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山 名 | 道後山 |
標 高 | 1268.9m |
場 所 | 庄原市西城町 |
登 頂 | H26.10.24 |
アクセス | 中国道庄原IC→国道183号線→道後山クロカンパーク交差点右折→道後山スキー場(月見ヶ丘駐車場) |
コース | ○登山口(月見ヶ丘駐車場)→東屋→岩樋山・道後山分岐(岩樋山0.7km道後山1.7km)→ 鞍部分岐(岩樋山0.4km道後山1.0km)→大池分岐(道後山0.8km大池経由1.2km)→道後山 |
メンバー | 同道二人 |
過去記録 | H22.10.23 |
○ 案内板の左から進入するとしばらくはシバグリ、コナラの茂る広い遊歩道が続きますが、やがて道は小さな流れに沿った樹林帯中の石段もある階段状の登りになります。緩やかにジグザグで登り、やがてなだらかになった道を行くと左手に黄葉したブナの巨木が見られました。
ブナを過ぎ空が開け明るくなると東屋の休憩所です。東屋は登山口から20分ほどですが好展望地で眼下には駐車場を見下ろし、中央には比婆山の最高峰の立烏帽子山、その左手にはなだらかな竜王山、右には御陵などと比婆山連山がよく見えています。そして左方向には猫山も。
○ 東屋展望地から再び樹林の中に入りますが、すぐに岩樋山と道後山の分岐(岩樋山0.7km道後山1.7km)です。分岐で岩樋山の山腹を巻いて道後山に向かう道と岩樋山を経て道後山へ行く道が別れます。今回は道後山への近道をとり右の巻き道を進みます。捲き道はなだらかに進み、道々には黄葉したカラマツやイチイの木が見られます。樹木で視界はあまり良くありませんが、東屋から20分ほどの地点で樹間から真正面に端正な山容の猫山が望めました。さらに5分ほど歩くと樹林帯が終わり前方が開けてなだらかな草山が姿を現し、進むとすぐに標柱が立つ分岐です。
岩樋山・道後山分岐〜道後山
○ 分岐は岩樋山と道後山の鞍部で、左手に岩樋山からの道が下ってきて合流し道後山へと続きます。道後山へは1km、岩樋山へは0.4kmの行程です。分岐を右に進み道後山への道をとります。
一帯はかつては両国牧場と呼ばれた放牧場跡で、登山道脇に沿った牧場の石塁がよく昔の面影を伝えています。ただこの石塁も低灌木に飲み込まれつつあります。前方にはたおやかなピークが見えますがこれは山頂手前の1271mピークで、道後山の山頂はまだ視界に入りません。周りはササ原に変り花の時期が終わった登山道沿いには名残のリンドウが見られる程度です。
○ 分岐から3,4分で道が二分し左は尾根道を山頂に、右は大池経由で山頂へと続きますが今回は直接山頂に向かいます。山頂へは0.8km程です。1271mピークが近くなった斜面を緩やかに登って行きますが、振り返るとササ原の先に秋色に染った岩樋山を中心にした素晴らしい景観が広がっています。
2基のケルンを過ぎると1271mピークはすぐそこで、左前方には幸いにもこの地方の盟主、伯耆大山が姿を見せてくれています。ピークはなだらかな草原状で特に表示はありませんが岩樋山と同じ標高で、これから向かう道後山より高いことになります。緩やかに下る鞍部の先にはササ原の一本道が伸び山頂には標柱が見えています。ササ原の中の道を軽く下って登り返すと山頂です。1271mピークからは5分でした。
道後山〜登山口
○一等三角点が置かれた山頂は標柱も新調されていました。山頂は東西に細長く一面ササに覆われ360度の展望が得られます。
北側には多里大山とその奥に稲積山が見えその左に船通山、右手にアンテナ群の立つのは鬼林山でしょうか。さらに北東には大山が遠望できます。東には鳥取、岡山との県境の三国山から鳶ノ巣山、南方向には多飯ケ辻山
、猫山が、西には岩樋山の奥に比婆山連山を望むことができます。南に少し進んだ眼下には青く水をたたえた大池が見えています。
○ 山頂で展望を十分楽しんだ後は下山で往路をたどります。道は幾筋にも分かれていますが、両国牧場鞍部を目指せばよいから歩きやすい道を選びます。30分余りで両国牧場の分岐ですが、岩樋山には石塁が登り山頂付近には多くの露岩がみえています。
月見ヶ丘まで1.5kmとある標柱の脇を抜けて岩樋山の南を巻く登山道をゆっくり下りますが、25分程で東屋、さらに紅葉の盛りの樹林帯を15分下ると登山口に帰着です。
広島里山紀行 記