【概　　　要】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　        
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
○　県民の森公園を出発し池の段を目指します。県道２５６号（比婆山県民の森線）を熊野神社方面へ引き返し衣木のＴ字路で国道３１４号へ出ないで直進します。二つトンネルを抜けた急カーブの先を右折して下ると熊野神社の大鳥居に到着します。かつてはここが比婆山山系の主要な登山口でした。

○　鳥居の先には熊野神社への石段の参道が上っていますが今回はパスです。熊野神社は古事記伝説の比婆山御陵の遥拝所とされ、社叢の老杉１１本が「熊野神社の老杉群」として広島県の天然記念物に指定されています。

○　大鳥居を過ぎると県道２５４号に合流し、後は離合も困難な林道をひたすら立烏帽子駐車場を目指します。

○　立烏帽子駐車場は「六の原」よりもさらに３００ｍ程度高く、標高１１００ｍ程ですから山頂までは楽に登れます。駐車スペースの他にバイオトイレ、水場、休憩舎があります。

○　立烏帽子山はパスして遊歩道経由で直接、池の段を目指します。ブナとナラの混在林の中のプロムナードを抜けると池の段と立烏帽子山との鞍部広場です。

○　お花畑の鞍部から５分登れば池の段の肩で、さらに肩から池の段の最高点までは平らかな稜線を少し歩きます。実に手軽に大展望を楽しめる山です。

○　県下有数のお花畑である明るい草原の山からは、たおやかな比婆山連山が見渡せます。北方向から吾妻山、御陵、毛無山、牛曳山、伊良谷山、東に立烏帽子山が指呼の間に、南東に竜王山、南に福田頭とまさに３６０度の素晴らしい眺めです。その他にも大万木山、船通山、道後山などが判別できますが伯耆大山は雲に隠れています。
　またここからは西城毛無、高野毛無、福田頭（毛無山）の３つの毛無山が望めます。ただ残念ながら吉田毛無山は同定できませんでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　広島里山紀行　記