山    名   二ヶ城山 
標  高 483.2m 
場  所 広島市安佐北区・東区 
登  頂 2022.4.28 
アクセス ○西広島駅→新白島→新白島バス停→岩の上バス停
○岩の上バス停→広島バスセンター 
コース ○中央登山口10:07→雨乞の碑10:38-10:34→P10ポイント10:59
○P10ポイン11:02→真伏山11:13
○真伏山11:14→登石コース合流11:43→馬木八幡神社コース合流12:01→二ヶ城山12:06
○二ヶ城山13:00→展望地13:01-13:05→分岐E13:25→地獄谷13:41→中央登山口14:07 
メンバー 美7名 
過去記録 R1.10.9 

 

 二ヶ城山(483.2m)は広島市安佐北区と東区の境界にある里山で木ノ宗山から松笠山に至る縦走路の中程に位置します。JR芸備線の他にバス(広島交通、広島バス、中国JRバス)などの公共交通機関の利用ができることもありハイカーに親しまれています。
 中世の山城跡とされ三等三角点が置かれる山頂の露岩からは広島市街地や海田湾、呉娑々宇山方面などの展望が得られます。
 登山コースは複数あり安佐北区の高陽町からは矢口ヶ丘団地、高陽台団地、落合南の3コースが、東区の馬木町からは馬木八幡神社コース、登石コースそして蝦蟇ヶ峠コースが利用されています。
 今回は落合南コースの中央登山口を起点とする周回コースを採りました。上りは雨乞いの碑からイワシヶ尾根、P10ポイント、真伏山(329.4m、四等三角点)を経て二ヶ城山に登りましたがルート案内類は良く整備されていました。下りは山頂直下の展望地から支尾根を降り地獄谷に出て中央登山口に帰着しましたがルート案内は最小限で急坂もありました。


○高陽中央霊園10:05〜雨乞いの碑10:34
 岩ノ上バス停で下車し向かい側の整骨院の所から高陽中央霊園を目指します。途中案内類はありませんが25分ほどで落合南5丁目最深部の山陽自動車道に出ました。自動車道を跨ぐ上岩上橋を渡ると高陽中央霊園です。
 霊園から林道に向かうと「高陽中央登山口」の標柱が立ち10体ほどの石仏と「二つ城山山系、各処名称記載図(貝塚、旧古墳、旧城趾、記念碑等)」の案内図があります(以降の地名などはこれを参考に表記します)。
 少し歩くと二ヶ城山直登コースと雨乞いの碑経由コースの分岐で、「←福田道経由70分・←雨乞の碑経由80分・↑二ヶ城山70分」と「福田道入口 上り約2分 別れ道右へ」の案内があります。
 今回は雨乞の碑経由コースを採るため左に進みました。すぐ「雨乞いの碑入口(鉄製仮設橋まで直進以後印の桃色テープ有り)」と「←雨乞の碑、P10へ 」や「P10より左、木の宗山へ」、右、真伏山、二ヶ城山へ」の案内もありました。少し歩くと「←雨乞いの碑」と「0m」のプレートですが0mはP10ピークまでの距離を示すようです。
 左下方に岡田の堤を見て穏やかな道を進むと分岐から5分ほどで鉄製仮設橋、続いて丸木橋を渡ります。鉄橋から9分ほど棚田跡に出ました。
 ここから支尾根の登りが始まりますが「400m」と「雨乞いの碑まで200m」の案内がありました。400m標示から8分ほどで「←雨乞の碑」プレートがあり道は二分しますが左右どちらを採ってもすぐ合流します。3分で雨乞いの碑に到着しました。

○雨乞いの碑10:38〜P10ポイント10:59
 雨乞いの碑は一寸した平坦地に建ち辺りには手製のベンチも置かれています。碑文には「雨乞紀念、大正十三年九月一日、岩上区民建之」とあり、傍らの説明板には建立の来歴、そして「雨乞の記念碑経由・道程図」があり登山ルート図と所要時間なども記されていました。
 道程図によるとこれから登る尾根は「イワシヶ尾根」で登山道は「鰯道」でP10までは40分、さらにP10ポイント〜真伏山の「本尾根」はアップダウで40分、真伏山〜頂上は50分とありました。雨乞の碑経由コース登山口の説明より10分長くなっています。
 小径木の中のイワシヶ尾根は視界こそありませんが、さほどの急斜面も無く落ち葉を踏んで600m、800mの地点を登って行きます。途中地面の落ちた「イワシヶ尾根(上限) 鰯ヶ尾根」の案内があり支尾根登りの終わりがみえてきました。
 そして雨乞いの碑から20分で「1000m P10迄、200m」のプレートがあり、この辺りから植林が見られました。P10まで200mの地点から5分でP10ポイントに到着しました。

