山 名 | 河平連山 |
標 高 | 555.2m(5号峰) |
場 所 | 大竹市松ケ原町、廿日市市大野町 |
登 頂 | 2022.10.26 |
アクセス | JR五日市駅8:07→JR玖波駅8:29→タクシー |
コース | ○東登山口8:57→5号峰10:41 ○5号峰10:41→八畳岩12:48 ○八畳岩12:48→松ケ原登山口14:04 |
メンバー | 美・山の会 11名 |
過去記録 | H30.4.18 H26.11.18 |
河平連山は大竹市松ケ原地区にある0号峰から8号峰の大小のピークからなる花崗岩の山で、大正12(1923)年に軍用機が衝突したことから別名「飛行機山」とも呼ばれています。地形図は無名峰ですが主峰の5号峰(555.2m)には三等三角点が置かれています。
低山ながら大小のピークを踏みアップダウンの続く縦走路は南側に宮島などの瀬戸内の島々と沿岸部の山々、そして北側には西中国山地の山並みを眺めながらの快適なハイキングを楽しむことができます。
要所には「三県一望之地」、「花崗岩・景勝地」、「宮島大鳥居展望の地」など展望地もありますが、とくに八畳岩からの三倉岳や瓦小屋山、羅漢山、鬼ケ城山、吉和冠山、勝成山などの馴染みの山々の眺望は特筆です。
登山口は松ヶ原地区と県道42号線沿いの東登山口(大里ヶ峠)との二個所にありますが、
今回は東登山口からスタートして8号峰から0号峰へと歩き松ヶ原地区の登山口に下山するコースを採りました。コースは案内やロープの整備が行われており安心して歩けました。
○東登山口8:57〜8号峰9:53
42号線沿いの登山口までのコミュニティバスの便が悪くJR玖波駅からはタクシー利用します。8号峰から5号峰経由で八畳岩へと縦走するため大里ヶ峠の東登山口で下車しました。
東登山口には「河平連山ハイキングコース」の案内図と「河平連山東登山口 大里ケ峠」の案内がありました。2分足らずで「←三段瀧」の表示がある樽川の三段瀧への分岐ですが、前回は三段瀧ルートでしたので右手の尾根ルートとしました。明るい尾根道を直登すること3分で滝ルートが左から合流しました。合流点には滝方向に「三段瀧→」の案内があります。
合流点から10分ほどで簡易トイレがありますが、ここからは穏やかだった道も急斜面を登ります。3分ほどで支尾根に乗ると「宮ケ谷の大瀧(岩肌)」の案内プレートがありますが、毎度のことですがそれらしきものは確認できません。この先は一部にはロープも掛かる急登となりました。「宮ケ谷の大瀧」のプレートがら25分で8号峰の前に突然のように出ました。
○8号峰9:58〜5号峰10:38
8号峰は展望が良くありませんが、少し下ると北側に渡ノ瀬ダムそして大野権現山などを望むことができました。この先は7号峰へとナンバーを逆にたどることになります。
次の7号峰へ向かうと2分ほどで崩落地の上に出ました。浸食は年々進んでいるようですが、展望は素晴らしく渡ノ瀬ダム、特異な山容の三倉岳や勝成山そして吉和冠山など西中国山地の山並みが望めます。さらにすぐ上の崩落地を過ぎると7号峰到着です。
7号峰も展望が良く三倉岳から大野権現山などが遠望できました。7号峰から下って上り返すと7分ほどで6号峰です。
6号峰には「三県一望之地」の案内表示があります。展望はさほどではありませんが、北方向には広島・山口・島根の県境辺りの山並みが望めました。6号峰から5号峰を目指し一旦下って急な道を12分ほど登ると5号峰に到着です。
○5号峰10:41〜八畳岩11:53
5号峰には三等三角点が置かれています。山頂には丸みを帯びた岩が散在し日本庭園のような岩とマツの取合せの妙が楽しめます。眺望は低木に遮られていますが、北側には吉和冠山、大峯山や大野権現山そして瀬戸内海方面には宮島や経小屋山、傘山などが広がります。5号峰からは穏やかな道を2分ほどで4号峰に着きました。
4号峰には大岩があり「4号峰・水神釜(雨乞い信仰)標高555m」の案内があります。神事でも行われていた歴史があるのでしょうか。北側に回ると三倉岳、手前にはゴルフ場、丸子山などがみえています。少し下ると大竹の工業帯から三倉岳へと展望が変わりました。4号峰から5分の軽いロープ場を過ぎ登り返すと3号峰です。
