山  名   灰ケ峰 
  標  高  737m
  場  所  呉市
  登  頂  H25.5.2(木)
  アクセス  JR西広島駅→JR矢野駅→広電熊野営業所→神山峠(熊野・苗代線)
  コース  ○神山峠バス停10:31→尾根ルート登山口10:34→山頂11:41
 ○山頂12:34→林道東屋13:16→下山口13:44→西畑バス停14:12
  メンバー  美10名
  過去記録  H24.3.22

 

                                 【概 要】                               
 呉市の灰ケ峰は標高737mで山頂からの眺望がよく、眼下に呉市街地と呉港そして遠くは四国連山が一望できることから四季を通じて登山者が絶えません。
 平原町や上原町から登るのが一般的ですが、今回は情報の少ない神山峠からの尾根ルートを歩きました。このルートは一般ルートに比べて標高と所要時間を稼ぐことができ比較的容易に山頂に立てました。しかし登路は尾根をたどる直登、急坂の続く一本調子でしかも変化の乏しい、したがって面白味に欠けるルートのように感じました。情報が少ないのもそんなところに一因があるのかも知れません。

○神山峠10:20〜尾根ルート登山口10:34
 神山峠バス停を下りた所は焼山方面と苗代方面のバス路の合流点で、ここには中国自然歩道と灰ケ峰登山口0.2kmの指導標や自動販売機があります。
 バス停から苗代方面へ約200m進むと中国自然歩道の「灰ケ峰ルート案内図」案内板があり、ここから右折し自然歩道(灰ケ峰への舗装林道です)を約200m歩くと尾根道ルートの登山口です。(なお柳迫灰ケ峰登山口バス停で下車すると北側を大きく迂回する約5kmの長い舗装路歩きを強いられることになります)。
 今回は指導標の示す道順を使わずバス停裏民家のすぐ右手にある小さな祠前の小道を登り、直接尾根道ルートの登山口に向かいました。祠で服装調整を行い出発です。竹林の細道を抜け上記の灰ケ峰の林道に合流すると向かい側に登山口があります。この地点の標高はおおよそ460mほどと思われますから、かなり高度を稼ぐことになります。

○尾根ルート登山口10:34〜灰ケ峰山頂11:41
 登山口には「灰ケ峰尾根ルート登山口・山頂までの最短距離 所要80分」の案内があり道が登っています。入口付近は伐採され以前に下見したときの印象とは大きく変わっていました。登山口から3分ほどで江田島方面が望まれる伐採地の鉄塔に出ますが「尾根ルート 至る山頂737m」の案内もありました。
 鉄塔を過ぎると視界のない山道に入りますが、珍しくカゴノキも植生しています。登山口から10分あまりで上空が明るくなると階段が現れました。これ以降は上空は開け樹林にはいることはなくなりますが、山頂への送電用か終始電柱が続きます。忠実に尾根をたどる道は一本調子に登り大変な急登です。最初の階段から15分ほどで背後に絵下山が見えてホッと一息つけます。急登が続きますがさらに7分で大きく視界が開けて絵下山の背後に広島市街地もみえています。
 登山口から30分あまりの地点に石柱があり、呉要塞第三区地帯標石とありました。すっかり明るくなった広い道ですが、最後の急さかを登るとこの先は傾斜も緩やかになり、登山口から50分ほどで山頂の気象レーダーのドームが姿を現しました。
 石柱から5分で正面登山路との合流点ですが、三津田高校記念樹の八重桜が満開でした。合流点から7分で最後の階段を登ると林道に出てさらに3分で山頂に到着です。山頂展望台の登り口に三角点がありますが、すっかり埋もれてそれを示す木柱も無くなっていました。これほど粗末に扱われる三角点も珍しいのでは。
 好天に恵まれた山頂からの展望も申し分なしで、瀬戸内海の多島美を堪能できました。南方向には休山の右手に呉市街地と呉湾、西方向には能美島、江田島、宮島、似島、絵下山そして広島市街地が、北には黒瀬、郷原の集落と岩山を、また東方向には野呂山から大懸山、吉松山、蒲刈島と安芸灘大橋と続きます。さらにその背後には四国連山の山並みも微かに確認できました。