○P10ポイント11:02〜真伏山11:13
 P10ポイントは三田ケ峠から二ケ城山へ連なる主尾根上の標高329.0mの地点になります。「←雨乞の碑・中央登山口→」と「P10」のプレートがあり丸太ベンチが置かれて一息つけます。
 P10ポイントからは左手は雑木林、右側は植林帯のアップダウンの続く道となり、P10ポイントから10分余りで真伏山に到着しました。

(補足:P10ポイントにはその他にも尾根の北方向に「←木ノ宗山」、北方向に「二ヶ城山→」の案内、さらに「←折敷谷山、木の宗山 JR中深川駅」、南方向に「真伏山、二ヶ城山、白灰山 岩の上バス停へ→」と分かりやすい案内があります。
 また木の宗山の方に少し下ると南方向が「←牛田山60分、松笠山70分、二ヶ城山山頂へ40分」、北方向が「三田ヶ峠40分、木の宗山30分、上深川駅80分」の案内もありました)

○真伏山11:14〜二ヶ城山12:06
 真伏山は標高329.4mで四等三角点が置かれていますが地図上には山名はありません。
「真伏山」プレートがあるものの小さなコブで展望も無く山頂の雰囲気に欠けます。
 この辺りは案内表示が多く見られ初めてでも安心して歩けます。

 (補足:山頂には北方向が「左はP10、折敷谷山、イス岡山方面 P10の左はイワシケ尾根道を下ると雨乞い碑」、「イス岡山の右は木の宗山 イス岡山の左はC団地(広島特別支援学校)方面」の案内があり、また南方向は「右へ二ヶ城山山頂」の案内もあります。
 山頂直下には「三田ヶ峠・木ノ宗山→」もありました。さらに2分ほど下った所にも「←二ヶ城山」、「木ノ宗山」、そして「高陽中央霊園 岩の上バス停→」の案内プレートがありました)

 植林帯を抜けて5分ほど尾根を進むと90号鉄塔に出ました。鉄塔からは馬木地区、広島変電所方面が開けて呉娑々宇山、藤ヶ丸山などが望めます。
 鉄塔からは再び登りとなって点在する大岩も現れてきました。鉄塔から8分ほどで「←二ヶ城山」があり、上りコース最大の難所と云える植林帯の中の急登が始まりました。中程からは階段、補助ロープも現れましたが5分ほど登ると「←二ヶ城山」があり穏やかな道に変わりました。
 90号鉄塔から17分ほどで左手から登石コース合流が合流しました。 
 合流点には「ハイキングコース案内板 二ヶ城山 登石コース」の案内標識があり、前方が「←二ヶ城山山頂」、来た方向に「三田ケ峠→」、左手が「↓登石バス停」とあります。展望が無いものの、格段に良くなった尾根道を3分ほどで次の鉄塔に到着しました。
 鉄塔の西側に可部方向が開けて左手に阿武山、中央に福王寺山、堂床山、可部冠山、右奥に白木山が広がっています。また馬木地区方面も開けて呉娑々宇山、藤ヶ丸山なども望めます。
 鉄塔から展望のない中、急登、岩の小コブを越えると鉄塔から13分ほどで馬木八幡神社コースが合流しました。「ハイキングコース案内板 二ヶ城山 馬木八幡神社コース」」の案内板があり、直進方向が「←二ヶ城山山頂」、左に下る道が「↓馬木八幡神社」、来た方向が「登石・三田ケ峠→」となっています。また「広島市の山を歩く」の「V」の札も掛かっていました。合流点から5分、岩が見えてくると二ヶ城山に到着しました。

