山 名 | 弥山 |
標 高 | 535m (三角点529.7m) |
場 所 | 広島県廿日市市宮島町 |
登 頂 | 2020.2.10 |
アクセス | JR宮島口駅(広電宮島口駅)→ フェリー乗り場→ 宮島桟橋 |
コース | ○登り:中村橋10:27→405mピーク11:44→かや谷駅11:52→獅子岩駅12:12→弥山本堂12:33→弥山12:48 ○降り: |
メンバー | 美11名 |
過去記録 | R2.1.15 H31.1.9 H29.1.11 H28.2.3(前峠山) |
【概 要】
宮島弥山(535m)は2017年にはつかいち観光協会が選定した「廿日市20名山」の一山です。山頂展望台からは遮るものがない360°の展望が得られ、瀬戸内海に浮かぶ島々や条件が良ければ四国の山並みまでを見渡せる絶景を堪能できます。
登山コースは島は大半が国有林で被われまた文化財保護法や自然公園法などで規制されているため、宮島観光協会が登山コースとして紹介しているのは大聖院、紅葉谷、大元の3コ−スとなっています。ただ紅葉谷コースは安全対策工事のため令和2年8月17日〜令和3年3月31日までの予定で通行止めとなります。博奕尾コースはこの3コースには入っていませんが、導標などの整備もありこれらに準ずる扱いのようです。その他にも四宮ルート、多宝塔ルートなどが利用されますが現在はこれらのルートは立入禁止となっています。
○宮島桟橋9:59〜登山口10:27
宮島桟橋から町家通りに入り10分ほど歩くと五重塔が見えてきますが工事用のカバーで覆われていました。
消防署を左に見て右折し紅葉谷公園に向かうとロープウェイ行きバス停の手前に「もみちたに道入口」、その先の岩惣旅館前の「もみちだに公園」の自然石碑、紅葉橋の脇に「特別 史蹟及名勝 厳島」の石碑が立っています。
紅葉橋を渡り紅葉谷公園に入ります。すぐ四宮神社があり「瀬戸内海国立公園(宮島)」案内板に登山コースが示されています。もみぢ荘茶店を左に見て赤く塗られた二番目の紅葉谷橋を渡ります。直進するとロープウェー乗り場や紅葉谷コースにつながりますが今回は左折し中村橋を渡り博奕尾コースへ向かいました。
○登山口10:27〜かや谷駅11:52
中村橋詰に「包ケ浦自然歩道」の導標があり包ケ浦自然公園まで60分とあります。谷間の道は自然公園やキャンプ場への連絡路となるため良く整備されています。広い道を進み階段を登ると10分でベンチがあり「包ケ浦自然公園→」の導標が立っています。この先は支尾根に入りコシダの茂る明るい道です。7分ほど登ると旧軍用道路(文部省道路とも呼ぶようです)からの道と合流しました。
合流点には「←もみじ谷公園・包ケ浦自然公園→」の導標が立ちすぐ先が博奕尾です。博奕尾には毛利元就と陶隆房(陶晴賢)の厳島合戦の説明板と合戦要図そしてベンチが置かれて弥山、駒ケ林も望むことができました。
博奕尾から10分、穏やかで歩きやすいコシダの道を登り傾斜が緩んで広い道に出るとここにもベンチが置かれていました。ベンチから10分ほど歩くと「包ヶ浦キャンプ場→」の導標があり、その先が分岐で「←包ヶ浦自然公園(30分)」と「←弥山登山」の導標があります。
ここが博奕尾コースの実質的登山口となります。分岐からはコシダの茂る日陰の急登で展望もありません。岩が現れた道を登ると15分ほどで主尾根に出ました。
ここは下山時の要注意地点で博奕尾方向にテープがあり、直進方向は倒木で止めてあります(直進方向は幅広の道ですが5分ほどで前方が開けるものの次第に踏み跡も細くなります)。
主尾根に出てからすぐ「←もみじ谷公園、包ケ浦自然公園・弥山登山→」の道標があります。ここは大休峠への進入口でもあります。
主尾根に乗ると明るいコシダの道の道に変わり左手下方に開拓集落や江田島などが見えてきます。登るにつれて視界が開けて広島湾方向が望めてきました。
明るい尾根道は一本調子に登りますが展望の素晴らしさはコースでも魅力的な場所です。主尾根に出てから7分ほどで左に大砂利へ道が下がっています。さらに2分で405mピークです。とくに案内はありませんがリボンが下がっていました。前方には獅子岩駅と展望台そして弥山が見えています。
