山 名 | 城山(じょうやま) |
標 高 | 592.8m |
場 所 | 安芸郡海田町、安芸郡熊野町 |
登 頂 | 2022.5.10 |
アクセス | ○西広島駅8:51→JR海田市駅9:12→海田市駅前バス停9:30→総合公園9:55 ○三迫3丁目バス停よりタクシー→JR海田市駅 |
コース | ○海田総合公園10:03→登山口10:08→新峠10:57 ○新峠11:03→古峠11:38→城山12:10 ○城山12:25→大岩展望地12:28-13:33→赤穂峠14:05 ○赤穂峠14:16→登山口15:03→三迫3丁目バス停5:15 |
メンバー | 山の会 7名 |
過去記録 | H27.3.26 |
城山(じょうやま、592.8m)は広島県安芸郡の海田町と熊野町の境界に位置し、通称安芸アルプスと呼ばれる金ヶ燈篭山から城山、洞所山、原山、鉾取山、坂山へと連なる長大な縦走路上の一山です。
巨岩が点在する山頂は嵩山城趾とされ、展望はありませんが直下の大岩展望地からは熊野町方面が望めます。また赤穂峠展望地からは海田側に広島市街から極楽寺山、武田山、日浦山、呉婆々宇山など熊野側には灰ヶ峰、野呂山などが一望できます。
一般的な登山ルートは@海田総合公園から新峠を経て山頂へ至るルート、A三迫三丁目から赤穂峠を経るルート、B熊野町から赤穂峠を経るルート、C金ヶ燈篭山から赤穂峠を経るルートなどがあります。
今回は海田総合公園から新峠を経て城山に登り、赤穂峠から海田三迫バス停登山口に下山するコースを採りました。
○海田総合公園10:03〜新峠10:57
海田市駅前バス停から生活バス左回りに乗車し海田総合公園で下車しました。複製調整の後、洞所山を前方に見て3分ほどの華平寺石仏を見送ると「←洞所山」の案内がある登山口です。落ち葉の積もる広い道を4分で「←新峠」導標があります。この先は土嚢で一部補修されているもののゴロ石、石屑が散在する悪路が始まります。
さらに4分で砂防堰堤に出ると前方が開けて海田湾が望めました。続いて2番目の砂防堰堤を過ぎると
「渓流名 唐谷川」の木柱が立っていますが道はさらに歩き難くなりました。砂防堤から10分で「危険」と書かれた源流部の小流れを越え南方向に進路を変えました。谷を右にして進みまた小流れを跨ぎます。山腹には大小の岩が今にも崩れんばかりの状態で急いで横断します。
ここで谷筋を離れ山頂へ向かいます。相変わらずゴロ石、石屑だらけの道を登ると登山口から約40分で展望岩に出ました。わずかに前方が開けて日浦山方面が望めました。この先も悪路が続きますが展望岩から10分で前方が明るくなって新峠に出ました。
○新峠11:03〜城山12:10
新峠は標高470mほどで十字路になっており、昭和十五年、陸軍輸送港域第二区標石と刻まれた陸軍省石柱が立っています。前方(東)は「←熊野初神登山口・ここは新峠」、来た方(西)に「運動公園1.1km→」の導標があります。左(北)はロープが見え洞所山から原山、鉾取山、坂山へと向かう道が上っています。右(南)に上る木階段が古峠、城山、赤穂峠(あこうだお)、金ヶ燈篭山へと続く縦走路ですが、明確な導標類は見当たりませんでした。
新峠からは雑木林の中、急登が続きます。10数分も登るとようやく急登から解放され、軽いアップダウンの続く新緑木立の快適な縦走路となりました。新峠から25分足らずで「←安芸アルプス縦走路→」の案内表示がありました。
この案内から10分余りで古峠(500m)に降りました。「←金ヶ燈篭山・赤穂峠」、「←城山・赤穂峠」と「海田キャンプ場登山口→」の案内があります。古峠は熊野町と海田町を結ぶ古道のようです。
古峠から約8分、岩も見られるようになった道を登ると「538m」ピークに出ました。展望は無く特に特徴もありませんので一息ついて城山を目指します。雑木林の縦走路は心地好いのですが、城郭跡だけにこの先はアップダウンも大きくなり岩も現れてきました。
538mピークから約25分ほどで堀切と思える地形を越えると城山に到着しました。
○城山12:25〜赤穂峠14:05
城山は「城山山頂」の木柱と三等三角点の標石が置かれています。嵩山城趾とされる山頂は小規模な主郭が置かれる程度の平坦地となっていますが展望はありません。
展望を得るため「大岩展望地」に向かいますが、天然の要害を利用した城趾らしく一帯には巨岩が点在しています。数分下ると大岩展望地の巨岩がありました。巨岩の頂上部は平坦で期待ほどではありませんが熊野町方面が望めました。
赤穂峠はそのまま頂上部から南方向に岩群伝いに下っても良いのですが一旦引き返しました。「赤穂峠→」の案内に従い岩の裾を巻く形で赤穂峠に向かいました。大岩展望地の巨岩の南の取り付きにはロープが掛かっていました。