○二ヶ城山13:00〜中央登山口14:07
 二ヶ城山の山頂はさほど広くはありませんが、三等三角点が置かれ露岩が点在しています。その他に「二ヶ城趾 馬木郷土史愛好会」のプレートがあり山城跡であることが分かります。
 展望は樹木に囲まれさてほどありません。それでも南方向に広島市街地から広島湾、そして似島、能美島など瀬戸の島々が広がります。また北側には木ノ宗山、その奥に安駄山が望めました。
 下山は地獄谷から中央霊園に降るコースとしました。山頂から北方向に1分ほど下ると岩のある展望地で、山頂では得られなかった広島南アルプスの全貌と荒谷山、緑井権現山、阿武山、芸北の山並みなどの展望が広がります。
 下山路は展望地の東側に明確な道が下っています。一見穏やかに見えた道も3分もすると歩きにくい急坂に変わりました。主尾根コートと異なり案内プレート類は見られません。
ハイカーの利用もさほど多くないと思われ、野趣に富む深い落ち葉の道は小径木の中のを下ります。
 展望の岩から20分ほどで植林が目につくようになると道を塞ぐように大岩が現れました。岩には赤ペンキで矢印が書かれピンクリボンも見られます。大岩を回り込むと右から道が合流し「E」と記された分岐で黄色テープもあります(右の道はおそらく後述の林道へ繋がると思われます)。
 Eの分岐はそのまま直進して下ります。ほどなく補助ロープが欲しい超急坂を転げるようにして下るとEの分岐から15分ほどで地獄谷に出ました。谷を渡ると白灰山の鉄塔を経て二ヶ城山に至る通常ルートに合流しました。
 谷沿いに10分ほど下ると砂防ダムがあり続いて林道が見えてきました(林道はEの分岐から右に下るルートに連絡すると思われます)。「一合目」と「城山登山口」のプレートを見ると林道に出ました。
 ここには「ハイキングコース案内板 二ヶ城山」の案内板があり霊園方向に「←岩の上方面」、山頂方向に「二ケ城山山頂→」とあります。右に渓流を眺めながら林道を下ると13分ほどで雨乞いの碑への分岐がある中央登山口に帰着しました。中央霊園からは往路を辿り岩の上バス停に向かいます。
                      広島里山紀行記


 

   


  

   

    
  9:25 整骨院の所から中央登山口へ   9:48 自動車道高架の上岩上橋を渡り

   

   
  9:50 高陽中央霊園に到着です    10:05 中央登山口を出発

  

   
  10:07 雨乞いの碑経由で山頂へ    P10ピークまでの距離程のスター点です 

   

   
  岡田の堤を右に穏やかな道を    10:12 鉄製仮設橋を渡り

   

   
 10:13 続いて丸木橋を渡ります    10:21 棚田跡に出ました

    

   
  支尾根の登りが始まり   10:31 雨乞の碑への案内。分岐はすぐ合流します

   

   
  10:34 雨乞いの碑に到着しました   10:38 雨乞いの碑を後に 

   

   
  10:54 イワシケ尾根のP10ポイントまで200m地点    10:59-11:02 主尾根の縦走路に出ました 

   

   
  出た所にはP10ポイントのプレートが    P10ポイント辺りには多くの案内があります

   

   
  植林帯の中、アップダウンの続く道を   11:13-11:14 四等三角点の真伏山に到着

   

   
  辺りには案内表示が多く見られます   11:19-11:26 90号鉄塔に着きました 

      
  鉄塔からは馬木地区、広島変電所方面が開けて呉娑々宇山、藤ヶ丸山などが望めます





   

      
   縦走路には岩も見られました      11:34 最大の難所、急登が始まり

    

   
   中程からは補助ロープが現れました   ステップの高い階段も 

   

   
  5分ほど登ると穏やかな道に   11:43 登石コースが合流しました 

   

   
  格段に良くなった縦走路を     11:48 二番目の鉄塔、馬木地区や呉娑々宇山も

    
  鉄塔の西側に可部方向が開けて阿武山、福王寺山、堂床山、可部冠山などが広がっています  

      





   
     鉄塔からまた登りが   小さなコブを越えます 

   
 
  12:01 馬木八幡神社コースが合流です  


  

   

   
  12:06-13:00 二ヶ城山に到着です    三等三角点が置かれる山頂

   
  南方向に広島市街地から広島湾、似島、能美島など瀬戸の島々が、また北側には木ノ宗山などが望めます 

           
   

   
   
  13:01 山頂直下には展望地があります   13:05 展望地から地獄谷へ向けて下山です 

      
   展望地は広島南アルプスの全貌、緑井権現山、阿武山などを望むことができます 





    

      
   展望地からほどなく降りに       下山路は急坂に変わりました 

   

   
  野趣に富む道を下山   13:25 大岩を回り込むと分岐Eです

    

   
    13:25 分岐Eは地獄谷へ向けて下山   次の急坂が始まりました    

      





   
     ロープが欲しい超急な下りです   13:41 地獄谷に出ました

   

   
  谷を渡り白灰山経由の通常コースに合流しました   谷に沿って城山登山口へ  

   

   
  13:54 林道が見えてきました   13:54 城山登山口に下山しました

   

   
  谷に沿って林道を中央登山口へ   14:07 往路の雨乞いの碑分岐に 

   

   
  14:10 中央登山口に帰着しました     岩ノ上バス停で乗車しました  
   
   
   
   

 
            
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