山 名 | 洞所山 天狗防山 |
標 高 | 642.5m 512m |
場 所 | 広島市安芸区と安芸郡熊野町 |
登 頂 | 2020.5.6 |
アクセス | ○JR西広島駅9:20→JR安芸中野9:48 ○総合公園(タクシー)→JR海田駅 (*コミュニティバスは便数が少ない) |
コース | ○JR安芸中野駅9:55→成岡登山口10:18 ○成岡登山口10:23→11:45天狗防展望地→天狗防山11:52 ○天狗防山11:53→591mピーク12:11→洞所山12:40 ○洞所山13:11→13:32展望広場14:07→新峠14:12→海田総合公園登山口14:44 |
メンバー | 同道二人 |
過去記録 | H19.10.14 H17.1.22 |
【概 要】
洞所山、591mピーク、天狗防山は広島市安芸区、安芸郡熊野町の境界にあります。
この中で洞所山(標高641.4m)は広島市安芸区と安芸郡熊野町の境界に位置し、四等三角点が置かれ金ケ燈篭山から坂山に至る安芸アルプスの中程になります。展望は得られませんが樹木に囲まれた静かな山頂です。
天狗防山(512m)は成岡登山口から標高差約400mをほぼ直登することになります。安芸アルプスの縦走路からは外れていますが直下の展望地からは海田湾方面を望むことができます。
591mピークは洞所山と天狗防山の間に位置し地形図上は無名です。雑木林に囲まれて展望はありません。
これら3つの峰を結ぶルートは5,6個所の補助ロープに見られるようになかなか急登で低山とは云え侮れません。
今回は成岡登山口から登って天狗防山、591mピークを経て洞所山に至り海田総合公園に下山するルートを採りました。ルート上には案内プレート類が整備されており迷うことはありませんでした。
○JR安芸中野駅9:55〜成岡登山口10:18
JR安芸中野駅前を右折して線路沿いの道を歩き踏み切りを越えると駅から4分ほどで瀬野川に架かる才野瀬橋に出ます。この橋を渡ると国道2号線で正面にこれから目指す洞所山、591mピーク、天狗防山などが望めます。
2号線を渡り直進して山の方に向かいます。10分ほどで東広島バイパス中野ICへの交通標識があります。ここの分岐を右折するとすぐバイパスのトンネルがあるのでこれを潜ります。登山口への案内はありませんが老人ホームの案内がありました。トンネルを潜ると老人ホームと幼稚園が右手に見えています。
用水路に沿って舗装路を5分ほど進むと墓所があり石垣に「鉾取山コース・成岡登山口」の案内プレートがあります。登山口には数本の杖が立て掛けてありました。
○成岡登山口10:23〜天狗防山11:52
登山口の標高はおおよそ80mでこの先には天狗防山までほぼ直登の険しい道が待ち受けています。
登山口から3分で白い手すりのコンクリート階段に出ました。来た方向に「←成岡登山口」のプレートがありました。階段を登ると落ち葉の道が始まります。
階段から5分ほどで植林帯に入り急な踏み跡を登ると3分で尾根に出ました。ここには「←成岡登山口へ」のプレートがあります。左手は倒木で止められた形になっていました。
この先は雑木林の尾根を登ることになります。8分ほどで初めて補助ロープが現れロープからは岩道となりました。
ロープから3分ほど頑張ると展望地に出ました。左手に黄金山、その右には日浦山から蓮華寺山、高城山、そしてその背後には呉娑々宇山と今回コースで随一の展望が広がります。
展望地からも急登が続き4分で2番目のロープで、その後も2回ほどロープがありました。展望地から17分ほどで左が切れてすぐ下に格好の岩が見え中野東方面が望めました。
展望地から13分ほどで再び植林帯に入りしたがここにも「←成岡登山口へ」のプレートがありました。プレートから4分ほどで道脇に青色のバイクが放置されていました。バイクから6分の地点にも古びた「中野駅・天狗坊」のプレートがありました。
バイクから12分ほどで植林帯が終わり岩が現れると一寸した広場に出ました。「天狗坊展望地」のプレートと朽ちた展望案内図があり海田湾方面が望め森山や黄金山が確認できました。
ようやく穏やかになった雑木林の道をを5分ほどで天狗防山に着きました。