3号峰は案内が無ければ通過するほどの小径木に囲まれた小さなコブで北側に三倉岳を見ることができました。下るとすぐ「3号峰 花崗岩・景勝地」とある小岩で経小屋山から傘山、2号峰の先に0号峰そして三倉岳へと眺望が得られます。
景勝地から短いロープを下ると風化花崗岩の砂礫地、次いで急な降りの道となりました。降り立った鞍部は札木峠で、「札木峠 右・松ケ原へ」の案内あり左手に松ケ原へ道が下っています。鞍部から再びロープもある急坂を登ると景勝地から13分ほどで2号峰到着です。
2号峰には「西前方三倉岳・羅漢山を望む」の案内があり、小岩に立てば0号峰を目前にして三倉岳方面が広がっています。2号峰から少し下るとすぐ「宮島大鳥居展望の地」があり宮島方面を望むことができます。連山は岩場やロープと相まって随所で変化に富んだ景観を楽しむことができハイカーに親しまれることが納得できます。
展望地から5分で鞍部に下りました。「←0号・1号峰 天狗岩・浅田大尉記念碑 2号〜8号峰・水神釜→」や「←浅田砲兵大尉殉職之碑 札木峠・水神釜→」の案内が立っています。そして案内はありませんが左手は帰路に使う松ケ原登山口への下山路が下っています。
鞍部分岐から5分ほどで1号峰ですが、全く展望も無く山頂の雰囲気に欠けます。「1号峰 前方天狗岩」の案内があり、左に天狗岩への道が分岐していますが今回はパスしました。1号峰からすぐ右手に殉職碑への道が下っていますがここもパスです。
1号峰から5分で前方に大岩が現れました。大岩に沿ってコース中で最も長いロープが掛かっています。ロープ場を通過して振り返ると歩いてきた連山や宮島方面が眺められました。
ロープを過ぎるとすぐに0号峰で「0号峰 飛行機衝突岩」の案内があります。ただ展望はありません。0号峰から2分、散在する岩の間を抜けて前方が開けると八畳岩に到着です。
○八畳岩12:48〜松ケ原登山口13:43
八畳岩は大きなテラス状の岩で前方は深く切れ落ち、向かい側には突き出た特徴的な形状の大岩があります。八畳岩からは東方面は経小屋山、南方向には傘山から大竹方面、西方向には丸子山を前景にして燕山、三倉岳、羅漢山、北方向には小五郎山、吉和冠山などの抜群の絶景が広がります。
下山は松ケ原登山口として1号峰と2号峰との鞍部分岐に向かいました。0号峰を越えロープ場を過ぎると下山口となる鞍部です。下山方向への案内類は見当たりません。
山腹をしばらくトラバースした後は明るいけれども急な下り道となりました。16分ほど下ると「前方天狗岩」の案内がありますが、岩塊が見えるものの天狗岩のイメージからは今一つでした。
8分ほど下ると「馬ケ峠 是より谷尻へ」の案内がありました。すぐに「自然石・道しるべ 右・飛行機山登り口」の案内もありますが、苔むした岩が点在し道しるべは判然としませんでした。
この先は豪雨の後遺症と思われる荒れた道を下ることになりました。馬ケ峠から7分ほどで「←河平連山登山道」の案内がありました。道は穏やかになったものの濁流の痕跡が大きく残っています。登山道の案内から9分ほど下ると小沢がありました。
小沢を渡ると車が入るほどの林道になりました。簡易トイレをみて金網沿いの道を進んでいくと舗装道に合流しました。合流点には「河平連山(飛行機山)ハイキングコース→」と「大畠橋←河平連山登山口 0.5km」、「河平連山(飛行機山)登山口」の案内がありました。
舗装路を下り集落に入るとまた「河平連山(飛行機山)ハイキングコース登山口」の案内がありました。舗装路合流点から8分ほどで「河平連山・飛行機山ハイキングコース」の大きな案内板のある分岐に出ました。松ヶ原農協バス停は分岐の右手が近道ですが今回は左手に進みました。すぐのガードレールには「←貯水池0.8km・大畠橋・落合橋0.5km→」そして大畠橋から河平連山登山口まで0.5kmの案内がありました。
進み
42号大竹湯来線に出てガードレールの案内から12分ほど歩くとJA出張所跡の「わくわくファーム松ケ原」に着きました。向かい側の松ヶ原農協バス停には「←河平連山 登山道入口」の大きな案内板があります。帰路もJR玖波駅まではタクシー利用としました。
広島里山紀行記