山    名   石嶽山(かけさん) 
標  高 531.0m 
場  所 広島県安芸郡熊野町 
登  頂 2022.10.6 
アクセス ○JR五日市駅→JR西広島駅8:36→JR矢野9:08
○矢野駅前(熊野荻原車庫前行き)9:15→営業所9:34→役場前9:38 
コース ○登山口10:19→天狗平10:48
○天狗平10:58→535mピーク11:49→石嶽山12:00
○石嶽山13:06→観音堂13:16→登山口13:50 
メンバー 美、山の会12名 
過去記録 H29.4.12 

 

 石嶽山(531m)は広島県安芸郡熊野町に位置する里山で地形図上には山名の記載はありません。
 鎌倉時代より霊山として信仰されてきたと云われ、山頂付近には観音堂や身代り大師、そして山中には乳地蔵のお地蔵さんなども見られます。
 山頂は展望も無く平凡ですが、北側直下の展望地からは熊野町の町並みを正面にして絵下山そして金ヶ燈篭山から鉾取山に至る安芸アルプスの稜線が望めます。また西尾根上の天狗平(394m)の展望岩からは三石山や絵下山そして金ケ燈籠山などの眺望が得られます。                 
 登山道は豊岡商店バス停を起点に観音堂参道を登り山頂に至るコースと、長尾配水池タンク先の墓地から尾根を登るコースがあります。
 今回は墓地先の登山口から天狗平に寄り道して石嶽山に至り、観音堂の参道を下って砂防ダム下の林道に下山する周回コースでした。コース上には最小限の案内しか無く自然な山歩きを楽しめました。

○熊野町役場10:00〜天狗平10:48
 熊野町役場をスタートし町民会館と町立図書館との間を約750mほど歩くと四差路でカーブミラーの所にコミュニティーバスの豊岡商店前バス停があります。
 四差路の直進の道(観音堂参道で山頂に至るコース)は帰路となるので右折します。2分ほどで広南工作所の建物があり自販機が置かれています。ここで左折しさらにすぐ先の分岐を右折します。工作所から4分歩くと長尾配水池タンク 、次いで1分で墓所があります。ここが登山口となります。
 登山口の案内類はありませんが墓所 脇の道を2分ほど登ると雑木林に入ります。前回はここに概念図がありましたが、今回は青色のカラーコーンが置かれていました。
 しばらくは利用者も少ないような雑木林の中の穏やかな道ですが、10分もすると次第に斜度を増していきます。支尾根に乗ると左手にヒノキ林を見ながらの急登になりました。青色コーンから20分余りで上空が開けると西尾根に出ました。
  西尾根は分岐です。円形の案内プレートがあり、「 ←石嶽山90分・天狗平5分→」 そして来た方向には「長尾配水池タンク15分→」、「町民会館10分→」とされています。

○天狗平10:58〜石嶽山12:00
  先ず右折して天狗平に向かいました。野趣に富んだ尾根道が延びています。4分で天狗平に着きました。
 天狗平(398m)はそこだけ開けた小スペースで表示は無く、代わりに土岐城山や小田山、石岳山そして石獄山の位置情報を示すプレートが架かっていました。
 展望は僅かに小田山方面が見える程度です。ただ西側に小枝をかき分けて少し下った展望の岩場からは素晴らしい展望を楽しむことができます。眼下には熊野の町並み、左手には観音山と三石山、中央奥には絵下山そして右手には安芸アルプスの金ケ燈籠山などが広がります。
 展望を楽しんだ後は尾根分岐まで引き返し改めて石嶽山に向かいます。分岐からしばらくは緩やかな尾根道ですが4,5分も歩くと岩も見られる急登になりました。展望の無い雑木林の道を登ると、分岐から18分ほどの地点に「難路 呉地→」のテープがあり右手に踏み跡が下っていました。
 この先は急登が続きますが、呉地分岐から17分ほどで「展望地→」のテープがありました。テープから1分、突然開けると展望地で中央に観音山、三石山、右手に絵下山などが広がっています。この展望地から4分で次の展望地 が現れました。張り出した露岩はさらに展望が優れて中央に観音山、三石山、右手に絵下山などが広がりその奥には宮島、能美島そして広島市街地も望めました。
 展望岩から4分で535mのピークですが展望はありません。樹幹のテープに「←石嶽山、石岳山・天狗平呉地ダム→」と書かれています。ここからルートは北方向に転じます。穏やかになった尾根道を8分ほど進むとDVDに書かれた案内図がありました。石嶽山を中心とした登山口や石岳山などの位置情報を知ることができます。この案内のすぐ先が観音霊場を経て豊岡商店バス停へ下る下山路の分岐です。分岐にはマツの樹幹にプレートが架かっていますが判読は困難でした。この分岐から3分ほどで石嶽山に到着しました。

