山 名 | 長者山 |
標 高 | 571m |
場 所 | 広島市安佐北区、安芸区 |
登 頂 | R1.10.23 |
アクセス | JR西広島駅→JR瀬野駅→スカイレール |
コース | ○JR瀬野駅8:38→スカイレール中央駅9:03→みつぎ登山口9:46→ミノコウジ峠10:30→山頂11:37 ○山頂12:44→下立石下山口12:54→13:18鉄塔13:20→下立石登山口14:05→中立石バス停14:14 |
メンバー | 美10名 |
過去記録 | H24.5.29 H22.6.26 H19.3.21 |
○スカイレール中央駅(9:03)〜みつぎ登山口(9:46)
JR瀬野駅乗り入れのスカイレールみどり口駅から5分間の空中遊泳の後にスカイレール中央駅に着きました。
駅から北方向に伸びるメタセコイヤ並木の街路を上り団地最深部まで進みます。
団地を越え県道85号下瀬野海田線に向かうと正面に藤ケ丸山から長者山に連なる尾根が目に入ります。そのまま県道に出ても良いのですが、手前の分岐に「みつぎ登山口→」のプレートがありますので従いました。
旧道を5分ほど下って立石川に架かる立石川橋を渡ります。
立石川橋を渡り右折するとすぐ県道85号に架かる短い橋で、ここがみつぎ団地西側の進入路となります。
ブール色のゴミステーションがあり橋のたもとに「みつぎ登山口・ミノコウジ峠↑」のプレートが掲げられています(なおその後の表示は「ミノコージ」でした)。
登るとすぐ自動販売機があり道は左に曲がります。道なりに進んでも良いのですが右側の細いコンクリート道に入ると近道になります。入口には草で少し分かり難いのですが「ミノコージ峠↑」のプレートが立っています。
水路沿いに進み工場前に出ると先ほどの本道と合流しますが道はここが終点です。右手には団地が広がり立石第一公園が目の先です。
工場前から「↑ミノコージ峠」の表示に従い、山際沿いに4分ほど進むと広場と化した田圃跡に着きます。
さらに2分で墓所があり右下に団地が見え立石第四公園からの道(松島宏「ちゅうごくの山歩き」紹介)が合流します。
ここがみつぎ口登山口で墓所の脇を入ったところに「長者山登山道(みつぎ口)↑」のプレートがあります。
○みつぎ登山口(9:46)〜ミノコージ峠(10:30)
登山口からは落ち葉が堆積し倒木も見られる急な道となりますが、やがて山腹を巻くと緩みます。
右下に谷を見て穏やかな道を進むと登山口から23分で広い谷に入りました。谷に入って2分で「大古場(オオコバ)」の標識が架かっています。
常緑樹の林に覆われた谷は薄暗く格段に悪路となります。湿潤した谷間を進むと左手には新しい崩落斜面が見え道は急登となります。
倒木によりしばしば道筋が変わりテープ頼りに登る道は歩き難く山全体が荒廃した感じです。
大古場標識から悪戦苦闘すること20分ほどでミノコージ峠に出ました。
○ミノコージ峠(10:30)〜千丈岩(11:03)
ミノコージ峠は「ミノコージ峠 ←立石山・長者山→」の標識が立ち右が呉娑々宇山、藤ケ丸山、立石山方面、左が長者山への縦走路となっています。
長者山へは早速登りが始まりすぐ「←長者山へ」の案内がありました。幅も広く明るく快適な自然林の中の道ですが、急登に加えて先日来の強風による落ち葉と枯れ枝が散乱して滑りやすく降りに利用すると手こずりそうです。
所々に大きな岩も見られるようになると上空が開けて送電鉄塔に出ました。ミノコージ峠からは17分ほどでした。送電鉄塔が邪魔するものの鉾取山、絵下山、藤ヶ丸、武田山、阿武山などが確認できました。
鉄塔から8分ほど登ると555mピークですが、とくに表示もなく展望もありませんので先に進みます。
ピークから5分ほど下って登り返すと千丈岩です。テーブル状の岩からは北側に鬼ヶ城や白木山など、南側に水ヶ丸山から鉾取山などそして坂山の奥に小田山、野呂山の山並みを望むことができました。
○千丈岩(11:07)〜山頂(11:37)
千丈岩からはちょっとした岩場を降りますが今回は補助ロープが張られており助かりました。尾根をたどり穏やかに降る道は落ち葉が敷かれ広くて快適なものの展望は全くありません。
千丈岩から13分で左手にFの札(「広島市の山を歩く」記載)があり、狩留家方面への道が分岐しますが木で止められた状態でした。
狩留家分岐から5分の鞍部で右に「←下立石登山口」のプレートがあり道が降っています。
鞍部からは一気に山頂に向かう超急登で、十分な補助ロープも張られていますが一直線に登る登路はなかなか大変です。10分ほど頑張ると長者山です。
○山頂(12:44)〜下立石登山口(14:05)
細長い山頂には三角点は置かれていませんがマイクロウエーブ反射板があり、「長者山山頂571.0m」の標柱や安佐北区役所区政振興課の「あさきた里山マスターズ 長者山(571.0m)」のプレートが架けられていました。
展望は一部が遮られますが瀬野側と狩留家側が開かれています。瀬野側は眼下にみどり坂団地が広がり八世以山の先に曽場ヶ城山から水が丸山、鉾取山、天狗坊山そして絵下山などが連なり狩留家側には鬼ヶ城、白木山などが望めます。
大休憩の後は下山です。縦走路は北東へ延びていますがここで引き返し下立石登山口に向かいます。
下山路は補助ロープが張られているものの一苦労です。超急斜面を降ること10分で鞍部に着きました。
「←下立石登山口」のプレートがあり南に道が降っています。広い斜面を下る道は明確ではありませんが要所にテープが見られました。足下は落ち葉に隠れた小石が多く足を取られないよう慎重に下ります。
9分ほどで「←あきく魅力の山歩道 この分岐を左へ 安芸区魅力探検隊」のプレートのある谷分岐に着きました。平成19年にはここで直進し谷筋を降りましたが道無き道の大変な悪路でした。
分岐から左に入ると山腹を巻く穏やかな道に変わりました。展望の無い薄暗い道を13分で「←長者山」と「下立石登山口→」のプレートがある尾根の平坦地に出ました。
さらに2分で送電鉄塔ですが展望は得られませんでした。
鉄塔からは再び尾根を下る急な道に変わりますが倒木も多く難渋します。鉄塔から25分程でシダが現れ少し開けた平地に出ると「下立石登山口→」のプレートがありました。
10分ほどで植林地に出ました。広い棚田跡と思われる場所で石垣が残されていますが既に雑木も繁茂してきています。
棚田跡を抜けると鉄塔から40分で墓所に出ました。ここからは舗装路に変わりますが災害跡の残る谷川沿いに下ると登山口に下山しました。
下山した所には「←長者山コース・下立石登山口」の案内標識が立っていました。みつぎ登山口方向に8分で芸陽バス中立石バス停に着き、しばらく待って都合良く1日数本の瀬野駅行きのバスに乗できました。
広島里山紀行記