○天狗防山11:53〜591峰12:11
天狗防山の山頂は樹木に囲まれて展望はありません。「天狗防山512m」や絵書きの案内と「架空生物名の山シリーズ 天狗防山:512m」のプレートが掛かっています。
天狗防山からは一旦急な降りの道となり2分で林道終点に出ました。降りてきた方向には「←天狗防山」、前方は「←安芸アルプス縦走路へ 鉾取山・原山・洞所山」、そして天狗防山の方には「成岡登山口→」と多くの案内が見られます。(なお林道は荒れているように見えましたが、原山を迂回して鉾取山へつながっているようです。)
「←安芸アルプス縦走路へ」に従って左手に登る道に入ります。5分余り登ると「←安芸アルプス縦走路へ 原山・洞所山」の案内がありました。すぐ先に「←原山」と「←591峰・天狗防山」の案内があって左に原山への道が分岐します。
591峰へ向けて前方の急勾配の道を登ります。2分ほどで長い補助ロープが現れ半ば朽ちた木階段も見られます。原山への分岐から9分で「←洞所山・↓原山・天狗防山→」がありここにも原山への道が分岐しています。この案内からすぐで591峰です。
○591峰12:16〜洞所山12:40
591峰は狭いスペースに「591m」の標識と陸軍輸送港域第二区と書かれた陸軍省石柱が立っています。ここも樹林に囲まれて展望は得られません。
山頂を後にすると5分で自衛隊の反射板がありフェンス沿いに降っていきます。コブへ登り返すと道脇にまた陸軍省石柱が立っていました。急降下し鞍部に到着すると再び100mほど登ることになります。
陸軍省石柱から17分、ヒノキの植林帯の急な道を登り返します。雑木林に入って幾分傾斜が緩み前方が明るくなると洞所山に到着しました。
○洞所山13:11〜運動公園14:45
頂上には四等三角点の他に「洞所山641.4m」の案内と「←原山・591m」や「←591m・新峠→」のプレートが立っています。アカマツやコナラ、ソヨゴなどの林に囲まれて展望は得られませんが静かな山頂です。
山頂からは海田総合公園に向けて下山します。雑木林の中を3分ほど下ると「運動公園2.1km→」の道標がありました。右に道が分岐していますが縦走路から外れ草が茂って余り利用されているようには見えません。
分岐から4分ほどで木階段が現れ続いて左手に古びた有刺鉄線が出てきました。この辺りからは新峠へ向けての急降下といった感じです。少し傾斜が緩んだかなと思うと「展望広場」の案内がある見晴らしの良い場所に出ました。ここが最後のビューポイントになりますのでしばらく展望を楽しみます。
展望広場からは眼下にこれらか下る海田総合公園が見えています。黄砂でやや視界が良くありませんが海田湾と海田の街並み、その先には広島湾と黄金山や広島の市街地そして右手に日浦山も見えます。
展望広場から3分、有刺鉄線に注意して下り最後の補助ロープの助けを借りると新峠に出ました。
新峠は標高460m台で十字路になっています。昭和十五年と刻まれた陸軍省石柱が立ち、左手は「←熊野初神登山口・ここは新峠」、右手が「運動公園1.1km→」の導標があります。前方には木階段が上り古峠、城山、赤穂峠、金ヶ燈篭山へと縦走路が続いています。
新峠からは海田総合公園に下りていきますが、一転してゴロ石が多くて結構歩きにくい道に変わります。7分で前方が開け蓮華寺山方面が望めました。相変わらずのゴロ道をジグザグに下っていきます。
唐谷川の源流部の小流れを跨ぎ新峠から20分ほどで砂防堰堤の右手に出ました。前方が開けて海田湾が望めます。ダムからは土嚢で補修されて歩きやい道になりました。峠からは27分ほどで「←新峠」の表示が立っています。
穏やかになった道を3分降ると「←洞所山」と「新峠・城山→」のプレートがある分岐に出ました。「←洞所山」の方に進むと洞所山直下の「運動公園2.1km→」の道標の所につながるようです。 この分岐から2分で華平寺の石仏を祀る祠に出ました。ここには「←洞所山」の案内があり実質の海田総合公園登山口となります。
この先は公園領域となり舗装路を下って海田総合公園に到着しました。なお公園には海田町町内循環コミュニティバス(ふれあいバス)が乗り入れています。
広島里山紀行記