山    名   大庭山  市原山  大迫山 
標  高 317.8m  461m  445.5m
場  所 広島県呉市焼山町 
登  頂 2024.3.6 
アクセス ○JR西広島駅→JR呉駅
○呉駅前バス停→神山峠バス停
○兎の口バス停→JR矢野駅 
コース ○11:05神山峠登山口→11:25大迫山
○11:29大迫山→11:58市原山
○11:58市原山→12:35八畳岩南ピーク
○13:30八畳岩南ピーク→14:02大庭山三角点14:03
○14:03大庭山三角点14:03→14:06大庭山神社14:14→政畝団地登山口14:22 
メンバー 美・山の会 10名 
過去記録 2022.4.20   H29.3.1 

 

 大庭山(おおばんやま317.8m)、市原山(461m)、大迫山(445.5m)は呉市焼山に位置する里山です。
 大庭山は三等三角点が置かれていますが、中国自然歩道上の通過点で山頂らしい雰囲気には欠けます。むしろ大庭山から尾根沿いに登った北、中、南の三つのピークから成る八畳岩、とくに南のピークからは360度の素晴しい眺望が得られます。
 市原山は三山の中で最高峰ですが、小径木に囲まれた静かな山頂で展望もありません。 大迫山は四等三角点が置かれていますが地図上は無名峰で、山頂は送電鉄塔に占拠され展望は期待できません。
 これら三山は公共交通機関の利用が比較的便利でハイカーに親しまれています。今回は神山(じんやま)峠登山口から大迫山・市原山・大庭山と縦走して政畝団地登山口に下山しました。

○神山峠登山口11:05〜大迫山11:25
 呉駅前バス停から焼山熊野苗代線(生活バス)に乗車し神山峠バス停で下車しました。神山峠は苗代方面と焼山方面の三差路です。中国自然歩道とも重なるため、「中国自然歩道 神山峠」の導標があり「←平原町3.5km・大庭山3.3km→」と「灰ケ峰登山口0.2km→」と案内されています。バス停から登山口に向いました。
 神山峠登山口は呉方向に約2分ほど引き返したカーブミラーが立つヘヤピンカーブの所です。樹幹に黄色テープが巻かれ「大迫山→ 八畳岩・大庭山・松ヶ丘バス停へ(中国自然歩道)」のプレートが掛かっています。
 登山口から急登ですが、鉄塔管理路らしくそれなりに整備されているようです。登路には他の山では余り見かけないカゴノキの大木が自生していました。
 視界の無い中、ジグザグの急登が続きますが、10分ほど耐えると突然広く開けた伐採地に出ました。2年前には見られなかった光景で、伐採地の前には灰ヶ峰の山塊が迫っています。再び視界が閉ざされた道を登ると尾根に出ました。穏やかな尾根道を10分ほどで前方が明るくなると大迫山に到着です。

○大迫山11:29〜市原山11:58            
 大迫山(445.5m)の山頂には四等三角点が置かれています。「大迫山」と「呉市の『九嶺』」のプレートがあり、九嶺の由来と9峰の山名(向尾山・傘松山・鉢巻山・大迫山・灰ヶ峰・尾島山・休山・日佐護山・三津峰山)が記載されていました。山頂は送電鉄塔が立っていますが、展望はほとんど期待できません。
 三角点を確認する程度で次の市原山に向かいます。出だしは急な降りですがすぐ広く穏やかな尾根道に変わりました。山頂から10分ほどで左に道が下っています。テープは巻かれていますが、前回あったはずの「二河プール」のプレートは見当たりませんでした。
 尾根道は市原山に向けて軽くアップダウンを繰り返す静かな縦走路が続きます。都市近郊とは思えないヤマザクラ、コナラなどの大木が点在しこのコースの魅力を一層高めてくれます。大迫山から30分ほどで軽く登り返すと「焼山、大庭山、八畳岩←・→神山峠」のプレートがあり、そのすぐ先が市原山でした。

○市原山11:58〜八畳岩南ピーク12:35
  市原山(461m)は落ち葉を敷き詰めた狭い山頂で古びた「市原山」のプレートが掛かっていました。大迫山、市原山、大庭山の中では最高地点ですが、三角点は無く木立に囲まれて展望も全く無く一通過点です。
 市原山からも快適な縦走路が続きますが、10分足らずで道が大きく左方向を変えると急な降りが始まりました。長い下り坂はロープも無く立木の助けを借りて降って行きます。
 降り始めて8分ほどで道が穏やかになると「神山峠←・→八畳岩、大庭山」のプレートがありました。樹林から解放され明るくなった穏やかな道を降ると、左手に開けた展望地がありました。目の前に八畳岩南ピークの断崖が姿を見せています。
 展望地を過ぎるとすぐに「中国自然歩道・神山峠」の導標が立つ分岐に出ました。分岐は神山峠からの中国自然歩道ルートが合流しています。
 分岐からは中国自然歩道のため木階段や導標が整備されています。急な木階段を登り小さなコブを経て登り返すと、5分余りで大庭山(三角点)と八畳岩の分岐に出ました。分岐には「←大庭神社0.8km、大庭山0.7km」と判読できないほどに風化した「神山峠2.6km→」と「←八畳岩0.1km」の導標が立っています。
  八畳岩に向って2分ほど登るとここにも風化した「足下注意」の木柱が立っていました。木柱の右手が北ピークですが先を急ぎ左手に降って中ピークと南のピークに向かいました。木柱から降るとすぐ中ピークですが、前回あった「八畳岩」のプレートは見当たりませんでした。
 中ピークは平坦な岩場で目前には南ピークの岩塊が見えています。中ピークの北側は樹木に遮られるものの南方向は開け、左手に市原山、呉市街地と休山、鉢巻山そして右には古鷹山、天応烏帽子岩山などが望めます。中ピークから2分、軽く降って登り返すと南ピークに到着です。

