。
 なお三石山、観音山さらに狐ケ城、しし岩、掃部城山を結ぶ縦走路は焼山アルプスと俗称されているようです。
 登山口の案内によれば皇帝ハイツコース(山頂まで1400mで稜線部が多く、なだらか)、中央コース(700mで距離は短いが、急傾斜と岩場がある)、大原コース(1100m)の3コースがあります。ただ大原コースについては甚大な災害が生じた平成30年の土砂崩れにより通行困難な個所があると記してありました。
 今回はくまのファミリー公園を起点にした皇帝ハイツコースでの三石山、観音山の往復登山でした。

○登山口10:36〜三石山11:27
 くまの・みらい交流館前バス停(旧浄水場前バス停)で下車し、グランド、くまのファミリー公園 を目指します。熊野高校を左手に見てからグランド入口の手前で「三石山→」の案内で右折し体育館脇の舗装路を進むとくまのファミリー公園です。この先に駐車可能スペースのある広場があります。
 広場には「三石山遊歩道案内」や地域の歴史を紹介する「三石山と熊野七郷」などの案内板が設置されています。広場には「←皇帝ハイツコース、↑中央コース、大原コース→」の3コースの案内があり登山の起点になります。左手の皇帝コース比較的なだらか、直進の中央コースは最短だが急傾斜、右手の大原コースは土砂崩れで一部通行困難と説明されています。
 今回は皇帝コースで山頂をめざします。山頂まで1400mの案内に従い左下にグランドを見て電波塔の角を曲がると山道となりました。
 すぐの小沢を越えると早速急登が始まり、「山頂まで1000m」のプレートがあります。以後100mごとにこの案内が現れました。100mプレートから10分足らずで「パノラマデッキ東」と書かれた展望テラスがありました。樹幹越しに安芸アルプスの山並みが確認できました。
 パノラマデッキを過ぎると次々と現れる大岩の間を縫っての急な登り道になります。8分ほど頑張り山頂まで700mのプレートを見送ると前方が明るくなり尾根に乗りました。700mプレートから3分で姫白観音堂コース が合流します。登って来た方向に「←グランド」の案内がありました。
 合流点からは快適な尾根道となり大岩の間を抜け、2個所ほど東側の展望を楽しむと  6分で鉄塔に出ました。     鉄塔を過ぎた「山頂まで100m」のプレートの辺りからコース唯一の木階段が現れました。次いでパノラマデッキがあり熊野町側の展望が開けています。その先には巨岩があり本庄水源地や周辺の町を紹介する説明板が置かれていました。左手には「パノラマデッキ南」があり石岳山(かけさん)などが望めます。
 三石山の山頂部で巨岩の根方に「三石山449.2mみついわ」のプレートがあります。鉄塔からは10分ほどでした。

○三石山11:37〜観音山12:07
 三石山は三つほどの巨岩から成っており最も大きい岩には太いロープとアルミハシゴが架けられています。
  岩からは西方向に絵下山、発喜山、北方向に鉾取山系の金ケ燈篭山から城山、洞所山、原山、東方向に石岳山、その奥には小田山、南方向には野呂山、灰が峰、さらには古鷹山、野登呂山などを望むことができます。 また眼下には本庄水源地が見え熊野盆地が広がっています。
 巨岩の岩裾を巻いたすぐ先に三等三角点 が置かれていますが、木立に囲まれ展望もないため縦走路上の単なる通過点になっています。
 この先は観音山まで雑木林やコシダが植生する稜線が続き、軽くアップダウンを繰り返す快適な縦走路です。展望は樹間越しに僅かに開ける程度ですが、時折現れるテーブル状岩から景観が得られます。
 三角点からすぐに石松岩のプレートが掛けられた大岩がありました。その後も点在する岩々には平もち岩、P2岩、人面岩(スフィシンクス、ムサシマル、トランプとも記されています)、四連岩、海馬岩、ペンギン展望岩などの名前の岩が現れ景観と相まって飽きることがありません。
 ペンギン展望岩からペンギン似の奇岩を遠望するとすぐ観音山です。

