山    名   日浦山(ひのうらやま) 
標  高 345.4m 
場  所 安芸郡海田町 
登  頂 2023.10.11 
アクセス ○JR五日市駅8:10→JR西広島駅8:18→8:40 JR海田駅
○JR安芸中野→JR西広島駅  
コース ○海田市駅8:48JR→登山口9:13→山頂10:20 
○山頂10:42→258mピーク11:16-12:25→影登山口13:02→JR安芸中野駅13:21
メンバー 美・山の会 9名
過去記録 2022.6.15  R2.2.12  H27.3.11 

 

 日浦山(ひのうらやま345.4m)は広島市安芸区と安芸郡海田町の境界に位置する三等三角点の置かれた里山です。山頂部は大岩が点在し南北に細長い形状で中世の山城、日浦山(日裡山)城趾とされます。
 展望は標高の割に良く、眼前に瀬野川流域から海田湾その先には江田島、似島、宮島などが浮かぶ瀬戸内海多島美の景観が得られます。また西から北にかけては呉娑々宇山、藤ヶ丸山、北から東には蓮華寺山、東から南には鉾取山山系、絵下山など広島市近郊の山々が広がります。
 JR海田市駅やJR安芸中野駅を起終点とすることができ、アクセスに優れるためハイカーに親しまれています。
 登山道はA〜Dの4コースに加えて、影コース、半次郎丘コース、為角コースが一般的です。その他に様々な岩登りルートが開発されたアルペンルートもあります。
 今回はAコースで日浦山に至り258mピークを経て影コースで下山しました。Aコースは岩道が多くBコースに比べ険しい道ですが眺めがよく、とくに途中の地獄岩からの景観は絶景です。影コースはマサ土の登路が大変滑り易く、登りに利用する方が無難と感じました。


○JR海田市駅8:48〜登山口9:13  
 JR海田市駅から右折し線路沿いに進んで旧山陽道(西国街道)の旧海田市役所前に出ました。(JR海田市駅から直進し千葉家住宅角を右折して旧海田市役所前に出る方が分かりやすいでしょう)。
 旧山陽道を西進し熊野神社の階段を見てすぐ先で左折すると、分岐に「頂上まで1.628M」と記された「日浦山遊歩道」の案内板と「真福寺・聖観音菩薩立像」の案内があります。
 分岐を右手に進み民家横の細道に入ると黄金色のひまわり観音像が見えてきました。薬師禅寺、ひまわり観音像、真福寺を経て墓地に入ります。墓地入口には「日の浦山登山道」のプレートがあり、さらに進んだ墓所の最深部にも「日浦山頂上Aコース」の導標がありました。

登山口9:13〜山頂10:20
 Aコース」導標のある登山口から山道となり、すぐ「←日浦山遊歩道 頂上へ1340M」の導標がありました。登山口導標から3分ほどで、森づくり県民税で整備されたと云う手すり付きの木階段が現れました。遊歩道はその後も木柵、階段と良く整備されています。
 木階段から穏やかに2分ほど登ると「鬼の洗濯岩」があり、次いで「←日浦山頂上・熊野神社→ Aルート」の導標です。途中のベンチを過ぎると導標から4分で「←1100M」の案内と林野庁の説明板がありました。
 説明板を過ぎると木階段の登路も急になりました。登り切ると穏やかな道に変わり、風の声を聞いてみようと書かれた「松風の路」の案内がありました。かつては松籟も聞こえたであろう道も、今では混在林に変わっています。手すり、階段と再び急になった道を10分ほど登ると、鳥の顔を模した切り株の「鳥ベンチ」です。その先に「←頂上720M」の導標がありました。
 この導標を見ると岩が現れ、岩の間を縫って登ることになります。720M導標から7分ほどで「岩登りの路」の導標があり、岩にマツを配した日本庭園を思わす岩場登りが始まりました。5分ほどで登り切ると平坦地ですが、振り返ると海田や広島の市街地が広がっています。
 そのすぐ先はベンチの置かれた展望地で、眼下に瀬野川流域の街並みが広がりその奥には安芸アルプス、絵下山などが望めます。左手には地獄岩を頂点に岩塊を積み上げたような地獄岩アルペンルートが見えています。
 展望地の先でAコースから分岐して、右手に地獄岩に直登するルートが延びています。 今回はこのルートを選択しました。4分ほどで補助ロープが架かる岩場が現れ、さらに4分で上空が明るくなると地獄岩の岩場に出ました。空中に突き出た地獄岩、おむすびの岩など奇岩があり、その先はかなりの高度感を感じるほどで切れ落ちています。前面には海田の町並みと海田湾そして江田島から広島市街地などが広がります。
 展望を堪能した後は山頂に向かいました。岩場から2分で左手からAコースが合流し「←頂上へ420m・熊野神社へ↓・地獄岩 岩の展望台→」の導標が立っています。次いで4分で「←頂上まで 260m」の導標、この先は木階段も見られます。さらに9分で「←頂上へ50M」の導標がありました。ここを過ぎるとすぐAコースとBコースの分岐で「←日浦山頂上・熊野神社→ Aルート」と「←B 大師寺へ」の導標があります。この分岐から2分、折り重なる岩の間を抜けると山頂に飛び出ました。

