山 名 | 小畑山 |
標 高 | 617m |
場 所 | 広島市佐伯区 |
登 頂 | 2022.5.4 |
アクセス | ○JR五日市駅→三和中入口バス停→彩が丘上バス停 ○佐伯運動公園 |
コース | ○9:31調整池→9:59中国自然歩道→10:38登山口10:41→11:32小畑山 ○11:34小畑山12:34→13:05椿乗越13:06→13:51倉重霊苑 |
メンバー | 美9名 |
過去記録 | 2020.4.8 H30.10.3 |
広島市佐伯区の小畑山(617m)は極楽寺山山系の北端に位置する小ピークで地形図上は無名です。同じ極楽寺山の山系にあって中国自然歩道や参道の整備が行われている極楽寺山と異なり小畑山は自然な雰囲気が残されています。
山頂は展望も無く頂上の雰囲気に欠けますが、西側に少し下った送電鉄塔からは北方向に窓ヶ山や向山、西風新都などそして南方向には極楽寺山方面を望むことができます。
登山路は北西の大杉コース、北東の魚切コース、そして南側の極楽寺山からの縦走路をたどるコースが代表的ですが幾つかの派生ルートもあります。
今回は彩が丘団地から中国自然歩道に出て北上し魚切コースを経て山頂を踏みました。山頂からは縦走路を南下して「椿乗越」から倉重コースを降り佐伯運動公園に下山しました。
○調整池9:31〜中国自然歩道9:59
佐伯区彩が丘団地の彩が丘上バス停から5分ほどで河内南第一調整池の金網ゲート前に着きました。登山の案内表示類は見当たりませんが、ゲート脇から舗装管理道に入ります。管理道を4分ほど歩くと調整池の前に出ました。ここにも案内類は見当たりませんでした。
調整池ゲート前から一段上の簡易舗装路にUターン気味に入ります。2分ほど進んだ砂防堤で舗装路は終わり地道になりました。すぐ先の分岐で右に下り小沢を渡ります。しばらく雑木林を緩やかに登ると沢から19分ほどで上空が開けて送電鉄塔に着きました。鉄塔の少し上からは鈴が峰方面が開けて広島湾も見ることができました。
明るい尾根道が終わると雑木林に入り、鉄塔から5分ほどで中国自然歩道
に合流です。
○中国自然歩道10:12〜小畑山登山口10:38
中国自然歩道
に出ると「←植物公園2.7KM・荒谷林道1.7KM→」、来た方向に「佐伯区下河内→」の導標が立ち良い水平道が延びています。
今回は小畑山の登山口から登るため中国自然歩道を荒谷林道の方へ。右手に谷を見ながら植林帯の中を進みます。
13分ほどで「←植物公園3.1KM・荒谷林道1.4KM→」の導標があり道は次第に狭くなります。導標からすぐ小さな沢を越えますが「無名沢」のプレートが掛かっていました。
5分余りで丸太などで補修された小谷を越え、さらに狭まった道を進み15分ほどでかなり荒れた感じの「風の沢」を渡ります。風の沢からは植林と雑木林の中の「風の巻き道」のプレートが掛る穏やかな水平道となりました。
プレートから4分の地点で道が大きく曲がりますがここが今回の登山口です。とくに案内表示はありませんがピンクリボンや火の用心の札が掛かっています。右手からは荒谷コースが合流しています。
○小畑山登山口10:41〜小畑山11:32
取りつきからの道は明確ではなく急です。スギと雑木の混在林の中、急登が続きます。上空が開けると69号鉄塔に出ました。北東方向が開けて向山の裾の先に西風新都の団地や広島南アルプスの山並みが広がっています。また右手から魚切コースが合流しています。
鉄塔からしばらくは穏やかな道ですがほどなく急登の再開となり、小岩の間を縫うようにして登ること5分、道が右に振るとようやく急登から解放されました。
山頂を巻く形で進むと分岐で左手に一登りすると山頂、右に降ると大杉コースです。
○小畑山11:34〜椿乗越13:05
山頂は「小畑山617m」のプレートが樹幹に掛けられ境界標と陸軍省標石が置かれています。小さなコブの感じで展望も無く頂上の雰囲気には欠けます。
展望の無い山頂を後にして大杉コースを少し下った71号送電鉄塔の展望地に向かいます。鉄塔からは北側に窓ヶ山から向山その左奥に東郷山の稜線そして西風新都を、また南側には極楽寺山方面を望むことができます。
大休憩後は倉重登山口、佐伯運動公園を目指します。小畑山と極楽寺山を結ぶ主尾根縦走路をたどるため一旦山頂に引き返しました。
縦走路は小径の雑木林の中を穏やかに延びています。途中「小畑山の一枚岩」への近道を見送ると山頂から5分ほどで一枚岩からのメインルートが合流しました。合流点は三叉路で樹幹に「大杉」(大杉は大杉集落を指します)のプレートがあり、根方には「←極楽寺・↓自然歩道、運動公園・大杉(小畑山)→」の古びた案内板が置かれていました。
極楽寺山への縦走路は右手(西方向)に急に下っています。視界の無い中、新緑の道はアップダウンを繰り返して10分ほどで境界標のある次の分岐に着きました。分岐は「W」のテープがあり極楽寺山へは右手(南)に下ります。左手(東)は鉄塔経由の倉重コースへの連絡道が下っています。
分岐から4分ほど下ると前方が開けて50号送電鉄塔の伐採地に出ました。縦走路上で唯一の展望地で眼下に運動公園や大茶臼山から鈴が峰にかけての稜線そして麓に広がる美鈴が丘などの団地群を望むことができます。さらに進んだ鉄塔からは彩が丘団地、西風新都の団地、火山、丸山、大茶臼山から鈴が峰へ連なる広島南アルプスの山並みが望めます。
○椿乗越13:06〜倉重登山口山13:51
鉄塔から下ると十字路分岐の椿乗越で、樹幹に「椿乗越」のプレートが架かり「←倉重・極楽寺山→」と記されています。左(東)は運動公園への倉重コース、前方(南)は極楽寺山への縦走路、右(西)は牛池林道への道です。
椿乗越からは佐伯運動公園へ向けて下山します。この先は植林帯の中を急下りします。足下は悪いものの手入れされ明るい雰囲気です。
10分ほど下ると手製ベンチがあり一息入れます。石屑が一段と増えた道を降るとすぐ「椿尾根」の表示プレートがありました。石屑で歩きにくい道はジグザグで高度を下げていきます。
手製ベンチから10数分で涸れた沢に出会いました。沢の中を少し歩いて対岸に渡るとここにも手製ベンチがあります。植林帯の道は小岩が散在するものの道幅は広がり斜度も緩んできました。
手製ベンチから7分ほどで障子岩への分岐を見送ると土橋があり変則十字路になっています。直進の道を登れば倉重霊苑の「倉重登山口」に出ます。左は鉄塔標識があり小畑山へ通じるようです。降りて来た方には「←極楽寺山(椿尾根道)」のプレートがあります。右は沢沿いの広い道で今回はこちらを進みました。
数基の砂防ダムを過ぎると石垣が見えてきました。コンクリート斜面を登ると倉重霊苑の最深部に出ました。左手は先ほどの十字路へ連絡する「倉重登山口」です。
霊園の舗装路を3分ほど下ると中国自然歩道
で「←荒谷林道2.57km」の導標があります。この導標から30分ほど北上すると往路の彩が丘団地からの登路に至ります。下って中国自然歩道の「矢口・極楽寺ルート」の案内板があり佐伯運動公園のエリアに入りました。
広島里山紀行記