山 名 | 窓が山西峰 東峰 |
標 高 | 711.2m 710.8m |
場 所 | 広島市佐伯区五日市町・安佐南区沼田町 |
登 頂 | 2021.6.23 |
アクセス | 登り:白川上バス停 降り:魚切上バス停 |
コース | ○8:21白川登山口→9:04四等三角点→10:19西峰 ○10:31西峰→10:56東峰 ○11:38東峰→11:59西峰 ○12:01西峰→13:05西峰登山口 |
メンバー | 同道二人 |
過去記録 | R2.9.23 R1.10.30 H28.5.18 H25.12.5 |
【概 要】
窓が山は広島市佐伯区五日市町と安佐南区沼田町との境界に位置します。三角点のある西峰(711.2m)と東峰(710.8m)の二つのピークからなる双耳峰は花崗岩の露岩、巨岩が点在する岩峰で尾根は東西に長く南北は急峻です。
各所で展望が開けますがとくに西峰直下のおんな岩や東峰からは五日市街地や山麓の団地群と瀬戸内海を見おろす素晴らしい眺望が得られます。
登山路は中国自然歩道「矢口−極楽寺」ルートの一部となっているため導標などもよく整備され歩きやすくなっています。コースは白川コース、西コース(魚切登山口)、東コース(魚切登山口)、奥畑コース(中央登山道、北登山道、南登山道)など多様なルートが選べる人気の里山です。
今回は白川登山口から登り西コースで魚切登山口に下山するコースをとりました。
○白川上バス停7:57〜四等三角点576mピーク9:04
県道41号線を北上した白川上バス停で下車しました。バス停(コンビニ前)の向かい側に「窓が山山頂3.8km→」と「魚切ダム1.2km→」の導標と「窓が山コース案内図」があり舗装された平治林道が延びています。
平治林道を約1km進んだ土砂集積場の外れで一旦、舗装路が途切れます。再び舗装路になると「中国自然歩道、窓が山登山道」の案内板がありました。バス停から15分ほどです。
ここが登山口で白塗り手すりのある階段
が上っています。案内板では登山道は尾根道2.8kmとなっています。
服装調整の後、階段を登ると早速急登が始まりました。木階段も見られる登路の左手は雑木林、右はアカマツの混交林でマツタケ山らしくテープが張られています。20分余りで導標があり中国自然歩道であることが再確認できます。
前方が明るくなり尾根に出ると一基のベンチ
があり、「←窓が山2.2km、上奥畑6.3km・白川1.7km→」の導標が立っていました。
この先は展望はありませんが快適な尾根歩きとなります。ベンチから5分ほどで「←白川1.7km・窓が山1.9km→」の導標がありほぼコースの中間点に達したようです。さらに5分、ジグザグの登路を登り切ると四等三角点の置かれた576mピークです。
○576mピーク9:08〜西峰10:19
うっかりすると見落としそうな三角点は北側が開けて東郷山方面が望めました。576mピークからは植林も混在する道となり三角点から15分で「←白川2.6km・窓が山1.4km、上奥畑5.4km→」の導標がありました。
その先はアップダウンの道を繰り返し導標からすぐで急な下り木階段が現れました。
「窓が山1.4km」の導標から8分で「←白川2.8km・窓が山山頂0.9km」の道標です。この先も西峰までアップダウンの道が続きます。
大岩が目立つようになり山火事注意の木柱を過ぎると「窓が山山頂0.9km」の道標から17分ほどで前方が明るくなり登ると右手が開けました。眼下の魚切ダムや極楽寺山がみえ576mピークの奥には阿弥陀山、大峯山も望めます。
この展望地から7分ほど登った小コブに「←窓ヶ山0.7km、上奥畑5.4km・白川3.3km→」の導標と陸軍省標石
が立っています。
標石からコースの正念場と云って良いような急なアップダウを繰り返します。一段と大きな岩が点在する急登になり標石から13分で中国自然歩道の木柱があり続いて木階段の急な登りとなりました。
傾斜が緩んだ道を進み小さな展望地を過ぎると階段から10分ほどで魚切西コース
が合流しました。「←魚切2.5km」と「←白川3.3km・窓が山山頂3.0km→」の導標が立ち一旦軽く下って登り返し門のような大岩の間を抜けると西峰の山頂です。
