山    名   向山 
標  高 665.9m 
場  所 広島市佐伯区・安佐南区 
登  頂 2023.5.3 
アクセス ○JR五日市駅北口(藤の木団地行:土日ダイア)9:12→藤の木団地9:39
○藤の木団地15:16→JR五日市駅北口 
コース ○登り:10:18笹利登山口→11:35奥原の岩場11:39→11:44向山11:59
○降り:奥原の岩場13:24→13:40仏峠→14:32登山口・舗装管理道 
メンバー 美・山の会7名 
過去記録 2020.3.18   H30.9.19   H28.5.18  H26.5.26 

 

  向山(665.9m)は広島市佐伯区と安佐南区との境界に位置する三等三角点の里山で、地元石内では高山とも呼んでいます。
 山頂は樹林に囲まれ眺望はありませんが、山頂手前の奥原の展望(奥原の岩場)はそれに代わる絶好の展望地です。
 展望地では火山から鈴が峰にかけての広島南アルプスや窓ケ山、極楽寺山などの山並みそして江田島、似島、宮島などの多島美を楽しむことができます。
 登山コースは「いしうちのたかやま」(石内公民館発行)に基づけば主なコースとしてAコース(こころ登山口)、Bコース(奥原ルート)(笹利登山口から尾根道で山頂へ)、D1コース(神原登山口)、D2コース(笹利登山口からナンマイ岩を経て山頂へ)の4コースがあります。
 今回は奥原ルートで山頂を踏み仏峠を経て野登呂登山口に下山するコースを採りました。縦走路上には導標類がよく整備されていました。

○藤の木団地バス停9:39〜笹利登山口10:08
 藤の木団地バス停で下車後、小学校正門前 で右折し幼稚園前から団地を下って笹利登山口に向かいます。
 下ると舗装路が右から合流し、ここから登山口まで標高差約140mを登り返しますが意外な苦行となります。時折姿を見せる向山を眺めながら見真学園や「自然の村」の施設を過ぎると、バス停から20分ほどで水道局の笹利調整池 があります。向かい側には大きな「この先通り抜けできません」の案内板があり、判読できない木札も架かっています。
 さらに4分で地区の憩いの公園、「奥原の郷 」です。公園の左手を採り直進すると3分で笹利登山口に到着しました。振り返ると鈴が峰の奥に宮島が見えています。

○笹利登山口10:18〜11:35奥原の岩場11:39〜向山11:44
 登山口に案内類は見当たりませんが、コンクリート擁壁の端が笹利登山口になります。登るとすぐBコースとD2コースとの分岐で「左向山へ」の札が掛かっています。
 左手のBコースで支尾根を登り向山をめざします。
 しばらくは倒木なども見られますが新緑の穏やかな道が続きます。15分ほどで支尾根の急登に変わり、さらに5分も登ると岩が現れてきました。つかの間、緩むものの急登の岩道は続きます。登山口から50分ほどでようやく上空が開けると藤の木団地の先に宮島が見えてきました。
 ようやく急登も緩み名残のミツバツツジも見られる登路を登ると、窓が山と向山を結ぶ縦走路に合流 しました。登山口からは1時間10分ほどでした。合流点には登山口方向に「藤の木団地(奥原ルート)」、窓が山方向に「憩の森」そして山頂方向に「向山山頂」導標がありました。
 縦走路に入ると道は格段に良くなります。再び斜度を増した道を一登りして岩道になったと思うと岩場に出ました。
 岩場には「奥原の展望」のプレートが架けられ、古い「奥原の岩場 」のプレートもその脇に置かれていました。岩場は第一級の展望地で正面には西風新都、美鈴が丘の団地その先に火山から鈴が峰にかけての広島南アルプス、その奥には白木山、高鉢山、呉娑々宇山、鉾取山系そして野呂山、灰ヶ峰と連なる山々や瀬戸内の島々が広がります。右に目を転じると宮島から極楽寺山、窓が山、東郷山などが望まれます。
 展望地から山頂に向かいます。