○石嶽山13:06〜熊野町役場14:18
 樹木に囲まれた露岩の石嶽山は山頂表示も無くおおよそ山頂らしい雰囲気は感じられません。ただ露岩の左手を3分ほど下ると展望の岩があるのでそちらに向かいました。
 展望の岩は北側が開け斜面となっているので注意が必要です。展望は前回に比べて樹木が生長して悪くなりました。それでも絵下山や金ヶ燈篭山、城山、洞所山、原山、鉾取山へと連なる安芸アルプスや麓に広がる熊野の町並さらには海田湾と眺望を十分楽しめます。
 下山は石嶽観音堂経由で砂防ダムへ下ります。引き返した分岐からの下山路は急な下りで6分ほどで石嶽観音堂 に出ました。「霊山 石嶽山 仙人」と書かれた札が立っていますが、お堂の荒廃はかなり進み廃墟の雰囲気です。お堂先の高みの岩には身代り大師の像が変わらず立っていました。
 観音堂から荒れた参道を3分ほど下ると開けた「御神水」の水汲み場です。参拝も難儀なような急な道を10分ほど下ると荒れた竹林に入りました。乳地蔵 などの祠や岩が点在する竹林は急坂に加え落ち葉で難渋します。
 水汲み場からから20分ほどで小沢に出ました。この先は道も穏やかになりますが、すぐ先に大規模な崩落跡地がありました。崩落地から4分ほどで「石嶽山観音霊場・身代り大師参道」の標柱です。標柱から8分足らずで石積み砂防堰堤に出ましたが、堰堤は土砂に埋もれ竹林の中の参道と化しています。2分ほどで白い手摺が現れ大きな砂防堰堤 に出ました。堰堤の脇階段道を下ると、ここにも「石嶽山観音霊場・身代り大師参道」の標柱があります。
 白い手摺の階段道を下ると「石嶽山 霊場参道・身代り大師・650m」の標柱が立ち、すぐ舗装林道に出ました。ここを登山口としておきます。林道の上手には砂防堰堤が壁のように立ちはだかっています。登山口から3分で電波塔、さらに3分で水月観世音菩薩の祠です。祠を過ぎると7分で豊岡商店前バス停 の四差路に帰着しました。この先は往路をたどると7分ほどで役場に到着しました。
                                              広島里山紀行記


 


  
       
    

   

   
   9:38 熊野町役場前バス停で下車です   9:46-10:00 熊野町役場で情報を  

   

   
  10:05 豊岡商店前バス停で右折して    10:07 広南工作所は左折です 

   

   
  10:07 次の分岐は右に   10:11 長尾配水池を進みます

   

   
  10:12-10:19 実質の登山口。案内はありません    10:20 青色のカラーコーンが置かれていました

  

   
  しばらくは穏やかな道ですが    次第に険しさを増して 

   

   
  10:44 西の尾根に出ました   尾根は分岐です。 右折して先ず天狗平へ 

   

   
  10:48 天狗平に到着    展望は僅かに小田山方面が見える程度です   

      
  直下の展望地からは左手に観音山と三石山、中央奥には絵下山そして右手には金ケ燈籠山などが広がります

   

   
  10:58 天狗平から分岐に引き返します    11:02 分岐から改めて石嶽山へ向かいます 

   

   
  穏やかな尾根道もすぐ急登に変わりました    11:20 呉地への道が分岐、難路とあります 

   

   
  ひたすら登る苦行の道   11:38-11:40 最初の展望地に出ました

      

   
  中央に観音山、三石山、奥にに絵下山などが    11:44-11:45 2番目の展望地に到着です

      
   張り出した露岩からは眼前に観音山、三石山、奥に絵下山など、その先には宮島、能美島そして広島市街地も  





   

      
  11:49 535mピークです。 呉地ダムへの道が分岐      穏やかになった尾根道を石嶽山へ 

   

   
  11:57 周辺の案内図。 石岳山方面の道が   11:57 霊場への分岐に着きました 


  

   

   
  12:00 石嶽山に到着。 山頂の雰囲気に欠けて    12:03 直下の展望地に出ました 

   
  展望の岩からは絵下山や金ヶ燈篭山から鉾取山へと連なる安芸アルプス、熊野の町並さらには海田湾も 

                   
 

   

   
  13:10 霊場への分岐から下ります   急な降りの道となりました 





   

      
  13:16 荒廃した石嶽観音堂の前を       高みの岩には身代り大師の像が 

   

   
  13:19 荒れた参道を下ると水汲場の前に   御神水の水汲場

   

   
  荒れた竹林に入りました。 参拝も難儀?    乳地蔵の祠 

   

   
  急坂に加え落ち葉で難渋します   13:38 小さな沢を渡り

   

   
  13:40 崩落跡地を越えました   13:45 参道と化した古い砂防堰堤を渡ると

   

   
  13:46 砂防堰堤に出ました   13:50 階段道を下ると石獄山、霊場へ案内が

   

   
  13:50-13:58 すぐ登山口の林道に下山です   14:04 水月観世音菩薩の祠前を

   

   
  14:11 豊岡商店前バス停に帰着しました   役場前バス停で乗車です
   
   
   

 
 
         
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