山  名   宮島弥山・焼山(三剱山) 
 標  高   530m 490m台
 場  所  広島県廿日市市宮島町
 登  頂  H26.1.16(木)
 アクセス  JR宮島口駅(広電宮島口駅)→フェリー乗り場→宮島
 コース   ○大元公園9:15→大元公園登山口9:23→前峠10:21−10:22→焼山11:05
 ○焼山11:08→大元公園コース合流11:15→仁王門11:30→本堂11:50→弥山12:01
 ○弥山12:50→獅子岩駅13:21→かや谷駅13:36→博打尾14:32→中村橋14:44→紅葉橋14:55
    総時間5時40分(食事・休憩を含む)
 メンバー  美11名
 過去記録  H25.6.6(木) 

 

                                【概 要】                                

 宮島弥山は廿日市市宮島町にあり弥山、駒ケ林、岩船山など宮島(厳島)の山の中心的存在です。標高は弥山が529.8m、焼山(三剱山)は490m台ですが海抜0mからの山歩きとなるため結構登り甲斐があります。登山家岩崎元郎氏により「新・日本百名山」として紹介された弥山は、展望台も改築され360度の眺望も一段と新鮮に感じられました。焼山は大展望に加え眼前に迫る駒ヶ林の岩壁の最高の展望地です。 
 宮島は日本三景の一つであり世界文化遺産区域として登録されています。その登録区域は厳島神社と弥山原始林を含む区域の431.2haで島の約14%を占め、それ以外にも緩衝保護区域が設定されていますが(宮島観光協会サイト)、それに加え文化財保護法や自然公園法などで規制されます。このためか宮島観光協会で登山コースとして紹介されているのは大聖院コ−ス、紅葉谷コ−ス、大元コ−スとなっています。
 今回はこれらとは異なり大元公園から前峠(まえだお)を経て焼山、弥山を登り博打尾根を下るコースです。マイナーコースですが自然の姿を残す静かな山歩きを楽しめます。


○大元公園登山口9:23〜前峠10:21
 改装中の国民宿舎みやじま杜の宿の脇から大元公園に入ります。服装調整を行った後、大元橋を渡りモミの巨樹が群生する深山幽谷の雰囲気漂う公園の奥に進みます。
 「弥山登山口(大元コース)・駒ケ林」の案内標柱の右手から前峠をめざしますが、登山口 にはそれを示す表示などは見あたりません。またここは前峠山への登山口でもあり右に尾根道をたどる道が登っています。
 幅の広く大変歩きやす道を左下に沢を見ながら次第に高度を上げて行きます。公園から30分ほどの崩落跡あたりからは歩きやすかった道もコシダを被り、また道をふさぐように現れる倒木を越えて進むことになります。最後の倒木を越えて尾根に出ると右から前峠山からの道が合流します。合流点から軽く下ると2分で前峠(310m台)の鞍部です。

○前峠10:22〜焼山(三剱山)11:05
 前峠 は右手(南側)に先峠、岩船岳へのコースが降っています。焼山(三剱山)への登山口はとくに案内表示はありませんが直登、急登の道が登っています。ひと頃に比べると踏まれ道筋を誤らなければテープもありとくに問題はありません。
 3分ほどで焼山(三剱山)の西側を南北に貫き垂直に立ち上がる岩壁の裾 に突き当たりますので岩壁 に沿って岩場を登ります。
 6分で前半の岩場を登ると視界が開け一息つきます。ここから後半の7分ほどの岩場登り次いでシダの茂る樹林を8分ほど登ります。上空が明るくなりマツの幼樹が現れるとテーブル状の展望大岩に到着します。西の方向に展望が開けて三つ丸子の奥に岩船岳が顔を見せています。
 平成4年の山火事の名残の炭化した樹幹や白く立ち枯れた木々の目立つ道を進むと展望大岩から8分で山頂です。標高差は180mほどと思われますが体感的にはもっと。

○焼山(三剱山)11:08〜弥山12:01
  山頂にはそれを示す記念プレートなどは見あたりません。植生の回復した今ではかつてのような展望は得られませんが弥山、駒ケ林、厳島神社の大鳥居、大野瀬戸を挟んで経小屋山など対岸の山々の眺望を楽しめます。駒ケ林の右手には新調なった弥山の展望台も見えています。
 下山は弥山に向かって東側に下りますが、道は超急降下ながらも要所には木階段もあり助かります。下り始めてすぐの左手の岩に立てば眼前に圧倒的な姿で駒ケ林の岩壁が迫ります。最後の難所をクリアすると駒ケ林と焼山との鞍部に降り立ち、左手からの大元コースが合流 します。山頂からは7分ほどでした。
 この先は格段に良くなった遊歩道を駒ケ林をトラバースして進みます。3分で左手に三仏像の岩屋の前を通り、さらに2分ほどで左に駒ケ林登山口を見送ると、鞍部から15分で大聖院コースと奥の院コースの合流点です。合流点先の仁王門をくぐり7分ほどで御山神社分岐を見送り、次いで7分で本堂到着です。本堂から三鬼堂、文殊堂を経ると10分で弥山の山頂 です。