5分ほどで削平された郭跡のような平坦地に出ました。道が二分し右が赤穂峠で「←赤穂峠・城山→」、左手は「←狐池」となっています。すぐ下に「城山まで0.2Km」のプレートが立っていましたが、この距離程はその後0.2Kmごとに現れました。この先は一部には木階段があるものの急な降りとなりました。城山まで0.8Kmの案内を過ぎると東屋が見えてきて赤穂峠に出ました。
○赤穂峠14:16〜三迫三丁目バス停15:15
赤穂峠(460m)は十字路で昭和初期まで海田と熊野方面への連絡路として機能していたと云います。多くの案内表示があり、縦走路の直進(南)は「安芸アルプス縦走路 ←金ヶ燈篭山・城山→」そして「←金ヶ燈篭山まで 1.4km 」、北は「城山まで1.0km→」とあります。また西方向は「←海田三迫バス停」となっていますが東の熊野町側の「ゆるぎ観音」、「熊野筆工房」へのルート案内は見当たりませんでした。
金ヶ燈篭山方向へ一登りすると送電鉄塔の赤穂峠展望地があり今回のコース中で一番のビューポイントとなります。西側には海田、広島市街から極楽寺山・武田山・日浦山・呉婆々宇山など、東側には熊野の町並みと灰ヶ峰・野呂山などが望めました。
展望を楽しんだ後は三迫に降ります。道は整備されて格段に良くなり危ない急な降りもありません。10分ほど降ると湧き出す清水が旅人の喉を潤したと案内板にある「史蹟 仏の顔」の大岩があります。
仏の顔大岩から降ると西日本豪雨災害の爪跡である土砂崩れを越えます。落ち葉の道を仏の顔から20分余りで送電鉄塔の下に出ました。ただ展望などは全くありません。広く穏やかになった道を進むと竹林に入ります。竹林を抜け三迫の集落が見えくると、路傍に「右やま道 左くろ世、くまの」と彫られた古い石造りの道しるべと「←赤穂峠」の案内がありました。
集落を見下ろしながら狭い山道を進むと「←三迫バス停登山口」と「赤穂峠→」の案内があります。前方に車道が見えるので三迫バス停登山口に向かわず車道の方向に降りました。車道に出た所に「←赤穂峠」と「赤穂峠・仏の顔」の案内がありますので、今回はここを登山口としておきます。辺りは道路工事中でまわり道の指示に従い車道を下ると生活バスの「三迫三丁目バス停」がありました。
広島里山紀行記
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10:03 海田総合公園を出発 | 10:08 華平石仏の左側が登山口です |
10:08 城山への登山口ともなります | 10:14 新峠を目指して |
土嚢で補修された道を | 10:18 砂防堰堤、海田方面が開けているのですが |
10:24 唐谷川標柱、足場の悪い道を | 源流部の小流れを越えて |
今にも崩れんばかりの山腹を巻いて | 10:47 展望岩、日浦山方面が望めました |
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悪路が続きます | 10:57 新峠に到着。城山は階段を登って |
11:03 新峠を出発です | |
雑木林の中、急登が続きます | 新緑の快適な縦走路を |
11:27 安芸アルプス縦走路の真っ直中です | 11:38 古峠。熊野町と海田町を結ぶ古道です |
11:46 538mピーク、展望はありませんでした | この先はアップダウンも大きくなります |
岩も各所で見られるように | 雑木林の縦走路は心地好いのですが |
急登も続きます | 城郭跡だけに険しい道です |
12:10 城山に到着 | 三等三角点ですが展望はありません |
山頂を後にして次の目的地へ移動 | 一帯には巨岩が点在しています |
目的の巨岩大岩展望地へ。 大岩展望地からは熊野町方面が望めました | |
大岩の裾を巻いて赤穂峠へ | 13:38 左に狐池への道が分岐しています |
13:39 城山まで0.2Km。以降0.2km毎に現れました | 14:05 赤穂峠に到着。 直進は金ヶ燈籠山へ |
14:07-14:13 赤穂峠展望地へ寄り道。西に海田、広島市街から武田山・日浦山・呉婆々宇山などが | |
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14:16 赤穂峠から海田三迫バス停へ下山します。 反対側は熊野町のゆるぎ観音、筆の里工房へ | |
三迫への道は良く整備されています | 14:25 巨岩、仏の顔 |
14:32 西日本豪雨災害の爪跡も | 落ち葉の道で滑りやすい所も |
14:48 鉄塔に出ました。展望はありません | 竹林を抜けると三迫の集落が |
15:02 「右やま道 左くろ世、くまの」の道しるべ | 15:03 バス停登山口と赤穂峠の案内から車道へ |
15:06 ここを登山口としておきます | 15:15 三迫三丁目バス停に到着しました |