山 名 | 経小屋山 |
標 高 | 596.6m |
場 所 | 広島県廿日市市大野町 |
登 頂 | 2021.4.21 |
アクセス | ○JR五日市駅9:09→JR大野浦駅9:27 ○JR大野浦駅→JR五日市駅 |
コース | ○10:08登山口→11:04妹背の滝分岐→12:01宮浜分岐→12:11南展望台 ○13:03南展望台→14:00妹背分岐→14:43妹背の滝ルート登山口 |
メンバー | 美11名 |
過去記録 | '19.5.1 '17.5.17 '15.4.7 '13.4.23 '12.4.24 |
【概 要】
経小屋山(596.6m)は広島県廿日市市大野町にあり廿日市市20名山の一山に数えられ点在する岩群が独特の景観を生み出しています。沿岸部の里山の例に漏れず海抜0mから立ち上がる登路はなかなか急峻で侮れません。
山頂部は森林公園になっており二等三角点が置かれた山頂からは目の前に宮島を望むことができます。ただ眺望は直下の南展望台の方が優れ、安芸の宮島を目前にしてかき筏が浮かび連絡船などが行き交う大野瀬戸や安芸灘の多島美を楽しむことができます。
登山ルートは妹背の滝、塩屋、宮浜、岩滝、鳴川、玖波など複数ルートがあり体力、時間に合わせて選択でき、またJRなど公共交通機関の利用ができるためハイカーに親しまれています。
今回は比較的歩きやすい塩屋(三軒屋墓苑登山口)ルートで南展望台に至り妹背の滝ルートで降るコースを選択しました。ルート上には案内プレート類も整備され間違うことはありませんでした。
○塩屋登山口10:08〜妹背の滝ルート分岐11:04
JR大野浦駅前を左折します。4分ほど進むと左手に消防団車庫と八区集会所があり、向かいの駐車場角に新しい「経小屋山→」の案内板が立っていました。右折して自動車道高架ガードをくぐると駅から10分で三軒屋墓苑に着きました。墓苑奥に塩屋川砂防堰堤があり「経小屋山登山口」の表示が立っています。
登山口から急なコンクリート階段を登るとすぐ地道に変わりました。左手に谷を見て急な道を登りますが途中ロープも見られました。
登山口から26分ほどで分岐に出て右から城山ルートが合流します。分岐には大岩があり傍らに破損した「←経小屋山・城山(右)」の小さなプレートが置かれ、登って来た方向には「←大野浦駅」のプレートが立っています。
分岐からは格段に歩きやすくなった道を登っていきます。7分ほど登ると視界が得られ宮島が姿を見せました。明るい陽光の下、登ると分岐から18分で展望地があり城山や宮島の全体像が確認できます。岩も見られるようになった道を登ると分岐から25分ほどで260mピークに出ました。
260mピークを示すものはありませんがテープと判読できない札(以前は城山と三軒屋墓苑の方向を示す案内が書かれていました)があります。
260mピークからは滑りやすい道を急降下しますが、正面には目指す経小屋山の山頂部が見えています。
5分ほどで鞍部に降りました。鞍部は三叉路で右手から帰路利用の妹背の滝ルートが合流し、「←城山・大野浦駅」、「経小屋山→」、「↓妹背の滝」とそれぞれの方向を示す案内表示が立っています。
○妹背の滝ルート分岐11:04〜南展望台12:11
鞍部からは経小屋山を目指しますが標高差はまだ360mほどあります。
しばらくは若葉の穏やかで快適な道ですが10分も歩くと次第に斜度が増して行きました。道は一旦緩むものの再び登りにかかり、鞍部から30分余りで難所であるつづら折れの急な登りなりました。
ジグザグ道が終わると鞍部から45分程でロープの掛かる岩場に出ました。一枚岩はロープが大いに助かります。
ロープを登ると北から東方向に開け船倉山から宮島の東端などが望めます。公園領域に入ったらしく急ですが木階段が現れて道も格段に良くなり登ると尾根に出ました。鞍部からは1時間ほどでした。
尾根には左が「←宮浜ルート」、右は「山頂→」の案内表示が立ち宮浜ルートが合流しています。登ってきた方向は「妹背の滝・大野浦駅」となり、山頂方向には「←経小屋山ルートトレッキング」の案内板が立っています。
右折して広く穏やかな尾根道を山頂方向に10分ほど歩くと南展望台と山頂との分岐です。
導標が立っていますが風化して「←妹背の滝3.5km・大野駅3.5km」、「南展望台→」?、「山頂→」とほとんど判別できません。そして手書きで「←鳴川ルート・あずま屋150m展望最良・岩滝ルート」ともあります。山頂はパスして南展望台に向かうと2分で到着しました。
○南展望台13:03〜妹背ルート登山口14:43
南展望台は東屋とベンチが置かれて東側に大きく開けています。大野瀬戸を挟んで安芸の宮島が目前でその奥には能美島などの島々が広がり、左手には広島市市街地、右手は大竹市から岩国市を一望できます。
大休憩後は妹背の滝に向けて下山します。宮浜ルートから左折して往路をたどり、50分足らずで妹背ルートと城山ルートの分岐に着きました。
分岐からシダの茂る道を降ると10分ほどで小さな沢を渡ります。この先は比較的穏やかな林道崩れの道となり、谷川は右から左へまた右へと流れを変えて行きます。分岐から20分で2回目の小さな沢を渡ると道に流水が見られ一部泥濘の悪路も現れました。この先は広くなったり狭くなったりして穏やかな道が続きます。
左に谷川を見てすっかり平坦になった道を降ると妹背遊園に出ました。ここには「経小屋登山口→」の案内がありました。また城山ルートの登山口となるため右手の階段を登る「城山経由経小屋登山口」の標識があります。
滝山橋を渡り県道に出て右折するとすぐ先に「経小屋登山口→」の案内と「←妹背の滝入口・経小屋山徒歩登山道→」の導標があります。
急な石段を降ると朱色の幾千代橋の前です。右手の妹背の滝(雄滝)へ寄り道しましたが、高さ30mの滝は水量も多くなかなかの迫力です。
幾千代橋を渡って左手に高さ50mの雌滝を見て推古天皇時代の創建と云う大頭神社に参拝です。大鳥居を潜り往時の商店街の雰囲気を残す道を25分ほど歩くとJR大野浦駅に帰着しました。
広島里山紀行記