○西峰10:31〜キレット10:41
露岩の大岩が点在しする西峰は三等三角点が置かれて「窓が山西峰711.4km」のプレートが立っています。西から北側は樹木に遮られますが東側にはこれから向かう東峰が顔をみせ、そして南側は五日市市街と極楽寺山などの山並み、江田島、能美島そして宮島など瀬戸内海の素晴らしい展望が広がります。
眺望を楽しんだ後は東峰に向かいます。岩を下り2分で「窓が山(首なし地蔵)」の案内板と「←憩いの森1.4km、上奥畑4.1km・白川3.9km、窓が山50m→」の導標が立っています。地蔵からすぐで「おんな岩」、「遠藤小祠」の案内ですがこれらは帰路に寄るとして東峰に向かいます。
この先は花崗岩砂礫の滑りやすい急降下の道で木立に掴まりながらの下りです。遠藤小祠の案内から5分で鞍部のキレットに到着しました。
○キレット11:39〜東峰山頂11:20
窓が山の名前の由来とも云われるキレットからは高度差およそ50mほどの登りになります。すぐの岩場には2個所ほど鎖
もありますが頼るまでもありません。鎖場を過ぎれば次々と格好の展望地である露岩が現れその都度眺望を楽しめます。
キレットから7分ほどでそれら露岩の一つにアルミハシゴの架かった展望の岩があり五日市街地そして瀬戸内海の島々などの景観が広がります。さらに3分の露岩からも素晴らしい景観が広がっています。ただ以前掛かっていた鐘は無く破損した「窓が山、幸せの鐘」プレートが横たわっていました。
東峰に向かうと「←窓が山400m・中央登山口1km→」そして山頂方向に「頂上展望台地」の道標があり中央登山口
からの道が合流します。
○東峰11:38〜西峰11:59
山頂には「窓が山東峰710.8km」のプレートが掛かっています。展望台地とあるだけに眼下には上河内運動広場、左手に大茶臼山から柚木城山、鈴が峰へと続く広島南アルプスの稜線そして五月が丘、山田、美鈴が丘、藤木などの団地群が広がります。正面には五日市市街と瀬戸内海と似島、江田島、宮島などの島々、右手には目の前に西峰そして極楽寺山から野貝原山と眺望が広がります。
下山は西コースの魚切登山口として西峰に引き返します。キレットを越えると「遠藤小祠」ですが省略し「おんな岩
」に寄りました。空中に飛び出したような大岩の前は深い谷で左手には南広島アルプスに連なる山並み、正面には瀬戸内海、右手には極楽寺山から野貝原山など西峰以上の素晴らしい景観が広がります。「窓が山(首なし地蔵)」の案内から右手に入ると祠があり「祈願成就 首なし・地蔵尊」の案内がありました。
地蔵尊からすぐで西峰です。
○西峰12:01〜西コース登山口13:05
西峰で一息ついて
「←魚切」と「←白川3.3km・窓が山山頂3.0km→」の導標が立つ分岐まで引き返します。
分岐からすぐ急な岩の降り道となり3分で補助ロープが出ました。続いて右手に形の良い柱状の大岩があり美鈴が丘団地の先に広島市街地が広がるなど展望が得られますが雷鳴が聞こえてきたので下山を急ぎました。2分で2番目の補助ロープです。さらに10分で樹幹に「300m」
のプレートが掛かっておりこの辺りから岩道は終わりました。
視界の無い中を下ると300m表示からかすぐに「7合目」のプレートが現れました。道は格段に良くなり木階段も見られます。途中にあるはずの「500m」の案内は見落としました。「7合目」から20分ほどで「窓山(西岳)アト900M
」の導標がありす。しばらくは穏やかな道ですがやがて深くえぐられた掘割のような道も現れました。
「900M」導標から15分足らずでベンチ
がありました。ベンチから8分で舗装路が見えると西コース登山口に下山しました。「左折、この先窓が山登山道」と書かれた案内があります。なお舗装路をそのまま北上すると東コース登山口に向かいます。
登山口から4分で「窓が山登山案内図」と窓が山の由来や首なし地蔵、遠藤小祠を紹介した案内板があり「登山口から2時間で山頂へ」と書かれています。すぐ魚切バス停と魚切上バス停への分岐ですが、小休止をとるため上河内運動広場
でに向かいました。公園では野猿の群れの出迎えを受けましたが管理の人によると常態化しているとの話でした。
広島里山紀行記