山    名   太華山・牧ヶ岳・水谷山
標  高 362m 285.3m 280.3m 
場  所 山口県周南市 
登  頂 2024.3.13 
アクセス ○JR五日市駅→JR岩国駅→JR櫛ヶ浜駅 
コース ○9:45登山口→10:57太華山
○11:03太華山→11:38牧ヶ岳
○牧ヶ岳11:40→12:21水谷山
○12:22水谷山→12:32獅子岩13:25→13:54登山口 
メンバー 美・山の会 9名
過去記録  

 

 太華山(たいかざん:362m)は山口県周南市の大島半島に位置する二等三角点の山で、山頂まで車道が通じています。山頂は広い山頂公園となっており不動尊、蔵王権現などが祀られています。二個所ある展望台からは西側に徳山湾と大津島、東側に笠戸湾と笠戸島と素晴らしい眺望が得られます。
 牧ヶ岳(285.3m)は四等三角点が置かれていますが展望はありません。
 水谷山(280.3m)は四等三角点の山ですが牧ヶ岳同様に展望はません。ただ少し降った獅子岩からは大島半島先端と波静かな笠戸湾など心安らぐ景観が望めます。
 今回は華西の総合支援学校前の華西小踏ルート登山口から太華山を経て牧ヶ岳、水谷山へと大島半島を縦断し庄の浦ルート登山口へ下山するコースを採りました。縦走路は自然石の階段などが良く整備され、緩やかな尾根道が続く快適なハイキングコースでした。

○登山口9:45〜太華山10:57
 降り立ったJR櫛ヶ浜駅に太華山ハイキングコースの案内があり、登り予定の登山道は「華西小踏ルート」、下山の登山道は「庄の浦ルート」とあり、それぞれ「約2km徒歩約1時間」と「約4.6km徒歩約2時間30分」となっていました。
 華西の総合支援学校前の登山口までは時間短縮のためにタクシーを利用しました。
 登山口 (華西小踏ルート登山口)には「太華山」の大きな碑や「太華山ハイキングコース 入口」の案内板や「是より一九八〇米 櫛浜郷土史研究会」の石柱がありコンクリート階段が上っています。山頂まで1980mの行程ですが100m刻みに石柱と丁石が置かれています。
 登り始めるとすぐ石鳥居 があり、その先からコンクリート道と擬木階段が延々と続くことになります。登山口から15分ほどで徳山方面が望めましたが、その後は樹林に覆われほとんど視界の無い道となります。20分ほど登ると右に徳山観音・徳山不動への道が分岐していました。
 擬木の階段が終わると登山口から33分ほどで車道に合流し、櫛浜愛山会の「太華山ハイキングコース 60m →」のプレートがありました。案内に従って車道を進むと手すり付きの階段が上っていました。
 階段から地道に変わった道を2分ほどで赤い鉄橋 を渡ります。岩の目立つ道を進むと左上に石仏がありました。
鳥居から50分ほどで地蔵尊があり、道は折り返すように登って行きます。岩の点在する道を進んで行くと右上方に2体の地蔵尊があり、続いて大日如来と不動明王が祀られている洞窟がありました。この山が信仰の山であることが伺えます。洞窟を過ぎると水天宮 、滝不動、大黒天など多くの石仏が祀られている広場に出ました。登山口から1時間弱でした。
 広場から左手の岩道を登るとすぐコンクリートの階段に変わり3分で次の広場に出ました。広場はトイレのある駐車場 で「瀬戸内海国立公園太華山案内図」があり、また来た方向に「←登山口」、登る方向に「山頂広場・駐車場 80m→」の案内があります。広場から自然石の階段を登ると3分ほどで山頂に到着しました。

○太華山11:03〜牧ヶ岳11:38
 太華山(362m)の山頂は防空砲台跡と云われるだけに、一般的なイメージからかけ離れた広い広場となっています。正面には大島不動尊が祀られており、左手には「瀬戸内海国立公園太華山案内図」があり、その奥に二等三角点 の標石が設置されていました。右手にも案内図そして展望台があり登ると西に徳山湾が広がり大津島や徳山コンビナートが一望できました。
 三角点の広場の他に一段下がった所にも展望台の広場があると教わりました。電波塔とトイレの脇を抜けると展望台と顕彰碑の立つ下の段の広場に出ました。展望台は下松市方面が開けて笠戸湾そして笠戸島などが浮かぶ瀬戸内海の多島美が広がっています。
 展望を楽しんだ後は縦走路に入りました。広場の南端に縦走路入口 があり「庄の浦方面へ」の案内が立っています。自然石の階段を降ると樹林の道が現れました。3分ほど歩き手摺の付いた階段を降ると車道に出ました。向かい側に「ハイキングコース山頂へ450m 登山車道山頂へ600m」の案内があります。落ち葉を踏んでの道を進むと再び車道です。少し先で道が三本に分かれていますが、一番左手を上ると「庄の浦→」の案内がありました。「山頂へ450m」の案内から15分足らずでした。
 ここからが実質の縦走路歩きとなります。4分ほどで自然石の階段が始まりました。この先しばしば自然石階段が現れますが実に良く整備されていました。次の牧ヶ岳まで二つばかりコブを越えますが、その都度、自然石階段を登り降りしますが、太華山一帯が信仰の山であることを伺わせます。車道から16分ほどで牧ヶ岳に着きました。
                            