○向山11:59〜12:04奥原の岩場13:24〜仏峠13:40 
 岩場からすぐの所に「固目ケ岳」と書かれた案内表示があり右にDコースが下っています。展望の無い穏やかな尾根縦走路を5分ほど登ると山頂です。
 「向山山頂」、「666m」の標柱が立つ山頂は樹林に囲まれて展望はありません。三等三角点 の標石は半ば埋没していました。東方向は西風新都のこころ登山口に向かうAコースで「←こころ団地 連理の木(10分)・奥原の岩場→」の案内が立っています。
 山頂から奥原の展望(奥原の岩場)に引き返します。
 改めて眺望を堪能した後は野登呂登山口に下山するため仏峠 を目指します。6分ほどで往路の笹利登山口への下山口を見送って仏峠に向かいます。すぐ降りとなり、急な坂道を8分ほど降ると「仏峠の塞の神(幸神社)」の説明板がありました。平成になって新たな地蔵が置かれたことや仏峠は奥畑と野登呂側を結ぶ主要道であったことが分かります。説明板から2分で仏峠に降りました。

仏峠13:40〜藤の木団地バス停15:02
 仏峠(ほとけだお)には窓が山方向に「憩の森」そして山頂方向に「向山山頂」そして下山方向に「藤の木団地(野登呂ルート)」の導標がありました。また北側の奥畑方向に「第二駐車場(林道経由30分)」の案内もあります。
 仏峠から2分で地蔵尊の前に降りました。ここが説明板にあった幸神社跡でしょうか、古い基壇の上に新しい地蔵尊が 置かれています。確か土石流犠牲者(平成11(1999)年)を悼んで建てられたと記憶します。
 地蔵から5分ほどで土石流の発端部 を横切ります。足下はササが被り要注意です。難所を越えるとスギ植林帯に入りました。道は明確ですがジグザグの急な降りが続き倒木も見られます。スギ植林帯が雑木主体に変わると道も緩んできました。
 崩落地から35分ほどで左右からの沢が合流する地点に出ました。合流点には「広島市の山を歩く」の札やリボンがありました。渓流沿いに進むと8分ほどで車止めのある舗装管理道に出ました。新しい砂防ダムを見送ると4分で舗装路に合流します。ここには「←登山道」の看板が置かれており実質の野登呂登山口 となります。左折するとすぐ野登呂川に架かる橋を渡りますがここにも同様の看板が置かれていました。
 橋を渡ると「弥生土器遺跡」(土器の出土)の案内板があり、続けて「錫鉱床跡」(大正時代の鉱山)の案内板がある分岐に着きました。
 この先は集落に入り道なりに進み、木工所(三協アルミの看板がある)を見送ると「錫鉱床跡」の案内から15分余りで中道橋 です。橋を渡ると藤の木団地への手すり付きの長い階段が現れ、登るとすぐ藤の木団地バス停に着きました。
                                                      広島里山紀行記


 


  

   

   
    9:39 藤の木団地バス停で下車しすぐ右折します      9:43 正面に向山を見て小学校と幼稚園の間を 

   

   
  10:05 「奥原の郷」公園の左手を直進します    0:08-10:18 笹利登山口。 案内はありません 





   

      
  登山口からすぐの分岐は左手を採ります       しばらくは穏やかな道が続きます 

      

      
     登山口から20分ほどで岩が現れた       緩むことはあっても原則、急登です 

      





   
     急登の岩道は続きます    登山口から50分ほどで藤の木団地方面に視界が 

   

   
  11:25 窓が山と向山を結ぶ縦走路に合流しました    格段に良くなった道を山頂へ

      





   
     再び岩が現れた道を一登りすると   11:35-11:39 すぐ「奥原の展望」に出ました 


  

   

   
  11:44 三等三角点の山頂に到着です    展望の無い山頂から奥原の展望に引き返します 

            
  

奥原の展望(奥原の岩場)

 
 
     
 奥原の展望からは西風新都、美鈴が丘団地。そして広島南アルプス、鉾取山系、灰ヶ峰などの山並みを

           
          右に目を転じると宮島など瀬戸内の島々が広がります 

   

   
  13:24 奥原の展望から仏峠へ向かいます   13:30 笹利登山口への下山口を通過し

   

   
  13:40 仏峠に降りました。野登呂ルートで下山に    13:43 幸神社跡? 地蔵尊の前を降ります

   

   
  13:49 土石流発端部を慎重に通過します   ジグザグの急な降りが続き

   

   
  植林帯が雑木林に変わると道も緩んで    14:24 沢の合流点に降りました 

   

   
  渓流沿いの道を進むと   14:32 管理道の車止めがありました 

   

   
  14:37 実質の野登呂登山口に出ました      すぐ野登呂川の橋です。 案内板がありました   

   

   
  14:42 錫鉱山跡の案内が      14:58 集落を抜けて中道橋を渡ります 

   

   
  14:59 階段を登り藤の木団地へ    15:02-15:16 バス停から乗車です 
   
   
   

 
 
 
      
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