○灰ケ峰山頂12:34〜呉駅14:34
 下山は七曲がりルートとし展望台のすぐ下から降ります。山頂から2分で呉湾を見下ろす展望岩、さらに5分でベンチのある展望所です。この辺りは登りに使うと最後のあがきとも云える急坂の石の道です。この先は左手に植林帯、右に紅葉が植樹された急な階段が降っています。前方も開けていますが展望を楽しむ余裕はありません。
 山頂から20分で右手に中国自然歩道が分岐します。下った道は「昔からの道」となっていました。登り時にはどちらを選ぶか迷うところです。分岐から3分で林道に出ますが、標柱には灰ケ峰1km、神山峠2.6kmとあります。目の先の東屋で小休止し、最後の展望を楽しみます。
 東屋からは「平原灰ケ峰登山口2.5km」の表示に従い、階段を下って「七曲がり」に降ります。七曲がりはジグザグに下る危なかしい道で、東屋から4分で右に金明水の道が分岐し、さらに5分で銀明水です。この先で歩きにくい道は終わり、銀明水から12分ほどで正面登山口と上原町登山口への分岐です。標柱には平原1.5km、灰ケ峰2kmとあります。
ここからはクヌギなどの落ち葉に被われた滑りやすい道となります。分岐から7分で上畑の最終民家の横に出ました。道はコンクリートの階段になっていましたが、以前はあった登山口を示す表示類が見あたりませんでした。下山口標高は250mほどです。
 下山口からは急なコンクリート舗装路を下り、墓所のところで左折しバス停めざします。前方に呉湾を見ながらの畑中の道はいつ通ってものどかな雰囲気です。下山口から25分ほどで西畑の陸橋、すぐ先が西畑バス停です。

                                                   広島里山紀行 記



 

     

     
         10:20 神山峠バス停     バス停前 

     

     
    10:20−10:31 バス停横の祠前で服装調整      10:34 林道に出て尾根ルート登山口へ

     

     
    10:34 尾根ルート登山口です       10:39 鉄塔から早速、展望が得られました 
       
        
    鉄塔を過ぎると山道に入ります                  カゴノキ

     

     
    10:47 最初の階段が始まり      軽い岩の道も 

       
                         11:03 絵下山方面に視界が開けて一息つきます  

         
     
        11:26 呉要塞第三区地帯標石      11:27 急坂もこれで終わり?       
              
         
    11:30 気象レーダーのドームが姿を現し          11:31 正面登山口との分岐点に 

     

     
    11:34 最後の急な階段を登って     11:32 林道に出ました 

     

     
    11:41 すっかり埋もれた三角点の横を登り                     山頂展望台です 
 
                  
                
                          眼下に休山、呉市街地と多島海が広がります
                      


                  
                     
 

       
         北には黒瀬、郷原の集落と岩山を、東には野呂山から大懸山、吉松山、蒲刈島と安芸灘大橋が
 

            
          南には休山、呉市街地と呉湾、西には能美島、江田島、宮島、似島、絵下山そして遠く広島市街地  

     

     
    12:34 七曲がりルートで下山です     12:36 展望岩 
    
          
    登りには難儀する岩の道です   

     

     
      12:42 急坂の「昔の道」

     

     
    12:59 林道に出て        すぐ先の東屋休憩所に

     

     
    休憩所からズームで呉湾を      13:08 東屋横から七曲がりへ向けて

     
     
    13:10 七曲がりを降ります   

     

     
    13:25 銀明水に到着しました      13:37 平原へ1.5kmの分岐点を降ります 

     

     
    落ち葉の堆積した道を降り      13:44 上原町の再深部に下山です

     

     
    振り返ると鯉のぼりの奥にドームが小さく      穏やかな陽光の下、行程も終盤に 

     

     
    14:10 西畑の陸橋に到着です      14:34 呉駅からの灰ケ峰山頂を     

 
                    
 

      
inserted by FC2 system