○八畳岩南ピーク13:30〜大庭山三角点14:02
 八畳岩南ピークは花崗岩の岩塊で360度の視界が得られる展望地です。北側には絵下山から熊野城山や焼山の団地、南は呉市街地と休山、西は鉢巻山から天応烏帽子岩山、東は市原山と眺望が広がります。またこちらから見る中ピークもなかなかの岩塊です。
 大休憩の後は大庭山(三角点)に向かいます。パスしていた北ピークに寄りました。「足下注意」の木柱の所で岩の間を抜けると大岩が点在する北ピークで、眼下に焼山の団地群が広がり、絵下山、金ヶ灯篭山、城山などの安芸アルプスや三石山、観音山が望めました。
 北ピークから降ると中国自然歩道と合流しました。北ピークから4分ほど降った所に「桜ヶ丘へ」のテープがあり、桜ヶ丘団地へ通じるようですが急な降りが想像できます。続いてすぐ「←焼山政畝団地1.2KM・神山バス停1.8KM→」の導標がありました。
 この導標を過ぎると岩道や階段が現れて急速に高度を下げて行きます。6分ほどで次の「中国自然歩道大庭山神社0.65km→」の導標があります。導標から10分足らずで軽くアップダウンする尾根道に変わって登り返すと大庭山に到着しました。

○大庭山三角点14:03〜政畝団地登山口14:22
 大庭山(317.8m)の山頂は三等三角点の標石が置かれ、傍らには「大庭山」、「←中国自然歩道・神山峠バス停まで2.5km→」の導標が立っています。
 雑木林に囲まれ山頂の雰囲気に欠ける大庭山を後に、次の目的地の大庭山神社に向かいました。
 山頂から2分ほど降ると「←政畝団地0.4km・大庭山0.1km、八畳岩0.9km→」の導標があり、次いですぐ「←八畳岩0.9km・大庭山神社→」の導標です。
 直進方向に大庭神社の広場が見え、右手に政畝団地登山口への下山路が下っています。
花壇やテーブルベンチが置かれた大庭神社の広場はよく手入れされ、「大庭山(八畳岩)(焼山八景山)317.8m 三等△」のプレートが掛かっていました。
 広場の先端には積み上げたような平らな岩場があり、眼前に焼山団地や熊野団地の街並みが広がり絵下山から熊野城山などを望むことができます。岩場の下には倒壊寸前と思えるような大庭神社の小さな祠が祀られていました。
 大庭神社からは急な階段道が下っており、5分ほどで「中国自然歩道灰が峰ルート(16.4km)」の案内板と「←政畝団地」、「中国自然歩道→」の導標がありました。コンクリートに変わった道を3分ほどで中国自然歩道の「烏帽子岩山・灰が峰ルート案内図」がある政畝団地登山口に下山です。
  登山口から15分余り団地内を歩いて兎の口バス停に着きました。
                                     広島里山紀行記


 


  

   

   
  11:02 神山峠バス停で下車しました    11:05 神山峠登山口から先ず大迫山へ 

   

   
  登山口から急な登りが始まりました   11:16 突然広く開けた伐採地が 

   

   
  伐採地の前には灰ヶ峰の山塊が広がっています   穏やかな尾根道を 


  

   

   
  11:25 四等三角点の大迫山。展望はありません    落ち葉を踏んでの静かな尾根道を 

      





   
     軽くアップダウンを繰り返す縦走路    11:58 プレートの先に山頂が見えて 


  

   

   
 11:58 特徴の無い市原山。三山中の最高地だが    快適な縦走路が続きます 

   

   
  12:07 超急な降り坂が始まりました    12:16 急降りが終わると案内が 

   

   
  12:22 八畳岩の遠望地がありました   12:23 中国自然歩道と合流し 

      





   
     中国自然歩道に入ると整備され道に   12:30 大庭山と八畳岩の分岐を八畳岩へ 

   

   
  12:31 八畳岩北ピークはパスして南ピークへ    12:32 中ピークの前に目指す南ピークの岩塊が  

   
 
  12:35 八畳岩南ピークに到着しました   

     
    北側は正面に中ピーク、北ピークと市原山が。背後には熊野や焼山の団地が広がります 

      
     南側は鉢巻山から天応烏帽子岩山、そして呉市街地と休山などを

             
 

   

   
  13:30 八畳岩南ピークから大庭山に向かいます    13:33 八畳岩中ピークに戻りました 

   

   
  13:35 八畳岩北ピークに寄って   眼下に焼山の団地を見て降ります 

   

   
  中国自然歩道に合流すると急な降りが続きます   軽くアップダウンする尾根道に変わって 


  

   

   
  14:03 展望の無い三等三角点の大庭山    14:06 大庭山神社到着、右は政畝団地登山口へ 

   

   
  神社広場の先端には積み上げたような岩場も    岩場の下には大庭神社の小祠が祀られて 

           
          焼山団地や熊野団地の街並みと絵下山から熊野城山などを  

   

   
  14:14 政畝団地登山口への急な下山路を    14:22 政畝団地登山口に下山しました 

   
 
  14:38 兎の口バス停で乗車します   
   
   
   
   
   

 
 
 
 
          
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