○日浦山10:42〜258mピーク11:16     
 三等三角点の山頂には「日浦山 三四五.四M」の木柱と展望図が置かれていました。
中世の日浦山(日裡山)城趾とされる山頂は南北に細長く大岩が点在しています。
 展望は標高に似合わず良好で、西側の一部が木立で遮られるもののほぼ360度の眺望が得られます。東側の眼下には瀬野川と国道2号線や日浦山の山腹を貫く新幹線が見え、その奥には鉾取山から洞所山、原山、金ヶ燈籠山へと連なる安芸アルプスの稜線そして絵下山など呉方面の山も望めます。南から西にかけては海田、広島市中心部と広島湾、江田島、似島、宮島などの瀬戸の島々そして経小屋山、極楽寺山なども眺めることができました。
 展望を楽しんだ後は北方向に姿を見せている258mピークに向かいました。大岩が点在し城趾らしい雰囲気が感じられる山頂台地を抜けて北側の下山口から降ります。すぐ展望の岩があり目前に鉾取山系の山々が迫っています。
 大岩の間をぬって降る道も厳しく、下山を始めて6分ほどでは補助ロープも見られました。岩場を終えると尾根に降りて穏やかな尾根道となりました。木立に囲まれ快適な尾根道を北上すると、下山口から10分で「←為角登山口」の案内がある為角分岐でここを右手に降ります。すぐで「山頂まであと330m→」の導標がある平坦地でベンチも置かれています。東側に鉾取山系、西側に呉婆々宇山が望めました。この先は急な階段やマサ土の滑り易い降りが続きます。「330m→」の導標から10分で手製ベンチが置かれた畑賀峠に着きました。
 畑賀峠は Dコースの分岐点で「観音・免公園へ→」と「←日ノ浦山頂へ」の道標が立っています。
 畑賀峠から258mピークへ向けては、本コースで最大の急登と云える直登の道が始まります。登り始めて8分で既に判読不能の導標が立つCコース(観音免公園への道)が右に降っています。導標の根方には「←JR安芸中野駅」の案内が置かれていました。
 さらに2分で右に「JR安芸中野駅→」の案内があるJR安芸中野駅ルート(半次郎丘ルート)が合流すると258mピークに到着です。日浦山からは30分余りでした。