○弥山12:50〜かや谷駅13:36
 門柱のように立つ岩の間を抜けると真新しい展望台が目に飛び込みました。見た目には少し小振りなったようにも感じられる建物に早速登ってみますが、ヒノキの香りが残る展望台は清潔な感じがしました。ただ設計的には問題もあるようで二階部分は閉鎖されていました。霜柱も立つ気温ですが観光客の姿も結構見られます。
 展望台からの眺望は言わずもがなですが、好天に恵まれ白く雪を抱く芸北の山並みまでが望めました。
 下山は四宮コースが立入禁止となっているため博打尾コースをとります。本堂から途中、小堂閼伽井堂(あかいどう)前から舗装遊歩道を避けて山道に入り15分ほどで鞍部の紅葉谷コース下山口 に到着。「山頂0.7km、紅葉谷公園1.8km」の標柱が立っています。
 紅葉谷コース下山口からは7分ほどでロープウェイ獅子岩駅に到着です。駅からは本日のハイライト、尾根上のプロムナードに入ります。一登りした後は右手に厳島海峡を見ながら下っていきます。明るい陽光の下を10分ほど下ると展望の岩で眼下には大砂利、キラキラと輝く瀬戸の海に浮かぶ小黒神島が印象的です。展望の岩から5分でロープウェイかや谷駅 に到着。

○かや谷駅13:36〜紅葉谷下山口14:55
 駅舎の下を潜ってからひと上りしてかや谷のピークに立ちます。この先からの尾根道は前方に廿日市や広島市街地などを望みながら下ります。
 かや谷駅から25分ほどで「もみじ谷公園、包が浦自然公園・弥山山頂」の標柱に出会います。指示はありませんがここが大砂利への分れ道で覗いてみると道が下っています。この標識からは尾根を外れ山の斜面を下ります。   
 大砂利分れから8分でテープがありシダに被われた細道が伸びています。5分ほど進むと前方が開けますが道は次第に踏み跡も細くなりましたので引き返しました。あるいは包ケ浦へかと想像しましたが、この道は一体どこへつながるのでしょうか。
 引き返しもみじ谷へ左に斜面を下ると12分で「包ケ浦自然公園30分」の標識のある包ケ浦ともみじ谷との分岐に出ました。広い遊歩道を前方に宮島口桟橋を望みながら下ると10分で案内板と合戦図がある博奕尾 です。この先すぐの分岐で右上方へ桟橋へつながる広い道が登っていますが、この分岐は左にもみじ谷に向かいます。
 12分で中村橋 詰の包ケ浦自然歩道入口に下山しました。左のとればもみじ谷公園ですが今回は右に舗装路を進み10分で旅館岩惣前に出ました。 
                                                                     広島里山紀行 記


 
宮島桟橋〜登山口   


 
8:45 宮島桟橋前から  
 
 
   
   
   
   
   
   
モミの大樹が深山幽谷の雰囲気を   
   
登山口〜焼山   

 

 
9:23 大元公園登山口から出発です  倒木をくぐり乗り越えての道を 

 

 
10:21 前峠から焼山へ  10:25 焼山の岩壁の裾に取り付き 

 

 
最初の岩場を登ると  初めて展望が得られます 

 

 
二回目の岩場を登り切ると  上空が明るくなり 

      
   
            展望の大岩。左奥に岩船岳、手前には右から三ツ丸子、先峠(さきだお)山が  
 
 
  11:05 焼山に到着です 
   
   
   
   
   
   
ここ

Hiroshima Satoyama Kikou

焼山は駒ケ林岩壁を望む好展望台です

焼山〜弥山   

 

 
11:08 下山です  11:15 駒ケ林と焼山との鞍部に  

 

 
鞍部は大元コースが合流します  11:30 仁王門に到着 

 

 
御山神社への分岐を見送り  11:50 二重塔の霊火堂   マウスオンで

 

 
11:50 本堂  くぐり岩を越えると 
   
弥山〜かや谷駅   

 

 
12:01 弥山山頂、新装なった展望台  

 
 
山頂広場を俯瞰   
 
          
 駒ケ林を遠望。芸北の山並みは雪を被って 
 
              
 
  

 

 
12:50 下山へ 12:54 本堂前から獅子岩駅へ向けて 

 

 
獅子岩駅を遠望  13:06 モミジ谷分岐を左に見送って獅子岩駅へ 

 

 
13:36 獅子岩駅からかや谷駅に向かって   


   
    尾根のプロムナードを  

 

 
13:45 ビューポイント、展望の岩です  小黒神島が印象的 
   
かや谷駅〜紅葉谷下山口   
   
   
13:36 かや谷駅  駅舎の下をくぐり 

 

 
ピークに向かって一登りです  包ケ浦自然公園を俯瞰、遠景は広島市街地 


  
                         この景観が博奕尾根コースの魅力  

 

 
14:02 大砂利への分れ道(青)です   

 

 
14:32 博打尾に到着 すぐにもみじ谷と宮島桟橋方面の分岐です

 

 
  14:44 中村橋に下山しました。もみじ谷は左へ 

 

 
右折して舗装路を進んで  14:55 冬枯れの紅葉橋前に出ました

 
                  
         
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