○観音山13:15〜登山口14:20
 観音山には三角点はありません。テラス状岩が広がり南角には高い大岩がそびえています。東は樹木で視界はありませんが、前面が大きく開け眼前には焼山や押込の団地、本庄貯水池、熊野の町並みが広がり、中倉山を中景に天応烏帽子岩山から絵下山、さらには江田島の古鷹山、能美島の野登呂山まで見通せる絶好のビューポイントです。
 山頂からは南に少し下って「くぬき観音 」に寄り道しました。鞍部の広場には折り重なる巨岩が天然の岩屋を形作りその間隙に800年前に遡るとされる観世音菩薩の祠が祀られています。広場の東側には県道174号線のくぬき観音登山口からの参道が合流しています。
 また祠の東側の岩からは山頂では望めなかった苗代から郷原方向の景観が広がっています。
 広場の南端に石仏と「狐が城→」のプレートがあり狐ガ城、掃部城山へと続く縦走路が続いています。すぐ先に巨岩がそびえており、架かっている鉄の鎖を頼りに登ってみると石鎚大権現の祠 が安置されていました。                                   
 今回はこの地点までとして往路を三石山に引き返すことにしました。
 観音山から20分ほどの三石山の三角点を過ぎた先がパノラマデッキですが、ここに「←中央、大原・グランド」、「皇帝・ブランド→」の案内があります。中央コース、大原コース が分岐しますが今回は往路の皇帝コースをたどりました。
 姫白観音堂コース分岐を過ぎると一転して急な降りとなります。分岐から30分ほどで登山口に下山しました。
 この先はくまの・みらい交流館前バス停まで歩くことになります。
                          広島里山紀行記


 
       
      
 


  

   

   
  10:01 くまの・みらい交流館前バス停で下車    10:32 くまのファミリー公園上の広場を出発です 

   

   
  広場の案内板。 皇帝コースで登ります   電波塔の角から登山口へ

   

  
  10:36 登山口を出発です    10:41 山頂まで1000mの案内。100m毎に出ます 

   

   
 10:50 パノラマデッキ東、樹間越しに安芸アルプスが   デッキを過ぎると急な登りとなりました

   

    
  11:09 姫白観音堂からのルートが合流します   この岩を越えると快適な稜線歩きに 

   

   
  11:15 鉄塔を通過です    11:21 山頂まで100m表示から木階段も 

   

   
  11:24 デッキから熊野町側の展望が開けています    周辺の町を紹介する説明板が置かれていました 

   
 
  11:25 パノラマデッキ南、東側が開けます   


  

   

   
  11:27 三石山に到着。山名由来の大岩です   最も大きい岩。太いロープとアルミハシゴが 

   
  熊野盆地が広がり西方向に絵下山、発喜山、北方向に金ケ燈篭山から城山、洞所山、原山などが望めます

   

   
  11:37 大岩から降り観音山へ向かいます  11:40 三角点は縦走路脇に置かれていました

   

   
  石松岩。岩の上に松が植生していました     平もち岩。熊野町側に開けています 

   

   
  視界は得られませんが快適な尾根道が続きます    12:04 ペンギン展望岩 

   

   
  少しズームでみたペンギン岩です     12:06 ペンギン展望岩からすぐに観音山です 


 

      
   12:06 観音山到着。焼山八景山の一つのようです。テラス状岩が広がり南角には高い大岩がそびえています 

        
  熊野の町並みが広がり中倉山を中景に絵下山、古鷹山、野登呂山まで見通せるビューポイントです  

                  
 





   

      
  南に少し下って「くぬき観音」に       12:57 くぬき観音の祠が見えます 

    

      
  巨岩が天然の岩屋を形作っています    くぬぎ観音の東側には苗代方面の景観が広がる 

      





   
     くぬぎ観音のすぐ先に巨岩があります       頂上には石鎚大権現の祠が安置されていました 

   

     
  くぬぎ観音へ引き返して観音山へ   


  

   

   
  12:55 観音山を出発し三石山へ向かいます    13:26 海馬岩(トド岩)を通過 

     

     
  四連岩。岩が連なっています    人面岩。様々の顔に見えそうです 

     

     
  13:37 三石山に戻りました        13:38  左に中央コースが分岐します 

    

     
  13:51 姫白観音堂分岐はグランドの方へ    尾根歩きが終わって降りが始まります 

     

     
  登って来た道とは云え急な降りです    14:09 パノラマデッキまで降りると一安心 

     

     
  14:20 登山口に下山しました   
   
   
   
   

 
 
         
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