○牧ヶ岳11:0〜水谷山12:21     
  牧ヶ岳(285.3m)は四等三角点 が置かれていますが、狭い山頂は樹林に囲まれ展望は全くありません。山頂からは直角に方向を変え石階段を降るとすぐ視界が得られて笠戸島が姿を見せました。
 山頂から5分で鞍部へ出ました。鞍部は十字路分岐 で「←庄ノ浦へ・太華山へ→」と「←大楠へ・奈切りへ→」の案内がありました。大楠方面はケーブルが延び海が見えていますが、奈切り方面は?
 小休止して庄ノ浦方面へ向かうと急な長い石階段が待っていました。登り切ると穏やかな道に変わり、鞍部から10分足らずで上空が明るく開けた270m台のピークに着きました。数個の露岩が点在するピークはコース上で数少ない展望地 で、左手に大島半島南端部が見え右手に少し入ると周南のコンビナートが望めました。
 この展望地からしばらくはコース中で最も快適と云える縦走路が続きます。低灌木に囲まれ下草が刈られた穏やかな尾根道は所々で視界が得られて、瀬戸内の景観を楽しみながら軽くアップダウンを繰り返し進んで行きます。20分ほどで樹林に入り長い自然石階段を登ると水谷山に到着しました。

○水谷山12:21〜12:32獅子岩13:25〜登山口13:54
 水谷山(280.3m)は四等三角点 が置かれているものの、牧ヶ岳同様に狭い山頂は小径木に囲まれて展望は全くありません。
 山頂からは樹林の中を7分ほど穏やかに降って行くと、左手にコンクリートベンチが置かれ眼下には穏やかな海が見えています。展望のベンチ から3分で「獅子岩→」の案内があり左手に岩場ありました。
 獅子岩 は特定の岩ではなく岩場全体を指すようです。獅子岩は多少危なっかしいものの、縦走路上の格好の休憩展望地で、岩場からは眼下に大島半島南端そして笠戸島などが浮かぶ瀬戸の多島美を楽しめます。
 獅子岩で大休憩を取った後は庄の浦の登山口に向けて下山します。穏やかな道を降っていくと、何か構造物があったのでしょうか道端に一本のコンクリート柱が立っていました。
 縦走路では見かけなかったクヌギの落ち葉の道を進むと、コンクリート柱から20分ほどで開けた畑に出て人里に近づいたことを感じます。竹が侵食しつつある照葉樹林の中の道を降っていくと車道が見えて登山口 (庄の浦ルート登山口)に下山しました。登山口には「瀬戸内海国立公園 太華山入口」と「太華山 登山口→」の案内があります。
 登山口からは西本浦バス停に向かいます。途中、「太華山登山口600M先→」の案内をみて登山口から13分
で西本浦バス停に着きました。バス便までは一時間以上あるためタクシー利用としました。
                                              広島里山紀行記


 


  

   

   
  9:45 華西小踏ルート登山口から太華山へ    登り始めるとすぐ石鳥居がありました 

           





        
     コンクリートと擬木の階段が延々と         10:18 車道に合流。「60m」先の案内に従い 

   
60m
   
  10:19 車道から「山頂方面」の案内で    10:21 地道に変わった道を進み鉄橋を渡ります 

  

   
  10:37 地蔵尊の前で折り返すように    10:39 2体の地蔵尊が 

   

   
  10:42 水天宮、滝不動、大黒天などが祀られて    この山が信仰の山であることが伺えます

   

   
  10:5 水天宮から山頂へ    10:50 駐車場に出ました 

   
 
  10:54 山頂広場へ向けて最後の石段を  


  

   

     
  10:57 太華山に到着しました    二等三角点の山頂です 

   

   
  広い山頂広場には大島不動尊が祀られて      展望台からは徳山湾が一望できます 

   

   
  一段下の広場の展望台が正面に     

   
  下松市方面が開けて笠戸湾そして笠戸島などが浮かぶ瀬戸内海の多島美が広がっています  

   

   
  11:09 広場の南端から縦走路へ     すぐ自然石の階段が現れました 

   

   
  11:18 車道に合流して    11:22 再度合流した車道から縦走路へ 





   

        
   ピークごとに自然石の階段の登り降りを      道が穏やかになると前方に牧ヶ岳が              


  

 



   

      
  11:38 牧ヶ岳に到着です。展望はありません       山頂からの降りも階段が 

   

   
  長い階段をくります   11:45 十字路の鞍部に降りました 

      





   
     鞍部からも長い登りです   階段が終わると穏やかな尾根道に 

   

   
  11:54 展望のピークに着きました    東側には大島半島の南端が見えています 

   
 
  西側に展望地がありました  

       
      展望地からは徳島湾や周南のコンビナートが望めます 

      

      
         展望地から水谷山へ向けて       コース中で随一、快適な縦走路を 

   
 
  再び樹林に入り長い石段を登ると   


  

   

   
  12:21 水谷山到着。展望はありませんでした    樹林の中を穏やかに降って行きます 

   
 
  12:29 休憩ベンチ。眼下に穏やかな海が   

   

   
  12:32-13:25 獅子岩に着きました    特定の岩ではなく岩場全体を指すようです 

      
     眼下に大島半島南端を望み、笠戸島などが浮かぶ瀬戸の多島美を楽しめます 

            
  

   

   
  道端に一本のコンクリート柱が    13:47 畑に出ました。縦走路歩きも終わりに 

   

   
  13:54 舗装路が見えてきました    庄の浦ルート登山口に下山です

   
 
  14:07 バス停到着。便数が少ないためタクシーで   
   
   
   
   

 
 
 
 
         
inserted by FC2 system