ピークからは急な下りとなり深く溝状にえぐれたマサ土の道を慎重に降ります。ピークから8分ほどでロープウェーの音が聞こえるとかや谷駅です。
○かや谷駅11:53〜獅子岩駅12:12
降った鞍部にかや谷駅があります。駅舎のコンクリートトンネルを抜けてかや谷駅の前に出ました。かや谷駅からは岩もある段差の大きい急登となります。
2分ほど頑張ると「三つ石尾根」と呼ばれる尾根に出ました。大岩がありここは右手が一気に開けて瀬戸内の多島海美が楽しめるコース随一のビューポイントです。正面には獅子岩駅と展望台、海側は左手に大奈佐美島や西能美島、絵下山そして右手には小黒神島、大黒神島と展望が広がります。
道にせり出した巨岩を巻きマサ土の斜面の道を登ると今度はJR宮島駅方面と能美島方面がみえてきます。土嚢で補強された荒れた道を一登りすると獅子岩駅の裏に出ました。
○獅子岩駅12:14〜弥山本堂12:33
通常なら賑わう獅子岩駅も閑散としています。獅子岩展望台は省略して西側正面に山頂がみえている弥山に向かいます。
駅舎の前には「弥山登山道紅葉路コース分かれ0.3km・霊火堂0.6km・弥山山頂1.0km」の導標や「宮島弥山案内図」が設置されています。
格段に良くなった遊歩道を緩やかに下り登山者数カウンターを見送り6分ほど下ると紅葉谷コースの合流点に着きました。
合流点には「紅葉谷1.8km→」と「←弥山山頂0.7km・獅子岩駅0.3km→」の導標や宮島自然散策案内図、弥山原始林の説明板そして天然記念物彌山原始林の石柱(「史蹟名勝天然記念物保存法ニ依リ 昭和四年十二月文部大臣指定」)が立っています。ただ紅葉谷コースは安全対策工事中のため立入禁止となっていました。
合流点からは舗装路に変わります。すぐ右手に山道が分岐していますが舗装路を登りました。5分ほどで左手に視界が開けると獅子岩駅や瀬戸内海の景観を楽むことができました。登山者数カウンターを過ぎると崩落地でここでも展望を楽しめます。
急になった遊歩道を進むと弘法大師由来の閼伽井堂(あかいどう)でこの先で山道が合流しています。最後の石階段を登ると弥山本堂前に出ました。
○弥山本堂12:35〜弥山12:48
弘法大師所ゆかりの弥山本堂に参拝し、1200年間燃え続けると云われ今では「恋人の聖地」としても知られる霊火堂を後にして山頂に向かいます。
鬼を祀った珍しい三鬼堂、そして崩壊した千手観音地蔵尊堂、観音堂、文殊堂と石段を登っていきます。
文殊堂を過ぎると山頂部が姿を見せ、左手に「くぐり岩」、右手に不動明王が祀られた不動岩と迫力ある巨岩奇岩群が現れました。「くぐり岩」を潜ると南方が開け阿多田島そ奥のに周防大島が望めます。皇太子殿下御展望跡の碑(裏面は二十四丁石)を見て巨岩の間を抜けると弥山山頂に到着です。
山頂広場には「瀬戸内海国立公園(宮島)・宮島 弥山山頂
五三五米」の木柱が立っています。三角点(529.7m)がありますが最高点(535m)は巨岩の磐座(いわくら)石になります。
弥山展望台休憩所は貸切状態です。展望台2階の縁側から青い空と海が広がる風景を楽しみました。北方向には広島市街地、東側方向には獅子岩駅や大奈佐美島その背後に江田島と東西能美島、その先に野呂山など呉の山々も見えます。南方向には小黒神島、大黒神島から阿多田島が望めます。西側には先峠山から三つ丸子山、駒ケ林と三剱山、大野の経小屋山と360度の大パノラマです。
○弥山〜登山口
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広島里山紀行記
12:48 弥山山頂に到着です。 最高点の磐座(いわくら)石を中心に巨岩が | |
貸切状態の展望台で大休憩です | |
屋上からは北方向には広島市街地、東側方向には獅子岩駅や大奈佐美島、江田島と東西能美島、野呂山なども見えます | |
西側には先峠山から三つ丸子山、駒ケ林と三剱山と山並みが連なります。対岸の大野の経小屋山も | |
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