○258mピーク12:25〜JR安芸中野駅12:48
 258mピークはアナログ放送用TVアンテナが置かれた殺風景な頂上でしたが、撤去されベンチも設置された格好の休憩地となっています。東側が開けて、眼下に瀬野の街並みそして原山など鉾取山系の山が真正面に望める素晴らしい展望地です。
 下山は砂防ダム工事が終了したので、久しぶりに影登山口に降ることにしました。
 北方向に降りますが下山口にはとくに案内類は見当たりませんでした。樹林の中を穏やかに降る尾根道は広くて快適です。しかし4分ほどでマサ土の滑り易い急降りの難コースに変わりました。急降下が始まって8分ほどで補助ロープと鎖を頼りの岩場です。降ると再び穏やかな広い尾根道となりました。
 この快適な尾根道が終わると再び急降りが始まりました。斜面をジグザグに降る道は狭くて落ち葉が積もり滑り易い上に補助ロープも無く緊張の連続です。
 鎖の岩場から15分余りで旧砂防ダムの手前に降りました。土砂や倒木で埋め尽くされた2番目の砂防ダムを越えると新しい砂防ダムです。砂防ダムの右手を降りて出た所はJR安芸中野駅(半次郎丘)ルートとの合流点で、目の前には見慣れた墓所がありました。
 墓所前の舗装路を左手に1分進めば、「←日浦山コ−ス 影登山口」の標識のある影登山口で、奥に新しい砂防ダムが見えています。登山口から民家の間を5分余り歩いて出た県道84号線に「←登山口250m日浦山」の案内がありました。県道を渡り民家の間を抜けると5分で次の「←登山口500m日浦山」の案内があり、さらに8分歩くとJR安芸中野駅に到着です。
                                     広島里山紀行記


 


  

   

   
  8:48 JR海田市駅からスタートします   8:59-9:07 Aルート登山口案内の案内がありました 

   

   
  9:08 薬師寺のひまわり観音像の脇を   9:13 Aルート登山口、ここから山道に 

   

   
  9:14 「←頂上まで1390m」地点を通過です   9:24 林野庁説明板からは木階段の急な登路に 

   

   
  9:31 「松風の路」。 松籟も聞こえてきそう    整備された階段は急です 

   

   
  9:39 鳥の顔を模した切り株の「鳥ベンチ」が    9:46 「岩登りの路」、岩の間を縫っての登りに 

   

   
  マツを配した日本庭園を思わす岩場登りが    登り切ると海田や広島の市街地が広がって 

   

   
  9:51 展望地に到着です    9:53 Aルートと分岐して地獄岩直行ルートへ





   

      
  9:57 直下の岩場に取り付きました      補助ロープが 

      





   
     超急な登路をロープにすがって   10:01-10:03 地獄岩の前に出ました 

        
       地獄岩の岩場からは海田の町並みと海田湾そして広島市街地などが広がります 

   

   
  突き出た地獄岩、かなりの高度感です    10:05 左手からのAルートと合流し山頂へ





   

      
  10:19 左からBコースが合流しました       10:20 岩の間を抜けると山頂に


  

   
 
  10:20 山頂に到着   

       
      海田、広島市中心部と広島湾、江田島、似島、宮島などの瀬戸の島々などが 

          
       258mピークの奥に中野の町並みそして蓮華寺山と安芸アルプスの稜線も 

   

   
  10:42 258mピークを目指して下山です   大岩の間をぬって





   

      
  降る道は厳しく、補助ロープの欲しい所ですが          岩場を終えると穏やかな尾根道に

   

   
  10:57 為角登山口への分岐を見送って    10:57-10:58 展望地に降りました 





   

      
  西側には呉婆々宇山が望めました       急な階段や滑り易い降りが続きます





   

      
  11:08 畑賀峠、Dルートが分岐します      峠からは本コース最大の急登、直登が 

   
 
  11:16 JR安芸中野駅への道が分岐します   

 
 

   

   
  11:16 258mピークに到着です    真正面に鉾取山系の山並みが
 

        
 

   

   
  12:25 影登山口に向けて降ります    穏やかに降る尾根道は広くて快適です 

   

   
  一転してマサ土で滑り易い急降りの難コースに      12:37 鎖とロープの架かる岩場も 

   

   
  快適な道が終わると再び急降りに   斜面を降る道は滑り易く緊張の連続です 

   

   
  12:54 土砂で埋め尽くされた砂防ダムを越え    12:56 新しい砂防ダムの脇を 

   

   
  砂防ダムの下へ降りました    JR安芸中野駅ルートと合流して

   

  
  12:59 墓所に出ました   13:02 影登山口です。奥に砂防ダムが

   

   
  13:13 県道に出ると日浦山登山口の案内が    13:21 JR安芸中野駅に到着しました 
   
   
   
   
   
   

 
 
 
 
             
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